新幹線停電事故 書類送検の男性を不起訴

 ことし1月、架線事故により運休した東北新幹線などの復旧作業中に男性作業員が感電して全身やけどの大けがをした事故で、業務上過失傷害の疑いで書類送検された50代の男性会社員をさいたま地検は、31日付で不起訴処分としました。

 不起訴処分となったのは、事故当時、現場責任者だった50代の男性会社員です。

 ことし1月、当時、現場責任者だった50代の男性会社員は、停電により運転を見合わせとなった新幹線の復旧作業中に、感電の恐れがあったにも関わらず垂れ下がった架線と一定の距離をとることなど、危険性を周知する義務を怠り、男性作業員にやけどを負わせた疑いで書類送検されていました。

 さいたま地検は、「警察とともに捜査を尽くした結果、起訴しないとの判断に至った」とコメントしています。

1日から冬限定イベントスタート

 飯能市にあるムーミンバレーパークとメッツァビレッジで冬限定のイベントが1日から始まるのを前に、31日、報道陣に公開されました。

 ムーミンバレーパークとメッツァビレッジは、ムーミンの原作が生まれた北欧・フィンランドの冬の雰囲気を楽しんでもらおうと、毎年この時期にイベントを開催しています。

 ムーミンバレーパークで開かれる「ウインターワンダーランドインムーミンバレーパーク2024」では、ムーミン谷エリアから続く並木道で、雪に見立てたスモーク入りのシャボン玉を楽しめます。

 また、ムーミン屋敷の周辺では、冷気をまとった女性の魔物「モラン」を交えたイルミネーションパレードや空気中のスモークに緑や紫のレーザー光線を照射することで再現したオーロラが見られます。

 一方、メッツァビレッジで行われる「メッツァの北欧クリスマス2024」では、アイスランドに伝わる13人のいたずら好きのサンタクロース「ユールラッズ」のアニメーションを日本で初めて映像化し、プロジェクションマッピングでマーケットホールの壁面に投影します。

 また、期間中の週末には、アイスランドやスウェーデンなど北欧各国にちなんだ催しが毎週開かれるということです。

 ムーミンバレーパークの「ウインターワンダーランドインムーミンバレーパーク2024」は1日から来年1月13日まで、メッツァビレッジの「メッツァの北欧クリスマス2024」は1日からクリスマスの12月25日まで開催されます。

埼玉14区で落選 公明 石井代表が辞任表明

 先の衆議院選挙で埼玉14区から出馬し落選した公明党の石井代表が、31日の中央幹事会で辞任を表明しました。

 石井代表は「衆議院選挙は非常に厳しい結果となった。これは全て代表である私の責任だ。代表の職を辞することを決めた」と述べました。

 公明党は衆議院選挙で公示前から8議席減らし、24議席にとどまりました。

 公明党は来年夏の東京都議会議員選挙と参議院選挙を控え、党の再建を急ぐ方針で、次の代表は11月9日に党大会を開き、正式決定するということです。

 石井代表は次回以降も今回と同じ埼玉14区で再起を図る意向を表明しています。

詐欺被害者 着手金返済求め今野元衆院議員ら提訴

 弁護士としての自身の名義を他人に貸して、詐欺の被害金の回収業務をさせた疑いで、元・衆議院議員の今野智博被告が逮捕・起訴された事件で、詐欺の被害者が今野被告に支払った着手金の返済などを求める訴えをさいたま地裁に起こしました。

 訴えを起こしたのは、今野被告の事務所に詐欺の被害金の回収を依頼し、着手金を支払った20代から60代の男女15人です。

 15人は今野被告と、今野被告の弁護士の名義を借りて、法律業務を行っていた3人の合わせて4人を相手取り、着手金など1800万円余りの返済を求めています。

 警視庁の調べによりますと、今野被告らは被害者の振込先の口座を凍結するなどの手続きはしていましたが、被害金を返金したケースはほぼなかったということです。

 今野被告らは、被害者およそ900人から着手金としておよそ5億円を受け取ったとみられていて、弁護団は今後も訴えを起こす可能性があるとしています。

男性をひき逃げした疑い 22歳の女逮捕

 30日夜、深谷市の国道で65歳の男性を軽乗用車ではねて逃走したとして、市内に住む22歳の女がひき逃げの疑いで、31日逮捕されました。

 過失運転致傷とひき逃げの疑いで逮捕されたのは、深谷市矢島のパート小林恵容疑者(22)です。

 警察によりますと、30日午後10時前、小林容疑者は深谷市岡の信号機付き交差点で、自転車に乗っていた65歳の男性を軽乗用車ではねて逃走した疑いが持たれています。

 男性は頭や胸などを強く打ち重傷ですが、命に別状はないということです。

 事故のおよそ40分後に母親と共に深谷警察署に出頭した小林容疑者は、調べに対し「車を運転してけがをさせ、その場から逃げたことに間違いない」と容疑を認めているということです。

 警察は、事故の原因を詳しく調べています。

埼玉大学 工学部に女子枠20人設置

 埼玉大学は、31日、2026年度からの工学部の入試区分に、定員20人の女子枠を新たに設けることを発表しました。

 埼玉大学は工学部にある5つの学科のうち、女子学生の比率が低い3つの学科に女子枠20人を新たに設置します。

 埼玉大学の現在の学生数は6813人で、このうち女子学生は2407人、率にして35.5パーセントを占めています。

 しかし、工学部の女子学生の割合は12パーセントにとどまっているということです。

 坂井貴文学長は「工学部の女子学生が少ないのは全国的な問題。ある程度の割合に上がるまでアファーマティブ・アクションをせざるを得ない」と話しています。

企画展「江戸のおしゃれ装身具」

 江戸時代の人びとが身に付けていた飾り道具を通して、当時の華やかな世界感を伝える企画展が、川越市立美術館で開かれています。

 この企画展は江戸時代のおしゃれ事情と生活の一端を垣間見ようと、江戸風俗研究家の平野英夫さんがコレクションしている、かんざしや袋物などの装飾品およそ250点を展示しています。

 着物で生活していた江戸時代は、身の回りの物を収納して帯に挟んだり懐に入れたりする「袋物」や、髪を飾る櫛やかんざしなどの装飾品が発展しました。

 べっ甲のかんざしは、垂れ下がる鎖にいたるまでべっ甲で作られていて、装飾品に美と贅を尽くしたことが伝わります。

 紙製の漆箱でできた化粧箱は、ふたに美人画のガラス絵が使われていて、中に入っているおしろいや、鏡、それに化粧刷毛など見た目の美しさを整える道具一つ一つにもこだわりを持っていたことがうかがえます。

 高価な輸入素材の金唐革やべっ甲などを使い、細部の金物までこだわって作られていた装飾品からは、当時の人たちの粋な美意識を感じることができます。

 この企画展は12月8日まで川越市立美術館で開かれています。