1970年の作品。
『ハレンチ学園』のアダルト版
のような学園ドラマ。
だが、映画ハレンチ学園の舞台
も中学校だが、こちらはどう見
ても中学三年の女子生徒には見
えないお姐さん方が登場する。
主人公の夏純子さんも当時21才
で中学3年の役は結構無理があ
る。かわいいけど。
25才の教師役の松原智恵子が
かなり美人。夏さんと年が実
はあまり変わらない(笑
ドラマは不良とかズべ公とか
スケ番とかではなく、反抗期
の女子生徒の生態を描いてい
る。
今の時代からすると大不良だ
ろうが、この年から3年後に
中学に入学した私の経験から
いうと、彼女らはまだおぼこ
いほうだ。
ただ、例によって映画。時代
考証はあまり正確ではない。
女子生徒は主人公の夏さん
以外は全員「あたい」と言う(笑
そして神奈川県川崎の白薔薇
学園中等部に通っているが、
どうみても場末のバーのねー
ちゃんみたいな感じで15才に
は見えない(笑
だが、時代だ。
学園生活の中で、やがて理不尽
な退学処分を数名がくらってし
まう。学校自体が金銭関係で不
正を握りつぶそうとしていたの
に。
女子生徒たちは決起してアジテ
ーションをかまして、全校スト
ライキに入った。
彼女たちは決してズべ公ではな
く、自由を求める闘志として団
結したのだった。
全校ストの中で「この広い野原
一杯」を合唱するスト参加者の
女生徒たち。
茶番のような熱血青春映画で
はあるのだが、不思議な事に
じわりじわりと引き込まれる。
若き日の江守徹も教師役と
して好演だ。
全編が浪花節なのだが、教師
江守は自分が一人責任を取る
形で退職して東北の山の中の
学校に転任する事になる。
そして、ラストシーン。
白薔薇学園中等部に新しい
教師が赴任して来た。
それが何と若き日の藤竜也。
この映画、悉く茶番ではあるの
だが、観る者を惹きつける不思
議な力を持っている。
人の涙や真心や真っ直ぐな心が
まだ価値があると見做されてい
た時代の作品だからだろう。
ストに対して「ゲバゲバか?
だったら応援してやろうじゃ
ないか」と街のストリップ
劇場のヤクザのチンピラも
白薔薇女学園に陣中見舞いに
多くの支援物資を持ってクロ
ネコヤマトのトラックで駆け
付ける。
校外放送を聴いた近所の市民
たちも「ゼネストをやれ~!」
と女子中学生たちを応援する。
一つの時代性を象徴している。
今では想像もできまい。
だが、実際に日本の首都圏の
1960年代後半から1970年代
初期はそうした空気だった。
今のような右傾化や右的な
発想をするネット民たちの
ような存在は悪辣な権力に
ひれ伏す「社会悪」だった
のだ。
これ、ほんと。
今は世の中違う。
自由と平和を主張するとまる
で「左翼」であり、拒否すべ
き社会悪であるかのように
騒ぎ立てるネット民が横行し
ている。まるで思想ギャング
のように。否、イタリアの黒
シャツ隊やナチスのゲシュタ
ポの手先のように。
1960年代後半と1970年代の
日本は、国民皆兵特高憲兵隊
のような思想と指向性を持つ
今のような歪んだみにくい狂
った世の中ではなかった。
これは事実だ。
今は人が人を差別し、排除し、
排外し、個人攻撃で誹謗中傷
し、自殺に追い込んでもやっ
ている連中はせせら笑ってい
る。
だれが?
お前がだよ。
ここにSNSやネット匿名掲示板
という悪所からのリンクで嬉々
としてやってきて、これを読ん
でいるお前らが人を誹謗中傷攻
撃する刑事犯罪を匿名の陰に隠
れて実行し、そして人殺しをし
ている。