東京 国分寺の事件 秘匿性高いアプリで指示役とやりとり形跡
首都圏で相次いでいる一連の強盗事件のうち、先月、東京・国分寺市で起きた事件で、警視庁が現金の「回収役」として逮捕した容疑者のスマートフォンを解析したところ秘匿性の高い通信アプリで指示役とやりとりしていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
実行役から受け取った現金をさらに別の男に渡したとみられることもわかり、警視庁は闇バイトに応募して事件に関わった疑いがあるとみて調べています。
先月30日、東京・国分寺市の住宅に2人組が押し入り、現金およそ550万円が奪われた事件では、千葉県柏市に住む樋口伶奈容疑者(30)が現金の「回収役」として関わったとして、強盗傷害などの疑いで逮捕されました。
調べに対し、黙秘しているということです。
その後の調べで、警視庁が容疑者のスマートフォンを解析したところ、秘匿性の高い通信アプリで指示役とやりとりした形跡があることが捜査関係者への取材でわかりました。
事件当日、実行役が奪った現金を柏市内の公園で受け取ったとみられますが、防犯カメラの「リレー捜査」でその後、タクシーで東京・足立区の公園に移動し、さらに別の男に渡した疑いがあるということです。
容疑者が公園内のトイレに立ち寄ったあと、不審な男がトイレに入る様子が写っていたということです。
警視庁は樋口容疑者が闇バイトに応募して事件に関わった疑いがあるとみて調べるとともに、公園から立ち去った男の行方を捜査しています。