強殺未遂事件 奪った現金 自らの投資損失 穴埋めか
広島市西区で、80代の夫婦に睡眠作用のある薬物を飲ませ、住宅に火をつけて現金を奪ったとして逮捕された大手証券会社の営業職だった29歳の容疑者が、奪った現金を自らの投資の損失への穴埋めなどにあてていた疑いがあることが、警察への取材でわかりました。
これまでの調べに、「現金は盗んだが、放火はしていない」などと供述しているということです。
神奈川県葉山町の無職、梶原優星容疑者(29)は、ことし7月、広島市西区で80代の夫婦に睡眠作用のある薬物を飲ませて意識もうろうの状態にさせたうえ、住宅に火をつけて現金およそ2600万円を奪ったとして、強盗殺人未遂と放火の疑いで逮捕され、1日朝、送検されました。
容疑者は当時、大手証券会社・野村証券の営業職として顧客だった夫婦を担当していて、夫婦の住宅で食事をしていた際に薬物を飲ませて火をつけたとみられていますが、奪った現金を自らの投資の損失への穴埋めや、さらなる投資にあてていた疑いがあることが、警察への取材で新たにわかりました。
容疑者は夫婦の自宅に多額の現金があることを業務を通じて事前に把握していた疑いがあることも捜査関係者への取材でわかっていて、警察は金銭目的の計画的な犯行とみて調べています。
調べに対し、容疑者は「現金は盗んだが、放火はしていない」などと供述しているということです。