読み始める前はなんて厚い本なんだと思いましたが、この量が適切なのだと最後には思いました。
この本は一貫して歴史の傍流に押しやられていた人々の目線で描かれています。
重大な歴史の転換点で政府に決定をさせるまでの民衆の行動についてこれまであまりにも顧みられては来ませんでした。
市民社会で一人の市民としてどう行動するべきなのかという示唆に富んだ本だと思います。
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- 本の長さ684ページ
- 言語日本語
- 出版社明石書店
- 発売日2005/1/28
- ISBN-104750320552
- ISBN-13978-4750320557
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登録情報
- 出版社 : 明石書店 (2005/1/28)
- 発売日 : 2005/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 684ページ
- ISBN-10 : 4750320552
- ISBN-13 : 978-4750320557
- Amazon 売れ筋ランキング: - 208,963位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 122位アメリカ史
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月27日に日本でレビュー済み
2018年9月10日に日本でレビュー済み
アフリカから連れて来られた黒人奴隷は、インディアンとは違って、住んでいた土地や家族から切り離されて単独で生活品しなければならなかったので、とても弱い存在だった。また、女性も社会的にはとても弱い存在だったことが分かります。そして、インディアンを追い詰めたり、メキシコへの侵略などは、アメリカは「より多くの国民に自由と民主主義の恩恵を与える」という傲慢な考えであり、それは今も変わらないのだなと感じます。
とにかく厚い本です。何度か読了を諦めかけました。アメリカの建国の歴史を民衆側から丁寧に描いた貴重な本なのだから、何冊かに分けて出版、読者が手に取り易い様に、読み切るのに励みが出る様に出版社には工夫して欲しかったと思います。著者が亡くなっても出版社には販売を続けて欲しい本で、形を変えて出版する際には、是非分冊を検討して欲しいと思います。
とにかく厚い本です。何度か読了を諦めかけました。アメリカの建国の歴史を民衆側から丁寧に描いた貴重な本なのだから、何冊かに分けて出版、読者が手に取り易い様に、読み切るのに励みが出る様に出版社には工夫して欲しかったと思います。著者が亡くなっても出版社には販売を続けて欲しい本で、形を変えて出版する際には、是非分冊を検討して欲しいと思います。
2020年7月6日に日本でレビュー済み
世界史で習ったアメリカの独立宣言が、イギリスからの脱植民地宣言だったのね、ということもこの歳になって理解しました。
黒人奴隷の歴史、インディアンとの長い戦い、そこから銃の扱いに慣れた白人男性、というものが誕生したのね、など。
アメリカに生きた有色人種の人々が、いかに迫害されてきたか、つくづく、勝者の歴史だけでは、歴史の理解が深まらないことがよく分かりました。これからも歴史の裏側に目を向けることを忘れないようにしたいです。
黒人奴隷の歴史、インディアンとの長い戦い、そこから銃の扱いに慣れた白人男性、というものが誕生したのね、など。
アメリカに生きた有色人種の人々が、いかに迫害されてきたか、つくづく、勝者の歴史だけでは、歴史の理解が深まらないことがよく分かりました。これからも歴史の裏側に目を向けることを忘れないようにしたいです。
2017年7月6日に日本でレビュー済み
図書館から借りて速読したが、返却期限までに読了せず、むしろ速読すべき本ではないと購入した。
これに対応する日本の歴史書は書かれていない。
アイヌ、蝦夷、琉球などへの侵略と同化、足尾鉱毒事件(谷中村への弾圧と廃村、足尾鉱山での中国人・韓国人の使役)、対外侵略など、無数に存在する政治、社会問題や闘争、天皇制など政治文化的桎梏を、●”まつろはぬ民/民衆”の立場から、●対外的には”差別意識を持った侵略者”として理性的批判的な立場から、分析統合することは、必要です。これは、荒畑寒村、色川大吉、大佛次郎、井上清、 網野 善彦ら誰にも書けなかった。負の歴史遺産のなかから、明日の希望の光を見出すことができる通史が書かれなければならないと思います。しかも、1500から2000ページで。
過去の歴史的経験の総和が現在を生んでいるという基本認識がないがゆえに、「自虐」「嫌*」というような知的怠惰、不誠実さ、傲慢不遜さを生んでいると思います。
これに対応する日本の歴史書は書かれていない。
アイヌ、蝦夷、琉球などへの侵略と同化、足尾鉱毒事件(谷中村への弾圧と廃村、足尾鉱山での中国人・韓国人の使役)、対外侵略など、無数に存在する政治、社会問題や闘争、天皇制など政治文化的桎梏を、●”まつろはぬ民/民衆”の立場から、●対外的には”差別意識を持った侵略者”として理性的批判的な立場から、分析統合することは、必要です。これは、荒畑寒村、色川大吉、大佛次郎、井上清、 網野 善彦ら誰にも書けなかった。負の歴史遺産のなかから、明日の希望の光を見出すことができる通史が書かれなければならないと思います。しかも、1500から2000ページで。
過去の歴史的経験の総和が現在を生んでいるという基本認識がないがゆえに、「自虐」「嫌*」というような知的怠惰、不誠実さ、傲慢不遜さを生んでいると思います。
2014年2月2日に日本でレビュー済み
私が最も驚きと共感をもって読んだ本(上下)です。まさに、アメリカという新しい国がどうやって作られ、そのすさまじい行為と、その思想と感性を明らかに抉り出して、あまりある分析の宝庫のような本です。『甦れ、独立宣言』も素晴らしい。掘り下げて、明快な文章で書かれています。これらは、ぜひ、一読を。
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