主任部長の言動を調査委がパワハラ認定 大阪母子医療センター

大阪府立病院機構が運営する大阪母子医療センターに勤務する50代の主任部長からパワーハラスメントを受けたと、部下の複数の医師が訴えたことを受け、機構が設置した調査委員会は主任部長が「自分、本当に人間だったかなって確認してみたら?」と発言するなど、パワーハラスメントや不適切な行為があったと認定しました。

大阪府立病院機構によりますと、和泉市にある大阪母子医療センターで、おととし5月以降、産科主任部長からパワーハラスメントを受けたと部下の複数の医師が訴えたことなどから、機構は調査委員会を設置し、調べてきました。
そして、7日に公表された調査報告書によりますと、主任部長の言動にパワーハラスメントや不適切な行為があったことを認定しました。
このうち、事務手続きに関するメールを見落としたことをめぐっては、主任部長から「人間としてとっくに失効してるだろう」とか、「自分、本当に人間だったかなって確認してみたら?」などという発言があったということです。
機構によりますと、主任部長は報告書の内容を認めたうえで、「スタッフの皆様に申し訳なかった」と話しているということで、今後、処分を検討するとしています。
大阪府立病院機構の遠山正彌 理事長は「報告書を真摯(しんし)に受け止め、患者・府民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。

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