孤独死したっていいじゃない。
愛知県在住の女性Y様から「食事をご馳走させてください」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。誰にも話せないことがある。だが、本質を掴み取る坂爪さんには是非聞いて欲しい。かなり重い話になるけれど大丈夫か。私はタブーを破りたい。みんなももっとタブーを破った方がいいと思う。Y様は、そのようなことを言った。
私は「食事をご馳走すると言ったのは罠か」と思った。重い話を聞くのは嫌じゃない。だが、それなら最初からそう言ってくれと思った。メシで釣ってメシを食わせる代わりに話を聞けというのでは、タダ働きをさせられているような不快感がある。あと、簡単に『みんな』とか言わない方がいい。みんなとか関係ない。自分が破りたいなら破ればいい。みんなとかどうでもいい。みんなタブーを破った方がいいとか言いながら、俺にしか話せない話があるだなんて、支離滅裂じゃないか。
そう言うと、Y様は「ガーン!」となって、脳震盪を起こし、食欲は崩れ去り、昼飯のカオマンガイ定食に箸一つつけなかった。Y様は言った。自分に気持ち悪さが漂っているなってずっと思っていたけれど、たぶん、そのことなのだと思う。人間関係がうまくいかない原因もそこにある。すごい一方的に勝手に聞け聞けというくせに、全然相手のことを受け入れようとしていない。自分のできるやり方でしかやらない。体は本当のことを訴えているのに、なんかちょろまかしてる、ごまかしてる、ずるい、気持ち悪い、ぐええええ、私は私の体を裏切っている、ぐええええええ、いま、めっちゃ泣きそう。Y様は、そのように悶えた。
私は、カオマンガイ定食を完食したあとに「そもそもでこのカフェが気に食わない」と言った。綺麗で清潔で社会貢献もしている優等生的なカフェなのだが、綺麗過ぎる。俺がここにいたら一発で汚れる。この空間は「みんなで生きていこう」と言っている。だが、私は「孤独死最高」と思っている。みんなで生きていこう的な空間は、知り合いは増えるが、いい子でいることを期待される。ここまでは話せるけど、ここからは話せないな的なモヤモヤを全員が抱える。空間全体が漂白されていて、関係者全員も漂白されている。綺麗なのだが、命も一緒に漂白されている。だから、問題もない代わりに、猛々しい生命感の渦もない。綺麗な墓場みたいなカフェなんか行くなと言った。
私は、長崎で購買したジーザスのマグネットを取り出して「安心してひとりぼっちになってください」と言って、Y様にプレゼントした。Y様は、安心してひとりぼっちになってくださいという言葉が刺さったみたいで、泣いた。また、女を泣かせてしまった。行く先々で女が泣く。罪な男だ。散々ヒトやモノをディスっているが、言うまでもなく、一番醜いのは私である。この世で一番私が醜い。この世で一番醜い私を見て、女が泣く。女が泣く姿を見て、男の私は「泣けてよかったね」と思う。新手のDVだ。DVで構わない。愛は、どこかしら暴力的だ。ぶん殴られることで、命が目を覚ます。安心して、ひとりぼっちになろう。
おおまかな予定
11月1日(金)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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