やれないことは憧れない。
女性N様から「会いたい」と連絡を貰った。私の正しい使い方である。所持金のない私は「交通費を貰えたら行けます!」と言った。N様は「手元の現金で足りるか、数えるので少しお待ちください」と言った。五分後、N様から「家の中を探しても口座の残高を見ても、現金がありませんでした!!財布の中身は千二百円でした。一人で笑ってます。また次回挑戦します。ありがとうございます」と返信が来た。私は「一文無しにさせちゃいますが、一緒に一文無しになるということで、千二百円でもよければ行きます!」と返信した。
N様から「クレカやらなんやらあるのでなんちゃって一文無しですが一文無しになりたいです!」と返信が来て、笑った。一文無しになりたいですと言う女性をはじめて見た。お金のない人にお金を出させて無一文にさせる自分は鬼畜なんじゃないのかとも思ったが、一緒に無一文になるということで、喧嘩痛み分け。愉快だから、全部OK。「お前の心意気を買った!」と思った私は、魔法のカードを駆使して呼ばれた場所に行った。大事なものは心意気である。助けるとか、救うとか、そんなことより私は一緒に楽しみたいのである。
N様に会って「一文無しになりたいだなんてすごいですね」と言った。N様は「私の場合は、ファッション一文無しですから」と言って、笑った。ファッション一文無しとか言う女性をはじめて見た。N様は心の病的なものを抱えていて、毎年秋頃になると落ち込みが激しくなるのだと言った。私は「落ち込みが激しくなって、いろいろなことに虚無感を覚えてしまう中で、よく、私に連絡する気力が湧きましたね」と言った。N様は「何かが足りていないというよりは、エネルギーを持て余しているだけなのかもしれません」と言った。
N様は「ペイペイに残金が千円あるので、コンビニでお茶を買ってベンチに座って飲みましょう」と言った。お言葉に甘えて、お〜いお茶のホット缶と、その土地の名物である百円の和菓子をご馳走になった。「これが本当のご馳走である」と思った。N様も「土地の名物を食べてもらえると、自分が作ったわけでもないのにすごいうれしい」と言った。特段、何を話すでもなく、私たちは駅前のベンチに座りながら、行き交う人々を眺めたり、とりとめのない話をした。多目的トイレにあるオムツ交換用のベッドに俺は寝れる、水も電気もある、あそこに俺は住める、そんな話をした。ストリートチルドレンと言うか、ストリートアダルトみたいになっていたが、心は穏やかだった。
N様は「昔から家が嫌で何度も家出して公園で寝たりしたけれど寒さに負けて結局帰った」など、野蛮な過去を披露した。誰もが、言わないだけでなかなかな過去を背負っている。なかなかな過去を背負いながら、平気な顔をして生きている。調子がいいとか悪いとか、元気があるとかないだとか、私たちは、私たちの状態をジャッジする。不安になるのは当たり前のことで、さみしくなるのも当たり前のことだ。元気な時に「この調子で行こう!」と思うことは簡単だけど、元気のない時も、元気のないままで「この調子で行こう!」と生きる姿勢が、自分の中心を生きる芯になる。無様でも、不器用でも、自分を責めてはいけないのだ。私たちは、漏れなく、絶好調なのだと思う。
本日はありがとうございました!
なぜ圭吾さんに会いたかったのか?解散してから、ふわっと「セッション」という言葉が出てきました。出会った瞬間から紡がれる会話や空気を楽しみにしていたのかもしれません。
圭吾さんが行き交う人を目で追っている姿を見るのも、どこか楽しかったです。
ファッション無一文とは言いましたが、セッションはファッションセッションじゃなくてガチセッションできたと思ってます!
帰宅後、冷蔵庫修理に来たサービスマンに、戸棚にあったチョコパイを渡しました。
圭吾さんの言うところの「心意気」があれば、渡す物はどんな物でも良いのかなと、ふと気が楽になったからです。
私が真に出し惜しみしていたものは、心意気かもしれません。圭吾さんの言葉で、私にも心意気はあることに気付きました。
本当にありがとうございます!good luck🤞
おおまかな予定
10月30日(水)愛知県名古屋市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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