第4回全米の「大学街」で強まる民主党支持 「傍観者ではなく、当事者に」

有料記事決戦の地から ペンシルベニア州

ステートカレッジ=中井大助
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 ペンシルベニア州の地図を政党の強さに応じて色分けすると、東西両端にある大都市のフィラデルフィアとピッツバーグの周辺は民主党の青、その間は共和党の赤に染まる。しかし、赤い州の中央に、青く浮かび上がる場所がある。ペンシルベニア州立大があるセンター郡だ。そこで暮らす若者が何を考えているのか、聞きに向かった。

 2021年1月6日、トランプ前大統領(78)の支持者らが連邦議会議事堂襲撃事件を起こした時、ベイバーズ・チャルカスさん(21)は高校生だった。「パソコンの画面から伝わる映像に戦慄(せんりつ)した。民主主義には単に傍観者としてではなく、当事者として参加しなければならないとの思いを強くした」。同じ年の秋に州立大に入学すると、「大学民主党支部」に加わり、現在は代表を務める。

 シリアのアレッポで生まれ、7歳の頃に両親とともにカナダ、さらには米国へと移住した。移住後も、生まれた国シリアでアサド政権の圧政が強まり、国民が内戦で苦しむ様子を、強い関心を持って見てきた。

 「独裁者がどういう存在なの…

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この記事を書いた人
中井大助
ニューヨーク支局長
専門・関心分野
アメリカの社会、政治、文化
アメリカ大統領選挙2024

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