モルドバ大統領選、親欧米の現職サンドゥ氏が再選
旧ソ連のモルドバで3日に行われた大統領選の決選投票は、親欧米の現職サンドゥ大統領(写真)が親ロシア派政党の支持を受けたストヤノグロ元検事総長との接戦を制し、再選を果たした。キシナウで撮影(2024年 ロイター/Vladislav Culiomza)
[キシナウ 3日 ロイター] - 旧ソ連のモルドバで3日に行われた大統領選の決選投票は、親欧米の現職サンドゥ大統領が親ロシア派政党の支持を受けたストヤノグロ元検事総長との接戦を制し、再選を果たした。
選挙管理委員会によると、開票率98%の時点でサンドゥ氏の得票率が54.35%でストヤノグロ氏を上回った。
サンドゥ氏は勝利宣言し、「全ての人のための大統領になる」と述べた。
サンドゥ氏の支持者らは今回の勝利について、欧州連合(EU)加盟に向けた動きを加速させるなど同氏が進めてきた親欧米路線が支持されたとみている。ただ、ストヤノグロ氏の善戦はサンドゥ氏の与党が来年夏の議会選で厳しい戦いを強いられることを示唆している。
1991年のソ連崩壊以降、親ロシアと親欧米の間で揺れてきたモルドバの将来は、2022年に隣国ウクライナにロシアが軍事侵攻して以降、注目が集まっている。
また、EU加盟を目指す別の旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)で先月、親ロシアの与党が勝利したこともあり、欧州ではモルドバの選挙に注目が集まっていた。
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今回の選挙では、大規模な有権者買収や選挙妨害などの疑惑も浮上した。サンドゥ氏の国家安全保障顧問は3日、「われわれの選挙プロセスへのロシアの大規模な干渉が見られる」とⅩに投稿した。
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