ドラマ「池中玄太80キロ」や映画「釣りバカ日誌」シリーズなどで温かみのある演技で親しまれた俳優の西田敏行さん。17日、76歳での突然の訃報がお茶の間を驚かせた。シリアスからコメディーまでこなす幅広い役者だったが、長いキャリアで培った演技の極意を本紙で語っていた。
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西田さんは17日昼すぎ、ベッドの上で動かなくなっているところを発見され、死亡が確認された。病死とみられる。8日には映画「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の会見に出席していただけに、まさに急死だった。
1970年に劇団青年座に入団。ドラマ「西遊記」「池中玄太80キロ」(ともに日本テレビ系)、「ドクターX」(テレビ朝日系)、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」「八代将軍吉宗」などに出演。さらに88年から主演した「釣りバカ日誌」シリーズでは釣りを愛する万年平社員の「ハマちゃん」が当たり役となった。一方で映画「アウトレイジ ビヨンド」(2012年)などではすごみのある演技も見せた。
「池中玄太80キロ」では、当時の体重が「80キロ」だったことがそのままタイトルに生かされたと、15年9月に本紙で連載された「自伝」で明かしている。