「ジャパンズ・ホロコースト」の著者リッグもまた、日本がユダヤ人を救ったというのは、日本がユダヤ人の経済力を利用して世界を支配するためであり、杉原についても懐疑的にみよ、と述べている。
「ナチスがユダヤ人を皆殺しにしようとしたのに対し、熱烈な反ユダヤ主義者であった犬塚大尉は、最終的に、ユダヤ人の悪意と経済的影響力を日本の世界支配に利用することを目的とした「河豚計画」を考案した(日本が日本支配下の上海にユダヤ人を移住させた理由の一端はここにある)。これらの人種差別政権は、アーリア人とヤマト民族のどちらが人類最高のものであるかについては合意できなかったかもしれないが、少なくともユダヤ人が危険であり、その迫害の正当性については合意できた。しかし、ナチス・ドイツが「金銭を支配する」能力を持つユダヤ人の脅威を感じ、犬塚大尉のような指導者の下でアウシュビッツの死刑執行令状に署名したのに対し、日本人は、ユダヤ人が世界を経済的に支配し、日本人が彼らを支配できれば、日本は最も効率的な支配手段で世界を支配できると考えた。だから、リトアニアのカウナスにいた杉原千畝日本帝国領事代理が、特に上海でユダヤ人難民に提供した援助は、懐疑的な目で見なければならない。