下郷死体遺棄 殺人容疑で兄再逮捕 頭部に複数骨折

 下郷町湯野上の河川敷で住所、職業不詳の松田昭浩さん=当時(42)=の遺体が見つかった事件で、福島北署は3日、殺人容疑で国見町藤田の無職、星久宏容疑者(39)=死体遺棄罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、平成28年6月7日ごろ、宇都宮市内にあった星容疑者の自宅アパートで、同居する松田さんに暴行を加えて殺害したとしている。松田さんは頭部に複数の大きな骨折を負っており、それが死亡につながったものとみられる。星容疑者は「暴行したのは間違いないが、殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認しているという。

 捜査本部は、星容疑者が松田さんを殺害後、弟でさいたま市桜区の大工、賢二被告(35)=死体遺棄罪で起訴=を電話で呼び出して依頼し、2人で遺体を埋めたとみて調べている。

 捜査本部などによると、星容疑者は松田さんの元上司で、東京電力福島第1原発事故の除染作業を一緒にしていた。星容疑者は以前から松田さんに暴力を振るっていたとみられるほか、松田さんの家族から、星容疑者にカネをだまし取られたという趣旨の相談が県内の警察署にあったといい、犯行に至る経緯を詳しく調べている。

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