人材育成に力を入れている野村證券で積み上げてきたキャリアと、その道のり

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▲応接室にて

私が野村證券に入社したのは、就職氷河期の時代でした。就活は難航し、あらゆる会社にエントリーしては落ちての繰り返しでしたが、縁あって野村に内定し、今に至ります。

印象的だったのは、学生時代にお会いした野村證券の人事部の人から、独特のオーラを感じたことです。厳しさのなかにも優しさがある、ビジネスパーソンとしての品格のようなものに惹かれたことを今も鮮明に覚えています。

今の私がそのようなオーラを纏っているかは分かりませんが、確実なことなど一つとしてない金融マーケットに対峙し、多くのお客様に向き合い、時にはお客様からお叱りも受けながら、お客様に成長させていただいたからこそ、今の自分があるのだと思います。

私たちはお客様の大切な資産をお預かりするわけですので、金融に関する知識は当然のことながら、最終的にはお客様にとって信頼に足る人間かどうかが大切です。その点において野村證券は人材育成に力を入れている会社だと思います。入社してすぐにそのことを実感しました。

入社直後の研修は、金融に関する知識とともに野村證券の社員としての立ち振る舞いやお客様に接する上での最低限のマナーを徹底的に叩き込まれました。私にとって研修は、ただ厳しいだけではなく、野村の社員としての一体感と多くの学びを得られるものでした。そのため、当時の同期との絆は強いです。

また、配属された支店の上司や先輩達は厳しい反面、頑張りに対してはしっかり認めて評価してくれました。そうした上司や先輩達の支えもあり、当社の仕事に大きなやりがいを感じました。

入社1年目は目の前のことに、とにかく一生懸命取組みました。その頑張りが認められ、野村證券のホームページに掲載してもらった経験もあります。

課題を一つひとつ地道にクリアしていくことに集中し、その積み重ねが、結果に結びついていったのだと思っています。

「間」を大切にしながら、家族のように一人ひとりのお客様と接する

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▲オフィスにて

証券会社に対する世間のイメージは必ずしもよいものとは限りません。それは新入社員時代から感じていて、証券会社のイメージを変えていきたいと思い続けてきました。

本来、将来のための資産形成や資産運用は、決して悪いことでも怖いことでもありません。

大切なことは、投資や金融に関する知識を習得し、その知識を活かして投資判断することだと考えています。しかしながら、すべてのお客様が投資に関する十分な知識、あるいは将来の資産形成に向けた明確な投資方針等をお持ちになっているわけではありませんので、私たち野村證券は、まずはお客様のお考えをお伺いすることから始めます。

例えば、証券会社や投資に対してネガティブなイメージをお持ちの方には、なぜそのようなイメージをお持ちであるのかをじっくりお伺いし、漠然とした負のイメージを払拭していただけるように努めます。お客様とじっくりとお話ができる関係を築き、その上で、お客様に適したご提案を必要な知識とともにお届けすることを意識しています。

お客様にお話をお伺いする際に、お客様がご不快な思いを抱かれないよう、私は「間」を大切にしています。要はタイミングです。お客様のご都合や想いなどをお察しし、謙虚な気持ちでお客様に接する姿勢を大切にしています。

お客様とお付き合いをさせていただくなかで、お客様の状況やお考えをお伺いし、ご連絡を避けたほうがいい時間帯やタイミングを考慮し、心地よい距離感で関わり合えるよう心掛けています。

お客様は私にとって、家族のような存在です。自分の家族だったらという視点で、常に精一杯対応させていただき、それがお客様のご満足に繋がっていけばと思っています。

また、家族のような存在は、お客様だけではなく、一緒に働く仲間も同様です。

現在の私の業務としては、自身のお客様を担当させていただくとともに、ご高齢のお客様とそのご家族様に寄り添うハートフルパートナーという役割を担う課員のマネジメントも行なっています。課員は子育てと仕事の両立を頑張っている世代なので、子育て中ならではの大変さを理解するとともに、業務に貢献できる形を目指しています。

課員の満足度を上げつつ、業務に一層邁進することが、結果としてお客様の野村のパートナーと付き合って良かった、野村に相談して良かったと、お客様の満足度向上に繋がるものと考えています。

具体的な業務としては、とくに次の世代にお金をつないでいく相続分野に力を入れています。親御様のご資産を把握していらっしゃらない方は案外多いのですが、大切なご資産をご家族で継いでいくことは、お客様やご家族様にとって重要なことです。

厳格な父の教えを軸に、自分にできることを丁寧に積み重ねていく

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▲愛犬と

幼少期は銀行に勤める厳格な父のもとで育ちました。いわゆる“昭和のお父さん”で、「社会に出て役に立つ人間になりなさい」と常に言われていました。勉強を強要されるようなことは少なかったですが、礼儀を重んじる人だったので、そこは厳しく躾けられたのを覚えています。

私には姉がいるのですが、幼い頃から「真面目な姉と運動好きな弟」とよく言われてきました。姉は、そんな父の背中を追いかけて銀行員になったのですが、身内では、まさか私までが金融業界に就職するとは夢にも思っていなかったようです。

そのため、私が金融業界、それも証券会社への就職が決まった際には、身内から「大丈夫か」と心配されたのを覚えています。そんな私が今でも証券会社の仕事を続けることができているのは、礼儀を重んじる親の教育の賜物だと思っています。

ちなみに体を動かすことが好きなのは、現在も変わっていません。今でも週末は趣味の草野球を楽しんでいます。社内でもチームを作ったのですが、なかには甲子園に出た経験を持つメンバーもいて、本格的に活動しています。

私は、もともと証券会社を志して入社したわけではないのですが、野村に入社したことで、これまで自分が育ってきたバックボーンを活かしつつ、より成長できたと感じています。

お客様を家族のように大切にする姿勢に対し、「こんな証券会社の人に会ったことがない」とポジティブな意味でお客様に言っていただけた経験が励みになりました。自分にもできることがある、そう思えたのです。

野村が変わることで証券業界全体のイメージを変えていきたい

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▲職場にて

もっとも大切だと思っていることは、「主語はお客様」という点です。お客様にご満足いただくにはどうしたらいいかを考え抜き行動することに尽きると思います。

当たり前のことではありますが、そのような一人ひとりの積み重ねにより、証券会社のイメージが変わることにも繋がり、イメージが変化することで、資産運用という言葉がより多くの方にとって身近なものになっていくのではないかと思っています。

家族のように親身な対応で、お一人おひとりの人生と向き合い、次の世代へと資産を受け継いでいくお手伝いをさせていただく。それがとても大切なことであり、証券会社と関わりをお持ちいただくきっかけにもなると思っています。資産運用は怖いものではなく、この先の未来を生きていくうえで前向きに検討していただきたい手段のひとつです。その価値と大切な知識を、これからも多くの方に届けていけたらと思います。