首都圏で相次ぐ強盗などのうち、千葉県市川市の住宅から女性が連れ去られた事件で、強盗致傷容疑などで逮捕された自称飲食店従業員、久保田陸斗容疑者(21)が、「なんでもいいから仕事ください」と事件前にX(ツイッター)に投稿したと供述していることが千葉県警への取材で判明した。
千葉県警は、指示グループがSNS(ネット交流サービス)で「闇バイト」の募集をするだけではなく、積極的に実行役を探していたとみている。久保田容疑者は、投稿後に指示役側から反応があり、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導され、指示を受けたと供述しているという。
また千葉県警は30日、千葉県船橋市の貴金属販売専門店で8月29日に、包丁を準備するなどして強盗の機会をうかがったとして、群馬県大泉町、会社員の轟(とどろき)祐二(24)と、横浜市戸塚区、無職の岸本蘭丸(21)の両容疑者を強盗予備容疑で再逮捕した。2人は容疑を認めているという。
2人は船橋市の事件の約1時間後に起きた千葉県八千代市の事件でも強盗予備容疑で逮捕されていた。これについて千葉地検は30日、2人を処分保留とした。
千葉県警は2人が、運転手役とみられる男性(19)=強盗予備容疑で逮捕=とともに、船橋市の事件後に八千代市の事件に関与したとみている。轟容疑者は8月31日に神奈川県厚木市であった事件でも、強盗致傷容疑で逮捕、起訴されている。【林帆南】