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Mバイト3日目 メモ .レジ打ちを初めてやった。 .1つもわからず何のボタンを押せばいいかわからなかった .アイスコーヒーにアイスを入れなかったらやり直しをうけた .1時間半立って後ろでレジ打ちを眺めてた .エプロンを逆にして着替えた .次回より違う店舗行きになった 3日目、どんよりしたテンションのまま現場へ向かう。自分が無能すぎて制服姿を鏡で見ると嫌になるが鏡に向かって1人で笑顔を練習した。 現場に入ったらリーダーみたいな若い男の子が「今日は忙しくなるぞー」とみんなに声をかけてた。 今日もトレーナーさんがついてくれた。 俺がポテトを箱に入れるのが上手いと昨日に続き褒められて嬉しかった。ポテトの塩振りも上手らしい。 しかし褒められたのはそれだけでその後が酷かった。まず客がいないのにポテトを作りすぎて偉い人に目の前でぬるいポテトをゴミ箱に捨てられた。仕方ないとはいえ自分の産んだ子供を廃棄したみたいで悲しかった。しかし作りすぎた自分が悪い。 次にドリンク係についたが注文や種類が多すぎて頭がパニックになってしまった。 バイト3日目の俺がミス連発をしたせいでみんなが無言でせっせと手伝ってくれた。 ミスの理由はその商品が何のことかわからないから作れず無視をしたからだ。クルーの仲間達は俺がどう見えてたのだろうか。顔を見たらクルー同士が顔を見合わせて無言の苦笑いのアイコンタクトをしていた。きっと気のせいだと思う。 これはなんとなく動いて感覚で覚えるしかないですよとトレーナーに言われた。 最後にレジ打ちも習ったがこれまでの人生でも体験したことがないくらい1番辛い2時間だった。 とにかくセットだの単品だのさらにサイズ変更とかサイドメニューとかどのボタンを押せばいいのか最後まで理解出来なかった。略語でBBQセットの意味が理解できず「すみませんがビービーキューセットっていったいなんなんですか?」って聞いたらすぐさま交代となりあとは手首を前で組んで90分ひたすら見て立っていた。 テキパキと仕事をするクルーの仲間を見つめながら背後霊のようにレジ係の背中に無言で立ちつくす姿は無力な赤い服を着たスタンドそのものであった。 映画フルメタルジャケットの微笑みデブが使えず指を咥え代わりに仲間が責任を取らされ演習を見てるだけのシーンそのものだ。 あぁなんて自分は無力なんだろう、、47年間積み上げた自信と実績は自我と共に簡単に崩壊した。 これまで味わったことがない辛酸を舐めた。 そして就業時間になりやっと一息ついた。 これまで休憩無しで普段使わない頭をフル回転させた。 更衣室に向うとマネージャーから驚く言葉が俺を待っていた。 次回からは今と違う店舗に行くように言われたのだ。 同じ都内だがここからさらに遠い片道1時間もかかる場所へ研修することになったのだ。 さらにスキルアップを目指す為に昇格したのであろうか。 休憩無しで働いて疲れた。帰りに食べた31のアイスクリームが五臓六腑に染み渡り口の中で小さくお疲れ様とホッピングシャワーが弾ける声が聞こえた気がした。おやすみなさい。