MMDの話、2018年〜2019年辺りのVRChat界隈とMMD界隈との衝突を知らない人に色々言っても意味は無い気がする。
同じ人型の3Dモデルを動かす物であっても、これらの界隈の間には根本的に異なる思想を持っている。 (続
まず、MMDモデルの大半はゲームやアニメ、ボーカロイドなどの権利を持つ者が他に居るコンテンツ由来の物であった。俗に言う二次創作に相当する物で、権利を持つ者の黙認の上で成り立っている。
勿論、商用利用など出来る訳ないので、これらのモデルのほぼ全ては無料で配布され、使用する側にも相応の配慮をすることを前提となっている。
しかし、この事情を知る由も無い海外のVRChatユーザ達が、無料で入手可能なMMDモデルを無許諾かつ無制限にアバタとして使用し始めた。勿論、そんな前提など打ち砕き、一時期はパブリックインスタンスのアバタの大半がMMD由来だった程だ。
これに気付いたMMD界隈だが、その中の一部の熱心な方々が"日本人の"VRChatユーザ達に極めて強い圧力を以て状況の是正を求めて来られた。
彼等はDMCAやVRChat特有の事情など知らない。説明しても理解すらも拒絶。
このような行為に走った人の数自体は数名程度で、他の大半は日本人のVRChatコミュニティの血の滲む実に涙ぐましい様々な努力によって、ある程度の理解を得ることが出来た。
しかし、最後に残ったごく少数の人達の並ならぬ行動によって、これの処理に我々の凡ゆるリソースが無駄に割かれることとなり、それ以降彼等を刺激せぬよう、MMDには言及することさえも憚らねばならない特級呪物と化した。
出来るだけMMDから距離を置き、当時と比べて劇的に減ったとは言え、VRChatに今尚僅かに残るMMDの要素の存在も決して表に出さぬよう隠蔽しようとして来た。
しかし、最近VRChatを始められた方々はこのような事情を当然知らないので、堂々とタイムラインでVRChatに今尚残るその特級呪物に堂々と触れ、その存在を惜しげも無く全世界に放流しているのが今の状況。
当時を知る人々からすれば気が気でないが、我々もあの特級呪物が再び災いを齎す可能性を恐れるあまり、この話の隠蔽を徹底し過ぎた結果ではあるので、最近始められた何も知らない方々に対して悪く思う方はそう多くは居られない。
ただ、そういう壮絶な過去がMMDとVRChatとの間にあったことだけでもこの機会に頭の片隅に置いて頂きたい。
これでも尚VRChatに残るMMDの残り香を嗜むか否かは個々人の判断であるし、これを理由にその者を弾糾し制裁を加えることは決して無い。
ただこの機会に知って欲しかっただけである。
そして、最後にとても大切なことだが、こういう過去があれども、MMDの存在やその行動理念自体は少なくとも我々は決して否定をしない。
何故なら、大半のMMD界隈の方々は我々に対して熱心な歩み寄りを数年をかけてなさった。我々もMMD側の事情を理解しようと相応の努力をした。
更に、本人が言及されていないので名指しは決してしないが、現在VRChatでアバタやその他様々な3Dモデルを製作し、非常に多くの方々に愛用されているクリエイターの少なくない割合の方々は、実はMMD界隈の出身である。
確かにMMDの存在で私達は過去に頭を抱えることになったが、アバタや衣装その他様々なVRChatに最適化された3Dモデルの市場が、MMD無しには今程に大規模な物とはならなかったかもしれない事実も覚えて頂きたい。