闇バイトの“道具屋”か 電話転送サービス提供の疑いで2人逮捕

携帯電話からかけても相手側に「03」の市外局番を表示させることができる電話転送サービスを、犯罪に使われると知りながら詐欺グループに提供したとして、29歳の会社員ら2人が埼玉県警察本部に逮捕されました。これまでに3億円余りの詐欺の被害が確認されていて、警察は犯罪用の機器を準備するいわゆる「道具屋」とみて調べています。

逮捕されたのは、神奈川県平塚市の会社員、樫村郁容疑者(29)ら2人で、警察によりますと9月、犯罪に使われると知りながら、電話転送サービスを特殊詐欺グループに提供した疑いが持たれています。

埼玉県内の80代の女性がうその電話で現金300万円をだまし取られる事件があり、かかってきた番号の捜査で2人が不正に提供した転送サービスが使われた疑いがあることがわかったということです。

今回の転送サービスは携帯電話からかけても「03」の市外局番が相手側に表示されるもので、これまでの調べでサービスが悪用されて合わせて3億円余りの詐欺被害が確認され、警察は特殊詐欺グループ側に相手の不信感を和らげるねらいがあったとみています。

調べによりますと2人はそれぞれ「お金に困っている」などとSNSで投稿し、『通信事業の仕事』とする依頼に応じていたということです。

警察は『闇バイト』によって犯罪用の機器を準備するいわゆる「道具屋」の役割を担っていたとみて調べています。

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