指笛とは、福岡ソフトバンクホークスのサイン盗みの手法とされる動作である。口笛とも称される。
概要
2024年の福岡ソフトバンクホークスは圧倒的な戦力でシーズン90勝を達成し、CSでも日本ハムを粉砕し見事日本シリーズに進出した。
一方セ・リーグ側は、3位の横浜DeNAベイスターズが6戦目までに及ぶ死闘の末巨人を破って4年ぶりの日本シリーズ出場を決めていた。
そのDeNAも
- 打線はともかく投手陣と守備陣に圧倒的な不安がある
- 横浜が弱いというなんGでの一般的な認識
- リーグ3位で優勝もしていない*1
- 正捕手と3番手捕手とエースが負傷離脱している*2
- 他球団からの暴力的な補強で成立しているソフトバンクが相手
- セリーグが弱いという風潮
- ソフトバンクは巨人に日本シリーズで8連勝している
とまるでソフトバンクに勝てる要素が見当たらず、当の横浜ファンを含め世間一般では「1勝すれば御の字」などとソフトバンク有利と認識されていた。
実際その日本シリーズでも、第1戦第2戦とも序盤から得点を挙げ、力の差を見せつけていた。
騒動の勃発
ところが福岡に移動してからの10月29日の日本シリーズ第3戦、復帰して先発していた横浜のエース東は「投球時にバックネットからの指笛が気になる」と審判に申告。ここまでネット民の間で話題になることは無く、突然の事態に困惑する者も現れた。東は後続を抑え7回1失点で降板、その後も抑え1-4でDeNAが勝利した。
この指摘の後、ここまで猛威を振るっていたソフトバンクの打線が全く機能しなくなってしまい、続く第4、5戦ではソフトバンクは完封されシーズンを含めて初の本拠地3連敗、シーズン含めて初の連続完封負け、シーズン初の連続26イニング得点なしと完全に冷温停止してしまった。さらには投手陣も2試合で3発を含む12失点と投手陣も完全に炎上した。
余りの体たらくとこの不自然さから、ネット民はいつものノリで「ソフトバンクは指笛でサイン盗みをしていたから強かった」と勝手に根拠なく認定し、以降「指笛」がソフトバンクに対する蔑称の一つとなった。
その他にも球団歌「いざゆけ若鷹軍団」の歌詞に引っ掛けての「無笛の若鷹軍団」、球場名「みずほPayPayドーム福岡」に引っ掛けた「ピュイピュイドーム吹く岡」なども生み出されてしまった。