常習賭博の疑いで会社役員ら逮捕 資金洗浄事件トップか 愛知
海外に拠点を置くオンラインカジノで、客に賭博をさせていたとして、11人が常習賭博の疑いで警察に逮捕されました。
このうち35歳の容疑者は、ペーパーカンパニーの口座を使って違法に得た金の資金洗浄を行っていたとして摘発されたグループのトップとみられ、警察は資金の流れなどについて詳しく調べています。
逮捕されたのは、岡山市の自称・会社役員、石川宗太郎容疑者(35)ら11人です。
警察によりますと、11人は、去年からことしにかけて、海外に拠点を置くオンラインカジノで客に賭博をさせていたとして、常習賭博の疑いが持たれています。
海外に拠点を置くオンラインカジノに、日本国内で金を賭けることは違法で、石川容疑者らは、不正に入手したペーパーカンパニーの口座に賭け金を振り込ませていた疑いがあるということです。
石川容疑者は、「リバトングループ」を名乗り、ペーパーカンパニーの口座を使って、違法に得た金の資金洗浄を行ったとして、大阪府警に摘発されたグループのトップとみられています。
グループは客が賭け金を振り込んだ口座から別の3つの口座を経由してカジノの運営会社側に金を送金していて、賭け金のうち2%から4%程度を手数料として受け取っていたということです。
また、50を超える海外のカジノ運営会社と契約し、同様の行為を繰り返していたとみられるということです。
グループが管理する4000以上の口座には少なくとも600億円が入金されていたということで、警察は資金の流れなどについて詳しく調べています。
警察は11人の認否を明らかにしていません。
石川容疑者は、違法に得た金をペーパーカンパニーの口座に振り込ませたとして、組織犯罪処罰法違反などの罪に問われていて、大阪地裁で開かれた裁判に先月30日出廷していました。
午後3時すぎに裁判所を出たところで、愛知県警の捜査員に声をかけられると、石川容疑者はうなずくようなそぶりを見せ、捜査車両に乗り込みました。