コンピュータ・プログラム |
ア ゲームソフト(パソコン用、専用機用) |
オリジナル信号照合 ゲームソフトの本体にオリジナルであるかどうかを識別する信号を組み込んでおき、ゲームソフトを作動させる機器にその信号を認識させる機器を装着してオリジナルである信号を持たないゲームソフト(海賊版コピーなど)の使用を不可能にするシステム。 |
フォーマットの形態の変更等 記録媒体に細工を行い、オリジナルのソフトでなければ起動しないようにすることにより、複製物の使用を不可能にするシステム。 |
イ ビジネスソフト |
インストール時のシリアルナンバー等入力 ビジネスソフトをコンピュータにインストールする際に,そのビジネスソフトの個々の製品に割り当てられた特定のシリアルナンバーや、ビジネスソフトに付属しているマニュアルに記された特定の記号等を入力しなければ、インストールを不可能にするシステム。 |
音楽CD及びデジタル録音機器・媒体 |
SCMS(Serial Copy Management System) 音楽CDの特定の箇所に特定のデジタル信号を組み込み、この信号をデジタル録音機器が識別することにより、1世代のみのデジタル複製を可能とし、2世代目以降の複製を不可能とするシステム(オリジナルの音楽CDに組み込まれた信号は「コピー1世代可」という内容であるが、1世代目の複製によってできたデジタル録音媒体に組み込まれている信号は「コピー不可」という内容に変更される)。 |
映画 |
ア アナログビデオ |
マクロビジョン方式(擬似シンクパルス方式、カラーストライプ方式) アナログビデオテープのアナログ信号の特定部分に一定の信号を組み込むことにより、このビデオテープを録画しても、録画機器がその信号を認識しながら録画するため、複製後の画面を再生すると、この信号の影響で画面が鑑賞に堪えないものとなるシステム。また、デジタル録画機器で録画しようとしても、機器がこの信号を認識し録画ができない。 |
イ DVDソフト |
CGMS(Copy Generation Management System) DVDのデジタル記憶媒体の特定の箇所に特定のデジタル信号(<1>コピー不可、<2>コピー1世代のみ可、<3>コピー自由(無制限)の3通り)を組み込み、この信号をデジタル録画機器が識別することにより、そのデジタル信号が指示するよう に複製をコントロールするシステム。なお、デジタル放送にもCGMS方式の採用が検討されている。 |
マクロビジョン方式上記アで述べたものと同じ働きをする信号を機器からアナログ出力時に付加することで、アナログ録画機器で作成された録画物が鑑賞に堪えないものとなるシステム。なお、デジタル放送のPPV(Pay Per View)番組にはこの方式が採用されている。 |
CSS(Content Scramble System)著作物等のデジタル信号を暗号化することにより、再生機器に組み込まれた機器による復号化の操作を行わない限り、著作物等として鑑賞することができないようにするシステム。 DVDソフトでは、CGMSとCSSが組み込まれており、たとえCGMSの信号が無効化されても、CSSの復号化が行われない限り鑑賞できないという技術を導入しており、これにより違法コピーされても復号化する鍵がない場合は再生することができないので、無断複製物の使用防止の効果もあると考えられる。 |
送信される静止画・音楽等 |
電子透かし 画像等のデジタル信号のある特定の部分に、人間の目には識別できない程度の影響しか画像等に与えずに、デジタル信号により作品の番号や販売者名、著作者名等の情報を組み込む技術。この信号を読み込む特定のソフトを使用することにより、その画像等が真正なものかどうか等が明らかになるため、著作物等の不正利用を発見することが技術的に可能となり、著作物等の無断複製等を心理的に抑止する効果がある。 最近では、電子透かしが情報を画像等の全体に埋め込むことでその改竄や 除去を困難にしているという性質に着目して、複製をコントロールするための特定の信号を組み込むために活用しようとする考えもある。 |
暗号化技術(公開鍵暗号方式、共通鍵暗号方式) 著作物等を暗号化することにより、特定の鍵を使わなければ復号化できず、著作物等を使用できない技術。この技術は、一般的な使用を技術的に制限するとともに、ないという点からは、無断複製物の使用防止の一つともいえると考えられる。 |