- 11じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 12:42:58
- 21じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 12:43:53
- 3二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 12:50:38
保守、もう6スレ目か。早いなぁ
- 4二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:05:23
たておつ
- 5二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:18:19
立て乙です
とりあえず無事に立てれてよかった
あとは消されたりしないといいですが - 6二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:22:31
立て乙です
- 71じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 13:34:48
- 8二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 13:58:09
保守
- 9二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 14:00:18
とりあえずほしゅ
- 10二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 14:00:35
10まで保守
- 11二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 18:34:59
立て乙です
- 12二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 19:22:22
お、立ってた
おつです - 131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 19:49:43
- 141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:10:42
【9日目夜・探索イベント】
【立ち入り禁止区域『廃墟』・拠点】
USBの中にあった動画ファイルを見終えた私達でしたが、誰も何も。言葉を発するという事を忘れてしまったかのようでした。当たり前です。ヒマリさんが言うには現状で最も確実に聖杯戦争を恒久的に停戦させるには一人のマスターと七騎のサーヴァントの方全員を犠牲にならなきゃいけません。
確実な方法という形で、私達の目指すハッピーエンドを否定するような事実を突きつけられた形となります。そしてマスターは永遠に聖杯の中でシステムを管理しなくちゃいけない。それがどんな形になるかは分かりませんけど、まず間違いなくその方法を選択すればトキさんとは永遠に会えなくなると『直感』が煩いぐらいに警鐘を鳴らしています。
何より。
「モモイちゃん……」
「……ごめん。どうしたらいいんだろうって……わたし……」
「モモイ……アリスは、トキは……」
『私は……あの子に……』
彼女達にとっては同じ学校の先輩や後輩、そして友達であるトキさんが自ら犠牲になると決めていた。そしてその想いはとてつもなく『重い決断』です。誰も口を開けない。どうしたら良いのか、何をしたらいいのか。ハッピーエンドを目指すのは諦めていなくても、突然見えていた道筋が呆気なく掻き消えたようで心細くなってしまう。踏み出す先に不安が募る。だから誰もが口を開けない。話を切り出せない。
『だから』。その中で、最初に口を開いたのは。
「かなりの収穫だな。今後の動きに直接的な関係があるかは定かじゃないが、少なくともマスター側の願いやその思想はこれで分かった」
「そうだねー。おじさん的にもちょっと気になる箇所あったけど、とりあえずはあのトキちゃんの話、続けちゃおっか。それとも一旦分かったし、別のこと話す?」
今日初めてこの場に来てくれたミノリさんとホシノさんでした。二人の顔には悲壮感なんてこれっぽっちもない。それはトキさんとの付き合いが薄いからもあるかもしれません。まだ事情をしっかりと知らないからかもしれません。だけどそれ以上に。
「お二人とも……」 - 151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:18:53
「はいはい、おじさんですよー。悲しい顔なんてしない、しない。確かにさー、ちょっとキッツい内容だったけど……まだ誰も犠牲になんかなってないよ、ヒフミちゃん」
「既に手遅れなら話は別だ。でもまだそうじゃない。ならば今やるべき事は悲嘆に暮れて足を折る事ではないだろう?」
二人は『強い』んです。どんな逆境でも、いいえ逆境こそをひた走る彼女達は決してこんなところで止まらないのだと私に勇気をくれる。
だから二人は……いいえ。二人だけじゃありませんでした。
「挫折も苦悩も私達は何度だって味わってきた。世界は悲劇に満ちていて、きっと残酷な真実は其処彼処に溢れている。それでも、それは足を止める理由にならない───そうだろう?ヒフミ」
ただの確認。今までだってどんな辛い事も乗り越えてきた。その度に私達は強くなってきた。どんな不安を覚えたって、先が見えなくたって。
「……はい。トキさんが辛い選択をしたというのなら、丸ごと全部、ハッピーエンドに。トキさんが犠牲になる終わりを認めてなんかやりません!」
アズサちゃんの言う通り、私の背中にはこれまで頑張ってきた思い出がたくさんあります。
【Recommend BGM……〈不撓の覚悟〉】
だから前を向く。胸を張る。トキさんが犠牲にならなきゃいけない、サーヴァントの方を殺さなきゃいけない、確実な方法はそれしかない。だからなんだって言うんですか。
「私は、私達はこんな所で足踏みしてなんかいられません!トキさんが自分を犠牲にしようとしているなら、それでモモイちゃんのように悲しむ人がいるなら私達で止めてみせます!……だから、みなさん!」
お友達がいなくなるなんて嫌です。そんな辛い想いをするのはもう二度とごめんです。そしてそれをモモイちゃん達に味わせるつもりだってありません。セイバーさんが頷きを返してくれる。私のやり方を、サーヴァントを犠牲にしない方法を見つけるのを彼はその優しさから一度は反対した。その理由も気持ちもよくわかっています。そして今、その上で私と共に戦ってくれる。だから怖さなんてありません。辛い現実なんかに、負けません。 - 161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:35:11
「……いいね。少女を熱くさせるのはいつだってこういう空気だ。嘆いている暇なんてない、たかが腑なんかに怯えているの馬鹿らしい。もう止まってる暇はないね、ヒビキ、コトリ!『大人』が投げ出した最高のゴールを私達の手で掴み取るなんて痛快な逆転劇が待っている!ハッピーエンド、上等じゃないか!」
「ヒフミ達の言う通りです、会長。私達セミナーは全校生徒の為に、自治区住民の為に存在します。トキの一人救えないんじゃお話になりません!」
ウタハさんとユウカさんが力強く机を叩く。その目には力強い熱が籠っています。
「……しょげてる暇なんかないよ、お姉ちゃん。私達でトキさんを救うの。あの人意地っ張りな癖に面倒くさがりなんだから、さっさと重たい荷物降ろさせてあげなきゃ!」
「アリスちゃん、大丈夫。私達だけじゃなくて……ここには沢山の人がいるから。みんなで考えればきっと良いやり方……その、絶対思いつくから」
まだ終わってないと、下を向いていたモモイちゃん達の前に立ってミドリちゃん達が弱々しく垂れた手を握る。
「うふふ♡たとえ無理難題があっても前を向いてしっかり⬛︎って歩く♡いつも通りの私達ですね♡」
「なんでこんな時までふざけるのよ!おばか!……でも今更よ。なんてたって私達、あの時だってちゃんと試験をパスしたんだから!バカだった無理だって、そう思っても!ちゃんと頑張れば最後にはちゃんと乗り越えられるのよ!」
コハルちゃん達が吠える先にあるのはきっと、目に見えないけど私達に襲いかかってきた辛い現実。負けてやるかと自分達のこれまでを掲げてくれる。
みなさんの目にやる気が灯り、空気が一変しました。
「なら手早く情報の共有を済ませようとしちゃおうか。私達ヴェリタスとエンジニア部からの調査報告はこれでお仕舞い。ここからは次の話───小鳥遊対策委員長」
「うへー。私ぃ?いやさぁ、こういうのって……」 - 171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:42:14
これからの話ということもあってか、アビドスの話をするのに言い淀むホシノさんに対して、フォローを入れてくださったのはいつも頼りになるお二方。
「ヒフミが気になるという話だからね。僕からもぜひ話を聞きたい。アーチャーやライダーとの戦いを経た君たちの近況も気になるところだしね」
「情報共有は必要だ。我らは同盟を組み、志を同じくして問題解決へと乗り出したチームである。そしてこの場で最も情報を交わせていないのもお前とだ、アビドス、神秘満ちる土地より来た娘よ」
「……ふぅん。そういう感じなんだね」
何やら意味深な感じにセイバーさん達も不思議そうにしていますが、ホシノさんは流し目をしつつのんびりと答えます。
「いやぁ?ヒフミちゃんの隣にいるっていうのはそういう事なのかなぁってさー」
それがどういう意味なのか聞こうとする前にミノリさんから提案がありました。
「スパルタクスのステータスを全て提示しよう。なに、見てくれ通りのそれだ。私が言うのもなんだが……期待してくれていい」
「なら私達が集めたシャドウサーヴァントも含めた各サーヴァントについての情報もおさらいしておきましょう。データを表示するから確認お願い」
ユウカちゃんの一言で画面にサーヴァントの方達のデータが表示されます。ホシノさんがこれまで戦った経験なんかを聞けば、さらに具体的な形にもなるでしょう。
『……ユウカ達もこの話し合いを終えたらそれぞれの部署に戻る予定よ。今日最後の検討会となるわ……明日からまずどの陣営の攻略に注力するか、まだ情報が足りない陣営はどこか。今後の動きも含めて話を重ねていき、結論を出しましょう』
調月会長もいつも通りの調子に戻ってきました。
あとは彼女だけ。そう思って見れば。
「くよくよなんかしてられないね。ごめん、ヒフミ。情けないとこ見せちゃった!」
「モモイちゃん……」
いつもの元気な笑みを彼女は見せてくれました。
「もう大丈夫!ヒフミの願いを叶えにいかなきゃ!さあ話し合いだよ、ヒフミ!こんな所でヒフミもみんなも折れたりしない……でしょ?」
「えぇ勿論!」 - 181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:48:39
【味方サーヴァントのマテリアルが記録されました】
【ご確認下さい】
クラス:バーサーカー
マスター:安守ミノリ
真名:スパルタクス
性別:男性
身長/体重:221cm/165kg
出典/地域:史実/ローマ
属性/副属性:中立・中庸/人・大人
好き/苦手:叛逆/圧政者
聖杯戦争への参加理由:叛逆の意思を見たから
【HP(最大値/現在値)】
998/998
【絆レベル】
6(累計値:29)
【ステータス】
筋力:A(実数値:53)
耐久:EX(実数値:58)
敏捷:D(実数値:20+dice1d9=9 (9) )
魔力:E (実数値:10+dice1d9=9 (9) )
幸運:D(実数値:20+dice1d9=4 (4) )
【保有スキル】
スキル名:被虐の誉れ
ランク:B+
適正値:B−
説明:魔力により一定時間経過するごとに傷が自動的に治癒される。また魔術的な治療を行う際に必要な魔力の消費量を1/4に抑える。
痛めつけられるほど闘志が燃え上がり、秘めた力のすべてを引き出すに至るスパルタクスとは相性が非常に良いスキル。反面、ミノリは別に痛めつけられる事に別段の性癖は持たないのでマイナス補正を受けている。
効果:毎ターン行動開始前に供給魔力量の1/4回復。戦闘イベント時、発動後から毎ターン終了時に受けたダメージ量の1/4回復する。
- 191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:48:57
スキル名:不屈の意志
ランク:A
適正値:EX/-
説明:あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意思。
肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。ただし、幻影のように他者を誘導させるような攻撃には耐性を保たない。ミノリとの相性は言うまでもないが、そもそも彼女が本質的にそれに類似した精神性を兼ね備えている為、ミノリ本人はスキルの恩恵を受けていない。
効果:スキル発動後にHPが0になった場合、HPを1回復する。
スキル名:剣の凱旋
ランク:A
適正値:B
説明:スパルタクスの生涯、その中にある一つの謎。アルプス越えを目指した彼が、それを取りやめてまで南下した逸話に基づくスキル。その真意は彼にしか分からないがミノリは何となく察している。スパルタクスはミノリの体調が悪そうな時にポージングを取る事で、無断使用しHPを勝手に回復している。
効果:『筋力』『耐久』『宝具』でのステータス判定時、1d40のボーナス。HPを1d1000回復。
【宝具】
疵獣の咆哮(クライング・ウォーモンガー)
ランク:A+
コスト:100
種別:対軍宝具/メイン
レンジ:0
最大補足:1人
効果:常時発動型の宝具。伝説が昇華されて宝具化したタイプ。敵から負わされたダメージの一部を魔力に変換し、体内に蓄積して貯められた魔力はステータス強化と治癒能力の増幅などに転用される。つまり傷つけられれば傷つけられるほど強くなる。魔力への変換効率は彼の体力が減少するほどに上昇する。また真名解放により魔力を解放すると、爆発と見間違う程煌々とした一撃で周囲を更地にする。
最大1000ダメージ(絆15)、戦闘イベント開始時から受けたダメージ分を加算。 - 201じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:54:35
- 211じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 20:55:53
【改めまして皆様】
【こんばんは】
【サポートシステムが起動しました】
【これより行動安価を行います】
【安価内容は今回話したい話題について】
【誰かに聞きたいこと、共有しておきたいこと】
【質問したいことや相談したいこと】
【今いる18人と通信越しで話せるヴェリタスの部員3名、生塩ノア、黒崎コユキの2名も合わせた23名で話し合いたい事を決めて下さい】
【話したい事というかなり抽象的な安価となりますので特に文章量等の制限は設けません】
【安価先>>30】
【それでは皆様】
【よき検討を】
- 22二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:11:31
- 23二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:23:31
ミノリに、前の交渉に際に拒絶反応の話をした時にその反応が薄かった理由や、戦った陣営やその様子辺りに関して聞く
ホシノに2日目や3日目にあったアーチャーやライダーによるアビドスへの襲撃についてや、襲撃の件への心当たりとかについて聞いたり、ライダー陣営に協力しているらしいオクトパスエンジニアリングについて話してカイザー関連らしいしそれについても聞いてみる
ホシノにはあとヒマリのメッセージでは共有しきれてない聖杯戦争についてヒフミ達が知ってる事があればそれと、自分たちがハッピーエンドを目指してる事も伝えておくのと
ゴルゴネイオンでアルと面識のあるホシノとユウカ(というかまだ見てない皆でも良いかも?)にライダーとアルの記録を見せてから、アルの願いについて何か思い当たりそうな事が無いか質問したりとか
シャドウサーヴァントが出没してるという事について、ヒマリのメッセージで知れた聖杯戦争の根本等も考慮した上でのそれぞれの考察や見解を話し合うとか
あとは、ウイにヒナタに対してサクラコの様子について伺うメッセージを送ってもらうよう頼むとかかな
トキとの交渉の際にホシノかクロコいれば犠牲になる者に対して残される側というか親しい者を亡くした側の心情伝えるのに良さそうかな?とも思うけど、ヒフミ達はホシノやクロコの事情知らなそうだし頼むのは難しそうではあるな - 24二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:31:45
仮に各陣営と正面衝突することになった場合に備えての対処をどうするか、各陣営に対して勝てる見込みはどれぐらいあるかとかかな
後現時点で居場所が分かっていて会おうと思えばすぐ会える黒服にはいつ会うべきか
ヘルタースケルターや無理ならオートマタをより増産する方法はないか
より戦力を増やす手段はないか
対処に関しては特に戦闘規模がデカくなりそうなライダー陣営に関してはしっかり話しておきたいかな
街中での衝突なんて事態になったら大規模な被害は避けられないし - 25二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 21:44:14
仮に他陣営が百鬼夜行や山海経などに逃げ込んだ際はどうすればいいか
シュロが言っていたあのシステムとは何か
ゲマトリアは集団であるそうだが黒服にフランシス以外のメンバーが裏で何かしら戦力供給などの支援をしている可能性はあるか
ゲマトリアについてみんなはどう思うか - 26二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:02:07
どの陣営が一番攻略難易度が低いと思うか
逆に一番高そうなのはどこか
ライダー陣営と戦う際にはどのように戦うべきか - 27二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:10:26
- 28二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:11:52
かそく
- 29二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:12:32
- 30二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:12:46
- 31二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:15:01
・情報共有や個々人への質問
各陣営のサーヴァントの情報およびマスターが誰か、誰が仲間なのかなどの基本的な情報の共有
ミノリに、前の交渉に際に拒絶反応の話をした時にその反応が薄かった理由や、戦った陣営やその様子辺りに関して聞く
ホシノに2日目や3日目にあったアーチャーやライダーによるアビドスへの襲撃についてや、襲撃の件への心当たりとかについて聞いたり、ライダー陣営に協力しているらしいオクトパスエンジニアリングについて話してカイザー関連らしいしそれについても聞いてみる
ホシノにはあとヒマリのメッセージでは共有しきれてない聖杯戦争についてヒフミ達が知ってる事があればそれと、自分たちがハッピーエンドを目指してる事も伝えておく
ゴルゴネイオンでアルと面識のあるホシノとユウカ(というかまだ見てない皆でも良いかも?)にライダーとアルの記録を見せてから、アルの願いについて何か思い当たりそうな事が無いか質問したり
シャドウサーヴァントが出没してるという事について、ヒマリのメッセージで知れた聖杯戦争の根本等も考慮した上でのそれぞれの考察や見解を話し合うとか
ウイにヒナタに対してサクラコの様子について伺うメッセージを送ってもらうよう頼む
ゲマトリアについてみんなはどう思うか
セイバーはアーラシュのことを知っていたが宝具についても知っているか
・戦略面の相談
今後の方針やまずどの陣営から攻略していくべきか仲間になってくれそうな人に心当たりはないか
各陣営と正面衝突することになった場合に備えての対処をどうするか、各陣営に対して勝てる見込みはどれぐらいあるかとかかな
後現時点で居場所が分かっていて会おうと思えばすぐ会える黒服にはいつ会うべきか
ライダー陣営と戦う際にはどのように戦うべきか
仮に他陣営が百鬼夜行や山海経などに逃げ込んだ際はどうすればいいか
シュロが言っていたあのシステムとは何か
仮に七陣営が街中で激突するなんて事態になってしまった場合セミナーはどうやって対処するか
あと、22のエリドゥへのハッキングは確かそもそも現状だと無理ってチヒロが言ってなかたっけ? - 32二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:15:59
纏めてたら安価終わってた
- 333024/10/25(金) 22:16:05
- 341じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 22:26:35
- 351じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 22:30:00
- 36二次元好きの匿名さん24/10/25(金) 22:32:56
多分それでいいんじゃないかと
- 373124/10/25(金) 22:33:46
あ、纏めたと言ってもそこそこ独断で必要なさそうだなとか話してるメンバーが知らなそうだなって部分省いちゃってるから、纏めた元のレスした人が良いかどうかによりそうかも?
- 383024/10/25(金) 22:36:49
私としては一応シュロが言っていたあのルールの発言的にまだ私たちが知らない何かしらの特殊なルールがあると思うが
仮にそれを黒服に聞いたとして黒服は無条件に答えてくれるかの部分追加してくれたらそれで大丈夫です - 391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 22:38:46
- 401じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 22:48:43
今回の安価結果で話し合う内容は>>31さんのを参考というかほぼ丸パクリした以下の通りじゃんね☆
【情報共有や個々人への質問】
1.各陣営のサーヴァントの情報およびマスターが誰か、誰が仲間なのかなどの基本的な情報の共有
2.ミノリに、前の交渉に際に拒絶反応の話をした時にその反応が薄かった理由や、戦った陣営やその様子辺りに関して聞く
3.ホシノに2日目や3日目にあったアーチャーやライダーによるアビドスへの襲撃についてや、襲撃の件への心当たりとかについて聞いたり、ライダー陣営に協力しているらしいオクトパスエンジニアリングについて話してカイザー関連らしいしそれについても聞いてみる
4.ホシノにはあとヒマリのメッセージでは共有しきれてない聖杯戦争についてヒフミ達が知ってる事があればそれと、自分たちがハッピーエンドを目指してる事も伝えておく
5.ゴルゴネイオンでアルと面識のあるホシノとユウカ(というかまだ見てない皆でも良いかも?)にライダーとアルの記録を見せてから、アルの願いについて何か思い当たりそうな事が無いか質問したり
6.シャドウサーヴァントが出没してるという事について、ヒマリのメッセージで知れた聖杯戦争の根本等も考慮した上でのそれぞれの考察や見解を話し合うとか
7.ウイにヒナタに対してサクラコの様子について伺うメッセージを送ってもらうよう頼む
8.ゲマトリアについてみんなはどう思うか
9.セイバーはアーラシュのことを知っていたが宝具についても知っているか
- 411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/25(金) 22:52:36
【戦略面の相談】
10.今後の方針やまずどの陣営から攻略していくべきか仲間になってくれそうな人に心当たりはないか
各陣営と正面衝突することになった場合に備えての対処をどうするか、各陣営に対して勝てる見込みはどれぐらいあるかとかかな
11.ヘルタースケルター等を増産する方法はないかも含めて戦力を増やせないか
12.現時点で居場所が分かっていて会おうと思えばすぐ会える黒服にはいつ会うべきか
13.黒服との交渉の際にどの程度の範囲であれば聞いても素直に答えてくれると思うか
14.ライダー陣営と戦う際にはどのように戦うべきか
15.仮に他陣営が百鬼夜行や山海経などに逃げ込んだ際はどうすればいいか
16.シュロが言っていたあのシステムとは何か
17.仮に七陣営が街中で激突するなんて事態になってしまった場合セミナーはどうやって対処するか
18.コユキ+ヴェリタスの総力戦で会長&ヒマリ謹製のセキュリティシステムにハッキングを仕掛けたらどうなるか
● トキとの交渉の際にホシノかクロコいれば犠牲になる者に対して残される側というか親しい者を亡くした側の心情伝えるのに良さそうかな?とも思うけど、ヒフミ達はホシノやクロコの事情知らなそうだし頼むのは難しそうではあるな(ちょっと保留。どうやって調理するか悩んでます。丁寧に書きたいです)
と順番とかはごちゃ混ぜになるからいつもみたく『①〜、⑤〜』みたいな感じで表記してく感じにするじゃんね☆
怒涛の19個+1個じゃんね☆かなりふわふわした安価だったのにたくさん考えてもらえて嬉しいじゃんね☆時間かかっちゃうけど頑張って書いてくるじゃんね☆ - 421じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 01:03:37
【Recommend BGM……〈Neo City Dive〉】
『情報の共有とホシノへの質問(①、③、④、⑤)』
「……なるほどねー。聖杯戦争、殺し合いの強制参加者はもれなく棄権もまとめに出来ないし、殺し合わないって方針を選んでも最終的には……かー」
私達が知っている聖杯戦争についてとこれまでの経緯をお伝えした後、腕組みをしたホシノさんは難しい顔をしていました。私自身、逆の立場で自分のお友達からそんなお話をされたらなんて返すべきか迷うところ。そんな悩ましい話にしばらく目を瞑ってから、ぱちりと彼女のオッドアイが開きました。
「いやー、これは確かにアビドスみたいに小さな自治区で手に負える問題じゃないねー。万一の実働協力って形で前に対策会議に参加させてもらえただけでもありがたい話だよー」
「ホシノ先輩……それについては……」
三校でしたという会議。実際協力関係を結んだとかの話は聞いていましたが、具体的な細かいところだったりは甘えさせてもらってきました。そんな会議をナギサ様と共に主導してくれていたユウカちゃんは申し訳なさそうにして頭を下げようとしたところを、ホシノさんが手を振って止めました。
「いーよいーよ、ユウカちゃん。トリニティの紅茶ちゃんとも話し合ってうちを巻き込むのは最低限にしようって心配してくれたんでしょ?分かってるってー」
にこやかにそう言いつつ、彼女の思考はそれとは別の方へと向かったのを感じました。その予想通り、次に口にしたのはやはり『彼女』のことについて。
「しかし便利屋ちゃん達もマスターねぇ……しかもあの様子かぁ……」
この話をする際にみなさんに改めてお見せしたアルさんの記録(
→>888)。そこに残されていた彼女の姿についてをホシノさんは口にする。【ダイスと安価】ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争Part3|あにまん掲示板っていう感じのやってるじゃんね☆このスレは3スレ目じゃんね☆主人公は『阿慈谷ヒフミ』ちゃんじゃんね☆召喚したクラスは『セイバー』じゃんね☆補習授業部メンバーと一緒に聖杯戦争に殴り込みしたじゃんね☆適宜…bbs.animanch.com─── 少しだけ……少しだけでいいの。時間を頂戴、ライダー。
アルさんとは私もホシノさんも、そしてこの場ではユウカちゃんもお付き合いがあります。気丈で優しくてとても爽やかな方です。
- 431じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 01:06:27
世話焼きさんで私にもいつも良くしてくれる大好きなお友達。そんな彼女が誰にも聞かせないように真っ暗な部屋で一人、堰を切ったように泣いていた姿。それを見た、直後でしたからホシノさんが彼女について話題に触れるのは自然でした。
「アルさんは……今もマリーちゃんや他の陣営と小競り合いを続けていると聞きます」
「ヒフミには悪いが、はっきりしておこう。私達のところにも、なんならレッドウィンターまで足を伸ばして彼女達は殴り込みに来ている。一度や二度の話じゃない。恐らく、この聖杯戦争でもっと好戦的かつ意欲的に戦闘行為を行っている陣営だ」
「ただ、どうして意欲的なのか。勿論サーヴァントや陣営の強さもそうでしょう。でも、一番はきっとそこが問題ですね」
ミノリさんとハナコちゃんの話を聞いて改めて考える。ミノリさんの願いは『富の分配』。それは聖杯で願いを叶える権利という富も含めて全員が平等に得られないといけない矛盾した願いだったから、ミノリさんは『叶えない/願わない』と決意された。それもあって彼女は戦いにも消極的でした。
マリーちゃんの願いは『ランサーさんの受肉』。ですがこれについては……まだ妙に足りていない。そう思います。
同じようにモモイちゃんは『キャスターさんの受肉』、キャスターさん自身もそれを願っている。これは私達の思う犠牲のないハッピーエンドを目指す方針とも合致していたという理由もあって同盟を組めました。
そしてトキさんは『聖杯戦争の恒久的な停戦』。そのためには七騎全てのサーヴァントの方の命とご自分を犠牲にする以上は勝ち残る必要がある。だから無駄な戦闘を控えて令呪とサーヴァントを引き渡すよう交渉したり、それが駄目なら他陣営との戦闘も私達以上に積極的に行っているらしいです。
なら、アルさんの願いはなんなんでしょうか。
「……ヒフミも分かると思うけど、アルさんはしっかり者だわ。内容……は今は置いとくとしても会社の運営だって立派にされてるし。そんな彼女が人を殺す事を選んだ」
「思い詰めてる感じだったねー。じゃあ、何をって話だけど……もしかして私達が知ってる内容、全部最初から知ってたんじゃない?あの子」
ホシノさんはそう言うとぐるりと私達を見渡しました。それは推測というよりどこか確信めいた言い方。 - 441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 01:07:37
「考えてもみなよー。言っちゃ悪いけど、あの子って度がつくぐらい真っ直ぐだよ?不義理な事なんて出来っこない、それこそ空回りすぎて一周しちゃうぐらいにはさ。だったら『人殺し』にならざる得ない『理由』がある。つまり、トキちゃんだっけ?その子と同じパターンってこと」
そう、引っ掛かるのは『あの』アルさんがどうして聖杯戦争に、殺し合いに積極的なのか。なんらかの理由がある。そうしなくてはいけない理由が。改めてそれを知らないと前に進めないと再確認していると、ウイさんも頷きながらホシノさんの話に補足をしてくれます。
「……聖杯戦争という物は基本的には魔術師達が願いを叶える為に聖杯を奪い合う儀式です。その願いというのは形はどうあれ俗人的な物ではなく、『根源』と呼ばれる物への到達、魔術師自身のアイデンティティや存在に纏わる願いです。であれば、私達のように巻き込まれた人間というか魔術の存在しないキヴォトスで、人を殺してまで叶えたい願いを抱える。その重みは相当な物でしょう」
「前に話したが人を殺すというのは倫理的な枷、そして社会的な枷、この二つのハードルを越えない事には発生しない事象だ。勿論、時に感情はそんなハードルを踏み越えてしまう事はある。だが聖杯戦争は『長過ぎる』しあまりに『大掛かり』だ。そういった一時の感情を持ち続けて……というには君達から聞く限りの『陸八魔アル』という人物像と一致しない。後は立場だが、人が善良な倫理観の一線を踏み越える時というのは大抵『社会的な要因』がある。そして彼女は……」
「会社を運営し、社員、それも友達を養う『立場』にあるか。調べた限り、決して大儲けしてるわけではないけど首が回らなくなるほど彼女達は困窮してたわけじゃないわ……そのここ最近は、という話になるけど」
ミノリさん達もまたお昼に話してくれたことを続けながら、アルさんのパターンに置き換えて話してくれます。聞く限り、アルさんが誰かの命を奪ってでも利己的な願いを叶えたい、という風には思えませんでした。それにしても……。
「いやー、しっかり者が多いねー。おじさん、安心だよー……ところで、ウイちゃんだっけ?随分詳しいんじゃない?───聖杯戦争のこと」
にこやかに目を細めた奥からなぜでしょう、鋭さを感じる目線をホシノさんが送ると。
「……ヒナタさん経由である程度聞きましたから」 - 451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 01:19:56
初対面ということもあって緊張なさったのでしょうか。目線を逸らされてしまいました。
それになんとなくぎこちない空気が流れ出しそうになったタイミングでぽつりと静かな声がホールに思いの外響きました。
「陸八魔さん、すごい思い詰めてた。もし初めから全部、聖杯戦争のシステムを知ってたなら。あんな風になるのも分かる気がする……それに逆説的にだけどヒフミさん達の動きとの違いも説明できるんじゃないかな?」
ヒビキちゃんの言葉に私達の頭の中で描くのはこれまでのこと。確かに初日に襲われて、二日目にランサーさんと戦って、そこからまたランサーさんと戦うまではケセド戦はともかくあまりサーヴァントの方と戦ったりはしてきませんでした。とにかく情報を集める事に集中していたのは、他の方との命の取り合いなんて嫌だったのもありますが。そもそも『初めての聖杯戦争』という事で事前の情報が何もなかった、というのも大きいんです。
「初日からマスター含めて随分派手に動いてたからね、彼女達。聞けば脱獄の幇助もやってるんでしょ?それに戦闘となれば監視カメラにマスター本人が映るのも気にしないぐらい。ちょっとランサー陣営とは動きが違わない?ほら、拒絶反応発症済みでマスターになるリスクとか分かってるあそこはわりと慎重に動いてるし」
「うちにも喧嘩吹っかけてきたしねー。いやぁあれはびっくりしたよー。つい一日前にあーちゃーとかいう大人がうちの可愛いかわいいセリカちゃんに粉なんかかけてさー……本当、次会ったら必ず仕留めてやる」
「あはは……い、一体何があったかお聞きしても?」
チヒロさんの言葉に頷くホシノさんの目は笑っていない。なので恐る恐る聞いてみると───。
「んー、まぁ。あんまり聞いてて気持ちいい話じゃないんだけどさ」
「うちの可愛いセリカちゃんを」
「あろうことか夜遅くにナンパしてきたんだよ、アイツ」
そう笑顔で、ですが綺麗な青筋を立ててそう言われました。 - 461じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 01:29:28
訂正じゃんね……ホシノちゃんの台詞はただしくは以下の通りじゃんね☆
×「うちにも喧嘩吹っかけてきたしねー。いやぁあれはびっくりしたよー。つい一日前にあーちゃーとかいう大人がうちの可愛いかわいいセリカちゃんに粉なんかかけてさー……本当、次会ったら必ず仕留めてやる」
○「うちにも喧嘩吹っかけてきたしねー。いやぁあれはびっくりしたよー。うちの自治区でパトロールしてくれたトリニティの……ええっと正義実現委員会だっけ?あの子達を路地裏で襲おうとしてたから止めに入ったんだけどさ。そのつい一日前だってアーチャーとかいう大人がうちの可愛いかわいいセリカちゃんに粉なんかかけてさー……本当、次会ったら必ず仕留めてやる」
というところで今日はおしまいじゃんね☆
ホシノちゃんの話で引くかミノリちゃんの話で引くか迷ったけど今回はこっちじゃんね☆
明日はこの続きからじゃんね☆さっと軽く経緯を話ちゃってアーチャーと遭遇した時のことなんかはまた別の形で短編として出すじゃんね☆
まだ夜にやらなきゃいけないことがあるからじゃんね☆
色々サクサクやりたいからなるべく長引かせないようがんばるじゃんね☆
明日は15時から続きじゃんね☆
それではみなさん、おやすみなさい……じゃんね☆
キャラクターの数がえらいことになってるじゃんね……喋ってない子がいたらごめんじゃんね…… - 47二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 01:40:09
更新乙!アンド遅ればせながら立て乙!
またミカ主が腱鞘炎になりそうな安価になってる……
でも情報交換は大事だろうから頑張ってほしい - 48二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 01:41:55
おつかれさまです
なかなか大人数での作戦会議ですしねキャラクターの把握が大変そう - 49二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 07:59:49
あのアーチャーが粉かけるとは考えにくいが、一体何があったのやら……
- 50二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 08:05:38
お疲れ様でした〜!
まぁ、ホシおじからしたら発端はゲマトリアとか自分一人が犠牲にとか色々と刺さるモノはあるでしょうね
そして、シャドウサーヴァントのHPが666/666ってのは不吉だな
まるで獣の………
そして、聖杯戦争のゴタゴタが早く終わって此処のマリーが例のアイドル衣装になれる事を祈ります…!!
あっ、アイドルマリーのチェキはお願いしますね! - 51二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 12:44:43
ほしゅ
- 521じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 15:53:27
半ドンとは何だったのか……今帰ってきましたじゃんね☆とりあえず今から書いてきますじゃんね☆
ありがとじゃんね☆以前は戸惑っちゃった量も今はもう慣れたもんじゃんね☆とはいえ時間かかるのは相変わらずで申し訳ないじゃんね……頑張って書くじゃんね☆
普段こんなに大人数動かしたりしないから難しい……けど頑張るじゃんね☆
そこんところどうなんです?ってアーチャーかセリカちゃんあたりに聞くと彼や彼女の視点から事実が分かるじゃんね☆それか柴関の大将に聞くといい……けどとりあえず今回で経緯は軽く書くじゃんね☆
ここのホシノちゃんは時系列的にはアビドス編3章前、諸々片付いてないし納得もできてない……のでヒフミちゃんの元気そうな顔見れたかと思えば会議の内容で色々ぐさぐさきてるじゃんね☆
ストレス発散させてあげたいじゃんね☆
シャドウサーヴァント関係はステータス作り忘れてて慌てて投下直前に拵えたじゃんね☆数字?のーこめんとじゃんね☆
謝肉祭に早く参加させてあげたいじゃんね☆
アイドルマリーちゃんのチェキはちょっとコハルちゃん判定必須だったじゃんね☆
本スレ的にはオタ芸披露する300人とか書きたいじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆
頑張って書いてくるじゃんね☆
- 531じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 15:58:39
- 54二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:05:27
リオとキャスター
ハナコとセイバー
ミノリとウタハ
ヒフミとモモイ
って感じでいいのかな - 55二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:17:36
質問なんですが
ヒフミとモモイ
ヒフミとセイバーって感じで
複数のペアに同じ人が入ることは可能ですか? - 561じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 16:20:07
- 57二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:31:25
- 58二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:44:20
かそく
- 59二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:44:37
- 60二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 16:44:52
- 611じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 16:52:20
- 62二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:06:13
あ、ホシノが候補に入ってなかった事見落としてた申し訳ない
- 631じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 17:09:17
- 64二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 17:11:33
この後話し合い終わってから各ペアで話す感じかな
それともその前に何が起きるか
戦闘はスレ主の発言的に高確率で起きそうだが - 65二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 18:13:53
そういえばセンチュリオンちゃんはどこいったっけ
- 66二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 20:28:24
夜に戦闘起きる場合は相手は誰なんだろうな
- 67二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:38:31
話し合いで少しでもいい方向に行くといいな
- 68二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 22:49:36
黒服がマスターとしったホシノの反応はどんな感じなんだろうな
後今日は何時ぐらいに更新あるんだろう - 69二次元好きの匿名さん24/10/26(土) 23:22:09
遅いけど大丈夫かなスレ主
なんか問題起きたとかじゃないといいけど - 701じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/26(土) 23:32:29
- 71二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 08:21:46
眠れたのかミカ主は……
いくら休みとはいえ心配じゃんね…… - 72二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 12:09:20
スレ主大丈夫だといいが
- 731じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 14:53:34
- 74二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:15:52
おつです、無理せず
待っときます - 751じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 19:26:41
- 76二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 19:40:45
お疲れ様です
無理せずにです - 771じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 20:49:12
【Recommend BGM……〈Vivid Night〉】
『情報の共有・相談(⑦、⑧、⑨、12、13、16)』
「詳しく聞いても?」
「……別にいいけど」
セイバーさんからの問いに言い淀みつつ、ホシノさんは頭をかきました。ふわりと髪が膨らむようにその線を揺らしながらホシノさんの眉間には皺が寄る。
「アーチャーだっけ?その大人がセリカちゃんにちょっかいかけたのは、夜の10時頃。明らかに変な気配なのに姿が見えないから尾行してたらセリカちゃんが働いてる柴関ラーメンに入ってさ」
以前先生から頂いた報告書にもあった話です。どうやらホシノさんの話を聞く限り、セリカさんとアーチャーさんの間で問題が発生するより前から霊体化してアビドス自治区に入ったアーチャーさんの気配を偶然見つけた彼女が尾行していた。なら彼は一体何のために自治区に来ていたのでしょうか?
「そこは屋台だから、何してるかは外からでもよく見えたよ。普通に食べて、その後会計して立ちあがろうとしたタイミングでセリカちゃんに喋りかけた……セリカちゃんは大した話じゃないって言ってたけど確か『その耳は本物なのか?』とか、聞いてきて。その後色々話をしてからセリカちゃんの腕を掴もうとしたから私が割って入って……まー、あとはおじさんと追いかけっこって感じかな?」
「アーチャーさんはその時何か、たとえば自治区に来た理由とかは?」
「『偵察』とか言ってたかな?なんかマスター……ああ、トキちゃんだっけ?その子が気にしていたから『一応見に来ただけ』とか言い訳してたよー」
話し終えた彼女へハナコちゃんの疑問に投げられますが、これといって詳しい話は分かりません。アビドス自治区に何かあるのか。それとも本当にただの偵察だったのか。真相を知っていそうなのは当人達と、あとは『彼女』ぐらい、でしょうか。
「どう思う?セイバー」
「さて。彼とはそれなりの付き合いがあるけど……どうだろうね。本人に聞くか、より詳しくその時話していた内容と状況を聞いてみないと少女の腕を掴もうとした理由も僕には分からないとしか言えないかな」
「なんだ、セイバーは随分とアーチャーについて詳しいんだな。生前からの付き合いか?」
「……いや、彼とは前の聖杯戦争でね。今と同じクラスで互いに呼び出された事があったんだよ」 - 781じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:00:37
アズサちゃんとセイバーが交わした会話にふいに疑問を持ったのかそう尋ねたミノリさんに、セイバーさんは少し困ったような顔をする。馴染みがあるとは前に少し聞いていましたが、具体的にどういう関係だったかまでは聞けませんでした。ただなんとなく、敵とか味方とかそう単純な話ではないんだろうという直感はありました。なにせ、それだけならそう言えば済む話ですから。
「ふぅん。じゃああれとか知ってるの?あの、えと、ほうぐ?とか言うの」
「そうだね。僕は彼の宝具を知っているし実際にそれが使われた場所にもいた事があるよ、コハル」
下唇をセイバーさんが軽く噛んだのが一瞬だけ見えました。隠しておきたい話、というより言いたくなかった事なんでしょうか。けれど彼は僅かに逡巡してから結局話してくれました。
「……彼が宝具はかなり特殊でね、一度発動すると絶大な威力と引き換えに霊基の消滅を引き起こす物だ」
「それは……」
「自身の霊基をも注ぎ込んだ壊れた幻想か。中東の大英雄ともあろう男のそれだ、さぞ凄まじい威力となろう」
キャスターさんがそう締めくくりましたが、大きな問題です。威力も確かにそうですが、それ以上に彼がこの話をしたがらなかった理由の一つもなんとなく察しました。
「打ったら即死の自爆技……それって、使わせる事自体が私達にしてみたら……負け、かな……」
「はい。ヒフミ達の目的は犠牲のない聖杯戦争の終結です!アーチャーが宝具を使ったら、一瞬でゲームオーバーです!」
「HP調整必須なタイプのボスかー。これ下手に追い込むとマズイかな?」
使う事自体、いえ『使われてしまう事』が私達の敗北に繋がる宝具。威力も危険でしょうがそれ以上にその選択をアーチャーさんに、トキさんにさせてしまった時点で彼の命を奪う事になる。なにより、トキさんがそれを選択するという状況は、想像してしまいたくありません。
「どうかしら?トキとしても自分の目的を果たしたい筈よ。私達からしてもアーチャーが宝具を撃つというのは困るけど、逆に言えば勝ち残りたいトキとしても一回しか切れない宝具は早々に切れない手札」
「……トキさんがヒフミちゃん達のマスター権を譲渡しろって交渉してたの、もしかして……」 - 791じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:13:09
そしてセイバーさんがこの宝具について話さなかった理由はきっとそれでしょう。ユズちゃんが気づいた瞬間に、さっと彼の目線が下がったのをみれば私の想像が正しかったように思います。
『既にマスターになる事のデメリットを知っていたからこそというのもあるでしょうけど。その可能性もあるでしょうね。何せキヴォトス自体を救う為という理由が彼女にはある。一度限りの爆弾しか手元にないなら保険は複数用意するというのは合理的よ』
リオ会長の言う通り、トキさんのこれまでの行動は謂わばアーチャーさんに対してどういう風に思っているか、そしてどういう形で『運用』するつもりかをまざまざと突きつけてくる事実のようにも感じさせます。直接本人の口から聞いていない以上、断言は出来ませんが嫌な想像だけは容易に浮かんでくる。だからこそセイバーさんは今日までアーチャーさんの宝具について話さなかったのでしょう。トキさんに対して少しでも悪感情を抱かせないように、そんな気遣いだったのだと気づいた時には少し空気が澱みすぎていました。
「ま!とりあえずおじさんが今『自分から』話せる事はこんなところかなー?あのライダーとか言うのと戦った時の話はまたレポートみたいな形でユウカちゃんに預けとくよー。ステータス、だっけ?そういうハイカラなのおじさん分かんないからさー」
その空気を払拭するように室内に響いたのはホシノさんの柔らかい声。見れば彼女は軽いウィンクを返してくれました。それに合わせてミドリちゃんも別の話題を切り出してくれます。
「……ありがとうございます、ホシノさん。また後で詳しいアーチャーとライダーの身体能力等についてもユウカの方にお願いします。それじゃあ……そうだ、オクトパスエンジニアリングについてはどうでしょうか?」
「それはおじさんよりセミナーの子とかに聞いた方がいいかもね?ほら、うちは確かにカイザーと因縁浅からぬ?ってやつだけど、あそこも大きいグループだからさー」
一介の女子高生じゃ知ってる事なんてたかが知れると嘯く彼女を見つつ、私も気持ちを立て直して次の話題に移っていく。暗い想像はいくらでも出来ますけど、あくまで『想像』でしかありません。そんな物に一々振り回されるより、目に見えて確実な情報から一つひとつ確かな物を積み上げて良い道を探していく方がずっと建設的なんですから。 - 801じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:25:34
「そうね、オクトパスエンジニアリングについてはこちらでも調査を進めたわ。結論から言えば完全なペーパーカンパニー。経営実態は殆ど確認できなかったわ。ただ、設立されたのはちょうど二年前よ」
「ということはウイさんから伺っていた例の事件がゲヘナであった時期と一致しますね。であれば、記念教会設立時期にどんな形であれ当時のゲヘナ生や生徒会、なんなら調査報告を行った『ご本人』とも面識があったのでしょう」
『……なるほど。鬼方カヨコ経由で聖杯戦争に誘われた口ね。あれでそういう人脈を残していたとは、恐れ入った、いえ。流石はあの鬼方カヨコか、というべきかしら』
調月会長が唸るようにそう言うのは鬼方カヨコさんについて。確か便利屋68の課長でゲヘナ学園の3年生、いつも落ち着いていてとても頼りになる、とアルさんから前に聞いた事があります。調月会長の口ぶりを聞く限り、もしかして生徒会の方々には有名な生徒さんなのかもしれないと思っているとかなりアグレッシブな意見が飛び込んできました。
「うちで調べた限りは資金や物質の流れには幾つかカイザーの息のかかった企業との繋がりがあった。多分ライダー陣営に卸してる物資関係でしょうね。型番とかは削られてるんでしょうけど、オートマタもかなりの数が納品されてる」
『……物流のストップ、試してみる?私達なら出来るよ』
『おーいいじゃん!』
「やめときなさい、兵糧攻めなんて碌な顛末にならないんだから」
『下手に追い詰めて自暴自棄……最悪ですね。もしも傍受の一つでも出来れば内情が分かってそういう作戦もできたかもしれまさんが……』
食料含め物資の供給を断つ。確かに効果的ではありますが、決して取りたくない選択肢です。誰だってお腹が空く、それも何日も食べられないなんてあってはいけないと思うんです。それにそういう極限状況で人は普段とは予想もつかない選択をしてしまうとも聞きますから。
「とはいえギリギリのラインなら狙う価値はあるな。物資は複数のルートから供給されているんだな?」
「そうだけど……ってもしかして、そっち狙いでもするつもり?」 - 811じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:32:21
アズサちゃんの言う『ギリギリのライン』というのが分からず私やコハルちゃんは首を傾げましたが、理解できたのかハナコちゃん達はチヒロさんと同じように苦笑とも取れるような形で顔を顰めていました。
「あぁ。オートマタや弾薬辺りを抑えてみるのは良い手かもしれない。ジリ貧になれば相手は穴熊は決め込めない。どんな形であれ、戦況も動く」
「物資なき戦いは負け戦である。それもまた叛逆……だが、拮抗した状況を撃ち破る打開の一手。これもまた叛逆である」
「……まぁ、一応あとでルートだけは割り出しとくから」
腕を組みながら深く頷くスパルタクスさんの説得、いえ説得なのでしょうか。ミノリさんは頭を抱えていますが、とにかくアズサちゃんの案は一応いつでも使える状態に出来るように、チヒロさんも調べておくのを約束してくれました。中々大事になってきたなんて、企業相手に流通を止める話を聞いて今更ながらそう感じていましたが、どうやらそれは私だけではなかったようです。
「しかし改めて聞いて思うけど、通常の聖杯戦争ではまず考えられない動きだね。まさに神秘の秘匿という考えがないキヴォトスならではというか」
「そうなんですか?」
「まず有り得んだろうな。そんな事をすれば教会から委任された監督役は勿論、魔術協会、神秘を秘匿せんとする団体とて黙っておらんだろう」
戦闘の規模はともかく、と続いたキャスターさんの言葉に乾いた笑いが漏らしつつ聞いているとコトリちゃんもまた、不思議そうに話し始めました。
「そうやって考えると不可思議な話ですね!監督とは指示、指揮をする人物を指す場合と人々や組織を監視・指導を行う行為またはそれをする人物や組織を指します!今回は後者にあたりますが、取り締まるということはそれを明記したルールが存在しない事には叶いません!ルールとは即ち規範!規則!法則!秩序を維持する為に設けられた人々が物事に対して従うべき準則です!では一体、彼が監督している聖杯戦争でのルールとはなんなのか!?」
「黒服、だったね?アサシンのマスターであり監督役を兼任する彼。これまでの動きの中でも特に読めないマスターだ」 - 821じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:41:02
コトリちゃんからの疑問にウタハさんも同じように悩ましげに眉を顰めています。実際、私も気になるところではあります。聖杯戦争の仕組みやシステムはこれまで色んな形で触れてきました。ですが『ルール』、破ってはいけない規則については私達はまだ何も知らない。彼は一体、どんな形で監督役という仕事をしているのか。
『……そうね。一度、整理をしましょうか。ヒフミさん。貴女はライダーからの強襲を受けた際に会っているという話だけど、その時はどんな話をしたのかしら?』
調月会長の言葉を受けて、私はあの夜の事を思い返す。ライダーさん、そしてアルさん達と戦っていよいよ令呪を切ろうかどうかを決断した時に助けてくれたあの時の事を。
───ああ、よいよい。ライダー共が少々目に余ったからな。お主らはついでよ、ついで
─── 私と彼女の関係はあくまでビジネスパートナー、必要に迫られて『マスター』の役を被っただけ。監督役こそが本業で間違いありません
─── 謂わば自然発生した『事故』の副産物
───今晩のはあくまでも今の質問に答えたのも『含めて』監督役としての勤め、取り立てて何か返礼を求めるつもりはありません
思い出したのは彼らとの会話。
「黒服さんは私達を助けてくれたのは『ついで』、ライダーさん達の動きが目に余ったからという理由でした。それからアサシンさんとの関係はあくまで『ビジネスパートナー』で、あくまで彼自身の『本業は監督役』……」
思い出した話を自分なりにまとめながら口にする。重要な事を話しそびれる事がないように気をつけながら伝えていく中で気づく事。
「それから……私達の質問に答えるのは監督役としての務め、だからそれ以上を求めるなら『取引』を、と」
彼は監督役としての務めと、取引する立場を分けているという事。それがどんな意味を持つのかはまだ分かりませんが、なんとなく大事な事だと『直感』して、頭の片隅に留めておくことにしました。
「ゲマトリア、地下で活動する研究者集団ですね。噂では聞いていましたがそんな存在まで関わってくるとは……ただ、話の限り少なくとも聖杯自体の鋳造には関わっていても、私達が問題視している聖杯戦争のシステム周りには関与していないという話でしたか」
「はい。ただそれもどれだけ信用できる話か……」 - 831じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 21:48:41
苦々しくウイさんに告げるユウカちゃんに届いた待ったの声は意外にもハナコちゃんからでした。
「彼らがどの程度の規模の組織かは分かりませんが、一枚板というわけではないでしょう。話ぶりからして、黒服さん本人は聖杯についても聖杯戦争についても良くは思ってないのでしょう。モモトークでの提案も含めて度々ヒフミちゃんとの接触を図ったというのも、彼本人としては聖杯戦争自体への忌避感がある事が考えられます」
あくまでも根拠のない主観にはなりますが、と前置きするハナコちゃんの言葉に私も思考を巡らせる。確かに黒服さんの言い分は自分は聖杯戦争の監督役を嫌々引き受けた、そんな風に感じられる言葉でした。そしてヒマリさんからの話も含めてこれまで集めた情報から聖杯を作ったのは黒服さんの同僚さんになる『フランシス』という方だそうです。もしかすると彼にしてみると、あまり綺麗な言い方ではありませんが『フランシス』さんの尻拭いをされている、なんていうのも有りえる話かもしれません。
「それにビジネスパートナーという言葉。それにアサシンさんとのやり取り。聞く限りでは恐らく、彼と彼女はともすれば私達以上に主従関係が薄い、ある程度アサシンさんが自由に動ける裁量を任せているのかもしれません。後日、すぐにヒフミちゃんの元を訪れたのも、楽観的ではありますが一種のアフターケアと考えれば……早期に彼が姿を見せたのも分かります」
「確かに。私達の所に来たのは召喚してから二日、三日経ってからだったかな?それも夜間の事だ」
「うちも大体そうだったかなー?」
「……となれば昼間にわざわざ顔を出している事を考えても、ヒフミちゃんとの接触には意味があります。もしかすると彼にしてみれば都合が良かったのかもしれませんね。聖杯戦争に否定的な立場を明言しているマスターというのは」
そうハナコちゃんが言い終えた後には私達の間でまた沈黙が流れてしまいます。監督役でありながら、アサシンのマスターを兼任している。普通であれば見た目も相まって胡散臭いこと極まりない。ですが彼と敵対したのはただ一度きり。それもマスターになる前です。であれば今の私達は彼とも協力できるのでは、なんて考えすら浮かんできます。
「……えと、あの……ほ、ホシノ先輩?」 - 841じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 22:01:13
「おへー?なになにー?どしたのコハルちゃん?」
ふいに沈黙を破ったのはコハルちゃんのおずおずとした声。それに不思議そうにしながらホシノさんも笑顔で対応してくれたのにホッとしたのか、ちょっともどかしげにしつつもコハルちゃんは尋ねました。
「あの、その……なんか、黒服さんの話をしてる時の表情が、辛そうかなって……いやその!勘違い!勘違いだったかも!なんですけど!?」
慌てる彼女にむしろ驚いた表情を一瞬だけ見せたホシノさんはすぐにいつも浮かべている柔和な微笑みを見せながらコハルちゃんの頭を撫で始めました。
「すごいねーコハルちゃん。しっかり人のこと見てるんだねー。どう?良かったらうちの子にならない?」
「あひぇっ!?えと、その……あの私はっ「うふふ♡だめですよー小鳥遊先輩♡コハルちゃんは補習授業部の子なんですから♡」ちょっと!ハナコ!」
「ありゃ、振られちゃったかー」
残念と肩をすくめるホシノさんはそれから私達の方に向き直って、少しだけ嫌そうな顔をしながら教えてくれました。
「まぁでも、そうだね。黒服とはさ、それになりに付き合いがあるんだよ、『私』」
『望外ね。なら彼やゲマトリアについて聞いても?』
「いやー、分かってて聞いてるでしょー会長ちゃん……おじさんからアイツについてどうこう言うのはやめとくよ。だって私、アイツのこと『嫌い』だし。そういう考えが混じるとさ、話もややこしくなっちゃうでしょ?」
嫌いの一言は驚くほど重かったです。ホシノさんと彼との間で何があったのかは分かりませんが、決して簡単には埋められない溝があるのだけはしっかりと感じ取れました。けれど彼女は笑って私達に協力を申し出てくれる。
「だから私がアイツに関わるのは最後の番。アイツのところにヒフミちゃんが行くって決めた段階で話聞かせてよ。その時は私も付き合うからさ」
その優しさに甘えて、私はしっかりと頭を下げる事にしたんです。 - 851じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 22:12:47
「会いに行くなら早い方がいいわ。『取引』の内容が分からない事には私達も動けない。逆にそれが分かっても準備する時間がなければ対応できない。取引をするなら最低でも明日の午前中に、行かないならもう取引自体しないって考えて今後の行動を考えた方がいいわね」
「どんな話になるかも『取引』の内容を聞かなきゃ分からない。ただ、取引って言ってるんだから、双方にメリットがある。とりあえず行って損はないんじゃない?それに監督役としての質問に関してはきちんと話してくれるんでしょ?だって実際、そうだったんだし」
ユウカちゃん達の言う通り、明日は彼に会う事を想定しておいた方が良いかもしれません。ただ気になる事がまだあります。それは、つい今日のこと。彼女から教えられたある一つのヒントについて。
「『あのシステムの起動』……もし黒服さんに会うなら私はそれについても聞いてみようと思います」
「シュロだっけ?その子の話していた内容だよね」
モモイちゃんの言葉に頷きながら、頭の中に響くのはあの時のシュロちゃんの言葉。
───何せ時間は待ってくれない!そう、中途半端な結末なんて、『あのシステム』の起動だなんて終わりだけは手前は勘弁です。
侮蔑する程苦々しく呟いたその一言がどうにも気がかりでした。
「十中八九、間違いなく聖杯その物に関わる機能でしょう。なら監督役として話をしてくれると思って間違いないかと」
「私達も知らない聖杯戦争のシステム……というよりこの聖杯戦争についても知らない事が多すぎる。一度きちんと確認しておいて損はないでしょ」
「レギュレーションは守ってこそです!そもそも分からないとアリス達も守りようがありません!」
概ね、話はまとまり。黒服さんと会ってシュロちゃんから聞いた『あのシステム』と呼ばれる私達も知らないそれについて尋ねてみるという結論に落ち着きました。
ただ、なんでしょうか。どうしてだか私は、その時、シュロちゃんの顔が脳に焼き付いて離れてくれませんでした。あの苦味切った、まるで大好きな物を途中で取り上げられた小さな子のような、そんな苛立ちに満ちたあの顔のことを。 - 861じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/27(日) 22:15:48
- 87二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:18:03
このレスは削除されています
- 88二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:19:31
おつかれさまです
- 89二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 22:24:10
この感じだととりあえず明日午前中に最優先で黒服には会いに行った方がいい感じかな
取引の内容が分からなきゃ判断出来ないわけだし - 90二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:35:31
この感じだと黒服絡みの時はホシノは必ず同行してくれそうな感じではあるかな
明日は何時ぐらいに更新あるんだろう - 91二次元好きの匿名さん24/10/27(日) 23:48:54
とりあえず明日は午前中に黒服に会いに行って午後の1回目で美食との話し合いって感じになるのかな
黒服には聞くべきことはかなりありそうだし - 92二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 03:08:05
お疲れ様です
黒服に明日の午前中に会って色々聞くことになりそうかな
聖杯大戦のことをヒフミたちも知ることになりそうではある - 93二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 07:35:19
お疲れ様です
アイドルマリーちゃん、マジ可愛すぎじゃんね☆
ちょっとチェキ買ってくるじゃんね☆
例のシステム(恐らく大戦システム)は本当にどうなるんだろうか?
このままだと発動の可能性は高そうらしいけど
黒服相手の交渉だとかなり苦戦しそうだよなぁ……
後、交渉時にホシおじが自分を犠牲にしないように少し気をつけた方が良さげか? - 94二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 11:35:05
保守
- 95二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 12:37:27
黒服に会えば聖杯大戦について聞けるだろうし
メリットデメリットがはっきりしそうかな
どのみち黒服がマスターである以上必ず会わなきゃいけないんだし明日の朝は黒服に会うことになるかな - 961じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 13:08:07
おっ昼じゃんねー☆
まとめてコメント返してくじゃんね☆1の密かな生き甲斐じゃんね☆
いつもたくさんありがとじゃんね☆遅くなってもなるべくお返事できるよう本編含め頑張るじゃんね☆
ゆっくり夜を楽しんでほしいじゃんね☆場面外でも地の文で遊んだりお料理したりしたのは書いてるけど実際に絡んだところも書きたかったじゃんね☆
……修理と改良が済んでスタンバってるじゃんね☆
とはいえ最近ヘリ移動多いから使われてないじゃんね☆当初の予定はクルセイダーちゃんだけだったのに、センチュリオンちゃん増えて、その上ヘリまで来て……どうしてこうなったじゃんね☆
あんまり出番ない子に回すじゃんね☆1はもうずっと書きたかった子と、それからコメント見て急遽イベント生やした子じゃんね☆
とりあえず良い方向には行ってる?じゃんね☆
ホシノちゃんは今回は黒服に対しては特に何も言わないのを決めたじゃんね☆基本的には冷静、大人な対応ができるし心もつえー女の子じゃんね☆
3章?あれは思考操作に状況もガチガチにメタった結果だし、あれぐらいやんないとアビドス高校支えてきたホシノちゃんのメンタル崩せないって感じで1は捉えてるじゃんね☆戦力云々は分かんないけど、めちゃ健気で最後まで崖際でも踏ん張る子っめイメージじゃんね☆
1のお家の都合で忙しかったのと普通に難産じゃったじゃんね……どこまで開示してどれを張っとくか悩んで読み直してたけど結局地の文入れ損ねたりとかあったじゃんね……
ありがとじゃんね☆昨日はちょっと頑張れたじゃんね☆
- 971じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 13:09:04
今日は20時から書いてくじゃんね☆
とりあえず会議は今日で終わらせて次も書き始めていきたいとこじゃんね☆
1としてはどっちでも良いじゃんね☆ただ会いに行くならお早めに、会いに行かないなら会う選択肢自体なくした方が行動選ぶのも楽かなーってぐらいの話じゃんね☆1は大戦√になってハッピーエンド目指しても黒服の立場は最初から最後まで変えるつもりはないじゃんね☆
黒服とアサシンだけが最序盤から唯一なんにも設定も行動も弄ってないキャラじゃんね☆
ミノリちゃんとバーサーカー?あの子達は🎲の絆関係でしっちゃかめっちゃかになったから大幅に変更したじゃんね☆
遅くなってごめんなさいじゃんね☆
今日は20時スタートじゃんね☆
(やっべ……午後イチだったじゃんね……ごめんじゃんね⬛︎⬛︎⬛︎ちゃん……)
黒服、大好きじゃんね☆
ありがとじゃんね☆そろそろ風呂敷畳んでくじゃんね☆
ありがとじゃんね☆めーちゃめちゃ可愛かったしシナリオすごい良かったじゃんね……やばかったじゃんね☆個人的にはティーパーティが見れて大満足じゃんね☆周年……期待してるじゃんね☆
大戦√はご期待の声が多かったから急遽作ったけど我ながら大好きなゲームをぱく……リスペクトした良い展開になる……と思うじゃんね☆
3章前ホシノちゃんはわりと扱い難しいじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆いつもありがたい限りじゃんね☆
よーやっとメリットに関してお喋りできるじゃんね☆
- 98二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 13:58:36
黒服相手の交渉はどうなるのかな
簡単にはいかなそうだけど
交渉が上手くいけば今後かなり有利になりそうではある
聖杯大戦ルートのメリットデメリットはなんなんだろう - 99二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 15:22:14
4スレ目の829を見る限り、
”大戦√は通常√とは随分方向性が違うじゃんね☆
通常√は『知る』事が大切で主軸だからどうしても謎が多いじゃんね☆
大戦√は『戦う』事が大切でそれが主軸になるじゃんね☆謎なんてたぶんほぼないじゃんね☆
ぶっちゃけやる事は敵陣営を願いなんて無視して完全撃破する√になるから多分今よりずっと分かりやすいじゃんね☆”
らしいし、個人的には折角だしこのまま通常√で行って欲しい気持ちはある
ここまで他陣営の願いを知る、交渉するって流れて進んできた訳だし - 100二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 16:10:15
UBWとHFの違いみたいになるのかな
- 101二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 18:20:37
今までの話の流れからすると通常のがいいよなぁ……
- 102二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 18:40:39
まあ聖杯大戦に関して聞くことはデメリットはないだろうし
とりあえず聞いてみるべきではある
選択肢の幅が広がるし
大戦√のメリットデメリット次第ではとりあえず通常√で行きつつ状況次第で大戦√にという感じにするのもありだろうから - 1031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 20:09:39
- 1041じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 20:46:44
『戦略面の相談(2、10、11、15、17、18)』
「とはいえだ、今は分からない物を考えていても仕方がない。目の前にある問題の話をしよう」
「問題というと、やっぱりアルさん達ライダー陣営でしょうか?」
「勿論、他の陣営も含めてだけれど。目下、一番危険視するべきはやはりライダー陣営だろう」
ミノリさんが私の言葉にそう返したのに合わせて、キャスターさんも蒸気を噴き出されました。
「ライダーに関しては確かに相当な戦力と言える。数で言えば我らよりも揃え、質で言えばライダー単体でも凶悪の一言に尽きる。だが言い換えれば、我らにとっての脅威もまたそれが全てと言える」
なんでも室内の加湿も兼ねているのだという白い蒸気を漂わせつつキャスターさんは机を軽く叩きました。モニターに表示されるのはライダーさんのスキルやステータスが書かれた物。ホシノさんの話も合わせて少しアップグレードしたそれ(x.gd「ライダー本人の強さは恐るべき物だが、我らが二騎で相手取っても十分に戦えた。宝具を使わずしてだ。相手もまた未知数ではあるが、あれからバーサーカーとミノリという得難い戦力が我らの陣営に加わった。あのオートマタにしてもヘルタースケルターならば数さえあれば戦える」
「あの、キャスターさん。ヘルタースケルターさんをもう少したくさん作る、とかそういうのは可能だったりしますか?」
「これ以上の増産は見込めんわけではない。だが我のスキルを越えた形での生産となる。魔力的には余裕があるが……今から工場の生産ラインを整えるとなると時間がかかるぞ」
思わず身を乗り出して聞いてみますが、色良い返事は返ってきません。残念ですが、これ以上、毎日建造できるペースを増産するのは難しいようです。
「さっき話した通り、聖杯戦争のセオリーはマスターかサーヴァントを抑えてしまう事。元より僕らはサーヴァント……英雄だ。数の強みを単騎でひっくり返す、それが出来るから未練がましく僕らはその席に着いた。なに、寡兵で攻め入るならまだしもキャスターの使い魔に関しては今でも十分に数が揃ってるんだ。早々に遅れは取らないよ」
セイバーさんがそう言って慰めてくれますが、唐突にそれに反応した方が一人。
「宝具か。異邦にして同郷たる剣士よ」
- 1051じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:07:56
今の話のどこに宝具が、と疑問符を浮かべる私の横で苦笑いを浮かべつつも私に説明してくれました。
「……なるほど。貴方は本当に話が早い方だ、バーサーカー。ヒフミ、バーサーカーの言う通り問題は数じゃないんだ。さっき僕らは人数差をひっくり返せるとは言ったけど、相手もまたサーヴァント。幾らでも盤面を切り返すだけの切り札を持っている。そしてライダーというクラスは僕の経験上、規格外の規模や手数の宝具こそが強みだ……そこに関しては少し考えないとね」
思えばセイバーさんは当初からかなりライダーというクラスに警戒していたように思います。私達に各サーヴァントの特徴をお話ししてくれた時もそうでしたから、彼の経験を踏まえてもやはりまだ見ぬライダーさんの宝具には気をつけなくてはいけない。ただそれをどうやって調べるべきかと頭を悩ませそうになったところでアズサちゃんから提案の声が上がりました。
「……一当て、するか?」
一当て、つまりは一度試しに接触して戦力を測るという方法。これまで基本的に私達から積極的に攻勢に出るというのはなかったですが、今後は必要になるかもしれません。
「それもありかもしれないね。ランサーやアサシンと違ってライダーに関しては手札がまだ見えてこない。退路の確保さえあれば、交渉という形で接触して、その上で必要ならもう一度くらい実際に戦って確かめてみるというのはありだろう」
「無駄な血を流す必要はあるまい。やるならば確実にライダーとの戦いに注力する必要がある」
「槍試合でも開けたなら良かったけれど、そうも言ってられないからね。ぶつかるとなればこちらの兵力を削らず、どうにかライダーに僕たちだけを確実にぶつけて戦力を測れる機会を作りたいところだよ」
顎を撫でる彼を見つつ私も考えを巡らせてみますが、中々良い考えは浮かびません。しばらく悩んでみますが、私の頭はうんともすんとも答えてくれないでいます。
『……悩んでいても仕方ないわ。その段取りになってからまた考えましょう。今日は折角人数が揃っているのだから、ライダー陣営だけを考えれば良いという話ではないわ』
「はい、他の陣営についてですね」
そうやって腕を組んで顰めっ面をしていた私達の耳にミドリちゃん達の言葉が飛び込んできて、少し頭の中をリフレッシュさせます。悩んでいても仕方ありません。 - 1061じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:22:52
「アサシン陣営は現状中立。ランサー陣営はライダー達とは勿論、僕達とも敵対している。アーチャーは言わずもがな。ただ、残る四つの陣営はいずれも強敵だけれど、一つの陣営で僕達三騎を相手取るとなると厳しいんじゃないかな?」
「パワーバランスは私達に傾いている。けれどその均衡はあくまで他の陣営が同盟を結んでいない、という前提ですね」
「他には漁夫の利を狙われると厳しい、というのもあるでしょうか?三騎全てを一つの陣営にぶつけるだけでなく、残った陣営に睨みを効かせておける戦力を残しておくというのも出来ますね」
セイバーさん、キャスターさん、バーサーカーさんの三騎。私達の同盟の最大の強みはサーヴァントの方の数とも言えるでしょう。それに私達含めて協力してくれる方も沢山いらっしゃいます。三騎の方全員で戦うのも、残る四つの陣営それぞれにぶつける。そんな方法もありかもしれません。
「そうやって争っているうちに相手が今の拠点を捨ててしまう可能性、というのもなくはありませんね。そういえばチヒロ先輩、ヒフミ達から受け取った資料からマリーの居所についてはどうです?」
「受け取ってからまだ1時間経ったかどうかなんだけど……とりあえず大体dice1d100=59 (59) %完了ってとこ」
「進んでいるなら問題ありません。引き続きよろしくお願いします」
「はいはい、餅は餅屋。ところで話は戻るけど今の拠点を捨てられたらどうするわけ?今でさえゲヘナ絡みでライダー陣営とか面倒でしょ。他の自治区に移動でもされたら叶わないじゃない」
チヒロさんの仰ることを聞いて思わずお腹が痛くなります。なんとかそれぞれのマスターの方の居場所を探してきたのに、ここで逃げの一手を打たれると苦しいどころの騒ぎではありません。それを感じてか、調月会長とウイさんはそれぞれ考えられる対策やフォローを口々に伝えてくれました。
『最悪の場合は私と桐藤さん達の連盟で勧告なり交渉する形になるかしらね。時間もあるし手間はかけないわ。仮にそうなったとしてもある程度、貴女達が自由に動けるようには出来ると思ってちょうだい』
- 1071じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:28:17
「実際のところ、伊落さん含めてどのマスターも時間制限を知っている筈です。今から他の自治区で新しい拠点を作るより一気に攻勢へと出る可能性の方が高いでしょうから……それに仮にそうやって別自治区で新しい拠点を築くとなれば勝手も分からない土地です。捕捉するのもそう難しい話ではないでしょう」
今現在、他自治区に動かれるという可能性は少ないですし対応も可能。そうなってくると問題は一つ。
「やはり主戦場に恐らくなるのは、トリニティ、ミレニアム、ゲヘナの三つか……」
「あぁ頭痛くなりそう……」
『ユウカさん、実際のところミレニアムで複数の陣営が戦うとかになった場合はセミナーはどう動くつもりですか?』
「……それこそヒフミ達が戦っている間は静観よ。まず徹底して避難勧告を出す。同時にシャーレも呼ぶしC&Cだって動かす……っていう実働記録は残すぐらいになるかしらね」
頭を抱えるユウカちゃんに寄り添うような言葉は通信越しの生塩さんからでした。
『残酷な言い方になりますが、私達自治区の運営サイドが聖杯戦争に加担した事実というのはあってはいけないんです。今はまだ三大校やアビドスまでで話を止めていますけど、下手に話が流布されたら私達の立場だけでなく、自治区自体に決して小さくない影響を内外に与えてしまいますから』
「代わりにどれだけ壊そうが、めちゃくちゃにしようが取り返しのつかない事さえ起きなかったら、なんとでも補填してみせる。一緒に戦えない分、うちのことも……きっとトリニティのことも気にしないでいい。だから、思いっきりやってきなさい」
机に向かって項垂れていたユウカさんが顔を上げて私達の方に目を向けてくれる。その表情に浮かんでいたのは申し訳なさや心配もありましたが、同じくらい強さが秘められていて、私達も安心して頷けました。
「どちらにせよ、サーヴァントという戦力、ヘルタースケルターという数、そしてお前達協力者の質。いずれも稀有な戦力が揃った我らは、数ある聖杯戦争の中でも特に強力な陣営である。悩みの種はいつだって尽きぬ。だが手元にある物を見てみよ。なにも悲観する事はないのだ」
まとめるよう深々と頷くキャスターさんの言葉に私は緊張していた肩の力が抜ける気がして、目が合ったモモイちゃんと思わず笑い合ってしまいます。 - 1081じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:34:34
難しい話題は続きましたが、忘れてはいけません。私達にはこんなにたくさん仲間がいる。どんな困難だって、今この場にいるみなさんを見ていれば大丈夫だと思えるんです。
「さて、そういう事ならもう少し踏み込んでこれからを考えていこうか。個人的にはアサシンの立場をはっきりさせておきたい。今は大きな動きはないけれど、彼らの動向次第ではさっき話したパワーバランスも容易に崩れかねないからね」
「はいはーい!私はちゃちゃっとトキをなんとかするのに一票!」
「私もモモイと同意見。遠距離からの攻撃手段、それも他自治区にも届くほどだ。仲間にできるなら越した事はないし、そうじゃなくても何かしら決着を着けない事には正直不安がある」
「なら、おじさんもかなー?アーチャーもライダーとも戦ったけど、正直隠し玉あったとしてもアーチャーの方が強い感じだったからさー」
セイバーさんが切り替える形で出した話題、今後について。どの陣営から接触するかという話にモモイちゃん、アズサちゃん、ホシノさん、それから頷いているアリスちゃんはトキさんに会うことを。
「では、私はランサー陣営を。今残っている陣営の中なら恐らくマリーちゃんが最も私達の願いと近い位置にいる筈です。少なくとも聖杯戦争その物への願い自体はサクラコさんが話した物で間違いないでしょうし」
「やっぱり、まだありますよね……伊落さんって人も、あの歌住先輩も無理してるから……私はランサー陣営に、その……明日とか会えたらって……それにトキさんは……あの、あんまり序盤に接触しない方が良い気がします……」
『あまり追い詰めるというのもいけないけれど、私達の目的はあくまでサーヴァントを含めて犠牲者を出さずに聖杯戦争を終結させる事。安易に宝具を使わせる選択肢が生まれてしまわないように、そして過激な手段を取らせない為にも、可能な限りサーヴァントが残っている現状での接触は控えた方がいいわ』
ハナコちゃん、ユズちゃん、調月会長はマリーちゃんとの接触を。 - 1091じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:45:50
「でもやっぱり、その……ライダーが私気になる……前に攻めてきた事あるし……」
「コハルさんの言う通りアサシンもそうだけど、セミナーとしては早急にライダー陣営への対処をお願いしたいところね。他自治区への影響もそうだし……うちにも一度攻めてきているんだから」
『ふふっ。みなさんのことが心配なんです、ユウカちゃん』
「ばっ!違うわよ!そういうのじゃなくってあくまでもセミナーの立場としての見解!トリニティ周りが活動拠点の監督役や伊落さんとは違うってこと!」
「まぁユウカは置いとくとして、私もコハルちゃんに賛成です。一番未知数の陣営ですから、手遅れになったりしないように本腰入れて明日から対ライダー陣営について考えたり情報収集したいです」
コハルちゃんとユウカちゃん、ミドリちゃんはライダー陣営との接触を優先していきたいということのようです。
「エンジニア部としてはどこからでも……とだけ。それに合わせて万全にサポートするだけさ」
「うちも同じくよ。実働はあんた達、なら私達がとやかく言える話じゃないからね」
ウタハさんとチヒロさんがそう言われたタイミングで。
「まあライダーについては私とスパルタクスであればある程度は抑えが効く。白兵戦ならうちの筋肉達磨の十八番だし、なんなら『魔の血脈』だったか?ヒフミ達が気味悪がっていたオートマタや記録で見たライダーの謎のスキルについてだが……あの手のスキルの影響を『私達』は受けないしな」
ぽつりと、ミノリさんがそう言われました。思わず私達全員が振り返ってしまいました。
「そ、そうなんですね……一応資料は見させてもらったんですけどそういうのは思いつかなくて……でもそういう事ならとってもありがたいです!」
「ああ、任せてほしい。私にしろスパルタクスにしろ、ああいう手合いとの相性はどうやら悪くないと思うんだ。きっと力になるよ」
今まで難敵だと思っていたライダーさん。私達が勝てないと思わせられた物量や最後に受けた『声』に対して彼女ははっきりと問題ないと言い切ってしまった。 - 1101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:49:40
- 1111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 21:50:44
- 112二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 22:27:09
乙じゃんね!
ちょっとセイバーとキャスター! - 1131じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 22:47:19
「『契約継承(バックフロー・ファンタズム)』というらしい。まぁ、私もあくまで監督役の奴から聞いた話だが」
セイバーさんの顔を見ればはっきりと分かるのは明らかな動揺。いえ、セイバーさんだけでなくキャスターも目の光を瞬かせるように点滅させておられます。私は、そして真向かいにいるモモイちゃんも頷く。今から聞く話は、恐らくセイバーさん達サーヴァントの方も全く予期していない物なのだと、そう確信して。
「あくまでキヴォトス固有の現象、というやつらしい。このキヴォトスの住民は多少の多寡はあれどサーヴァントに準ずる神秘とやらを保有しているらしい。サーヴァントの持つ霊基や魔力とそれらが反応して所謂逆流現象のような形でスキルの恩恵を、現界中のみだがマスターは受けるのだと」
信じられないと言葉をなくしてるセイバーさんとウイさん達を置いておいてハナコちゃんは疑問を投げかけました。
「では、もしかしてミノリさんが拒絶反応が軽かったというのは?」
「あぁ。私の場合は『被虐の意思』というスキルがそれに該当する。おかげで魔力が溢れようが拒絶しようが、体内に魔力がある事自体で体力が回復するっていう寸法だった。もっとも、それでも抑えきれなくて結局君たちの厄介になったわけだけどね」
情けない話だと少し冷めた珈琲を啜りつつそう語るミノリさんに私達もようやく納得がいきます。何故かミノリさんだけ軽かった症状。その理由はスパルタクスさんとの契約を通じて獲得したスキルによってでした。そうやって考えると、もう一人の理由も分かるかもしれない。そう思って真剣な眼差しで聞いているモモイちゃんの方をちらっと盗み見ました。
「契約継承に該当するのは契約したサーヴァントの持つスキルのうち、ある程度相性がよく、かつ特異性のない物だそうだ。大抵は1つ、多くても二つ程度。要するにサーヴァントが持つスキルの中で親和性がある物を『使える』という話だ。私は相性が良すぎて不要だったのが一つ、スパルタクスの逸話に強く依存していたのが一つ、だから該当したのが『被虐の意思』だけ……さて、二人にも思い当たる節があるんじゃないか?」
「わわ、私達、ですか……?」
急に話題が振られた中で必死にこれまでのことを思い出そうとしたタイミングで降ってきたのは一つの疑問、いえ、『直感』。
「もしかして『直感』……でしょうか?」 - 1141じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 22:54:27
そうずっと、この聖杯戦争が始まってから気になってはいました。妙に勘が冴えたり、考え事をしていても大事なところだとこれを忘れてはいけないと直感する事が度々あったんです。そしてそれは、確かにセイバーさんのスキル欄にもある物でした。
「なるほど。確かめる術はないけれど、恐らくはそうだろうね。流石に魔力放出をヒフミが持っているとは考えにくい」
「あはは……確かにそれはちょっとですね」
自分の身体からセイバーさんのように魔力を噴き出して、というのはちょっと想像できません。けれど、自分がこれまで信じたり頼ったりしてきた『直感』には理由があった。知らず知らずのうちに彼が助けてくれているみたいだと思うと、それがなんだか嬉しくてはにかんでしまいます。困った時も悩んだ時も、考える時も、私は一人じゃなくて。心が温かくなる気がしました。
「(……ありがとう、セイバーさん)」
『(ははは……どういたしまして)』
『(もうっ!そうやってすぐ一人言に割り込んでくるんですから!)』
そんな風に私達が念話でやり取りしているとモモイちゃん達も困惑顔で考え始めていました。
「じゃあ、私の場合はなんだろ?一意専心とか?」
「モモイよ。お主がその恩恵を受けているのなら遅々として進まんシナリオなる物の筆運びにも幾許かの力になっていよう物だろう」
「私のシナリオ進んでないのは聖杯戦争のせいだからノーカン!」
確かにキャスターさんのスキルはかなり特殊な物が多いです。宝具に付随する形の物がほとんどですから、キャスターさんは揶揄っておられましたがモモイちゃんの言う通り『一意専心』かなと考えていると。
「……モモイのは『機関の鎧』ではないでしょうか?」
アリスちゃんの小さな呟きが、私達の耳に届きました。 - 1151じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:04:16
当然、その呟きに待ったの声を掛けたのはモモイちゃんでした。
「ちょ、ちょっとアリスー!いくらなんでも私に鎧はついてないよー!」
「はい!ですからモモイのそれは魔力の抑制に転用されているとアリスは推測します!」
『機関の鎧』。確かキャスターさんの発明されたという蒸気機関を搭載した鎧自体の効力を示すスキルの筈です。勿論モモイちゃんにそんな鎧はありませんし、キャスターさんが彼女用の物を作っているなんて話も伺っていません。
『(言い忘れていたけど、ヒフミ。キャスターに防刃ベストを作ってくれるよう頼んでおいたよ)』
『(あはは……ちょっと静かにしててくださいね、セイバーさん)』
とりあえずセイバーさんの話を無視する事にしてアリスちゃんの説明を待っていると彼女は両手を腰に当てて胸を張ってから話出してくれました。
「キャスターの『機関の鎧』はキャスターが身につけている鎧があってこそです!でもモモイにはありません……ならもし仮に適用されるとしたら何を強化するでしょうか?アリスはきっと、モモイの神秘を強化しているのではと推理します!今日のアリスは名探偵です!そして、それならモモイが拒絶反応になっていない理由になります!」
なるほど、鎧がないから代わりのものを強化しているというのは確かにしっくり来ます。しっくり来るんですが、何故でしょう。違和感を忘れるなと『直感』が騒ぎ立てる気がしたんです。
「よ、よく分かんないけど、ミノリ先輩のスキルみたいな事?」
「で、できると思いますか、ウイ先輩……?」
「わっ!?私に聞くんですか!?……ぃぇぇっと、そっ、そうですね。サーヴァントのスキルや宝具というのは杓子定規な物ではありません。ある程度の融通が利きますから……可能、かもしれないとだけ」
「はいっ!アリス、そんな風に推理しました!」
とはいえ、みなさんは納得した様子です。そしてそれはスキルを持っておられるキャスターさんもそうでした。
「……ふむ。一理あるな」
「……なるほど。考えられない話ではありませんね」
「はい!ですよね!キャスター!」
「……うむ。ならばその話は今は置いておくとしよう。まだ気になる問題はある。ミノリよ、霊基の逆流についてマスターへの影響は?」 - 1161じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:11:43
そのキャスターさんの疑問に『一切ないそうだ』の二言でミノリさんが返したところで。
『なら聞かなくてはいけないのは一つね。貴女達であればライダーに対処できるという話だけれど、それはどうやって?』
調月会長がすっかり外れていた本題へと話をもどされました。それにミノリさんも不適な笑みを浮かべられました。
「スパルタクスのスキルに『不屈の意思』というものがある。君達が問題視しているオートマタやライダーのスキルを相手にして私はともかくスパルタクスは精神的な不調を一切受けない。そしてそれはそのスキルの恩恵を受ける『必要がなかった』私も恐らくは同じだろう」
「数の差を覆す戦い!寡兵を率いて敗色濃い戦場に立つ!これぞ叛逆!圧政者よ見るがいい!スパルタクスが今剣を摂るぞ!」
「……というわけでやる気も十二分だ。ライダー戦では私達が前面に出よう。敵の坑道を破壊するなり攻略するというのなら陽動を引き受ける形も出来るな」
「二面作戦か……だがあの坑道をどう崩すべきか……」
あんなにどうしようか悩んでいた特殊なスキルやオートマタについても解決の糸口が見えたところで、今度出てくるのは『どうやってライダー陣営と事を構えるか』、もっと簡潔に言えば『どう攻勢に出るか』という問題。いずれにせよ、なんとか交渉しようにもその席についてもらえないことには始まりません。
「サーヴァントの影響がなくなれば良いという話なら、個人的には坑道は触れなくても良いかもしれない。足を踏み入れるだけでも危険だし、火薬でも飛ばそう物なら内部のガスと反応して酷い事になる」
「だが彼処は敵の兵廠を兼ねている可能性が高い。そこを突かれれば相手も反応せざる得ない。それこそ逆に陽動という形で坑道に潜入するのも一つの手だ。踏み入れるのが危険なら、無人機を使うというのもある」
「地面の崩落が怖いな。私達でも修復作業となればそれなりに手間だぞ?ゲヘナがそこまで許してくれるかどうかだな」
坑道から侵入するにしてもあの映像から危険性はよく分かりますし、かといって正面から吶喊、というのも坑道で産み出される戦力を放置する事になります。消耗戦になった時に不利になるのはこちらでしょう。アズサちゃんが言ったようにオートマタや銃弾の供給を断つという方法をしっかり検討した方がいいでしょうか。 - 1171じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:15:14
結局、アルさん達のところの攻略をどうしようか悩んでいるとハナコちゃんの両手が乾いた音を鳴らしたのが聞こえました。
「ひとまず対ライダー陣営については置いておきましょうか?アズサちゃんがお話ししてくれたみたいに一当て、という形になるかはさておきまだまだ戦略的な意味で彼女達の情報が足りません」
実際、まだ現地にすら赴いていません。今後のことを考えるとなるべく早く、実際に彼女達のところに行って色々と戦略を練るのも大切かもしれない。そう考えたところでおずおずとホシノさんが話を切り出されました。
「えぇっと話終わった感じでいいのかな?それじゃあちょっと聞かせて欲しいんだけど……」
「ユウカちゃん。私達が昨日送った報告書の件ってどうなったの?」
「……はい?」 - 1181じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:22:43
【Recommend BGM……〈Formless Dream〉】
「いやいや、昨日の話だよー。うちでパトロール手伝ってくれてる正義実現委員会の子達経由で連絡したじゃーん。アビドスに『おかしな生徒』が現れてるよーって」
やだなーと手をはたくように振るホシノさんに、ユウカちゃんは困惑顔のまま、思い返すようにしながら答えました。
「……いえ、トリニティからはもちろん。正義実現委員会からもそういった報告は届いてません。定時報告書はありましたけど、特にそういう話は……」
「えー!?そうなのー?おじさんの勘違いだったら申し訳ないんだけどさ、一昨日送ったのは?それも似た内容だったよ」
「……いいえ」
「アビドスからなにか変わった事があったっていう連絡は、先週の会議からこれまで、私達もトリニティも受け取ってませんよ」
本当に心当たりがないと、ユウカちゃんがそう言った時。一瞬だけ、ホシノさんの目が揺れた。さっと私達全員を見渡して、私の顔を見て強張るような緊張と動揺が走っていく。その姿になんだかとてつもない不安が頭をよぎりました。 - 1191じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:27:58
何か気になることがありましたか?たった一言、それを喉の奥から出そうとして。
けれどその前にホシノさんは照れたように頭をかきながら口を開いてしまいました。
「そっかそっかー。おじさん、勘違いしてたみたい!いやー、ごめんねー。ちょっとさ、うちで『不良の子がやたら増えたから』気になっちゃっててさー……おじさん、敏感すぎたけど、あの子達気を利かせてくれたのかな?」
「そういう事でしたか。確かに連絡の際は聖杯戦争に関わりある内容に留めるよう伝えてましたし、不良生徒に関しては対応した数を報告するだけに簡略化してましたから」
「いやー、焦った焦ったー!そういえばそういう取り決めだったのにねー、ごめんねユウカちゃん。心配させちゃってさー」
そんな風に話す、ホシノさんの言葉を皮切りに私達の会議は終わりました。
ある程度の収穫もあります。いくつか今後検討していきたい案も出ました。結論こそ出ませんでしたが、明日からの動きも色々考えられました。
けど私は。
『(……ヒフミ。君に任せるよ)』
『(はい。後ろ、お願いしますね)』
ホシノさんがその会議終わりにちらりと私を見た時の。
あの綺麗なオレンジと青が射抜くように鋭く私に『警告』を知らせる視線を送ってきたのがどうしても気掛かりでした。 - 1201じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/28(月) 23:38:30
まーた不穏な引きをしつつ!今日のところはおしまいじゃんね☆
無事にオリジナル要素をこそっと入れたじゃんね☆
あんな物は型月原作には存在しないじゃんね☆
……最初期から色々保険として仕込んでたネタの一つだったじゃんね☆中盤、ポイ捨てしようかと思ったけど今回拾えて良かったじゃんね☆
明日は安価にあったホシノちゃんとのお喋りの代わりをちょろっとしてから、『ヒフミちゃんとモモイちゃん』『ミノリちゃんとウタハちゃん』『リオちゃんとキャスター』のお喋りやるじゃんね☆
終わったらあと一組分、おしゃべりするペアの安価するじゃんね☆
同盟内にもメンバー増えたしコミュニケーションじゃんね☆でも今後もこういう形でイベント後に話す時間をどこかでいれてくから、あんまり気負わず決めてほしいじゃんね☆
長くならずにサクッと、今度こそサクッといくじゃんね☆熱烈歓迎はいいとして前スレにもう一個🎲消化してないのあるから早くやらなきゃじゃんね☆
というわけで今日も読んでくださりありがとうございました!明日は20時頃からまたのんびり書いてくじゃんね☆
ではではおやすみなさい……じゃんね☆
ありがとじゃんね☆セイバーもキャスターも可愛いじゃんね☆それぞれ個別でイベントどこかで作っていきたいとこじゃんね☆
- 121二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:46:48
お疲れ様です
色々謎が多いな
ヒフミの直感は色々役に立ちそう
大戦√にほぼ強制移行するパターンもあるらしいし
明日の午後二回目以降どう動くか悩むところではあるな
黒服に会えば強制移行するパターンに至る理由とかも分かるのかな - 122二次元好きの匿名さん24/10/28(月) 23:53:16
ホシノの警告やモモイのスキル絡みなど気になるところが多いな
明日は会話してから明後日戦闘起きる場合は戦闘なのかな - 123二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:00:49
おつかれさまです
ヒフミの『直感』での違和感的にモモイに影響してるスキルは何かありそうね。『機関の鎧』じゃなくて『オーバーロード』の可能性もあるかもだし、もしくは『機関の鎧』でブーストされて問題なく動けている様に見えてるだけで負荷が蓄積されてるとか、みたいな可能性も考えられるか
モモイの検査結果の不穏な部分もそれが影響してたりする可能性はあるかもか
それはそうとトキに関してはある程度情報が出そろった感もあるから翌日の夜つまり10日目の夜に行くのも選択肢としてはありなんだよな
集まってる情報から鑑みて、どう交渉するかという悩みはあるが
むしろ、願いを知るというのは達した以上、先に犠牲の無い形での聖杯戦争への対処方を探してからというのも手か?とも思ったけど、むしろそれを探すのにヒマリ居た方が良い可能性もありはするか - 124二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:18:46
- 125二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:24:17
ミカ主がどのキャラにも高い理解度とリスペクトを持って書いてくれるから読んでてストレスが少ないの地味にすごいと思う
- 126二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 00:35:13
そのまま受け取ると正義実現委員会がアビドスからの情報を握り潰してるとなるが、トップ陣の性格からしてそんな風になるか?という…
これで政治まで関わってきたらいよいよ頭爆発するぞ俺 - 127二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:14:25
連邦生徒会とかが圧力かけてるとか?
あるいは先生が口止めしてるとかかもしれない
理由は分からないけど
何かしら重大な見落としとかしているのかな - 128二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:22:36
可能性としては正実は他の陣営の味方をしていて、その情報がバレたらその陣営にとって不都合だから報告を握り潰していたとか?
あるいは正実の幹部の誰かが他陣営と通じていて報告させないようにしていた可能性もあるか
後は黒服が何かしらの理由があって介入していて報告されないようにしていたとかかな
ただまだこの件は謎が多いからなんとも言えないけど - 129二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 01:35:23
そういえばシュロは、
"知ってる情報、手前がぜぇんぶ話しちまうとなんて白けちまいますからねぇ。それにそういう事してちょっかい出されると困るんですよ"
"決まってるでしょう?───連邦生徒会ですよ"
と言っていたからな
それに4スレ目でのライダー陣営の回想で先生がうまく立ち回って睨んでる影響で派手にカイザーは動けないって話をしていたし
連邦生徒会と先生は何かしらの都合の悪い情報を握りつぶしたり、大きな影響を与えかねない支援をさせないようにして聖杯戦争をコントロールしようとしてるとか?
まあ考えすぎかもしれないけど全く連邦生徒会や先生が聖杯戦争に介入しないとも考えにくいし何かしらはしてそうなんだよな - 130二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 02:07:56
ぶっちゃけそこに関しては現状では不明瞭だし情報の無い今考えても答えは出ない気はする
現状わかる事といえば、この場で言わなかったという事は何かこの場では言うべきでは無いと判断した理由があるって所じゃないかな?
情報の少ない部分まで過度に思考を回しても空周るだけだろうし、聞けそうなタイミングを見計らってホシノに詳しく聞いてみるってくらいで良いんじゃないかな?
あまり答えを急いても仕方ないと思う。わからないものはわからないとしたまま、わかるための手がかりが出るのを待つのも大事 - 131二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 02:47:30
このレスは削除されています
- 132二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 02:56:02
どの陣営から攻略していくかは重要になりそうだな
順番によって難易度が大きく変わる可能性もありそう - 133二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 09:23:56
ほしゅ
- 134二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 14:33:14
保守
- 1351じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 15:10:39
おひるーじゃんね☆今日は8〜9時な感じじゃんね☆上s……先生、ピリついてていやじゃんね☆
ありがとじゃんね☆謎についてはそんなに引っ張らないようにしたいじゃんね☆ヒフミちゃんが直感持ちっていうのに関しては実は地の文で度々『直感』という形で書いてたじゃんね☆
ホシノちゃんは心配性じゃんね☆
戦闘イベントについては今日は触れるかもぐらいのふんわりした予定じゃんね☆お喋り終わって9日目夜の内容解決しないと次行けないじゃんね☆
モモイちゃん……不穏じゃんね☆まぁでもモモイちゃんじゃんね☆体はきっと大丈夫じゃんね☆
ありがとじゃんね☆1も悩み悩みで書いてるからそんな風に仰って頂けるとありがたいというか嬉しくて跳ねちゃいそうじゃんね☆中々上手く書けないかもだけど、原作の子達を大事にして、リスペクトしながら書いていきたいです……じゃんね☆かっこいいとこ、書きたいじゃんね☆
爆発させないようにするから安心して!じゃんね☆
……ノーコメントじゃんね☆1から唯一127さんに言える事はこれじゃんね☆
1は正義実現委員会、大好きじゃんね☆
でもそれ言ったのシュロちゃんじゃんね……?ぶっちゃけシュロちゃんは狂言回しという役割はあるけど、それ以上にシュロちゃん自身の思惑もちゃんとあるじゃんね☆そしてシュロちゃんはラストまで絶対裏切らない『阿慈谷ヒフミ』の味方じゃんね☆
ヒント、なるべく早めに出していきたいじゃんね☆
とはいえもうそろ、じゃんね☆
明日の話し合いでアサシン、ライダー、ランサー、アーチャーの四つから、どの陣営を優先して攻略してくか決める感じじゃんね☆
保守ありがとじゃんね☆今日は夜からじゃんね☆
- 1361じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 20:22:05
- 1371じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 21:12:16
【9日目夜・交流イベント】
【Recommend BGM……〈Signal Abydos〉】
【コミュ:ヒフミとホシノ】
「本当に泊まっていかれなくて良いんですか?ホシノさん」
「ごめんよー、ヒフミちゃん。私もそうしたいのは山々なんだけどさー……ちょっとやらなきゃいけない事、残してきちゃったからさ」
拠点の入口。久々に小雨が降り出し始めた外に向かって傘を広げたホシノさんはそう言って困った顔をしました。会議が終わって、遅くなったからと申し出たところ、すぐに帰らなくてはいけないと言った彼女を見送りにきていました。
「でも『来て良かった』。色々不安なことはあるけどさ、ヒフミちゃんの元気な顔見れたのが私は一番だよ」
「ありがとうございますっ、私もっ!……私もホシノさんに会えて、すっごく嬉しかったです!」
「……うへへー」
優しく目を細める彼女は、身長は私の方が高いのにとってもお姉さんな感じがします。包容力、というのでしょうか。安心できる雰囲気が私を包んでくれます。
「ねぇ、ヒフミちゃん」
「はいっ!どうしましたか?」
しとしとと、搬入口の屋根から地面にかけて流れていく雨粒の音に混ざって、柔らかく私の名前が呼ばれる。そっと掌で包むような、大切に、丁寧に。そんな風に、ホシノさんの眼差しには慈しむような心配が込められていました。
「これから大変なこと、たくさんあると思う。時間制限の話とかさ、流石におじさんも聞いてて辛いぐらい。それを全部乗り越えるって、何も捨てずに全部抱えて歩くのは……うん、とても辛い筈だよ」
「あはは……とっても、大変です」
「……そうだよね。ねぇ、ヒフミちゃん。ヒフミちゃんは優しい子。本当はおじさんみたいに戦うのだって、人を傷つけるのが得意な子なんかじゃない。だから、そのさ」
心配してくれている。一つ年上で、出会いはブラックマーケットで、その後は銀行強盗したりとはちゃめちゃで。暮らしている自治区も通っている学校だって違うけど。
この他校に出来た、強くて優しい私の大事な『お友達』は、私のことを心配してそれを言おうとしてくれているのに気づきました。 - 1381じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 21:45:27
「それでも」
だから。言わせてなんてあげない。いつも頑張って、一人で無茶しちゃう人だって事は私もよく知ってますし、『みなさん』からも聞いてます。それに。
「……うん」
大好きなこの人にしっかり私の気持ちを伝えたいですから。
「それでもハッピーエンドを目指します。だって私がそれを見たいですから。だって私、ハッピーエンドの物語が好きなんです!」
私のやりたい事、目指す事。それは困難だしもっと分かりやすくて簡単な道もあるでしょう。でも、それでも。やり遂げたいと真っ直ぐに伝える。彼女は困った顔をしつつ、仕方ないなぁとため息を吐いた。
「……もうーっ、ほんとさー。ヒフミちゃんは頑張り屋さんでおじさん参っちゃうなぁー」
「あはは……ごめんなさい。でも」
「んん?なになにー?言ってご覧?おじさんなんでも「私一人じゃなにも出来ませんから」……」
もう一つ。届けたいのは『覚悟』だけじゃありません。心配性なこの人にしっかりその気持ちが届くようにと胸を張ります。今日久々に会った時の顔を覚えているからです。会議中の真剣な眼差しだって忘れてません。だから、精一杯背伸びして、ホシノさんみたいに言葉を優しさで包んで。
「みんなで歩いていきます。モモイちゃんもミノリさんも、ハナコちゃんも、コハルちゃんも、アズサちゃんも、セイバーさんも。他にもたくさんの人が傍にいてくれるから、だからきっと大丈夫なんです」
ずっと私を心配してくださったこの人少しでも安心させられるように、私はそう言ったんです。
少し冷え始めた雨空から振る音より小さくなくて、でも決して響くほど大きくはなかったその声に、ホシノさんは微笑ってくれました。
「そっか。そうだよね。うん、なら───安心した」 - 1391じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 21:45:50
「はいっ!あっ!も、もちろん!ホシノさんの事も頼りにしてますよっ!」
「あははー、分かってるよー」
ホシノさんは口元に笑みを浮かべつつ力瘤を作られながら、もう片方の手に持っていた傘を手放した。鉄板で出来た床に小気味いい音が鳴る。
「よーしっ!おじさんもヒフミちゃんの為に頑張っちゃうぞー!」
それから彼女は、私のそばに来てそっと、私を包んでくれました。それからそっと私の髪を撫でてくれる。彼女の掌の温かさは染みるように優しかった。
「だからいつでも頼ってね」
その言葉に頷いてから、返事をしようとして。けれどその前にホシノさんは囁くように。
「……詳しい話はまた後で。朝になっても連絡出来なかったら、アヤネちゃんにお願いしとくから」
そして誰にも聞かれないように、そう耳元で囁いた。
「えと、ホシノさ「よーしっ!」はえっ……?」
「それじゃあ、またねー!」
そしてすぐに、パッと私の身体を離すと、傘を拾い上げて駆け出していかれました。 - 1401じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 21:46:55
- 1411じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 22:31:32
【Recommend BGM……〈Vivid Night〉】
【コミュ:ミノリとウタハ】
室内に響いた洒落っ気の一つもない無骨なブザー音を聞いて、ウタハが来客が来た事に気がついたのは数瞬の時間を要した。工具を握ったまま周りを見渡す彼女は誰か出てはくれないかと淡い期待を持ったが、今この作業室兼エンジニア部臨時部室にヒビキとコトリの二人はいない。シャワールームもとい、ついに完成した檜風呂での入浴を楽しんでいるからだ。頼れる後輩の姿がないことにため息を吐きつつ、それでも気を取り直して扉の向こうで待っている少女へと声を掛けた。
現れたのは、
「やぁ、いらっしゃい。きちんと挨拶を交わすのはシャーレの当番でご一緒して以来かな?ミレニアムサイエンススクールのエンジニア部部長、白石ウタハだ」
「お招き頂きでよかっただろうか。カフェですれ違う事はあってもお互い、中々ね。レッドウィンター工務部、安守ミノリ。これから厄介になる、よろしく頼む」
今日ヒフミとモモイの同盟に加わったばかりの安守ミノリ、その人だった。
機会油の香りに混じって、深みのある独特な芳香が室内を漂う。適度に聞いた空調の恩恵を受けながらジャケットを脱いでくつろぐミノリへ、ウタハは話を切り出した。
「しかし君から話がしたいと切り出させるとは、あぁ、珈琲でいいかな?……結構。思わなかったよ、てっきりヒフミさんかモモイ辺りと話すかと思っていたものさ」
「ヒフミとはゆっくり話をしておきたかったけれど、なに、これからまだ時間はある。あの子の胸の内はしっかり聞けているんだ、ゆっくりやるさ……良い味だ。ビーカーというのがまた憎いな」
視線の先。エンジニア部だというのにわざわざ用意したカットリングを備え付けたスタンドと並々の黒い液体を湛えたビーカー。普通科高校でいう理科室あたりで見るそれに苦笑しながら、ミノリは爽やかな酸味と香ばしいアロマに舌鼓を打った。
「おっ、分かる口かい?ヒフミさん達は紅茶党でね、しかも割ときっちりしているからさ。ヒビキ達もあまり理解してくれないし、子ども舌なモモイ達は言わずもがなでね。こういう浪漫を共有できるのは素直に嬉しいよ」
自身の出来栄えを確かめつつ、思いがけないところで自分の趣向を理解してくれる者をみつけたウタハも機嫌良さそうにマグカップに口をつけた。 - 1421じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 22:40:57
トリニティ育ちのヒフミ達は当然のように日に四度は紅茶を口にするし、そうでない時は最近導入したコールドプレスドリンクのような健康に良さそうな物ばかり。セイバーは大食漢な割に食の好みという物は薄く出された物を喜んで食べる人種だし、ああ見えてキャスターは英国紳士でヒフミ達と同じ紅茶党。ヒビキ達は飲みはするが、わざわざ薬学部からちょろまかした使用済み(洗浄済み)のビーカーを使用するのを嫌がり、モモイ達はジュースの方が好き。チヒロはともかく時々訪れるヴェリタスも大抵はエナジードリンクを好むというようにあまりウタハの淹れた珈琲を喜ぶ面々というのがこれまでいなかったのだ。コハル?あの子はカッコつけて飲んで涙目になった。可愛い。
「それで、本題を進めていこうか。今日の会議、どう思う?」
しばらく二人で香気を楽しんでから、そう口にしたのはウタハから。わざわざ、会議終わりに『話がしたい』と声をかけてきた理由に、そして『自分に話しかけた』理由にも、彼女はある程度の察しがついていた。
「『悪くはない』。まとまった結論を出すには時間が足りなかったが、少なくとも明日以降の動きにメリハリは出る……だけど、あまり良くはないな」
「やはり、か……いや、私もこれでそれなりの人数を抱える部活の部長だ。人を見る目もあるしプロジェクトの主導をした経験もある。本当は来たばかりの、それも君にこんな話をさせるというのは申し訳ないんだが……」
「構わないよ。私も立場が立場だ。同じ三年生の誼、上手く使ってくれ」
学年、そして部内での立場。少なくとも同盟内で見てみると、ウタハとミノリはよく似ている。それでいて、マスターとその協力者という違う角度で俯瞰的に見ている視点。ミノリが話をしたかった理由は、ウタハが一歩引きつつ同盟を見ている事に気づいたからだった。
「ありがとう、ミノリ。なら率直に───古関ウイはどうすべきだ?」
「保留にしよう。何を隠しているか分からないが、随分と繊細な娘のようだ。あまり追い立てても仕方ないだろう。それに抱えている悩み自体、相応に脆いとみた」
「良い見解だ、私もそう思うよ。個人的には『怪しんでください』とミスリードを敷かれている気がする」
「……例の魔術師というやつか。私も気に食わないな」 - 1431じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 23:06:21
ふんと鼻を鳴らしたミノリにウタハは苦笑しつつ、内心で同じように歯噛みする。マーリン、そう呼ばれる阿慈谷ヒフミの夢の中に現れては意味ありげなメッセージを残していった女魔術師。その存在の話を聞いて、ウタハの胸の内に残ったのはただ一つでたり一言に尽きた。
「安全圏から見ている『魔術師』。普通に見れば、そいつこそがこの聖杯戦争の黒幕だ。疑ってかかりたいところだが……それも計算尽くしだろうな」
ずばり『不信感』。キヴォトスの人間でもなければ、サーヴァントですらない、完全な『部外者』であり『観測者』。一体全体、何のために阿慈谷ヒフミに協力したのか。味方だと嘯くのか。はっきりとしないにも関わらず聖杯戦争に精通するその姿にウタハは勿論、ミノリも何とも言えない気味悪さを感じていた。
「マーリン個人について知っている人間やサーヴァントはなんとも思わず、私達のような外野でかつ彼女本人について何も知らない人間は聖杯戦争との関与を怪しむ構図。そうなる事を分かっていて接触している節があるね。抽象的なヒントは与えて、実際は観客気取りっていう面倒な愉快犯の類だね」
「それを考えると古関ウイ個人を指名して助力を受けろといった発言についても気になるな……ミレニアムは情報系にも強かったと聞くが」
「『お互い様』と言いたいところだけど、聞くに君達は中央と仲が悪いという話だったかな?」
にやりと唇の端を上げるミノリの言いたい事が分かってかウタハもまた冗談半分に返す。それにミノリもまた、降参だと両手と笑い声をあげた。
「言ってくれるな。私個人の依頼でうちの髭チビを動かすのは骨なんだよ……頼めるかい?」
「ヴェリタスに古関ウイの調査を依頼しておこう。過去数年遡れば何かしら見つかるだろうさ」 - 1441じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 23:24:31
唐突に少しだけ冷えた室内で白い湯気を踊らせながら、笑みをこぼしたウタハにミノリは訝しむように彼女を見た。
「いやしかし、案外心配しなくてもいいかもしれない。ミノリの言う通り、古関さんの抱えている秘密は存外そう大きな物じゃないだろう。どうにも隠し事は苦手なようで会議中も随分ボロを出していたわけだし」
その視線に気づきウタハは悪戯っ子のように笑みを深めた。
「それになんだい、彼女はどうしてだかうちの会長様のお気に入りだ。きっと隠し事だって、モモイ達を傷つけるような物じゃない筈さ」
「ふむ……趣味か?」
「まさか!……実際ちょっと外れている気がするんだよな。どちらかというと……っといやいや本人がいないところで下世話な話は止しておこう」
「全くだ。本人がいないんじゃ、面白みに欠けるな」
二人揃って似たような顔をしながらくつくつと湯気と共に笑い声を燻らせる。片や聖杯戦争のマスター。片やその協力者。お互い、生徒の命が掛かった状況の中で毅然と立つ姿がヒフミ達の目には映っていた。
「いいね。次は会長と古関さんも呼ぼうか。暇ならチヒロも呼んでおこう」
「それはいいな。折角だ、三年生組で交流といこう。ああ、惜しいな、一人帰してしまった」
「なに、次の話さ。あの様子じゃ随分ヒフミさんの事を心配しているようだったからね、きっとすぐ会えるよ」
だというのに、今はただ、年頃の少女の通り華やかに笑うのだった。
「話を戻すが」
「あくまで個人的にだけど、アズサも気になるな」「あれは『良くない』ぞ」
三年生二人。
密談は終わらない。 - 1451じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/29(火) 23:29:25
- 146二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:36:27
お疲れ様です
アズサが良くないか
なんでなんだろう
もう一組については誰がいいんだろうな - 147二次元好きの匿名さん24/10/29(火) 23:45:00
おつかれさまです
ウタハとミノリの三年生二人の会話良き - 1481じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/30(水) 01:30:36
白洲アズサ。トリニティ総合学園補習授業部の一員であり、あの列車事故でヒフミを庇って大怪我を負ったという少女。現同盟内でも愛らしい容姿とは裏腹に、保安部どころかC&Cメンバー内でも上層、それこそキヴォトスでも上澄みと評すべき数字持ちの少女達を思わせるほど戦闘に長けている。ヒフミ達からの信頼も厚く、生徒達の中で総合的に見れば間違いなく同盟内最高戦力と言える。そんな彼女に対してハッキリ『良くない』とミノリが言った事にウタハが覚えたの諦めに似た納得だった。
「齟齬があってはいけないね……確認しておきたい。理由を聞いても?」
「大方、セイバーかキャスター。少なくともどちらかは気づいているだろうが、『焦りが酷い』。表情にこそ出てないが、妙に発言が勇足だ。それも他のメンバーに比べてかなり……一応聞いておくがヒフミかモモイ、どちらかとの関係は?」
「ヒフミさんに命を救われた、そういう話を嬉しそうに教えてくれたよ。勿論、他の補習授業部の二人やさっきまでいたアビドスの彼女、それに先生にもね」
無言、後に口を開いたウタハは頭を抑えるように片目に手を当てた。せめて見たくない現実から目を逸らしたい、そういう細やかな抵抗すら感じるその所作にミノリもまた気まずそうに目線を逸らす。
「最悪なパターン、というわけだ。言いたくはないが、私がチームのリーダーならあの子は『外す』ぞ。ああいう子は必ず事故を起こす、起きてしまう……正直な話、モモイじゃなくてあの子がマスターだったと言われた方がまだ納得できる」
その言葉にウタハは今度こそ眉間に深く皺を寄せながら溜息を溢すようにして吐き出した。
「君から見てもモモイはそう見えるか……」
「あぁ、あれは飛び切りだな。あれが演技なら髭のところのトモエとも良い勝負が出来るよ」 - 1491じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/30(水) 01:31:58
焦りを抱くアズサに対するモモイ。後輩の様子に、今日来たばかりの少女が気づいている。否、今日来たばかりで、同じ立場で、そしてよく人を見ているミノリだからこそだろうとウタハは考えを改めながら、項垂れるようにしていた顔を上げた。
「……どう見る」
「頼りにしてもらって悪いが『分からない』……どちらであってもよろしくないな」
「やはりね……いやはや、どうしたものか」
空になったマグカップにもう一度珈琲を注ぐと、今度は香りを楽しむ事なくウタハは煽るようにして内臓へと黒い液体を流し込んだ。食道にじわりと突き刺さる熱さが、乱れる思考に喝を入れてくれる事を期待していた。
「キャスターは?」
「……気づいているよ。気づかない筈がない。既にこちらでバイタル診断機をこっそりつけておいた……少なくとも体調面は問題なかった」
「その口振りなら別の問題はあったわけだ」
ミノリもまた労しく思いながらも、話を止めることはない。いずれにせよ、今のうちに話しておかなくてはいけないという気持ちがあった。聞いておかなくては最悪の事態に対応できないという予想があった。
「分かったのは一つ。魔力量というより反応が確認できない物があった」
「───令呪が一画足りないんだ」
そしてそれは、思ったよりも苦い形でミノリの耳に届く形となった。 - 1501じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/30(水) 01:34:43
「……使用済み。私のところで使ったのは当然別で、か。なら問題どのタイミングで切ったか『だけ』だな」
「察しがいいね。そう、内容は大方予想できる。そして使ったタイミングは、恐らくはあの夜だね。私達が不在でかつモモイとアリス、あの二人と教授だけだったのはあの晩だけだ」
目の前に座る沈痛な面持ちの少女に確かめる事は憚れた。だがそれでもミノリは重々しい空気の中を櫂を漕ぎ出す。そうでもしなくては、『いけない』。僅か一日、たった数度関わっただけ。それでも安守ミノリにはその『責任』を果たすべきだと己に課していた。
───安守ミノリは阿慈谷ヒフミと才羽モモイを守らなくてはいけないのだから。
「気づいているのは?」
「私と教授。アリスはまぁ、『知っている』んだろうね……やるせない話だ。後は反応を見る限り、会長、それから『ハナコ』と古関さん辺りもかな。あの三人も薄々察していそうだよ」
疲れ切ったように背もたれに身体を預けて天井を仰ぐウタハ。そんな彼女の空になったマグカップにビーカーから珈琲を注いでやりながら、ミノリは顔を顰めて言う。
「私達も合わせれば半数、あまり『良くない』な」
「私の推測で良いなら、動く場合は明日にでも。動かないなら……恐らく墓場までというやつだ」
「縁起でもない、と言い切れないあたりが苦しいな。とはいえ、ヒフミと彼女の身内が気づいてないなら、まだ救いがある」 - 1511じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/30(水) 01:48:22
暫し沈黙。互いの呼吸と小さく唸る機械音だけが耳に触れる時間。
「さて、最後にだが……どう見る?」
それを破ったのはミノリからのあまりにも唐突な一言。だが、僅かに肩を震わしたウタハにはその意味がしっかりと伝わっている。だからこそ、彼女はこの場で議論すべき『相手』についてを口にした。
「考えたくはないな……『内通者』というのは」
先の会議。あまりにも可笑しな話が紛れ込んでいた。こと聖杯戦争という緊急事態において起きてはいけない事が発生していた。それを理解していたからこそ、ミノリはこの場に訪れて、ウタハもまた話し合いの場を設けた。少なくともこの陣営内に関しては問題ない、そう判断した上でもっとも冷静かつ建設的に話し合えると踏んでの決断だった。
それこそが今ウタハが口にした『内通者』という存在の有無について。
「だが彼女が言った言葉は致命的だ。重要案件の書類が届かなかった?出すべき書類が代表者の目が届かないところで書き換えられて提出された?通るわけないだろう、そんな話」
「だが現実ではそれが起きた」
「だからこそ問題だ。それも致命的な」
そう、小鳥遊ホシノの話は可笑しかった。アビドス、ミレニアム、そしてトリニティで秘密裏に交わされた協力関係。その一環であり、シャーレからの依頼もあって先週から行われてきた正義実現委員会のアビドス自治区への派遣と警邏活動。その報告内容が正確に伝わっていない。
そしてホシノが伝えたいと思っていた内容をこの場で話さず『勘違い』で済ませた。
明らかな違和感。ミノリもウタハも疑ったのは一つ。現在のアビドス自治区には無視できない『聖杯戦争に関わる問題が発生していて』『その情報を握りつぶしている何者かがいる』。 - 152二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:06:58
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- 153二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:17:40
このレスは削除されています
- 154二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 02:30:26
このレスは削除されています
- 155二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 09:34:26
保守
- 156二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 12:48:33
個人的には残り1組をアリスとアズサで見たい
それぞれここではモモイとヒフミに近い位置にいる気がするから、何かしら話せないかなって - 157二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 14:30:57
リオとハナコやハナコとセイバーとかも良さそうな気はする
- 158二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 17:02:32
有益な情報を得るって意味じゃなければハナコとスパルタクスも面白いと思う
圧政者側になれる才能を持ちながら反逆を選んだともいえるハナコにスパルタクスが何を話すのかは興味がある - 159二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 17:49:10
お疲れ様です
内通者探しという人狼ゲームが始まったじゃんね?
そして、ホシおじも何か裏がありそうですね…… - 160二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 20:26:41
このレスは削除されています
- 161二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:06:53
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- 162二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:16:00
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- 163二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:18:37
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- 164二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:26:16
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- 165二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 21:37:30
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- 166二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:07:38
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- 167二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:23:48
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- 168二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:25:17
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- 169二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:47:13
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- 170二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:56:23
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- 171二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 22:59:11
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- 172二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:10:20
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- 173二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:35:01
乙!
急激に空中分解の様相を呈してきてビビったのだわ!
ハッピーエンドはまだまだ遠そうだね…
1もどうかゆっくり休んで下さいな - 174二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:51:26
おつかれさまです
- 175二次元好きの匿名さん24/10/30(水) 23:55:51
これどうなるんだろうな
もし一気に大半の人達が離脱したら流石にきびしいだろうし
最善が無理なら次善を選べるようにはしておいた方が良さそう
大戦ルートやそれ以外のルートも探ってみた方がいいのかな - 176二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 01:20:22
とはいえ最善のハッピーエンドを諦めたらそれこそブルアカ的には負けを認めた感じになってしまって気が進まないという…
- 177二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 01:56:37
ただ最善の結末が無理だってなった時のことは考えておかなきゃまずいからな
サーヴァント含めて誰も死なないハッピーエンドを目指すってことは失敗してしまった場合全陣営のマスターとサーヴァント全滅のリスクもあるわけだし
サーヴァントを自害させた場合次のサーヴァントが召喚されるだけだから
仮に最終日の夜までになんとか出来る手段が見つからなかった場合
全員で戦って勝者を決めれる状況ならまだマシだけど
物理的な距離が離れてるとかで戦えない陣営がいる場合は死人が出ることは避けられない
サーヴァントが自害したって再召喚されるだけだから
もちろんハッピーエンドを目指すのは諦めたくないけど
保険として次善策を用意はしておきたいのはある - 178二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 03:50:58
ただぶっちゃけ、時にはリスクを承知で全掛けしなきゃいけない時もありはするからなぁ
次善策を用意する事にリソースを費やした結果、ハッピーエンド√への手数が足りなくなったなんてなったら目も当てられないし - 179二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 09:49:56
各キャラの見解がどれだけ当たってるかによるけどお労しいなぁ
とはいえ最善目指すのに変わりはないけど - 180二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 11:18:28
もしかしてスカサハが召喚された段階では聖杯戦争は始まってなかったのか?
①フランシスが聖杯(本物)の模倣をする
②なぜか座に接続してしまいスカサハが召喚される(この段階では聖杯戦争ではなくサーヴァントがキヴォトスに呼び出されただけ)
③とりあえず目撃者は口封じするよう言って自由にさせる
④口封じされそうになったヒフミがアーサーを召喚する
⑤サーヴァントが二騎召喚されたことで二騎を参加者に聖杯戦争が開始
って流れなんだろうか
ただそれで空中分解するかっていうと微妙だけど - 181二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 11:25:47
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- 182二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 11:28:13
同盟が空中分解したらまずいことになるだろうな
仮にヒフミアズサセイバーだけってなったらそこからハッピーエンドを目指すのはほぼ無理だろうし
戦力不足で他陣営に負けかねない
そうならないといいけど
安価に関してはガチ情報獲得枠がいいかな
まだ何かしら内通者の存在と空中分解の可能性とは別に何かある可能性もあるし - 183二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 12:22:50
正直、分裂って言葉が出ただけで焦り過ぎな気がする
リオとキャスターの話の感じを見るに、分裂が起こるのはおそらく最後の局面だろうし、それが防がなきゃならない事なのか、それともハッピーエンドを目指す過程において必然的に起こる事なのかも不明だし
少なくともリオとキャスターは、
”「えぇ。あと四日。私に残された時間は少ないわ。その間で最善尽くしましょう……可能なら、誰も犠牲にしない為にも」
「うむ。我らで片付けねばならん事が、我らで対策せねばならん事が多い。たとえ泥を被ろうとも、我らは彼奴らの命と尊厳を、そしてその夢を守らねばならんのだ」”
とまで言ってるんだから、現状においては目指してる道は同じだろうし
ただ、知ってる情報が故に、何かそうなる理由が見えてるとかじゃないのかな?
”「……いずれ気づく事になるわ。最悪、明日にでも」
「監督役との話し合いでか。出来るならば先延ばしに……いや、それよりもだ。他の者はどうだ?」”
ってやり取りを見るに、知る事で何かがある情報、もしくは知る事で分裂に繋がる情報って気がする
と推測した場合、√選びの際のヒントとも言えるかも?この会話と戦闘終わった後、
”明日の話し合いでアサシン、ライダー、ランサー、アーチャーの四つから、どの陣営を優先して攻略してくか決める感じじゃんね☆”
ともミカ主が言ってるし、それの為のヒントというか、明日黒服に会いに行く√を選んだ場合はこういう事が起こる可能性があるっていう感じの示唆というか - 184二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 13:21:45
- 185二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 14:04:55
- 1861じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/31(木) 15:02:48
コメントにお返事するじゃんね☆
ついでにお昼ご飯たべるじゃんね☆
ありがとじゃんね☆予定調和?というか当初からするつもりだったじゃんね☆
ありがとじゃんね☆ミノリちゃん達とはまた違う感じでキャスターやリオちゃんは聖杯戦争についてお喋りするからちょっと難しかったじゃんね☆
最善ED、次善EDについてはいつもの子に説明してもらうけどまだ先になりそう(あとヒフミちゃんとモモイちゃんの話やってもう一組お喋りやってずっと書きたかった夜のあれやそれやしてからになるじゃんね……)だから先に説明するじゃんね☆
最善EDはハッピーエンド、サーヴァント含めた全員が聖杯戦争期間を生き残るED。
次善EDはノーマルエンド、聖杯戦争中にサーヴァント達が脱落してしまった場合にそれでも頑張ってマスター全員が生還するED。
リオちゃんとキャスター、それからこっそりセイバーも後者の方を選択する可能性を視野に入れてはいるじゃんね☆キャスターの思ってる通り、犠牲なしで切り抜けられるとは思ってない……って感じじゃんね☆
行く道を一本に絞る、というのも1は全然大歓迎じゃんね☆少なくとも本編中のヒフミちゃんの考えはそうじゃんね☆
どの子も苦労してる感じになってるじゃんね☆気楽なのはアサシンの師匠ぐらいじゃんね☆
あの人は黒服いじりつつ、スケバンの子とかと遊びながらのんびりキヴォトスライフ満喫中じゃんね☆
- 1871じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/31(木) 15:03:54
今日は八時から安価するじゃんね☆どんなペアでも大歓迎じゃんね☆
空中分解に関しては当初からお話の流れに組み込んでたじゃんね☆なるかどうかは……その時次第って感じじゃんね☆
ただ1はハッピーエンドとか、頑張ったら報われる「0からプラスになる物語」が好きだからそこは安心してもらえたら嬉しいじゃんね☆
でもちゃんとその時の解決策も1は提示してるつもりじゃんね☆
内通者『は』いるじゃんね☆
答えも置いておいたじゃんね☆
……ノーコメントで別のことに触れようかと思ったけど一応お伝えするじゃんね☆
正解じゃんね☆
1の想定ではヒフミちゃん達が空中分裂するのは最終局面一歩手前になるじゃんね☆最悪明日って話はミノリちゃんが気づいたり、ユズちゃんやモモイちゃんが勘づいたりって話じゃんね☆それも🎲次第にするつもりじゃんね☆
ハナコちゃん?TUF🎲次第じゃんね☆
大戦√の話は黒服から聞けるじゃんね☆
上にも書いたけどあくまで🎲結果で……だし黒服のとこで話聞いてもすぐには空中分解はしないじゃんね☆それは約束するじゃんね☆
- 188二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 15:16:22
お疲れ様です
これからは、更に慎重に選択肢を選ばないとだなぁ
個人的に、剣・弓・槍・狂で謝肉祭のアイドルフェスに参加して欲しさがあるw - 189二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 19:10:52
多分、スカサハ師匠は楽しんだ者勝ちって思考でキヴォトスをエンジョイしてるんだろうな
問題があるとすれば、黒服の胃が終わるかもしれないって所か
本当に事故だったのかは疑問が残るな
黒服達から見たら事故に見えるけど実は…ってのもあり得そう - 1901じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/31(木) 20:00:01
はい、安価いくじゃんね☆
もう一組分、お喋りするペアを決めてほしいじゃんね☆組み合わせは以下の生徒とサーヴァントから決めて欲しいじゃんね☆
【対象生徒】
ヒフミ、アズサ、コハル、ハナコ、モモイ、アリス、ミドリ、ユズ、ミノリ、ウタハ、コトリ、ヒビキ、リオ(アバンギャルド君)、ヘルタースケルター
【対象サーヴァント】
セイバー、キャスター、バーサーカー
書き方は下の例みたいな感じじゃんね☆別にそれじゃなくてもいいじゃんね☆
例:ヒフミとコハル
どんな組み合わせでもおっけーじゃんね☆ネタ枠、ガチ情報獲得枠、百合枠、なんでも大歓迎!お好きなチョイスで選んでほしいじゃんね☆
どのキャラになっても(分かりやすいかは別として)情報出すし、なんにも出せない場合は別の形で出すから本当に好きな感じで選んでもらって大丈夫じゃんね☆
基本的にこのお喋りタイムは普段ヒフミちゃん以外に焦点当たらなかったり、ヒフミちゃん自身も他の子との関わりが情報収集とかで薄くなりがちな本編のフォロー目的&絆関係のテコ入れじゃんね☆
お喋りした子達がどのペアであっても絆関係もフォローするから大丈夫じゃんね☆
一個注意じゃんね☆以下のペアはもう書いた(これから書く予定)からなしでお願いしますじゃんね☆
・ヒフミとモモイ(予定)
・ミノリとウタハ(済)
・リオとキャスター(済)
安価先は>>198じゃんね☆
それじゃあよろしくお願いじます……じゃんね☆
ありがとじゃんね☆なんだかんだで1の想定より遥かにハッピーエンドに進んでるところあるからこのままみんなが楽しんで選択してもらえたら……1はとっても嬉しいじゃんね☆
それはそれとして謝肉祭……楽しそうにしているマスター陣を温かく見守るサーヴァント達……素敵じゃんね☆
概ね合ってるじゃんね☆師匠はもう折角呼ばれたやけだし、勇気振り絞る子達多いし、ご飯も美味しいしでウッキウキで遊んでるじゃんね☆
被害者?大体黒服とか……あとはまぁ内緒じゃんね☆そのうち書くじゃんね☆
- 191二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:13:01
セイバーとハナコ
- 192二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:24:48
アリスとアズサ
- 193二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:29:18
アリスとハナコ
- 194二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:36:40
ksk
- 195二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 20:45:19
ヒフミ側の情報かモモイ側の情報か
- 196二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:01:52
アリスとアズサ
- 197二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:03:18
ハナコとセイバー
- 198二次元好きの匿名さん24/10/31(木) 21:03:39
アリスとアズサ
- 1991じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/31(木) 21:20:38
- 2001じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/10/31(木) 21:58:22
- 201二次元好きの匿名さん24/11/01(金) 00:32:35
おつです
- 2021じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:10:59
- 2031じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:13:35
【9日目夜・交流イベント】
【Recommend BGM……〈Midnight Trip〉】
【コミュ:ヒフミとモモイ】
第二フロアの踊り場で、二人段差に腰掛けて。
食堂に備え付けたドリンクバーから持ってきたグラスを彼女とぶつけ合う。
硝子のように透き通ったそれが鳴らす音は見た目に反して、樹脂で出来てるから鈍い音が鳴りました。
「つっかれたー!」
「あはは……お疲れ様です」
会議の後からミドリちゃん達と手分けした明日の朝御飯の仕込みは終わり、パン生地も用意しておきました。明日はセイバーさんから教えてもらったスパルタクスさんのご出身に近い地域の名物料理、鯖を使ったサンドイッチです。それから天気も良くありません。夏のこういう夜雨は明け方にぐっと冷え込みます。空調も使ってますから身体を変に冷やさないようにレッドウィンターのウハーなんて料理にもチャレンジです。本当は良いチーズがあればシルニキも用意したかったですが、それは明日また買いに行かなきゃですね。
「考えることが多すぎるぅぅ」
「モモイちゃんはシナリオも進めなきゃですねもんね」
「あー!またー!そうやっていじめるぅっ!」
「あはは……」
モモイちゃんが項垂れるのを見ながらドリンクバーから拝借したグラスに口をつける。試しにと入れてみた炭酸はグレープフルーツとレモンの爽やかな酸っぱさを口いっぱいに広げてくれながら、後を追いかけるようにリンゴの甘さがそれを淡く宥めて、最後に生姜の辛味が余韻を残して香る。
「そういえばモモイちゃん。聞いても良いですか?」
「えー!?なになにー?何知りたいー?」
「ふふっ。何だったら教えてくれます?」
「んーどうしよっかなー?どれなら教えちゃおっかなー?……でん!スリーサイズ!」
「あはは……結構です」
「なんだとー!……んで、なに聞きたいの?」
唇を甘酸っぱいピンク色で濡らしながら、悪戯っぽく目を細めた彼女に私も期待と、少しばかりの茶目っ気を乗せて口ずさんでみる。
「モモイちゃんのシナリオ。どんなお話作ってるのかなって?」 - 2041じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:15:03
「うわーそれかー。それなー……」
「あはは……やっぱりまだ内緒ですか?」
「ううん。ぜーんぜん!ライターなんて自分のお話聞いて欲しくて書くんだよ?そりゃ言えない事はあるけど……でも本当は全部話したいんだ。だから質問とかそういうのは、オールオッケーってやつ!」
足をパタつかせながら笑うモモイちゃんの表情は本当に嬉しそうでした。いつも難しそうな顔をしてメモパッドやモニターに向かっていますけど、それもきっと大好きなゲーム開発の為だから。普段の様子とは打って変わって知恵熱が出るんじゃないかってぐらい一生懸命だったり、今みたいに晴々しくゲームや自分の書くシナリオを語る姿は、『好き』を大切にする彼女らしかったんです。
とはいえやはりその進み自体はミドリちゃん達から聞いていた通り緩やかなようで、モモイちゃんは困ったように頭を掻きました。
「ただあんまり進んでないんだよね。いやーまいった、まいった!」
「……お互い、このところずっと忙しいですもんね」
「そうだよねー」
普段だったら授業に出ている時間。モモイちゃんならゲーム開発部の活動を、私なら補習授業部のみなさんとお茶をしたり遊びに出掛けたりする時間。そんな自由時間なんてもう暫くありません。あの夜から常に何かを探したり、誰かと戦ったり。そんな風にして過ごしてきました。
「いやさー、正直バタバタして走り回って、気づいたら同盟組んで何日だっけ?」
「もうあとちょっと6日ですね」
「あり?まだそれぐらいだっけ?おっかしいなー、もっと経ってるかと思ったよ」
「本当ですね。私も、なんだか随分長い時間、モモイちゃんとご一緒してる気がします」
まだ一週間も経っていない、というのに。けれど随分長い時間を一緒に過ごしてきた、そんな気分になるほど彼女の側は『楽』でした。居心地が良くて、温かくて、ホッとする。忙しかった、辛かった、確かにそういう事はありました。けれどそれ以上に楽しくて、どんどん新しいお友達が増えて、そして今隣にいる彼女と過ごす陽だまりのような日々。いつもの日常が、まだ8日前の話だというのに気づけば『いつかの日常』になっている。それでも、私は、いいえ。私達は『今』が愛しかった。 - 2051じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:21:18
言葉にはしません。言わなくては分からない事が世界には沢山あります。でも今この瞬間は言う必要なんか、確かめる必要なんかどこにもなくて。
だからお互いにグラスを傾けながら、少し蒸し暑い踊り場で黙って時間が刻まれていくのを見守る。
なにかするでもない、何もしない時間。そんな静けさが暫く流れてから。
「あー……餡蜜食べたーい!」
唐突に、モモイちゃんは私の方を向かずにそう言いました。
「ど、どうしたんですか?急に……明日のお昼かお夕飯のデザートで良かったら用意出来ますけど」
「えっ!?ほんと?ってそうじゃなーい!ほら、私達会ったのってさ、百夜堂でしょ?私あの時抹茶パフェ食べてたけどさ、実は気になってたのあったんだよね!」
力一杯手を伸ばすように伸びをしてからごそごそと取り出したのはスマートフォン。慣れた手つき何度かタップして彼女が見せてくれた画面には美味しそうな餡蜜と和風なフォントが踊るまとめ記事でした。
「ほら!これ!」
「えぇっと、この夏おすすめ?一日限定二十食、百夜堂特製季節の水菓と三種の白玉全部載せクリーム餡蜜……ですか?」
「ねっ!美味しそうでしょ?」
「あはは……はい、とっても」
全部載せの文言はその通りで、画面には百夜堂らしく贅沢に旬のフルーツを沢山使った大盛りの餡蜜が映っていました。そういえばあの時メニュー表で見たかもしれないと思い返してみますが、どうにもその前後のインパクトが強すぎてかあまり思い出せません。そんな私にモモイちゃんは目を輝かせて教えてくれました。
「あの時はさ、もう売り切れだったんだ。だから別の選んだんだけど、今更食べたくなってきちゃったんだ」
「限定食だと、早めに行かないと売り切れちゃいますもんね」
「そう!いやさぁ、私もこんな美味しそうなのあるって知らなかったから売り切れの文字も気にしてなかったんだけど……なんとなく気になって帰ってきてから調べたらこんなすごいやつ!もうほんと、くやしーって感じなの!」
スマートフォンごと腕を回すモモイちゃんの姿に危ないですよと声をかけながら私も想像する。両手一杯でも足りないぐらい大きな器に入った餡蜜。それを目に前にしたら、きっと彼女はどれだけ目を輝かせるだろうかと。そう思った時には私は誘いを口にしていました。 - 2061じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:23:18
「ふふっ、なら今度食べに行きましょうか?」
「おおっ!いいねー!行こ行こー!」
箒星のように彼女の髪が揺れて私の方を見る。燦々とした笑顔に私もこれ以上溢れたりしないのに口元が緩んでいく。互いに口遊むのは『いつかの明日』。
「百夜堂行って餡蜜食べて、それから持ち帰りでゼリーとか買ってさ!」
「ならそのゼリーは展望台の所で食べましょうか?あそこは見晴らしが良いと以前シャーレの当番で一緒になった方から伺ったんです」
「いいじゃん!ならさ、ならさ!ついでにお弁当も持ってこうよ!サンドイッチとさ、唐揚げとさ、あとはそれから……よしっステーキだ!」
「あはは……食材用意するのはユウカちゃんですよ?」
「ぐぇー。絶対無駄遣いするなってユウカ怒るじゃん!大っきいお肉とかお外で食べたいのに!」
「それはもうバーベキューになっちゃいますね」
前回はどこからかアズサちゃんが引っ張り出してきてくれた夜行炭がありましたけど、今回は買わなきゃと皮算用を楽しんでいれば、モモイちゃんがわざとらしく声を顰める。それがおかしくてつい私は掌で自分の口を押さえてしまいました。
「あー!バーベキュー!私、バーベキューもしたい!……ねぇ、ヒフミ。知ってる?」
「……何でしょう?こっそり教えて頂けますか?」
「あのね、実はね……」
何を言うかなんてわからないけれど、あぁきっと、楽しい話になるのなんてわかりきっていて。
「キャスターの鎧でお肉焼けるらしいよ!」
そのあんまりなお話に私は堪えきれなくて肩を震わせて目に涙を溜めてしまいました。
「あはは!もうっ!またそんな事言って、キャスターさんに怒られちゃいますよ!」
「だいじょーぶ!なんとー!今!この場に!キャスターいませーん!」
「知ってまーす!」
馬鹿みたいにはしゃいでしまう。はしたないぐらい口を開けてしまう。でもそんな風にお友達とお喋りできる今が楽しくて仕方ない。 - 2071じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:24:52
「あっ、どうせバーベキューするなら自然たっぷりなとこがいいなー」
「ミレニアムも都市部を離れるとあるんでしたっけ?」
「そう!東アルプス!いいとこだよー!多分。麓のキャンプ場は予約一杯で登山もできるし!きっと。まいなすいおん?とかいうのも盛りだくさんだよ!めいびー」
「あはは……適当すぎますよ」
仕方ないじゃん山なんて滅多に行かないしさと胸の前で両手を握って怒ったふりをする彼女はそのまま良いことを思いついたと手を打つ。ころころと表情を変えるモモイちゃんの話に耳を傾けながら私はのんびりと少し炭酸の抜けたジュースで唇を湿らせた。
「あっ!あと川!山もいいけどバーベキューするなら川辺とかどう?」
「ふふっ。とっても素敵です。川魚を塩焼きで、なんていうのもやってみたいですね」
「あれ?ヒフミ、釣りとかできるの?」
「あはは……勿論そこはセイバーさんにお任せです!」
「あとは水着も持ってきて、それからスイカも用意して……」
「スイカ用意するなら海にも行きたい!」
「もー……行きたい所ばかりじゃないですか」
そう言う私に何故だかハッとした顔をしてから、モモイちゃんはくしゃりと笑った。
「ほんっと、行きたいとこばっかりだ」
さっきまでとは打って変わったその呟きに私は首を傾げた。だってその言葉は、気怠い暑さを感じさせる此処にはあまりにも似合わない。まるで儚げな硝子細工のようだったから。 - 2081じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:36:44
「……私ね、それが書きたいんだ」
けれど彼女はその余韻を振り切るように、呆気に取られて何も言えないでいる私に怒って言う。
「なんだよもー!ヒフミが聞いたんじゃん!私のシナリオのこと!」
モモイちゃんは胸の前で両の掌を重ねて、指を組む。たったそれだけの所作、なにげない動作。なのにどこか、神聖なぐらい清廉な感じがする。それがきっと『祈り』のようだと思ったのは『直感』のおかげでしょうか。
「あのね。私、百夜堂にまた行きたいし、今度は餡蜜食べたい。それから次は百鬼夜行でみんなとピクニックもしたい」
紡ぐ言の葉は、蒸気が巡り機械音が唸る拠点の中ではあまりに小さかった。
「バーベキューだってしたいしまともな遊園地にも行きたいし、それから川にも海にも遊びに行きたい!」
語気は朗らかで、春めいた萌黄に染まっている。麗らかな日差し。優しい陽気。
「やりたい事、行きたい場所。うんとたくさんあるんだ!……それを、みんなで。キャスター達も一緒に」
溢れるような期待を一つひとつ大切にラッピングした言葉。モモイちゃんが話すのはそんな『これから』の話でした。
「私はそんなお話を書きたいの。全部ぜんぶ終わらせて、真っさらになって、それからみんなで遊びに行く」
いつかそうなったらいいな、なんて小さい頃に夢見た物を唱えるように彼女は明日を口にする。それはきっと晴々とした話なのに、私にはどこか遠く、寒く、寂しく聞こえました。
そんな私の表情に戸惑い以外が混ざったのに気づいたのでしょうか。モモイちゃんは自分の書いているシナリオの内容を打ち明けてくれました。 - 2091じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:45:19
「私が今書いてるシナリオさ、実は実体験?エッセー?よく分かんないけど……聖杯戦争のことをテーマにしてるんだ。突然異世界の英雄同士の戦いに巻き込まれた主人公!数々の困難を乗り越えて掴み取ったのはハッピーエンド!……ならさ」
「ちゃんとご褒美、欲しいなって。ううん、あげたいなって思ってるんだ」
立ち上がって彼女はくるりと踊る。ラウンドトゥが軽やかに円を描くけれどそれは最後まで繋がらないで、途中で私の方を向いてしまう。
「だからまだ私の書いてるシナリオは途中なの。この聖杯戦争を最後まで走り抜けて、それからやりたい事ぜーんぶやって!……それでやっと書き上げられると思うんだ」
眩しいばかりに輝く彼女が描く物語。それはきっと苦難に満ちても必ず最後には笑ってエンディングを迎えられるお話に決まってます。そしてそれがまだ書き終わってない、これからなんだとモモイちゃんは照れくさそうにしてから。
「……それはきっと私一人じゃ、きっと無理だったんだよ」
寂しげに、不安げに、私を見た。
「ねぇ、ヒフミ?覚えてる……?」
瞳の奥で細波が微かな息を立てている。桃色のそれがゆっくりと開いて閉じてを繰り返しては小さな子が隠れん坊でもするように見え隠れする。
「初めて会って、お喋りして、関係ない事たくさん話して……その中でヒフミは自分がマスターだってちゃんと言ってくれた」
私は、息を、呑んで待った。
決して忘れる事はない想い出。私と彼女との初めての出会い。頭が真っ白になるぐらい考えて、嫌な未来を否定するように必死にもがいて虚勢を張って言い切った言葉。そしてそれを嬉しそうに受け入れてくれた彼女の顔は。
「ありがとう」
あの時と同じようにほころんでいた。 - 2101じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 01:56:15
「私さ、前の日にアサシンと戦ったりして結構落ち込んでたんだよね。今までとは全然違う、本当に自分の願いを掛けて殺し合う戦い。私はそれを聞いた時、止めなきゃって思ったけど、実際はもっと怖い物だった」
その話を聞いて最初に心に訪れたのはやっぱり驚きでした。モモイちゃんは強い人です。どんな時でも前向きで天真爛漫で、挫けないで顔を上げて立ち向かっている。隣にいてホッと安心できるお友達。そんな彼女が見せた弱みは立場を置き換えれば想像できても、私の知っている普段の彼女の姿から結びつかない物でした。
「自信がなかった。自分を信じれなかった。でも、ヒフミがいた」
辛かった。苦しかった。心が折れかけた。そう言うモモイちゃんの目は、けれど決して翳ることのない光が瞬いている。その光が今、私を真っ直ぐに見つめている。
「敵が味方かも分からない筈の私にちゃんと聖杯戦争のマスターだって自分から明かして、聖杯戦争を止めたいって言ってくれた。私はね、ヒフミ。その時、救われたと思ったんだ」
「辛いし暗いし苦しいし、もう投げ出したくなっちゃってた。でもヒフミがいた。聖杯戦争なんて間違ってるって真っ直ぐに言ってくれたマスターが、アリスの友達が、他にもいてくれた」
「何度だって言うよ。何度だって言えるよ。あのね、その時からね───ヒフミは私の『希望』なんだよ」
「だから、ありがとう。私に希望を見せてくれて。私に諦めないでいられる時間をくれて。私に頑張る力をくれて。ヒフミがいてくれて、ヒフミがマスターになってくれて、ヒフミと友達になれて。私、すっごく幸せ!」
「わっ……私だって!」
思わず、立ち上がってしまう。目頭が熱くなるのなんて気にならない。目の前の友達が言ってくれた言葉で胸に火が灯る。
「私だってモモイちゃんと会えて!一緒に戦おうって言ってもらえて!そばにいてくれるのが嬉しくて!」
「……えへへ。じゃあ……おあいこだ!」
「……もうっ。なんですか、それ?……ふふっ、はい、おあいこです!」
溢れる気持ちが同じだとそう言ってくれて。ただただ嬉しくて、彼女と手を握り合う。
「約束だよ、ヒフミ。私にハッピーエンドを書かせてね」
「勿論です!必ず、必ず!私達で!」
「……うんっ!」
握った手から伝わる温度が私達の約束を確かに証明してくれている。そんな風に、私は思ったんです。 - 2111じゃんね☆◆cbItSHG.3g24/11/01(金) 02:01:06