【女装は趣味じゃない!?】
わたしは軽めの自己紹介で「人様の性癖でご飯を食べています」と言うことがあります
性別は限りなくグラデーションで、男性性と女性性を各々様々なバランスで持っています(※)
その男性性と女性性を、無意識に人は使い分けて生きていますが、意識していないからといって無いわけではありません
女装業界では「一度女装を始めたらやめられない」もっと細かくすると「やめると宣言した人は必ず戻ってくる」と言われていました
なぜならば、女装した自分は本来の自分自身の一部。
それを知ってしまったら、切り捨てたり無視することは不可能だからです
とはいえ、その程度は様々。女装が自身にとってさほど重要でない人はフラッとスタジオに来て「なるほどこんな感じね」とサラッと日常へ帰っていきます
なので「二度女装をしたらやめられない」がより正確なところでしょうか笑
押し込めてきた女性性が強い人や男性としての自分に生きづらさを感じていた人は、特にリピート頻度が高い傾向にあります
<女装行為は社会に担わされた男性性の蓋を外し、自分の内面に眠る女性像に会いに行くことで自己統合を行うごく個人的な儀式>とわたしは捉えており、そのお手伝いを長年してきました
内面の女性像が過剰に性的に発露する人もいますが、それもその人の抱く理想の一つの形なので、変態と断じるものではありません 結果としての迷惑・加害行為はまた別の話です
性自認、性志向、望む生き方が千差万別であり、しかもそれらは自身の成長や環境の変化とともに変動しますが、揺れ動く心身と深く向き合った人はいずれ心地よいバランスを見つけ、各々のやり方で女装を自身のライフスタイルに取り入れていきます
もう15年くらい女装スタジオをしているのでうちに来なくなった常連さんもたくさんいますが、それぞれのやり方で楽しんでいる様子をTwitterで見られるので、それを覗いてはこっそり嬉しい気持ちになっています 実は♡
女装が一般的な趣味とは一線を画すのは、自分の魂そのものに根差した根源的な回帰欲求から来ている性癖だから、と考えています
性癖に良い悪いもありません 同意していない人に一方的に見せたり、巻き込んだりしない限りは
※イスラエルの研究に完全に男性寄り/女性寄りと言える人は全体の10%にすぎず、残りの90%の人の脳は「男女モザイク脳」であるという報告があります、2021年のこの記事はなかなか興味深いのでぜひご一読ください
(outjapan.co.jp/pride_japan/ne)
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