自民党 参院議長に埼玉選挙区選出の関口氏で調整

 自民党は体調不良を理由に参議院議長を辞任する意向の尾辻秀久氏の後任に、埼玉選挙区選出で参議院議員会長の関口昌一氏を推す方向で調整に入りました。

 埼玉選挙区選出で当選5回の関口氏は、総務副大臣や自民党の参議院国会対策委員長などを歴任し、2019年から参院議員会長を務めています。

 参議院の正副議長は3年ごとの改選にあわせ交代しますが、尾辻氏はことし10月、体調不良のため議長を辞任する意向を固め、自民が後任の人選を進めていました。

 関係者によりますと、参議院の自民のトップを長く務めた経験を踏まえ、関口氏が議長に適任と判断したということです。

 関口氏は、11月11日召集予定の特別国会で議長に選出される見通しです。

「さいたまクリテリウム」2日出場選手が日本文化を体験

 世界最高峰の自転車ロードレースの名を冠した「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催を2日に控え、選手たちが埼玉大学で日本文化を体験しました。

 イベントには大会に出場する新城幸也選手や、プリモシュ・ログリッチ選手など8人が参加しました。

 合気道部の学生が「腰投げ」と「二人取り」の演武を披露しました。

 このあと、選手たちは両腕を使って相手の重心をずらして投げる「天地投げ」の指導を受けると、さっそく実演していました。

 また選手は、和楽器を演奏するサークル「琴吹会」の学生から琴の弾き方を習うと、フランスを代表するポップソングの「オーシャンゼリゼ」を演奏しました。

 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムは、2日、さいたま新都心駅周辺で開催されます。

県政の課題解決へ 埼大生が知事に政策提言

 若い世代の意見を県政の課題解決に生かしていこうと、大野知事が埼玉大学の学生たちの政策提言をもとに意見を交換しました。

 知事に直接、学生が政策を提言するこの取り組みは、2010年から毎年、行われていてことしが15回目です。

 1日は経済学部と工学部のゼミに所属する学生あわせておよそ100人が出席しました。

 ことしは男性の育児休業取得を促すための取り組みや、県職員採用試験の受験者を増やすための広報のあり方など、5つのテーマについて提言をまとめました。

 このうち、工学部の小嶋文准教授のゼミの学生は自転車の盗難被害を防ぐ対策を取り上げました。

 小学生が書いた自転車の施錠促進に関する川柳を商店街などに流したり、防犯カメラを設置したりして、視覚と聴覚に訴えて盗難を減らすという提案をしました。

 大野知事は「私たちにとって身近で、すぐに対処すべきトピックが多かったです。引き続き、社会課題に向けて共に前向きに考えていきたい」と話しました。

狭山スキー場 「スキー・スノーパーク」オープン

 所沢市にある屋内型の「狭山スキー場」では、1日から「スキー・スノーパーク」がオープンし、地元の園児たちが雪遊びを楽しみました。

 狭山スキー場ではことし9月から1か月以上かけて、およそ6000トンの人工の雪を使った全長300メートル、幅25メートル、積雪70センチのゲレンデを10月31日、完成させました。

 1日のオープニングイベントでは、上尾市に住む4歳と6歳の兄弟スノーボーダーらによるオープニング滑走が行われました。

 そして、招待された地元の園児27人が雪遊び専用のスノーパークでそりを使って雪の上を滑ったり、ホースを使って雪まきを体験したりしました。

 また1日は、オープン前から150人以上が並び、待ちわびた人たちがスキーやスノーボードを楽しみました。

 狭山スキー場の「スキー・スノーパーク」は、来年3月30日まで営業予定です。

県がアンケート 「埼玉の良いところ」

 11月14日の県民の日に向けて、県は「埼玉の良いところ」に関する意見を募りました。

 およそ1000件の意見が寄せられ、1日発行の県の広報誌「彩の国だより」11月号で紹介されています。

 県は9月10日から10月4日まで「埼玉の良いところ」をテーマに、インターネットとはがきで100字以内の意見を募りました。

 その結果、全国からあわせて996件の回答がありました。

 このうち「暮らし」に関するものでは、都心からのアクセスのよさをあげる意見が多く寄せられました。

 また、歴史的建造物や文化財など、レトロな町並みが楽しめる川越などの観光スポットがあることを魅力にあげる意見も多かったということです。

 県外からの意見としては「埼玉県民は埼玉愛の強い人多め」「ディスられ映画を作られても、それを逆にPRに変えてしまう魅力がある」といった声があがりました。

 集まった意見は、1日発行の県の広報誌「彩の国だより」11月号で紹介されていてます。

企画展「ノガタとサトカタ」

 川越市などの武蔵野地域で行われてきた農業の歴史を紹介する企画展が、川越市立博物館で2日から開かれます。

 この展示は、去年「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が世界農業遺産に認定されたことを記念し、企画されました。

 「武蔵野の農業と技術」をテーマに、会場には手動で風を起こしコメともみ殻を選別する「唐箕」といった昔ながら農業用具など、およそ100点が並んでいます。

 川越市や周辺の地域では、古くから土地の特性を生かし、さまざまな農作物が生産されてきました。

 台地にある農地「ノガタ」で麦やサツマイモを中心とした畑作が行われ、低地で水が豊かな農地「サトカタ」では、稲作が行われてきました。

 脱穀する際に使われる農具「くるり棒」は、収穫した稲の束をたたいてもみを落とすために使われていました。

 このほか、農作業で使われ県の有形民俗文化財に指定されている衣服も展示されています。

 この企画展は川越市立博物館で、2日から12月15日まで開かれています。