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エンタメ
2016年03月26日
“傘のマーク”でおなじみの製薬会社・アンブレラ。その経営実態にエコノミストが迫る!
今年、20周年となったゲーム『バイオハザード』。初期シリーズにおける事件の元凶であり、主人公たちが敵対していたアンブレラはファンにはなじみ深い存在だ。
「ラクーンシティ消滅事件を機に生物兵器開発が世間に露呈し、企業的信用を失って株価は暴落、2004年に廃業」ーーこれがアンブレラの公式設定である。
しかしここでは、“生物兵器開発が世間に露呈しなかった”というif設定をもとに「三菱UFJ R&C」に所属するエコノミスト・片岡剛士(ごうし)氏にご協力いただき、【2016年のアンブレラ社】を徹底的に企業分析! すると、なんとアップルやマイクロソフトに並ぶ時価総額の超優良企業と化していた!?
アンブレラは、薬品製造業という表向きの顔をうまく利用し、裏ではt-ウィルスによる生物兵器開発を進めていた悪の企業だ。
表と裏でマーケットを拡大させ、いつしか薬品開発部門をメインとする巨大製薬企業となっていたのだが、運命が一変したのが1998年に発生したラクーンシティ全域に及ぶバイオハザード(『2』および『3』劇中の事件)。ラクーンシティにt-ウィルスが流出してしまい、街中がゾンビだらけになるという惨劇を引き起こしたのである。
最終的に合衆国政府はラクーンシティへミサイル攻撃を行なう“滅菌作戦”を実行。街が消滅したことで事態は収束したが、アンブレラがウィルスを流出させたことが世間に露呈したため、株価は大暴落。2004年に崩壊へと追い込まれた…。
これが公式の歴史であるが、もしアンブレラがラクーンシティ事件の元凶であることをうまく隠蔽(いんぺい)できたと仮定した場合、現在どのような企業になっているのか。片岡氏に分析していただいた。
「アップルやマイクロソフトに並ぶ、世界のリーディングカンパニーになっているのではないでしょうか。裏では生物兵器販売で軍需産業の利益を得つつ、表向きには素知らぬ顔で堂々とt-ウィルス感染症の特効薬を販売して多大な収益を上げているはず」
完全なるマッチポンプ!
「また医薬品関連だけでなく、多岐にわたる業種にも参入してコングロマリット化しているでしょう。例えば、スーパーのお総菜などを入れるプラスチックパックの製造から新エネルギー研究開発まで本当に手広くやっていると思いますね。
最近のパックずしのふたには醤油を入れるのに便利な溝があるんですが、そんな庶民目線のかゆいところに手が届く商品開発はアンブレラの仕業に違いない(笑)。
一方、やはりエネルギーを制する者は世界を制すといわれていますから、シェールガスやシェールオイルに代わる未知なるエネルギー『アンブレラオイル』の研究開発を行なっているのでは?」(片岡氏)
な、なかなか壮大な話です。
週プレが妄想したアンブレラ会社死季報
バイオハザードも実は計算の上、あえて起こしていた!?
あの事件さえなければ、世界中の投資家たちから注目される銘柄になっていた可能性が大きいと?
「世界一の投資家であるウォーレン・バフェットさんも、アンブレラを推奨銘柄のひとつに挙げるでしょうね(笑)。でも『2ちゃんねる』などのネット掲示板では、隠蔽したはずのアンブレラ黒幕説が陰謀論のように語られていたりもするかも。その謎の核心に迫ったジャーナリストは、後日ゾンビ化して見つかり、真実が闇に葬り去られたり…(笑)」(片岡氏)
ですが、アンブレラのやることですから、新エネルギー開発でもまたとんでもない大惨事を引き起こす可能性も。
「いえ、そのようなミスは起こさないでしょう。というか、バイオハザードの数々も実はアンブレラ幹部たちがある程度計算の上、あえて起こしていたんじゃないかとも考えられますから。
なぜなら、後々、特効薬で大儲けしようと考えるのならば、t-ウィルスの脅威を世界中に知らしめておく必要がありますよね。かといって、別に全人類がゾンビ化するような終末的世界を望んでいるわけでもない。
ですから全世界規模のバイオハザードではなく、偶然を装って様々な地域で中規模なバイオハザードを頻発させ、表向きウィルスの特効薬を売りまくるというのが一番効率よく利益を上げる方法ですからね」(片岡氏)
『2』や『3』ではラクーンシティの混乱に乗じて、データ収集のためにリッカーやネメシスといった生物兵器を投入するぐらいですから、確かに“ない話”でもなさそう。
「最近のシリーズでクリスやジルが所属している対バイオテロ部隊『BSAA』は、公式の資料でも製薬企業連盟から多額の出資を受けていることになっています。だからifの世界では、実はクリスやジルの部隊にアンブレラが最も出資しているという可能性も十分ありますよ。
優秀な隊員がいればバイオハザードを“程よい被害規模”で収束させてくれるでしょうから、アンブレラとしてもとても便利な人材なわけです。クリスやジルは必死に戦っているのでしょうが、知らぬうちにアンブレラの利益に貢献している…なんてことも」(片岡氏)
クリスやジルさえアンブレラの手のひらの上で踊らされていたなんて!
もちろん、これはすべて週プレと片岡氏による妄想で、公式設定ではアンブレラは03年に倒産しているワケだが…。『週刊プレイボーイ』11号では、そのエポックメイキングな世界を16Pで大特集! 20年を様々な考察とビジュアルで振り返っているのでそちらもお読みください!
(取材・文/昌谷大介 牛嶋 健 日下部貴士【A4studio】)
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