島根原発2号機の再稼働に向け核燃料入れる作業を開始

中国電力は、12月に計画している島根原子力発電所2号機の再稼働に向け、原子炉に核燃料を入れる作業を28日午後に開始しました。
作業は1週間程度かかる見通しで、その後安全性に問題がなければ、12月上旬にも原子炉を起動することにしています。

中国電力は、2012年以降停止している松江市にある島根原発2号機について、安全対策工事を講じた上で12月の再稼働を計画しています。
そして28日、原子炉に核燃料を入れる作業を午後1時から開始したと発表しました。
核燃料は、原子炉などが入っている建物の中にあるプールに560体が沈められていて、専用の機械を使って1体ずつ水中移動させ、原子炉の炉心に入れるというということで、すべての作業が終わるまでには、1週間程度かかる見通しです。
中国電力は検査などをへて、安全性に問題がなければ、12月上旬に原子炉を起動することにしています。
島根原発2号機は、事故を起こした東京電力の福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプで、このタイプで再稼働するのは、29日に原子炉を起動する予定の東北電力の女川原発2号機に続き2基目になる見通しです。
中国電力は「安全確保を第一に、燃料装荷や原子炉起動のための検査や試験を行うなど、再稼働に向けた一つ一つの準備を着実に進めてまいります」とコメントしています。

【鳥取県 幹部職員を作業に立ち会わせたい】
中国電力が28日午後、島根原子力発電所2号機の原子炉に核燃料を入れる作業を開始したことを受け、平井知事は「安全に慎重を期すという意味で、今後、県の幹部職員を燃料装荷の作業に立ち会わせたい」と述べました。
その上で「原発の周辺地域として、安全を第一にやってもらいたいということを中国電力に強く申し上げてきた。今後も手を緩めることなく安全に対する監視を遂行したい」と話していました。

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