八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した素戔嗚尊(すさのおのみこと)が血染めの剣を滝で清めたと伝わる血洗滝(ちあらいのたき)神社(赤磐市是里)の祠(ほこら)の建て替えが完了した。老朽化のためで、費用は地元有志らがクラウドファンディング(CF)などを通じて確保。勇壮な姿がよみがえり、ご神体の血洗の滝とともに地域のシンボルとして次世代につないでいく。
神社拝殿は既に失われ、祠も昭和6(1931)年の建て替えから90年たち、倒壊寸前になっていた。このため2021年夏に有志8人で実行委を結成。岡山、倉敷市の業者に工事を依頼した。
祠は高さ2・5メートル、幅0・8メートル、奥行き1・3メートル。ヒノキやカヤを使い、解体で出た部材の一部もそばを流れる血洗の滝(落差11メートル)の水で洗い清めて再利用している。
立派な屋根は、木材を「×」形に組み合わせた千木(ちぎ)や丸太状の鰹木(かつおぎ)といった装飾まで忠実に再現。屋根などに彫刻されていた神社の神紋(しんもん)は変色で判別できなかったことから、周辺に咲くウバユリをモチーフにしたデザインの紋に一新した。
費用は400万円で、CFサービス「晴れ!フレ!岡山」で集めた329万8千円と、住民の寄付で賄った。
完成を祝う神事が11日に祠の前であり、実行委員長の荒島正弘さん(67)=赤磐市=やCF協力者ら約30人が玉串をささげた。荒島さんは「皆さんの支援に心から感謝したい。祠や滝を地域の宝、住民の心のよりどころとして守り、後世に残していけたら」と話した。
神社拝殿は既に失われ、祠も昭和6(1931)年の建て替えから90年たち、倒壊寸前になっていた。このため2021年夏に有志8人で実行委を結成。岡山、倉敷市の業者に工事を依頼した。
祠は高さ2・5メートル、幅0・8メートル、奥行き1・3メートル。ヒノキやカヤを使い、解体で出た部材の一部もそばを流れる血洗の滝(落差11メートル)の水で洗い清めて再利用している。
立派な屋根は、木材を「×」形に組み合わせた千木(ちぎ)や丸太状の鰹木(かつおぎ)といった装飾まで忠実に再現。屋根などに彫刻されていた神社の神紋(しんもん)は変色で判別できなかったことから、周辺に咲くウバユリをモチーフにしたデザインの紋に一新した。
費用は400万円で、CFサービス「晴れ!フレ!岡山」で集めた329万8千円と、住民の寄付で賄った。
完成を祝う神事が11日に祠の前であり、実行委員長の荒島正弘さん(67)=赤磐市=やCF協力者ら約30人が玉串をささげた。荒島さんは「皆さんの支援に心から感謝したい。祠や滝を地域の宝、住民の心のよりどころとして守り、後世に残していけたら」と話した。
(2024年05月24日 18時05分 更新)