内暈(うちかさ)
【どんなもの】大気中の氷の結晶が太陽の光を屈折させて現れる。もっともはっきり見えるのが内暈で、ハロ(22度ハロ)とも呼ばれる。
【どんな風に見える?】太陽を取り囲む丸に見えます。その大きさは半径が約22度。空に大きく描かれるハロがくっきりはっきり出たときは、実に見事な眺めです。一度見たことがあるのは、その内側に半径9度の円で現れた9度ハロ。ほかにも大きさの違うハロが幾種類かあるみたいですね。
【見たいときは】比較的天気がいいけど、ちょっと空が薄曇かな、といったときに多いように思います。ちょくちょく出ているので、さほど珍しいものでもありません。虹のほうがよほど出会う確立が少ないと感じます。太陽を一周する丸なので、時間帯は朝でも昼でも夕方でも、いつでも大丈夫です。また、半月から満月ころの明るい月でも暈ができるので、こちらは月暈と呼ばれています。夜でも注目の現象ですね。
【見つけたら】朝夕の太陽高度が低いときには、幻日や上部タンジェントアークが内暈に接するように出現することがあります。左右や上端が明るくなっていたら、これらかも知れません。太陽が暈をかぶると雨になる、ということわざがありますので、その後の天気がどうなるかを確かめても面白いでしょう。
|
|

2008年5月2日10:55頃/島根県大田市
|

2008年5月23日13:20頃/島根県大田市
|

2008年9月30日10:15頃/島根県出雲市
|

2008年5月15日22:05頃/島根県大田市 月暈(ISO400相当・露出10秒)
|

2008年10月17日01:15頃/鳥取県鳥取市 月暈(ISO400相当・露出5秒)
|

2009年2月19日15:45頃/新千歳-広島飛行機上
|

2009年11月10日5:10頃/島根県大田市 月暈(ISO800相当・露出10秒)
|

2010年4月26日11:35頃/島根県出雲市 内暈
|

2010年6月25日10:20頃/東京都渋谷区 内暈
|

2011年1月25日11:00頃/北海道旭川市 内暈と彩雲
|

2011年9月16日13:50頃/東京都品川区
|

2011年11月9日22:50頃/島根県大田市 月暈(ISO200相当・露出5秒)
|

2013年6月4日9:35頃/島根県大田市 外接ハロ?
|

2014年4月13日22:20頃/島根県大田市 月暈(ISO100相当・露出20秒)
|

2014年8月22日12:15頃/島根県大田市 内暈(22度ハロ)、9度ハロ
|

2015年11月22日22:15頃/島根県大田市 月暈(ISO100相当・露出30秒)
|

2015年12月9日12:15頃/香川県三豊市 内暈、飛行機雲
|

2016年4月25日11:50頃/島根県大田市
|

2017年2月5日11:05頃/広島-新千歳間空路上
|

2017年2月10日11:25頃/北海道深川市付近(鉄道上)
|

2017年3月20日11:15頃/島根県大田市 内暈と外接ハロ(画像強調処理)
|

2019年12月10日09:40頃/出雲-羽田空路上
|

2021年2月26日21:50頃/島根県大田市 月暈
|

2021年3月29日23:35頃/島根県大田市 月暈と上部タンジェントアーク?
|

2021年4月15日12:40頃/島根県大田市 内暈と桜
|

2021年4月23日12:50頃/島根県大田市 内暈と松
|

2021年6月15日11:15頃/島根県大田市 内暈とトマト
|

2022年2月13日22:55頃/島根県大田市 月暈
|

2022年5月10日10:55頃/島根県松江市 日暈とナンジャモンジャ
|
|