今回は、ウイスキーに氷を入れて飲む方法について深掘りしていきます。

「オン・ザ・ロック」だけではない

一般的にウイスキーに氷を入れて飲む方法と言えば「オン・ザ・ロック」でしょう。

グラス自体も口の広いものを選び、そこにロックグラスと言われる大きめのグラスを入れ、そこにウイスキーを注ぐというものです。



最近だと100円ショップでも丸く大きく作れる製氷皿が出ていますが、一般的な冷蔵庫の製氷皿では粒が小さめの氷しか出来ないので、それでロックにしようとしてもすぐに氷が解けてしまい、ゆっくりとウイスキー自体の香りや味わいの変化を楽しめないでしょう。

コンビニなどでロックアイスは買えますが、容量が大きいためにほとんど使い切れず、もったいないことになるでしょう。

一般的に、ウイスキーを氷に注いで飲む方法は「オーバーアイス」といいます。

ロック以外にも方法があるので、いくつか紹介していきましょう。

ミスト

氷をアイスピックなどで砕いて細かくした上で、ロックグラスに入れ、そこにウイスキーを注ぐ飲み方です。
クラッシュアイスによってすぐグラスの表面が曇る様子から、霧を意味する「ミスト」と呼ばれます。


アイスピックを用意しないといけないことや、砕くのに時間がかかる難点がありますが、冷蔵庫で作った氷でもできる飲み方になります。

更に応用として、かき氷を作って、その上にシロップの代わりにウイスキーを垂らす、と言うのもあるでしょう。
これはどちらかというと夏の暑い時期の方がいいでしょう。

ウイスキーフロート

グラスに氷をいれ、水を7分ほど注いだ後、マドラーを使ってウイスキーをマドラーに伝うようにゆっくり上部に注ぐことで作ります。

最初はストレートに近い濃さで飲め、徐々に薄くなっていくことで、香りや味の変化を楽しめます。
ウイスキーと水の二層構造になるので、見た目も楽しめます。


ウイスキーの奥深さを楽しめる飲み方

オーバーアイスの利点は、氷が解ける毎にウイスキーの濃度が下がってきて、濃い状態では出てこなかった香り、味わいが現れてくる変化を楽しめることに共通のメリットがあるでしょう。

水割りやハイボールでは薄い状態のままゴクゴクと飲んでしまうため、ウイスキーならではの香りや味わいを楽しむ暇がなくなってしまいます。

ウイスキーならではの楽しさをもう一歩踏み込む上でも、オーバーアイスはうってつけではないでしょうか。