森本毅郎の朝のラジオ番組9000回、34年で印象深いのは多くの震災…「冷静に」陣頭指揮
ラジオ番組「永六輔の誰かとどこかで」などを担当していた遠藤は、「スタンバイ!」が始まるまでニュースを本格的に読んだことがなかったという。NHKでキャスターを務めた森本は厳しく、遠藤の読むニュースに向かいの席で「ピッ」と反応することもあった。「何かあったかなって、最初はおびえました」。だが今は森本も全幅の信頼を寄せる。「この人のニュースは日本一。耳にちゃんと残る。仕事に対して謙虚で一生懸命研究している」
孫ほど年の離れたスタッフもいる中で、森本の要求は時に厳しい。けれど「対等、横一線です。言いたいことも言うが、相手からも言ってもらう」。
「森本塾」と遠藤は言う。「『何を怒られているか分からない』と思っても、何年かたってその意味が分かる。そういう塾です」。34年の間に、番組を卒業したスタッフが、それぞれに活躍の場を広げている。「タネが飛んでいって、あちこちに植わり、そこで育ってくれれば」。森本はそう語り、“教え子”たちの活躍を期待している。
来月記念イベント
9000回を記念して11月28日、東京の「練馬文化センター」でイベントが開かれる。番組コメンテーターたちが参加し、ゲストにラジオ界のレジェンド・大沢悠里も招く。
「この番組のリスナーは、ニュースに詳しい。油断も隙もない人たちですから、面白くなければ『なんだよ』となる。心してやらないと」。そう口にしつつ、森本はリスナーとの交流を心待ちにしている。
このほか限定グッズの発売も予定している。詳細は番組ホームページで。