浦和警察署 留置中の男性の一票 誤って投函せず

 衆院選を巡って、県警は、浦和警察署に留置されている50代の男性の不在者投票の用紙を誤って投函していなかったと発表しました。

 県警によりますと、男性は10月15日、衆院選の不在者投票を希望し用紙に記入しましたが、対応にあたった20代の男性巡査部長と男性巡査が投函を忘れていたということです。

 28日午前9時ごろ、事務所に保管されているのが見つかり、発覚しました。

 県警は男性に事情を説明して、謝罪しています。

 この一票は、男性が住む自治体に提出され、無効票として処理されるということです。

衆院選 自公215で過半数割れ

 27日投票が行われた衆議院選挙の結果、自民、公明両党の与党は合わせて215議席で、定数465の過半数233を割り込みました。

 自民党は、公示前から65議席減らして191議席、公明党は8議席減らして24議席でした。

 一方、立憲民主党は公示前から50議席増えて148議席を獲得しました。

 国民民主党は公示前の4倍となる28議席に躍進し、れいわ新選組も3議席から9議席に伸ばしました。

 日本維新の会は38議席、共産党は8議席でした。

 社民党は1議席を確保したほか、参政党は衆議院選挙で初めて議席を獲得して3議席を得ました。

 政治団体「日本保守党」は選挙区と比例代表で合わせて3議席を獲得しました。小選挙区の投票率は53.84パーセントでした。

 石破総理は党本部で記者会見し、大敗した衆院選の結果について、「真摯に受け止め、心底から反省し、生まれ変わっていかなければならない」と述べました。

 一方、他党と連立政権を組む可能性については、「今この時点で連立を想定しているわけではない」と述べました。

衆院選から一夜 各党の受け止めは・・・

 今回の衆議院選挙の埼玉選挙区で、自民党は県内の小選挙区で8議席を獲得し、破れた2人は比例で復活当選しました。

 「政治とカネ」の問題で逆風を受けて前回から大幅に議席を減らし、県連の柴山会長は険しい表情を見せました。

 (自民党県連柴山昌彦会長)「低投票率だと組織票が強いという構図があてはまらない。組織を維持するための信頼が根本から崩れた。我々与党が信頼を大きく失ったことを真摯(しんし)に反省したい」

 公明党は比例単独からくら替えし14区に立候補した石井代表が破れました。

 公明の代表が落選するのは2009年以来、15年ぶりです。

 (公明党県本部塩野正行幹事長)「選挙戦序盤から終盤にかけて、与党に対する政権批判の風が逆風から大逆風に強まっていく中での戦いだった。代表の議席を得ることができなかったのは、痛恨の極みで無念の至り。ここから体制を立て直していきたい」

 立憲民主党は小選挙区で6議席、比例復活を含めると10議席と躍進しました。

 「政治とカネ」の問題を追及し、政権批判票の受け皿となり大幅に議席を伸ばしました。

 (立憲民主党県連小宮山泰子代表)「企業利益中心でなく、人の利益というものからのパラダイムシフトも、多くの人たちが受け入れた結果と思っています。私たち真面目に政策作りが大好きなメンバーが多い。政権交代を暮らしを守る政策を、しっかりとアピールして、「政策をつくるなら立憲民主」と言われるようになりたい」

 日本維新の会は党勢拡大を目指して県内12の選挙区で候補者を擁立しましたが、比例復活の1議席にとどまりました。

 (日本維新の会県総支部高橋英明代表)「惨敗ですよね。大阪の政党に戻ってしまったみたいな。維新としてという感覚では、まったく手応えは感じなかった選挙でした。本来、うちであるはずの票が間違いなく国民民主党に流れてしまったという気がします」

 共産党は14の選挙区に候補者を擁立しましたが、比例の1議席にとどまりました。

 (共産党県委員会柴岡祐真委員長)「日本共産党こそ自民党政治を終わらせられる。真っ向から対決して対案を示す党だということを掲げてきた。とりわけ最終盤にはいわゆる「裏公認に2000万円」というしんぶん赤旗のスクープによって、有権者の怒りを買い、地滑り的に自民党の大敗を作りだした。赤旗に始まり赤旗に終わる。そういう総選挙だったと思う」


強盗致傷で逮捕の24歳男 逃走中に特殊詐欺関与か

 10月、所沢市で起きた強盗致傷事件で、逮捕された実行役の24歳の男が、逃走中に特殊詐欺に関わった疑いで、再逮捕されました。

 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、住居不定の会社員、森田梨公哉容疑者(24)です。

 県警によりますと、森田容疑者は、9月30日から2日間にわたって、仲間と共謀して、三郷市に住む70代の女性に、三男を名乗ってうその電話をかけ、現金150万円とキャッシュカード3枚をだまし取った疑いが持たれています。

 その後、カードからも、現金が引き出されていたということです。

 森田容疑者は10月1日に、所沢市で起きた強盗致傷事件で現場から逃走し、公開手配されていましたが、その後、新潟県内で逮捕されていました。

 捜査関係者によりますと、森田容疑者は、宮城県や北海道などに移動していて逃走中も、秘匿性の高いアプリで指示を受けて、特殊詐欺の受け子をしていたとみられています。

 警察の調べに対し、森田容疑者は、「荷物は受け取ったが、中身は知らなかった。逃げるために必要な何かが入っていると思ってやった」と容疑を否認しています。

 警察は、余罪がある可能性もあるとみて慎重に捜査しています。

テレ玉45周年オリジナルクラフトジン完成

 テレ玉の開局45周年を記念して作られたオリジナルのクラフトジンが11月、発売されるのを前に商品の完成を大野知事に報告しました。

 テレ玉の開局45周年を記念して作られたのは、オリジナルクラフトジン「TOGETAMAKUN」です。

 川越市でクラフトジンの「棘玉」を製造する「マツザキ」とのコラボレーションで、完成しました。

 「TOGETAMAKUN」には、クワイやミョウガ、河越茶、キンモクセイなど、45種類の県産の素材が使われています。

 名称は、テレ玉アプリで視聴者から募り、329件の応募の中から決定しました。

 大野知事は試飲して、「香りがやわらかく、花の香りがする」と、その風味を楽しんでいました。

 「TOGETAMAKUN」は11月3日、マツザキ本店で開かれるマルシェで販売を開始します。

 また、テレ玉のECサイト「テレ玉家」でも順次、販売します。

県内小選挙区 自民は8議席に減 立民は倍増

 県内の小選挙区は、自民党が公示前の12議席から議席を大きく減らし、8議席にとどまりました。

 立憲民主は3議席から倍増しています。

 県内の小選挙区は、自民党が8議席、立憲民主党が6議席を獲得しました。

 また、国民民主党が13区と14区で勝利し、初めての議席を獲得しました。

 このほか、比例北関東ブロックでは、県内の小選挙区の立候補者で、自民党が2議席、立憲民主党が4議席、日本維新の会が1議席、国民民主党が1議席、れいわ新選組が1議席を獲得しています。

 れいわ新選組が比例北関東ブロックで議席を獲得するのは初めてです。

 県内の小選挙区の投票率は51.14パーセントで、前回=2021年を2.83ポイント下回りました。

牧原法務相が落選 枝野元代表に敗北

 石破内閣で初入閣した自民党前職の牧原秀樹法務大臣は、埼玉5区で立憲民主党の枝野幸男元代表に破れ、比例北関東ブロックで復活できず落選しました。

 2005年の衆院選以来、両氏の対決は7度目で、いずれも枝野氏が小選挙区で勝利し、うち5回で牧原氏が比例復活当選していました。

 結果を受け、牧原氏は「法務大臣にふさわしくないと判断いただいた。ありがたく受け入れる」と述べました。

【小選挙区】1~5区

 27日行われた衆議院選挙、県内16小選挙区の結果です。1区から5区です。

 1区は、自民・前職の村井さんが、立憲民主・元職の武正さんとの激戦を制しました。武正さんは比例復活で、7年ぶりの国政復帰を果たしています。

 2区は自民の前職で、前の経済再生担当大臣の新藤さんが9回目の当選を決めています。

 3区は、自民・前職の黄川田さんが5回目の当選を決めました。立憲民主・新人の竹内さんは、比例復活で初当選しています。

 4区は自民・前職の穂坂さんが、3回目の当選を果たしました。また、国民民主・新人の岸田さんが比例復活で初当選しています。

 5区は、立憲民主・前職の枝野元代表と自民の前職、牧原法務大臣との7度目の対決でした。小選挙区での勝利は7回連続です。

【小選挙区】6~10区

 衆院選埼玉選挙区6区から10区の結果です。

 6区は、立憲民主の前職・大島さんが政治資金問題で自民の公認を得られなかった無所属の前職・中根さんを破り、9回目の当選を決めています。

 7区は立憲民主の前職、小宮山さんが自民の前職、中野さんとの接戦を制しました。中野さんは、比例復活で2度目の当選を果たしています。

 8区は、政治資金問題で比例との重複立候補ができなかった自民の前職、柴山さんが新人3人を退けました。立憲民主の新人、市来さんは比例復活で初当選を果たしています。

 9区は立憲民主の新人、杉村さんが自民の前職、大塚さんに競り勝ち、初当選を決めました。大塚さんは、政治資金問題で比例と重複立候補が認められず、落選となりました。

 10区は立憲民主・前職の坂本さんが、自民の前職、山口さんとの一騎打ちを制しました。坂本さんは小選挙区で初勝利です。

【小選挙区】11~16区

 衆院選埼玉選挙区11区から16区の結果です。

 11区は、自民の前職・小泉さんが新人2人を抑え、8回目の当選を決めています。

 12区は立憲民主の前職、森田さんが自民の前職、野中さんとの接戦を制し、小選挙区2連勝です。

 13区は、国民民主の新人で、県内の小選挙区で立候補した中では最年少の28歳、橋本幹彦さんが初当選を果たしました。政治資金問題で自民の公認を得られず、無所属となった前職の三ツ林さんは落選しました。

 14区は国民民主の前職、鈴木さんが、比例単独からくら替えし立候補した公明の石井代表を破り、小選挙区で初勝利を果たしました。公明の代表が落選するのは2009年以来、15年ぶりです。

 15区は、自民・前職の田中さんが6度目の当選を決めています。

 16区は、自民・前職の土屋さんが新人3人を抑え、9度目の当選を果たしました。立憲民主の新人・三角さんは、国政3度目の挑戦で比例復活で初当選を決めています。