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原子力規制庁職員を減給 決裁文書紛失で

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原子力規制委員会は10日、決裁文書を紛失したのに、上司には決裁手続きは終了したと虚偽報告をしたとして、原子力規制庁の20代の男性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。監督責任を問い規制庁長官は口頭注意、上司2人を口頭厳重注意とした。

規制委によると、職員は2017年5月初旬、原発周辺の環境調査をする事業者「九州環境管理協会」が核燃料物質の使用変更許可を得ようと提出した申請書に関する決裁文書を紛失。申請書の提出は16年12月で、職員が担当となっていた。

17年8月、協会から申請書に関する問い合わせがあり、職員は上司から聞き取りを受けた。本来の手続きでは許可書は事業者に渡す原本と、規制委が保管する写しがあり、職員はこの写しをパソコンで偽造して上司に見せ、手続きが完了したと虚偽報告した。職員は「紛失を上司に言い出せなかった」と説明している。

決裁手続きは別の職員が進めて同年11月に許可を出した。〔共同〕

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