かつて、鬼怒川温泉にはウエスタン村という西部劇をコンセプトにしたテーマパークが存在しました。
日光に行った帰りに一度だけ行ったことがありますね。父親がアメリカが好きで、よく洋画とか観てましたし。LAまで行って東京ディズニーランドができる以前に本場のディズニーランドまで行ったことがあるくらい。
今も昔も日本人はアメリカに憧れるがあまり、日本をアメリカナイズしたいと考えるひとがたくさんいたそうです。
エドウィンというジーンズメイカーは江戸ウィンという名前の通り、アメリカ文化の象徴であるジーンズを日本人の手で作り上げたものですし。
ドムドムバーガーはダイエーのオーナーがアメリカで食べたハンバーガーの味が忘れられずにマクドナルドの日本上陸の少し前に開業した日本初のハンバーガーチェーンですし。
アメリカの豊かさは日本人の憧れでした。戦前のベーブルースにチャップリンの頃から戦後の大衆文化に至るまで、アメリカの影響は少なからずありますね。
マイケルジャクソン、マドンナ、シンディーローパー、ブリトニースピアーズ、ボンジョヴィ、バックストリートボーイズ、レディーガガ、ティラースゥイフト、ブルーノマーズなど、日本でも人気が高いポップスターもたくさん輩出しています。
そして、矢沢永吉にブルーハーツ、ドリカムに宇多田ヒカルなど、全米デビューを試みて無惨に散ってる日本のポップスターもいたりしますね。
やはり、言葉の壁は高いんです。あと、アメリカ人はなんだかんだ言って未だに日本人のことをどこかで見下しているところがあって、イエローモンキーだと思っているところはあるみたいです。イエモンのバンド名の由来ですね。
あの、イチローや大谷翔平もそこら辺は思うところがあるみたいで、彼らはベースボールで結果を残すことでしか存在証明はできないと実感しています。日本にいればなあなあでやっていてもスター扱いしてくれますけど、アメリカではそうは行きませんからね。
井川も藤川も藤浪も阪神にいれば勝手にファンが持ち上げてくれますから。それで勘違いする選手も多いみたいです。阪神が長らく低迷した遠因と言われています。
広島が再び低迷しているのは人気選手が流出したからですね。かつてと違って、結果を残せば国内の他の球団やメジャーに移籍してしまいますから。戻ってきたのは黒田と新井くらいですね。
鬼怒川にウエスタン村ができたのは1982年だそうです。東京ディズニーランドが千葉県の舞浜にできたのは1983年ですから、ちょうど前年に当たります。テーマパークブームの先駆けとして開業したという点では先見の明があったと思います。
これからはインバウンド需要だと当て込もうとしている大衆演劇とは違いますよね。日本人を集客できないからロボットレストランみたいにインバウンド需要を狙うしかねえというのはいいけど、いささか短略的のような気がします。長期的な視野があるとは到底思えません。
とりあえずロボットレストランも閉業してますよね。再開の見込みはあるんでしょうか?
まあ、豊洲市場の千客万来施設は露骨にインバウンド需要狙いで、海鮮丼の値段設定からインバウン丼と揶揄されていたりしますから。
一万円超えの海鮮丼を日本人が好んで食べるんでしょうか。海鮮丼なんて千円前後が相場ですよ。海鮮丼に二千円超える金額を払うくらいだったら、いっそのことスシローやくら寿司にでも行った方が良くないですか?地方の魚市場に行けばいくらでも海鮮丼なんて食べられます。いくらでもうにでもまぐろでも。
3000円超え、5000円超えの大衆演劇とか。大衆演劇ってそんなに余裕がある人たちが観に行くようなものでしたっけ?
歌舞伎町劇場は貸衣装体験も込みで集金、もとい、集客しようとしてますけどね。
たしか、例のキラキラ劇場も同じようなことを考えていたような。インバウンドでは御祝儀は望めないから、代わりに貸衣装で課金してもらおうという企みだったみたいです。違うんでしょうか?
大衆演劇ならば芝居をきちんと魅せるべきだと思います。舞踊ショーはあくまでもオプションですからね。ビックリマンチョコみたいにチョコを捨てないでください。芝居を捨てないでください。
ウエスタン村が開園した当時、鬼怒川温泉など団体観光客を当て込んでホテルの大型化が進んでいた頃でメインバンクだった足利銀行も旅館やホテルに積極的に融資をしていた時代でした。バブル期前夜でしたからね。
これが死亡フラグになるなんて、当時は夢にも思っていなかったはずです。
結果論として、現在の鬼怒川温泉には廃墟ホテルが立ち並んでいるあの光景を目の当たりにするわけですけどね。結果論ではなんとでも言えますから。
アントニオ猪木ではないけど、「試合をやる前から負けるなんて考えるバカいるかよ」というやつです。やる前から失敗するなんて考えるひとはいません。大学受験然り、大衆演劇の劇場然り、成功を信じて、とりあえず前に進むわけです。
例え、居抜き物件の安普請の劇場だろうと千客万来を信じて止まないわけですよ。
偏差値が50に満たないような受験生でも、明らかに勉強不足、勉強してるにしてもその方向性が少し間違っていたとしても、奇跡を信じて受験するわけです。
奇跡、起きるんでしょうか?逆転満塁ホームランを打つことはできるんでしょうか。かつての近鉄バファローズ北川みたいに、逆転満塁サヨナラホームランで優勝することは可能なんでしょうか?
まあ、バッターボックスに立たない限りはその可能性もゼロですからね。
そんな近鉄バファローズも消滅してしまいましたけど。バファローズの名前と大阪ドームはオリックスが引き継ぎましたけど、全くの別物です。
ウエスタン村は2006年に閉園したそうです。それでも2006年までは持ち堪えたんですね。2003年にメインバンクだった足利銀行が経営破綻したのが大きかったみたいです。
フラミンゴショーで一世を風靡した行川アイランドでさえ2001年ごろ廃業してますから。行川アイランドから脱走したキョンという鹿みたいな動物が野生化して深刻な農業被害を及ぼしているみたいですけど。さらに、行川アイランド周辺はおせんころがしと呼ばれる断崖絶壁で、有名な自殺スポットだとか。
ウエスタン村を一代で築き上げたオーナーは2011年に65歳の若さで鬼籍に入ったそうです。心労が祟ったんでしょうか。ウエスタン村廃業の失意が大きかったんだと思います。2009年には廃墟になったウエスタン村にアルミや銅線などを窃盗する輩が侵入したこともあるそうです。哀しいですね。
テーマパークもホテルも劇場も建てるからにはそりゃ命懸けだったとは思いますけど、掛け違えたボタンはどうにもならないものですよね。
融資したメインバンクが悪いのか、過剰投資に乗せられたホテルも被害者ではないのか。そんな意見もあるみたいですけど。
テーマパークや劇場に関してはオーナーがやりたくてやったことですし、まあ、自己責任だと思います。時代のせい、社会のせいといえば、まあ、それもあると思いますけど。
大衆演劇の劇場の場合、大衆演劇自体がそこまで社会的な信用があるわけでもないので、なかなか地元の信用金庫から融資が降りることもなさそうです。よほど、地元に密着した劇場ならば別ですけど。インバウンド需要狙いなんて、銀行が相手にするとは思えません。それゆえのクラファンだったとは考察しますけど。
とりあえず、なんとか劇場をカタチにしたのはいいとして、事業を黒字化するとなると厳しいのは自明の理ですよ。
舞踊ショーに特化して売っていくとしても、そもそも舞踊がうまい役者なんてひと握りしかいませんし、その良さを理解できるお客さんもいまや、少数派だったりしますからね。
こいつ、露骨に手を抜いてるな、という舞踊ばっかりだったりしますからね。
ただカッコ付けてるだけやん、とか、ポーズだけとか、手振りだけとか。ちゃんと踊れや、と思ったりします。
群舞でお茶を濁すのはいいけど、下手すると大学の学生サークルの方がよほどうまかったりしますから。ヤバいです。正直いって。
大学の学生サークルに劇場を貸した方が集客できそうな予感さえしますからね。よさこいソーランにフラダンス、K-POPダンスにヒップホップダンス、創作ダンス、様々なサークルがありますから。
和装で踊るサークルもございます。大衆演劇の群舞に引けを取らないクオリティーでした。コラボしてもいいくらいでしたし。むしろ、コラボするべきです。
下手すると高校のダンスサークルの方が上手いですよ。荻野目洋子のダンシングヒーローを流行らせたのは大阪の高校ダンスサークルですからね。
やはり、原点回帰して、芝居にチカラを入れた方がいいと思います。大衆演劇は芝居を見せてナンボですからね。
インバウンドに力を入れるにしても、どうやれば外国人を魅了できるのか。ただなんとなく日本風だったら外国人にウケるのか。学芸会レベルの舞踊でも騙せるのか。
そんなわけないと思うんですけどね。
アウフグー助さんをフォロー
ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります
2024-10-31
2024-10-25
2024-10-22