捏造問題にもっと怒りを · ガチ議論 | Discussion Site for Japanese Science · Disqus

アーカイブされた 2024年10月29日 13:11:49 UTC

捏造問題にもっと怒りを

2013.06.26 トピックス この数年、論文不正問題が研究者社会に大きな影を投げかけています。 これまで分子生物学会は、「若手教育シンポ」という枠組みで、若手研究者が捏造に手を染めることの無いように教育をしてきたつもりでした。しかし、そのシンポの講演者であり、また研究倫理委員会の若手教育問題ワーキンググループの委員でもあった有力研究者自身が捏造問題の渦中の人となってしまったことで、これまでの認識を改める必要に迫られています。そのため、今年の年会における「捏造問題フォーラム」は、これまでの様な「若手の問題」というスタンスではなく、より真摯に捏造問題に向き合い、どうすれば捏造を少しでも減らせるかを考える会にすることを目指しています。具体的には、最大6つのセッションを用意し、それぞれに捏造問題の関係者(ジャーナル、学会、マスコミ、研究資金供給元、ご本人?、捏造発見者、?、??)を招いて、それぞれの立場で何をすることが捏造の防止・減少につながるかを話し合って行く、そしてそれをサイエンスライターに傍聴してもらい客観的な立場から記録に残す、という計画です。 先週末に、学会全ての会員に、学会本部からのアンケートが送られました。フォーラム当日に話し合うべき論点、招きたい関係各機関の候補などについて、広く学会員の意見を取り入れるためです。アンケート結果や、フォーラムのより詳しい内容などは、今後学会HP等で公開されていくと思われますので、ご注目ください。 この捏造問題フォーラムを主催するのは分子生物学会の本体(理事会)です。一方、当ガチ議論HPは、あくまでも2013年会の準備委員会による企画であり、形式的には関係が無く、したがって、正式な連携等は全くしていません。ですが、我々(ガチ議論スタッフ)は、この重要な問題に関する議論はあらゆる場所で行われるべきだ、と考えます。学会本体は、この分野の重鎮をそろえた理事会が運営しており、当然、その動きは、慎重かつ重厚かつ鈍重です。それは如何ともしがたいし、むしろそうあるべきでしょう。しかし、そのために、本部が運営する議論スペースでは、あまり過激な発言とかは出てきそうにありません。本音の部分や、大きな波紋を呼びそうな提案が出てくる可能性は間違いなく減るでしょう。捏造問題の様な、身近でかつ重大な問題ならなおさらです。 そこを、ガチ議論HPが相補できるのでは、と期待します。このガチ議論は、(形式的には)今年限定の年会準備のためのスタッフが運営する「臨時的な議論の場」にすぎません。匿名のコメントも可です。まあ、2ちゃんとは言いませんが、かなり軽くて自由です。しかし、議論の価値は、それがなされた場所ではなく、生まれたアイデアによって決まるものです。ここで、フリーに活発な議論が起こり、実質的かつ有用なアイデアが生まれれば、それを理事会メンバーがフォーラムに生かすことになるでしょう。(といいますか、近藤は分子生物学会の理事でもありますので、そうなるように努力します。) ということで、これからしばらくこのガチ議論サイトで、論文捏造問題について議論をしたいと考えています。いろいろな論点があると思いますが、まずは皆さん、ご自身のこの問題に対するおおざっぱな考えと言いますか、一番主張したいことをコメント欄に投稿してください。ある程度集まったところで、いくつかの論点をピックアップし、さらに議論を深め、最終的には何か具体的な改善策へとつながるアイデアを練り上げて行きたいと希望します。 それでは言い出しっぺとして一言。
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  • 卒論のテーマが捏造の引継だった若手研究者 11年前
    論文捏造とは、犯罪の一種です。犯罪一般について当てはまることは、そのまま論文捏造にも当てはまると思います。たとえば、
    ●重い犯罪と軽微な犯罪がある
    ●軽微なうちに摘発するべきである
    ●軽微なものに厳罰を負わせてはならない。場合によっては不起訴でいい
    ●酌量の余地があるかは考えるべきである
    ●罰を果たしたら社会は再び受け入れるべきである
    ●世界をよく分かっていない未成年などには罰を負わせるべきではない
    ●警察や法曹などの専門の組織が対応したほうがいい
    これら犯罪一般についての考え方はすべて論文捏造にも当てはまると思います。論文捏造が普通の犯罪と違うのは、理解できるのがある程度限られた人だけであることだけでしょう。論文捏造問題は、あまり特殊な問題とは考えずに、普通の犯罪に対して警察や裁判所が行っているようなことを行えるようにすればいいのだろうと思います。特殊なことだと気負わずに、これまで警察や法曹の人が培ってきた知恵を取り入れましょう。まずは専門の機関を作るところから始めるべきでしょう。①論文が生まれた経緯と科学的な再現性の評価を行う機関(警察のようなもの)、②対応を決める機関(裁判所のようなもの)の二つが必要でしょう。警察や裁判所というものが作り上げられてきた歴史的過程を学ぶことは、その専門の機関を作るうえでも役立つでしょう。
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      tsuyomiyakawa 管理者 11年前 edited
      やはりこの問題の背景には捏造の動機を高めてしまう構造的な問題があると思います。その一つは、こうした問題を客観的に扱う第三者組織がないことでしょう。わるいことをする人というのは、科学者であろうがなかろうが、必ずある割合で人間社会には存在します。この事実は自明なのに、「わるいこと」を想定すらしておらず、それを扱うような仕組みがないことがそもそも問題でしょう。「わるいこと」が起こらないよう目を見はっており、それを取り締まるようなものがなければ、当然、そういうものははびこることにならざるを得ないはずです。
      第三者組織を設立する場合には、当事者と利害関係が無いことと、専門性を有することが大切だと思います。
      研究者の所属機関、ファンディング機関、所属学会には利益相反がありすぎて、客観的に扱うことは困難でしょう。利害関係のない(あるいは限りなく薄い)人が調査し、処分の意思決定をする必要があります。
      真の責任がどこになるのかを突き止めることは技術的にも容易では無いですし、被疑者が無実の罪で制裁を受け研究者人生を棒にふらざるを得なくてしまうようなこともありうるでしょう。素人が適当な調査を適当に行なって、責任を見逃してしまったり、逆に不適切なレベルでの私的制裁を加えたりすることはあってはならないことですが、そうなってしまっているのが現状でしょう。調査と意思決定には高度な専門性が要求されるはずです。
      ということで、尾崎先生がご提案されていて、米国には既に存在するORIのような専門性を有する第三者機関を設立することが大切だと思います。
      と書いているうちに「 卒論のテーマが捏造の引継だった若手研究者 」のご意見が出ていましたが、全く賛成です。
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        tsuyomiyakawa 管理者 11年前 edited
        もう一つの構造的な問題は、日本での研究者の実績評価が雑誌インパクトファクター(IF)至上主義であることでしょう。雑誌IFは雑誌の評価指標であって個々の論文の評価指標でないことは明白です。しかしながら日本では、高IF雑誌に論文を出した人が、人事でも研究費でもすべてをゲットする仕組みになっています。Nature、Cell、Scienceに出した人がwinnerとなり、winner-take-all 状態になる。ボトムアップ研究費だろうがトップダウンだろうが、大きな研究費であろうが小さな研究費であろうが、CNSまたはその姉妹誌のwinnerが総取り。研究の再現性があろうがなかろうが、あとで引用数が減ろうがが増えようが、これらは人事や研究費審査での雑誌IFが重視される度合いに比べればほとんど無視できるレベルの要因にすぎない。高IF雑誌 or notで、研究者人生(というかその人やその家族の生活も含めてすべて)が決まってしまう状況では、一部の方々に捏造のモチベーションが上がってしまうのはむしろ自然なことといえるでしょう。実際、雑誌IFと"リトラクションインデックス"の間には高い相関があることが報告されています。 http://iai.asm.org/content/...
        現在、個々の論文の引用数、閲覧数、その他の指標(Altmetricsなど)が使えるようになってきているわけですので、これらを人事や研究費申請書の業績欄に参考データとしてつけるようにする、ということが捏造を減らすことに効果があると思います。もちろんこれらの数値指標もあくまでも参考資料であって、評価者が内容そのものをよく吟味した一次的評価指標が当然最も重要なことはいうまでもありません。評価者以外からの二次的指標としては、雑誌IFよりも個々の論文の数値指標のほうが参考資料として遥かにベターである、ということですね。
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          Shinichi Nakagawa 11年前
          Twitterのほうに書いたのですが、こちらにもコメントとして残しておきたいと思います。
           過去10年ほどの間に、研究不正の話がいろいろと取りざたされるようになってきました。研究者の大半は、この問題に対し沈黙しています。僕も沈黙しています。詳しい状況がわからず、二次情報だけで判断できない、というのが大きな理由ですが、記録のため、今考えている事を残しておきたいと思います。
           研究不正の話を聞いた時の最初の印象。とにかく非常にショックでした。ヒーローだったスポーツ選手がドーピングしていました、という記事を読んだ時のショックに近いものがあります。ボンズにしても、アームストロングにしても。知らなかった時に戻りたい、というのが一番正直な気持ちです。ドーピングが何故取り締まられるのか。ずるいとか、なんとか。いろいろな理由があげられると思いますが、一番の理由は、ドーピングをする事によって命を落とす事があるからでしょう。ずる賢いのも才能のうち。それだけならまだ許せる。しかしドーピングは、それをする事によって、人間で無くなってしまう、一つ間違えれば死んでしまう。だから取り締まらなくてはいけない。
           研究不正も、そういう事を黙認していると、「科学」というものが「死んでしまう」から、きちんと向き合わなくてはいけないものである、と思います。商品であれば粗悪品は売れなければ淘汰されます。ところが科学の世界では、売れない事はむしろ名誉であったりします(オンリーワン)。かなり特殊な業界なので、それゆえに、不正をしないという事を前提として全てのシステムが作れられています。不正が淘汰されるようには出来ていない。そこで不正をすると、科学というものが成り立たなくなる。そういう可能性が出てきます。すなわちこのシステムの「死」を意味する。だから目をそらしてはいけない。
           どうやれば研究の不正が無くなるのか。具体的な対策は分かりません。研究分野の細分化は進む一方のなので、少し分野が違うとなにも判断できないという問題もあります。少なくとも自分が分かる範囲の研究に関しては、良いものを良いと正しく評価していく。そうでないものは評価しない。こういったピアレビューの地道な積み重ねは重要です。研究者としてはしっかりとディスカッションをしていく。お互いの仕事を正しく批判しながら研究を進める。掲載雑誌で人の仕事を語らない。お花畑みたいな話ですが、逆に言えば、研究者に出来る事はこれしかないとも思います。
           科学雑誌側が出来る事。これは、結果が再現できない、違う結果が出る。こういった報告を積極的に取り上げることかもしれません。間違えた考え方や論文が長期間真実として残る事は大変な無駄です。そのような無駄を排除する努力はもっと評価されても良いのでは。現状そういうカテゴリーもありますが、かなりハードルが高い。また、このような指摘の匿名性を高める事も必要になってくると思います。レビューアーが匿名なのだから、論文を投稿する側も匿名にすることも可能なはずです。匿名化は信憑性の低下に必ずしもつながりません。
          制度を作る人たちが出来る事。研究不正を取り締まるための公的な機関がそのうち作られるかもしれません。そのようなものを作ったからといって研究不正が無くなるとも思えませんが、研究不正という問題が実際に存在するという事を公に認める事は、残念な事ですが、大きな一歩になるかもしれません。ただし、本当に正しい調査が出来るのか?という疑問は残ります。科学の世界では、利害関係がもろに出てくるぐらい近い存在でないと、本当のところでの仕事の意味を理解できないということが往々にあるので、利害関係を排除した専門的な調査、というのは本質的に不可能です。利害関係を排除できる唯一の望みは、匿名による発言、指摘です。ただし匿名での議論は常に誹謗中傷がつきまといますし、一般論として信憑性に欠けると考えられがちです。研究不正を取り締まる公的な機関の大きな役割は、匿名での議論を公に行う場を提供する事なのではないかとも思います。
           研究不正は様々なレベルで存在します。悪質なものから軽微なものまで。しかし軽微なものを認めてしまうと、どこまでも坂を転がり落ちていってしまう。そういう危険性があるという事を認識しなくてはならない。そういう話を、理研内で行われた研究不正に関するセミナーで聴いた事があります。いずれにせよ、研究に関わる様々な人、予算を配布する側、審査する側、研究を実施する側、成果を発表する場を与える側、皆がそれぞれに出来る事をしていく事が大切であると思います。特効薬は無いし、時間がかかるかもしれないけれども、科学という分化が死を迎えるのはなんとかして防がないと。
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              Shinichi Nakagawa > Shinichi Nakagawa 11年前
              上のつぶやきに対して寄せられたTwitter上でのコメントをこちらに書かせていただきます。
              ー科学者の性善説というか、論文のレビュー、後輩の教育等のボランティア精神に感動して、この世界に入った(一番はオンリーワンの成果)ので、ねつ造の件は非常に残念です。実験者の神業なのか、ねつ造なのかは非常に判断がつきにくいと思います。追試は2番煎じになるので、あまりやりたがる人はいませんが、メソッドについては、追試専門のテクニシャン集団が、職業として存在してもいいのではないか、と思います。
              ー科学者にIDを与えて査読後掲載時にそのIDを論文に記載できないだろうか。そして逝去時にIDと名前の対応を公表。
              ー「レビューアーが匿名なのだから、論文を投稿する側も匿名にすることも可能なはず」に賛成。これにより、わずかでも改善につながる可能性。基礎系研究に詳しくありませんが、日本人からの臨床系論文のレフリーに、同じ日本の研究者があてられること、しばしば。日本人でなくとも、東洋人系研究者へ。遠くない過去、日本人/東洋系の方々の論文査読の依頼が多いこと実感。周囲でも。厳格に査読を行っている研究者が多いこと前提に、知り合いの場合、やはり、顔、日頃の頑張りが浮かんでくる。最悪、論文の承認お互い様の姿勢へ、危険です。
              ー既報(のちに取り下げ)と違うからという理由でリジェクトされたことがあります(−_−;)
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              島田祥輔 11年前
              捏造したら明確な罰則というものはあるんでしょうか? 会社なら粉飾決算すれば刑事罰が待っていますが、研究者がデータ捏造してもそういったことはありません(研究者社会からの制裁はあるでしょうが……)。粉飾決算が違法なのは株主や投資家を騙してお金を集めるからでしょうが、データ捏造も研究費の不正利用(または不正獲得)につながるため、これは税金を納めている国民を騙していることになります。普通に考えれば刑事罰の対象レベルです。しかし実際には刑事罰どころか明確な罰則がなく、その都度対処しているように見えます。
              捏造問題が起きたときに専門に対処する組織があらかじめ設立されていて、明確なルール(法律に近いようなもの)のもとに粛々と処分できるような体制があれば、それだけで抑止力になるのではないでしょうか。組織運営をどうするのか(メンバーは専属にするのか? そもそもどうやって捏造を見つけるのか?)難しいと思いますが……。
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              • K
                KURODA 11年前
                ハーバードでポスドクをしている者です。
                研究における捏造はアメリカでも大きな問題なはずですが、大声で語られる事は少なく、実態を把握するのは簡単ではありません。私のいる研究機関で「捏造対策講座」が開かれるのはごくまれです。個人的な印象ですが、捏造が疑われた際の研究界からの無言の処分、処遇というのはアメリカの方が厳しく、日本よりは自浄作用が働いている気がします。そのため、研究室主宰者も捏造を恐れていて、よく気を配っているという印象があります。
                インパクトファクター至上主義には大きな問題意識が共有されつつあります。アメリカ細胞生物学会の主導で「インパクトファクター至上主義を改めよう」という署名活動が展開されており<http: am.ascb.org="" dora=""/>、各種学会や出版社が既に署名しています(Nature, Cell, Science誌の署名はまだですが)。
                税務署が脱税を摘発するのように、データの正しさを抜き打ちでチェックするような機関が必要なのでしょうか?
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                • H
                  HOMMA 11年前
                  最近までアメリカでポスドクをしていました.
                  KURODAさんと印象は一緒で,
                  私の研究所でも,表だって「捏造対策講座」が行われていたわけではありませんでした.
                  (倫理講習の一環として語られるという程度)
                  ですが,捏造が無いからというわけではないと思います.
                  「あの研究員に仕事をさせると,いつも都合がいいデータがやってくる」
                  ...的な話は聞いたことがあります.
                  結局は,古今東西,サイエンスをやるスタンスの問題と思っています.
                  データを捻じ曲げるということは,
                  結局,サイエンス=真実の探求ということから全く逆方向ですので,
                  お金だとか,名声だとかの方向に向かっているわけで.
                  サイエンスをやることの意味を学生のうちから確認していくことが必要と思います.
                  研究をしていれば,「ここでこんなデータがあればNatureだな」って場面もあると思います.
                  そこでちゃんと真実と向き合えるかどうかは最後は自分かと思います.
                  個人的には,研究を進めるうえで,
                  実験した時に結果がどちらでもOKであるようなスタンスで臨むことを心がけています.
                  捏造が起こる土壌は,「過度な仮説先行型の研究」かと思います.
                  思い込みが激しいとその仮説にデータを合わせてしまう可能性もあります.
                  そんな状況に陥らないように,なるべく広い視野を持つことを心がけています.
                  ―君子危うきに近寄らず.
                  IF至上主義の話もありましたが,
                  そうは言っても,CNSのような雑誌はちゃんとしたレビュアーがつくでしょう.
                  そこで怪しいデータ(≒捏造?)は落とされる可能性があります.
                  (他の雑誌ではインパクトが小さいから問題になりにくいのでは?)
                  私が危惧しているのは最近流行りのオンラインジャーナルです.(どこがとは言いませんが)
                  玉石混交といえば聞こえはいいですが,かなり怪しいデータが見受けられます.
                  専門的なレビューがろくに行われていない可能性があります.
                  それでも一般にマスコミにも取り沙汰されやすいですね.
                  例の捏造iPS関連の話もそうですが,
                  サイエンスの分からない記者が記事を書くことは危険です.
                  マスコミに出ること(=名声)によって捏造が再生産される可能性もあります.
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                    Shigeo Hayashi 11年前
                    「ちょっと警察呼んでこい!」と言う関西系ギャグがありました。威勢のいいしゃべりとは裏腹に些細な諍いを解決できないときにお上の力を借りて助けてもらう,という情けない話です。もちろんそれも警察の仕事ですが、数が多すぎてはたまりません。まずは当事者たちで解決する事が原則です。規制を目的とする機関は違反を発見する事が目的化します。スピード違反のネズミ取りなどがその例です。
                     捏造された論文をもとに巨額の研究資金が動き,学位論文が提出され,教授職を含む多数の人事が行われた事の影響は深刻です。その陰には捏造論文を根拠に論文出版の道が断たれ,研究費をとれず,人事に破れた人たちがいるのです。怒って当然です。真相を明らかにし,間違いはただなくてはいけません。科学の世界に警察はいません。なので警察のような捜査権と処罰権をもった組織を作れ、と言う論調が多いようです。それも一つの方法ですが本当にそれでいいんですか?
                     Imanishi-KariとDavid Baltimoreの事件というものがありました(1)。あるポスドクの告発で動き出した捏造問題を米国のORIが捜査し、政府の捜査機関を動かし議会の証人喚問にまで発展しました。10年間をかけての捜査の結果は結局捏造の嫌疑はなしで落ち着いたようです(論文はリトラクトされています)。その間に失われた労力は膨大なものです。そして研究者の諍いにシークレットサービスの捜査まで招きました。公権力の介入がここまでエスカレートする事がある実例として記憶すべき事件です。このような事が日本で起きてほしくはないと思います。
                     捜査専門の機関ができるとどうしても摘発/捜査が常態となります。しかし研究面の誤りを明らかにしてそれを正す仕事は捜査機関なのでしょうか? 疑惑をもたれた研究とは独立の立場での機関が調査する事は私も正論だとは思います。しかし,そのデメリットも大きく、コストに見合うものなのでしょうか。第一には研究者同士のピアレビューを論文発刊後も継続することで誤りを正す方向を目指すべきだと考えます。まずは自浄の努力を示すべきで,そのために専門家集団である分子生物学会はリーダーシップを示し,積極的な関与を果たすべきと考えます。
                     先日の「日本版NIH」に対する声明(2)で表明されたように、自由な発想による研究の基盤は我々の生命線です。このような時期に、自分たちの不始末を公権力の介入を頼んで解決してもらおうと言うのは虫がよすぎるのではないですか? 学問の自由は自浄の力の上にこそあるものと考えます。
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                    • W
                      watanabe 11年前
                      アメリカフィラデルフィアでポスドクをしているものです。当施設ではResearch ethics(falsification、fraudの他misconduct, conflict of interest, publicaion, authorship, peer reviewなど)に関しては、On line trainingと、年数回のLunch seminarで学ぶ機会を与えられます。その環境にも関わらず捏造が明らかになりデーター取り下げ等が実際あるのが現状です。
                      Bioethicsの授業でResearch ethicsを学ぶチャンスがありそこで考えた個人的意見は・・・ 研究者という立場は(いくら常識的でも)ポジションの不安定さと常に競争にさらされているストレスから非常にvulnerableな状態になりやすいという前提がある>>>それを本人と教育者が理解した上で余計なストレスがない (ラボ内で競争させない、ボスからの過剰なControlがないなど) 研究環境を作ることが大切だと思っております。
                      一意見として…
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                        Shigenori Nonaka 11年前
                        研究不正を取り締まる捜査機関というアイデアが繰り返し語られています。そういうものが作られて、きちんとワークすれば、それに越したことはありません。しかし言うは易し行うは難しです。
                        まず、毎日大量の論文が発表されている中、どうやって怪しい論文をピックアップするのかという問題があります。
                        さらに、捜査機関にどれほど検証能力があるのかというのも大きな問題です。これまで明るみに出た捏造事件は大部分、きっかけは画像の使い回しや電気泳動バンドの切り貼りといった稚拙なfigure偽造です。こんなものなら捜査機関を作るまでもないです。趣味なのかどうかわかりませんが捏造を検証してブログや掲示板で公開する熱心なアマチュアがいます。彼らの声を然るべき当局に伝える窓口を作っておけば事足ります。
                        一方、画像偽造レベルでない捏造は、同業者以外には検証困難です。いや、捏造者がほんのちょっと手間暇かければ「どうやっても再現性がない」という以上にはほとんど検証しようがありません。
                        もし、色々な分野の様々な種類の捏造を検証できる捜査機関が本当に実現可能なら、私はそれに必要な膨大な人的金銭的リソースを、そんな後ろ向きのことよりオリジナルの研究に向けてもらいたいと思います。
                        ところで、学会などで同業者が集まると、「あいつの結果は怪しい」という話題がよく出ます。捏造だろうという話ではなく、単に信じられない、再現性がとれないという噂です。理由は、捏造だからなのか、極端なチャンピオンデータの使用だったのか、プロトコルの記載不備なのか、わかりません。
                        怪しい論文の大半は、真相は明らかにされぬまま、最終的には忘れ去られます。この流れを大幅に変えることは、おそらく不可能でしょう。しかし、上記のような口コミを学会でのひそひそ話からネット上に出していき、疑惑の時定数を短くすることで、捏造者を「出したもん勝ち」にさせないことは可能だと思います。不都合な噂を立てられたら反論せねばならない、それが捏造の抑止力になると思うのです。もし仮に捜査機関が作られるならば、このような噂を収集することで、検証すべき事例を効率よく探すことができます。
                        現在でも、一部の学術誌はオンラインの記事にコメントを付けられるようになっています。しかし、批判的なコメントを付けるには一定の匿名性が不可欠です。「お前のところの実験は何度やってもうまくいかない」と、その分野の大御所に文句をつけるのはあまりに勇気が要ることだからです。
                        逆に、悪用や勘違いに対する対策も必要です。ライバルを蹴落とすために陥れようとする輩もいれば、おっちょこちょいな新米院生が自分の不手際を責任転嫁することもあるでしょう。コメント主の実名は表示されないが、書き込む上では実名登録(例えばacドメインのメールアドレス)を要求する、役職など一定の情報は開示する、といったシステムが必要になると思います。
                          もっと見る
                        • 匿名A 11年前
                          ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘している者です。年末の年会にはおそらく参加できません。何かの参考になればと思い、ここで匿名の書き込みをさせていただきます。
                          まず、ネットの匿名掲示板というと不特定多数の人が書き込んでいるという印象があると思います。しかし、それは匿名掲示板における論文の類似画像の指摘に関してはおそらく間違いです。ここ数ヶ月の指摘は7割方は間違いなく私一人によるものです。残りの3割も、私の指摘に連動しているようなものがほとんどです。もし論文の類似画像の指摘が何かの犯罪に当たるのであれば、ここ数ヶ月については私の単独犯と考えていただいて差し支えない状況だと思います。現在分子生物学会で懸案となっている1年半前頃の指摘には私はまったく関与していませんが、書き込んだ経験がある者として読み返すと、類似画像の指摘を書き込んでいるのはせいぜい数人ではないかと(明確な根拠はありませんが)思います。私を含めた『奇特な』数人の人間がこの世に生を受けていなければ、現在のような状況はおそらく生まれていなかったのでしょう。
                          私の素性は伏せさせていただきますが、表面的には立派に研究をしていると言われてしまっても不思議ではないCVではあるかもしれません(ここに顔写真付で書き込みをされている方には遠く及びませんが)。類似画像は本業の合間に見つけたものです。私や他の誰かがフルタイムで類似画像を見つける仕事に就けば、はるかに多くの類似画像を見つけられる可能性があります。その意味でも、捜査機関のようなものは作ってよいのではないかと思います。論文捏造がこれだけ大きな問題であるにも関わらず、論文捏造に関する仕事に専従している人が日本で一人もいないのは、不自然にも思います。
                          捜査機関のような組織を新たに作るのは大変でしょう。作ればいいというものではなく、実効性があり暴走もしないようなものを作らなくてはいけません。しかし、日本で新しい大学がこれだけボコボコ作られている状況や、日本の生命科学研究予算の枠組みで最大級の支援を受けているような複数のグループから芋づる式に疑惑論文が大量に出てくる状況を見ると、一つくらいはそういう組織を作るのは少なくとも絶対にリソースの無駄ではないと思います。すべての捏造論文を見つけ対応することは出来ないでしょうが、そういう組織がシンボルとしてあるということだけでも大きな抑止力になると思います。単発の捏造論文は防げなくても、現在見られるような捏造論文の連鎖は少しはなくなるのではないでしょうか。また、一瞥で実質的な判断が終了する類似画像について、研究教育が本職の教員が何年も煩わされることもなくなるはずです。
                          私は捏造をする上司の下につき研究人生の数年間を棒に振ったことがあります。そういう意味で捏造には自覚している以上の強い忌避感情があるのかもしれません。私は上司にも恨みを抱いていましたし、その上司に賞を与えた学会の幹部にも複雑な気持ちを持っていました。その上司は出世しており、非常に不愉快です。しかし、内部標準GAPDHのコピペ一つくらいであれば、修正は絶対にしなくてはいけませんが、処分はしなくてよいと私は思います。
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                          • 遺伝研・小原雄治 11年前
                            昨年は諸事情で本件うまく対応できず、今年こそという気持ちです。議論から
                            分生らしい良いアイディアが出てくることを期待しています。
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                              • 匿名 > 遺伝研・小原雄治 11年前
                                昨年の年会の緊急フォーラムでは会場での議論を録音して後日公開するというお話でしたが、録音自体が一向に公開される気配がありませんし、会場で提案された様々な意見について学会がどういうアクションをとっているかの報告も全くなされておりません。昨年の議論の後始末も終わっていないのに本年の年会での議論の叩き台を、というのはどうにも順序がおかしいのではないでしょうか。
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                                  • 遺伝研・小原雄治 > 匿名 11年前
                                    コメントありがとうございました。様々な意見がありますので、理事会で議論した結果、まずは理事長報告と理事会声明を出すということになりました(6月に公表)。この議事録は会報で(したがってHPでも)報告されています。今後とも前向きに進めていきたいと思いますので、ご意見は事務局へ送っていただければありがたいです。
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                                      • アバター
                                        Shigeo Hayashi > 遺伝研・小原雄治 11年前
                                        捏造問題に関しては、1)すでに起こったケースに対してどのようなアクションをとるべきか,と 2)再発防止につなげるルールの策定、の二つの課題があります.2)に関してこのサイトでも議論が行われています.捏造摘発の匿名A氏のおっしゃるようにこの問題への建設的な議論はもっと進めるべきです.しかしルールはどのようなものを作るにせよ実行可能で効果のあるものでなくてはいけません.研究倫理に関して実効的な決まりを作り、執行するのは大学,科学雑誌,資金供与団体なので学会で議論するのは大枠と精神面に限られます.
                                         私はこのような理由から起こってしまった事例に関しての処理が試金石となると考えています.まず分子生物学会が深く関わっている東大分生研の事例について関係当局に対して迅速な処理を促し,学会として効果的なアクションをとることなくしては、どのような議論も画餅に終る事を心配しています.
                                         昨年年会での緊急フォーラムで,司会からの「録音して公開予定である」,「忌憚ない意見を」との声を受けて発言をしました.申し上げたのは,1)学会として研究倫理の委員に任命した当該会員から事情を聞き取り事実関係について説明を求めるべきである、2)Genes to Cellsに出版された論文で疑義が示されている論文に関して調査すべき(疑義が確認されても筆者の協力が得られない場合,editorial expression of concernを出す方法もあるとその後一部の人には伝えました)3)フォーラムへの若手の出席率が低いのはこの問題に対する失望感を表しているのではないか,などが骨子です(テープ起こしは目にしていないので文言は正確ではありません).発言録の公開の可否が理事会で激論になったようですね.まだ非公開のままなのは大変残念です.注釈をつけた上で公開の予定との事ですので今年の年会までにはぜひとも間に合わせていただきたいです.
                                        http://www.mbsj.jp/archive/...
                                        (PDF開きます)
                                         東大の件は氷山の一角かもしれません.しかし分子生物学会にとっては阪大生命科学での問題に続く学会の幹部が関わる深刻な事例で、この象徴的なケースの処理を避けてふたたび若手教育セミナーのような教育論・精神論に逃げこむ事はもう許されないと思うのです.
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                                        近藤滋 > 匿名 11年前
                                        小原先生(昨年までの学会理事長)の返答を補足します。
                                        昨年の緊急フォーラムは、準備不足・情報不足のため有意義な議論にはならなかったと思っています。内容の公開が遅れている理由は、理事の中に「原文そのままの公開は問題がある」、という意見が有ったためです。議論の中に固有名詞付きで有罪を断定するものが多かったため、もし、調査の結果冤罪であると解った場合、訴訟の可能性が生じる、と言うのが主な理由だったと思います。(その議論は公開されています。http://www.mbsj.jp/admins/r...
                                        現時点では、まず、学会としてしてのスタンスを明らかにするために、理事会声明を出し、その後、公開に向けて議論を重ねる、としています。
                                        ご意見があれば、是非、事務局info@mbsj.jpに送ってください。
                                        (以下、近藤の意見です)
                                        大きな組織の場合、決断を下すにはそれなりの時間がかかり、議論をした場合、慎重論が多数を占めることが多くなるのは否めません。不測の事態が起きたときに、責任を取らねばなりませんから、これはある程度仕方の無いことです。慎重さは大事です。しかし、緊急を要する重大な懸案があるときには、それがマイナスにも働きます。
                                        このガチ議論HPが、学会本体の主催でなく2013年会という一時的な少人数の組織の主催である意味は、そのマイナス面を補足するためです。学会本体とは切り離してあるため、理事の多くが「もんだいあり」と考えそうなことも、実行可能になっています。
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                                          • 匿名 > 近藤滋 11年前
                                            状況のご説明、ありがとうございます。学会という性質上、迅速には動き難いという事情があることは理解しますが、昨年のフォーラムでの参加者の不満は学会が迅速に動いていないことにほぼ集中していたことをご記憶にとどめていただければ幸いです。今年の年会までに昨年の年会での議論がきちんと処理され、それが今年の年会での叩き台になることを期待します。
                                            あと、折角の経緯説明なのですが、リンクの末尾の余計な括弧で直接飛べないのが残念です。
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                                              • アバター
                                                近藤滋 > 匿名 11年前
                                                「迅速に動いていない」、ではなく、「何もできていない」です。これは、分子生物学会だけではなく、数多あるどの学会も同じでしょう。「学会が動かなければいけない」、という意見と、「学会は年会での学術交流以外はすべきでない」という意見も根強くあります。学会構成員全体の意思がまとまらない限り、何も動けないでしょう。年会にできるのは、そのための議論の場を作ることだと思っています。
                                                  もっと見る
                                        • 匿名B 11年前
                                          実際に捏造研究の影響で学位が取れなかったり、論文出版の道が閉ざされたりということも多く目撃したので、もちろん捏造そのものには怒りを感じるのだけれど、それを告発した人の立場が必ずしも守られない、むしろ告発者が不利益を生じる可能性があるという点にも問題があるように思います。
                                          実際問題として、自分が所属する研究室や研究機関で捏造やそれに準ずる不正行為が行われていたとして、ポスドクや学生がそれを告発することが可能でしょうか?
                                          告発した結果、捏造の調査が行われるとして、その期間告発者の立場はどうなるのでしょうか?
                                          例えば雇用主とPIが同一の場合、PIが捏造に加担していると、告発者の立場はどうなるのでしょうか?
                                          その場で契約を打ち切られることはないにしても、年度末に更新してもらえないというようなことは容易に想像できます。
                                          捏造が発覚して予算執行が停止された場合はもちろんですが、調査が行われるだけでも告発者自身の研究活動に支障が出ることは容易に予想されます。
                                          調査に数年かかるとして、任期付職員はその間に研究成果が得られなければ無職になりえます。
                                          上手く脱出できた後でも、捏造研究に加担していない同僚にかかる迷惑を考えると、やはり告発はしにくいのではないでしょうか。
                                          黙認することが正しいとは思わないですし、怒りはもちろんあるのだけれど、告発者が不利益を被った例も噂では聞いていますし、捏造問題はもっと根が深いもののように思います。
                                          告発によるメリットはほとんどないにも関わらずデメリットが非常に大きいシステムについて、例えば雇用形態のシステムを変えるなど、何らかの解決策を考えた方がいいかもしれません。
                                          インターネットの掲示板を見ると捏造が疑われる研究者は多く、明らかになっている捏造論文は氷山の一角のようにも思えます。
                                          科学コミュニティーは実は貴重な人材を多く失っているのかもしれません。
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                                          • 匿名C 11年前
                                            捏造問題は実験ロボットの実用化でなくなる、ととある大きな学会のシンポジウムで聞きました。
                                              もっと見る
                                            • アバター
                                              近藤滋 11年前
                                              活発なご議論、有難うございます。
                                              これまでの投稿を読むと、大きく分けて2つの考え方があるようです。
                                              ひとつは、「①論文不正を処理する第三者による公的機関が必要」という意見。
                                              もうひとつは、「②論文不正処理の公的機関は正常に機能するとは思えず、科学者による自浄作用を高めるべき」と言う意見です。
                                              この論点で、もう少し具体的に考え、議論を深めたいと思います。
                                              例えば、
                                              ①の意見に関しては、
                                              1-1:現在他の国で行われている論文不正に関する公的機関は、うまく機能しているか?
                                              1-2:日本でそのような公的機関を作るとすれば、どの様な組織(機関)が母体になり、実際にはどのような人たちで運営されるのか?
                                              ②の意見に関して、
                                              2-1:現状では、不正事件に対処する主体が「事件の起きた機関」であり、このことが事件そのものの処理よりも、その機関の利害を優先する形になっています。この問題を解消できるか?
                                              2-2:現状の体制で、告発者の安全・利益は守られるだろうか。(現状では多くの場合、匿名の告発は受理されないシステムになっている。)
                                              他にも論点はあると思いますが、より具体的で問題解決につながるような議論を期待します。
                                              ガチ議論スタッフ
                                                もっと見る
                                              • EO
                                                editor of journals 11年前
                                                どのご意見もよく考え抜かれた妥当なものと思います。その上で、個人的に付け加えたいこととして、捏造に頼らないといけない状況を作り出さないこと を強調したいです。 例えばオリジナルな新規研究手法をもつ指導者は、普通に目の前にある当たり前の現象を解析するだけで論文が書けます。だから、部下にも「こういうデータがあれば論文になる。そういうデータが必要」 というストーリーの強要をする必要がないのです。 また、私もIF至上主義が極めて有害なものであり、捏造へのインセンティブという意味でも良くないと思います。とくに若い皆さんには、IFにあまり気をとられず、上述の新規手法や基礎学問の実力に大いに関心を注いでもらいたいです。  研究指導者は、地味なデータがある場合でもそれに基づいて いかに知的に議論するかという姿勢を教えるべきです。 指導者の採用にあたってもそういう姿勢の人を見抜くようにするべきです。
                                                  もっと見る
                                                  • 匿名 > editor of journals 11年前
                                                    「指導者の採用」のレベルで、捏造を後押ししている面が大きいと思います。捏造PIを採用した人事委員会が全く責任が問われないのは不思議です。わからなかった、で済ませるのではなく、少なくとも、何故その人を取ってしまったか検証するぐらいしても良いと思います。本当にその人の仕事のすごさが分かって採用したのか。SとかNに良い論文がでています、というだけで評価したのではないか。ただでさえ忙しくて申請書をほとんど目を通す時間のない偉い人に、堅実な業績があっても有名な雑誌の論文が一本も無い人を採用するだけの見識を期待できるのでしょうか。捏造PIに巨額の研究費を与えた側も、なぜそうなったか、検証する必要はあるのではないでしょうか。
                                                      もっと見る
                                                      • アバター
                                                        近藤滋 > 匿名 11年前
                                                        これまでに私がかかわった採用に関してですが、最終的に数人から選ぶときにはヒアリングで研究内容、将来計画などの妥当性を吟味します。研究費の審査の何10倍かの労力をかけて行っており、SとかNとかの数は、決定要因にはなりません。しかし、最初のスクリーニング(100人以上から選ぶ)では、どうしても目立つ論文の数が影響します。労力の問題です。最近は、いろいろと競争的な環境になってきており、人事が研究機関の生命線である、事が意識されていますので、どこでも同じような状況だと思います。
                                                        教授人事においては、候補者の研究歴を比較的長く評価します。したがって、研究費などの審査と比べると、捏造者の入り込む可能性は少ないと思います。
                                                        しかし、長期間にわたり明るみに出ていない捏造を、選考委員会であぶり出せるかと言うと、技術的に不可能だと言わざるを得ません。
                                                        匿名の告発サイトに捏造情報があれば、それを参考にするという方法はありますが、その方法が一般的なると、対立候補を落とすための手段として使われる可能性が高いので、問題はあります。
                                                        研究費の場合、審査にかける労力は、教授人事に比べはるかに少なく、また、短期間の業績・データの評価になりますので、研究費審査で捏造を発見する可能性は、さらに小さいでしょう。どこかに情報があると良いのですが、やはり悪用される危険があります。
                                                        可能性として、匿名告発サイトの未確認情報を、何らかの信頼できる機関が予備的にチェックし、信頼できるものを公表するぐらいならできるかもしれません。(誰がするかは解りませんが)運用は難しいとは思いますが、捏造者の採用の頻度は減ると思います。
                                                          もっと見る
                                                      • アバター
                                                        Miwako Ozaki > editor of journals 11年前
                                                        すべての根本は、やはり教授以上の地位にあるものの自覚が足りなかったことが原因です。大学人事の圧倒的な部分は、業績や指導者としての資質というより、ポリティクスで決まっていきます。
                                                        現在、文科省にテニュアテニュアトラック制度導入のためのプログラム(人材育成プログラムの1つ)があるのですが、ある一定の契約期間後、何割かをパーマネントポジションに残しますが、この人事も恐らく当事者らは納得できない人事であろうと推測します。
                                                        この正論が通らない状況下、どうしたら変えられるのかが課題と思います。第三機関や強制力が必要と思うに至った背景には、この問題の根が深いことが上げられます。
                                                          もっと見る
                                                      • アバター
                                                        片瀬久美子 11年前
                                                        サイエンスライターをしております。
                                                        「それぞれの立場で何をすることが捏造の防止・減少につながるかを話し合って行く、そしてそれをサイエンスライターに傍聴してもらい客観的な立場から記録に残す、という計画」に加えて頂こうと思っております。傍観者として客観的に色々なご意見をまとめる事が役割かと思いますが、分子生物学分野での研究経験(一応博士の学位を持っております)から、口を挟ませて頂きます。
                                                        近藤滋先生から、①公的機関による監視と②公的機関に頼らず科学者による自浄作用で行う、という2つの議論内容のまとめを提示して頂きましたが、
                                                        ①と②の中間として、例えば「分子生物学会」などの学会の附属組織として、捏造論文の告発窓口・不正発見部門を設けることで、科学者コミュニティー内による監視と注意勧告を行うことはできないでしょうか?
                                                        この第3の提案ですが、代表者3名ほどを身分の安定している教授クラスの人から選び(代表者が単独ですと、万が一、不正疑惑がその人の研究室に関わる場合は告発し難くなります。また、複数代表者の方が、こうした場合に懸念されるライバルを蹴落とす為の工作も難くなるのではないかと思います)、他の審査メンバーは有志として募り(資格として一応博士の学位を持つ人にする)、その人達は匿名として身分が脅かされない様にしておくといいのではないかと思います。若手から中堅の研究者の方が、最新の実験技術の知識・経験もありますし、できるだけそういう人達にも加わって貰うと良いと思うのですが、若手から中堅は身分が不安定ですのでこうしたデリケートな問題に関係することで将来が脅かされたりしない様に匿名の参加が望ましいと思います。
                                                        また、こうした仕事は、ボランティアで行うには時間をとられますし負担も大きくなりますので、学会から有償で雇う形式がいいと思います。現在の研究職との兼任でもいいですし、馴れてきてこの仕事に適性があると分かれば本人の希望により専任として仕事をして貰うのでも良いと思います。個人のリソースをどの程度の使うかによって報酬を変える形式の方が色々な状況の人が参加し易いですし、フレキシブルでいいと思います。
                                                        (また、こうした試みは未経験であり、やってみないと上手く行くかどうか分かりませんので、失敗した場合に仕事を失う人が出ない様にバックアップがあると安心できると思います)
                                                        まずは、学会としてこうした組織を運営する資金等があるかどうかですが…。
                                                        捏造論文などの研究不正が多くなる背景としては、科研費をめぐる競争が激化していることもあると思います。なんとか結果を出さないと、研究費が得られずに行き詰まるというプレッシャーがあり、ついやってしまう事もあるのではないでしょうか。不正な論文は有名誌に掲載されたものが目立ちますが、実は注目度の低い雑誌ほど検証の目が行き届かず、捏造論文が潜んでいるケースが多いのではないかとも思います。
                                                        自分を振り返ると「捏造をしない」というのは、科学者としてのプライドによるものが大きく、そういうのが無ければ、「バレなきゃいい」「厳しい環境で生き残るためには仕方ない」という言い訳に逃げてしまい易いのではないかと想像します。
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                                                          近藤滋 11年前
                                                          片瀬久美子さま
                                                          サイエンスライターとしての論文不正フォーラムへの参加のご表明をいただき、有難うございます。上で説明してあるように、論文不正フォーラムは学会本体(倫理委員会)の主催ですので、このHP(2013年会組織委員会企画)とは、別個のものとなっています。ですが、委員の多くがこのHPを見ているはずですので、いずれ何らかの連絡が行くと思います。
                                                          さて、学会主体での調査委員会という可能性ですが、2つの点で難しいと考えます。
                                                          まず、マンパワーとしてそれだけの能力があるかどうかです。
                                                          学会の定款には、いろいろとえらそうなことが書いてありますが、所詮、ボランティアの集まりで、年に一度の年会を企画実行することがやっと、という組織です。エフォート率にすれば、たとえ理事長でも、5%も無いでしょう。本業はあくまでも、研究と教育なのですから。現状では、不正発見の作業を有償で誰かに任せる、といっても、名乗りでる人がいるとは思えません。その人のキャリアにならないし、恨まれる可能性もあります。専任と言うのはもっと難しく、そもそもそんなお金は、どの学会にも無いと思います。
                                                          2つ目は、学会というものは、年会を開くための集まりにすぎませんから、いかなる意味でも調査権限がないことです。また、もし学会が誰かの捏造を発見してそれを公表するとなった時に、もし間違っていたりすると、訴訟になることは必至です。学会組織は、その裁判に耐えられるほどタフではないのです。
                                                          以上から、調査組織を作るとすれば、きちんとした組織(大学、研究所、文科省、JST、日本学術会議、総合科学技術会議、ジャーナル、マスコミ)の属する事になると思います。
                                                          と言うわけで、いきなりネガティブな返答で申し訳ありません。
                                                          ただ、何もできないかと言うと、そんなことも無いと思います。我々は研究現場にいる当事者ですから、研究関連のきちんとした組織(大学、研究所、文科省、JST、日本学術会議、総合科学技術会議、ジャーナル、マスコミ)に、働きかけて何らかの改善措置を促す事はできるでしょう。また、学会組織としても、これまでやっていた教育シンポよりも一歩進んだものを行う事はできるかもしれません。アイデア次第だと思います。
                                                          こんなことはできるぞ、という意見がありましたら是非コメントをください。
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                                                              片瀬久美子 > 近藤滋 11年前
                                                              近藤先生、コメントをありがとうございます。
                                                              学会の附属組織を作って不正論文の告発窓口と検証をするという事は、事実上難しいということですね。
                                                              できるだけ科学者コミュニティー内で対処できるのが理想的だと思いますが、科学者自身としても訴訟リスクを抱える検証を行うのは避けたいという思惑もあり、公的な力に頼らない検証機関の設置は難しいのでしょう。
                                                              しかし、問題が起こる度に研究不正をどう防止するのかという議題が出されますが、何の改善策も見いだせずに現在まで来ており、このままだと10年後も現状から進歩していないのではないかという危惧もあります。
                                                              私自身の経験では、幸いにも直接巻き込まれた研究不正事件はありませんでしたが、まだ現役研究者であった2006年に大阪大学で起きた論文捏造事件をリアルタイムに経験しました。教授による実験データの捏造を告発した助手が、最終的に追い詰められて自殺をしてしまった事件です。問題の研究室は、当時私が在籍していた研究室の研究テーマと近いことから、研究室のメンバーに直接知り合いであった人達もいて、大きなショックを受けました。
                                                              このまま不正を見過ごすのはまずいと悩み、勇気を出して不正を告発した真っ正直な人が、精神的に追い詰められて自らの命を絶ってしまった事は、とてもやりきれませんでした。
                                                              若手研究者がこうした捏造問題に巻き込まれて、不正を見過ごすべきかどうかで苦悩しているケースは、表面化していないだけで他にも多くあるのではないかと憂慮します。
                                                              (こちらのコメント欄でも、そうした経験をお話し下さっている方達がいらっしゃいます)
                                                              この時も、論文捏造を防ぐ手立てや不正告発者への救済策を講じられないかとして学会の議題に上っていたと記憶しますが、結局はお茶を濁しただけで終わってしまっていたと思います。
                                                              論文捏造問題は、たまたま運の悪い気の毒な人達が巻き込まれるのではなく、決して自分だけは無関係な他人事ではなくて、誰でも巻き込まれる可能性がある問題であると認識して、本気で取り組まないと改善は進まないのではないかと思います。(本人がしっかりしていても、上司や同僚、部下、共同研究者が誘惑に負けて不正行為をしてしまう事もあります)
                                                              誰でも自分の手は汚したくないですし、自分の研究をするのに精一杯で余裕がない人が多いという事情があるのは確かです。でも、誰かが「猫の首に鈴」をつけないと、いつまで経っても解決の糸口が掴めずに、第2第3の告発者自殺事件などが起きてしまうのではないかと心配です。
                                                              私は現在、現役研究者を引退してサイエンスライターをしておりますが、仕事の一環として科学的な検証手続きを経ずに、科学的に効果が証明されているかの様に宣伝されている怪しい商品やニセ療法についての問題点を解説したりしています。それによってこうした「ニセ科学」を信棒してしまっている人達から人格攻撃をされたり訴訟恫喝をされるなどを度々経験しており、そうした不正問題を検証する”汚れ仕事”にリスクがある事も重々承知しています。こうしたリスクを、研究に追われて忙しい科学者達に直接負わせることは難しいと思っています。
                                                              ですので、本人に直接危害が及ばない様な、時間的に負担も少なく間接的に関与できる方法がないかと模索して、議論の叩き台になればと第3の方法の提案をさせて頂いた次第です。
                                                              思い切って提案してみたものの、やはり学会が組織を作る案は難しいということで、近藤先生が提示された、①公的機関による監視と②公的機関に頼らず科学者による自浄作用で行う、という2方向で具体的に考え進めていくのが現実的なのだろうと思います。
                                                              また、現状の問題点も近藤先生が他の方へのコメントの中で整理されていますが、
                                                              >①調査するのは身内②捏造の発覚は組織全体にダメージ③全員が捏造問題に対する素人、です。そのために問題の処理はなかなか進みません。このあたりをどうするかに対して、具体的な提案が必要であると考えています。
                                                              は、私もとても重要なポイントだと思います。
                                                              >学会組織としても、これまでやっていた教育シンポよりも一歩進んだものを行う事はできるかもしれません。アイデア次第だと思います。
                                                              今回の問題提起に、期待をしております。また、この議論の経緯や問題点の整理などを記事に書かせて頂き、ジャーナル・マスコミ等に働きかけて何らかの改善措置を促す事のお手伝いができたらと思っております。
                                                                もっと見る
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                                                              bannobuhiko 11年前
                                                              ねつ造と言えば、原発事故後に100mSv以下の被曝量では影響がないだの笑っていれば放射線がこないだのプルトニウムを飲んでも大丈夫だのというようなデマを吹聴した科学者が何名かいらしたが、それらに対する批判は学会から出ておりますでしょうか?
                                                              基礎的な論文も大事でしょうが、どちらかといえば内輪の問題に見えてしまいます。直接国民の命に関わる問題で大きな嘘をついた科学者への批判がないのであれば、いくら怒ってみせても、国民にとっては白々しいばかりで、「科学者社会は、自身でこの問題に対処する意志も能力も無い」と判断せざるをえません。
                                                                もっと見る
                                                                • T
                                                                  Tak > bannobuhiko 11年前
                                                                  厳しいピアレビューをくぐり抜けたはずの原著論文における捏造と、自由な口頭発言における不適切さは混同して考えない方が宜しいかと思います。また、低線量被曝の危険性に関しては様々な公的機関から事故直後から声明が多数出ていると思いますが。
                                                                    もっと見る
                                                                    • アバター
                                                                      bannobuhiko > Tak 11年前
                                                                      100mSv以下の被曝量では影響がないといっている国際機関はありませんし、笑っていれば放射線がこないだのプルトニウムを飲んでも大丈夫だのという論文もありません。にもかかわらず、単なる個人の自由な発言ではなく、政治に影響を与える立場の科学者や権威ある学者がメディアでこういうデタラメを吹聴し、国民の命に係わる政策が誤った方向にゆがめられる。これはとてもおそろしいことです。そうは思われませんか?
                                                                        もっと見る
                                                                    • アバター
                                                                      Shinichi Nakagawa > bannobuhiko 11年前
                                                                      「社会の中での科学者のふるまい」という問題は非常に大きな問題で、しっかりと議論するべき問題であると思います。もしよろしければ「ご意見」のほう、お寄せいただけますでしょうか。http://scienceinjapan.org/タ...
                                                                      基礎的な論文に関する問題は内輪の問題、というのはまさにおっしゃる通りで、内輪の問題であるからこそ、どうすれば良いかをここで考えていきましょう、というのがこのトピックでの議論の趣旨である、とご理解していただければと思います。「そもそも他に議論する事がある」と「個別の問題も議論しないと前に進まない」というのはどちらも正しい考え方だと思いますが、このサイトでは後者のスタイルで議論を進めていただければと思います。
                                                                        もっと見る
                                                                      • S
                                                                        SH > bannobuhiko 11年前
                                                                        この件を読んで、学会発表や論文でも同じような違和感を感じることがあるので、論文捏造問題とは少し離れてしまうかもしれませんが、考えを述べさせていただきます。
                                                                        まず上の意見についての個人的な感想から。
                                                                         放射能の問題について、個人的には「短時間で100 mSVの放射線を浴びた場合には、わずかながらも有為に影響が認められる。それ以下の低線量については、はっきりしたことはわからない、調べたけれども有為に差が認められるほどの影響はみつからない」という話だと理解しています(専門家の方がいらしたら、ご指摘ください)。
                                                                         上の書き込みで書かれているデマ吹聴した科学者がどなたかわからないですし、実際にどういう発言があったのかもわかりませんが、科学者としての立場でデータに基づかない主張をしていたのであればあまり関心しません。それは逆の主張も同じで、例えば、一部のタレント学者の方々がテレビなどで「わからないけど、リスクはある」とか「有為な差はないけれど、わずかながらも危険」というような言い方をされるのですが、私はそれら発言を間違っているとまでは言いませんが、科学的な態度ではないと考えています。わからないリスクや有為ではないわずかな危険よりも、タバコやアルコール、精神的ストレスなど他の有為に危険なモノを気にした方がいいでしょうし、そもそもリスクが完全にゼロなんてものは存在しないでしょうと。
                                                                         そこで本題ですが、学会発表でも「有為ではないが、差がある」という言い方をされる研究者をしばしば目撃します。論文でもグラフでエラーバー(SE)が重なっているのに有為に差があると報告されているもの、検出限界ギリギリあるいはそれ以下で測定されていると推察できるもの、明らかにサンプル数の少ないもの、図表間で矛盾が認められるもの、図表にないデータをもとに主張が展開されているものなどをたまに見つけます。
                                                                         それら科学的に不十分なデータや恣意的な解釈は、単純な間違いや勉強不足なだけで捏造とまでは言えないのかもしれませんが、データに基づかない非科学的な論文をどう扱うべきかという問題も考えていかないといけないかもしれません(放置しておくしかないのでしょうが、例の放射能と蝶の論文とかイライラしませんか?)。
                                                                        追記捏造問題とは違いますが、研究成果のリリースや新聞発表では研究成果が盛られてしまうというのも(納豆やトマトでそんなに簡単にダイエットなんかできるか!など)、なんだかなぁーと思っています。研究者に責任はありませんけど。
                                                                          もっと見る
                                                                      • W
                                                                        Wednesday197666 11年前
                                                                        匿名ですみません。農学系PDです。
                                                                        私は単純に厳罰化するのが良いんだと思います。論文の名前にある人間全員が外部資金獲得資格を永遠に失うような。Publish時点で大学院生だろうが関係なく、ガチンコ or Dieといった感じで。
                                                                        こういう事を言うと、『ペナルティーがないと捏造するみたいでレベル低くて格好悪い』みたいな突っ込みが入ることもあるのですが、それはまた別の話と思っています。個人的には捏造してはいけないというのは人を殺してはいけないのと同じだと解釈しているので、どんなペナルティーがついてもいいと思いますし、後述しますが自浄作用が思いの外期待できなそうなのでとりあえず消去法で考えて一発退場方式が効果的かと思います。
                                                                        研究者は誰にどうやって怒りを表現するべきなんでしょうか?私は捏造に関しては単純に本人あるいはそのチームが悪いだけと思っているので、いわゆるIF至上主義に矛先を向ける事には賛成し兼ねます。それでちゃんとやってる人が大多数ですし、自分で埋めた土器自分で掘り出して…って考古学者が『周りの期待がそうさせた』とかほざいた時みたいで気持ち悪いです。その時もアホかコイツ?って思ったし。捏造に関しては人を憎むべきで人や制度のせいにするのは筋違いじゃないでしょうか。私個人は逆に犯人探しが行われない、個人が責められない風潮に怒りを覚えます。
                                                                        比べられるものでないかも知れませんが、例えばドーピングしたスポーツ選手ってどうなるんでしょう。家族・同級生・恩師etc.との関係も含めてそこで人生終わりますよね、普通なら。
                                                                        普段私たち部外者は、どっかの外人がメダルを剥奪されたとかってニュースを後日見るだけで事の顛末を知りませんが、同じフィールドで競ってきた他の選手はどうやって自体を飲み込むんでしょうか。裁判して再起を狙う自転車の五輪メダリストもいますが、実際周囲ってどんな温度で見てるんですかね。室伏広治さんはアテネで上位選手のドーピングによって3位に繰り上がる可能性があるとかってなってたと思います。結局疑惑が晴れたようで順位変更自体無くなりましたが、その期間の思いとかを聞いてみたいです。彼らには怒りの感情があるのか否か、またあるとしたらどうやって怒りを表現したのか。スポーツであればそういう人間のせいで代表選考に漏れたりもする選手もいるわけだし。
                                                                        そういう意味でシンポジストに室伏選手あるいは同じ陸上選手の為末選手希望します。彼らは色々な世界の事を知ってると思うので何かしら参考になると思います。室伏さん准教授だし。
                                                                        イメージでしかないですが、顔の知れたスポーツ選手だったら近所の子供に石ぶつけられるくらいまで落ちるんでしょうね。でも科学の世界の現状に恐らくそこまでの自浄作用は働かないでしょう。つまり現状は放置あるいは見て見ぬ振りとあんまり変わらないように感じます。PIやめたからまぁいいか的な雰囲気で終了してたり。大学の調査って資料とか公表しないもんなんですかね。学会がケーススタディー用に開示請求とかできたらかっこいいですけど。実際それぞれの1st authorとかFig.組み替えた人間ってどんな立ち位置なんですかね。被害者なのか加害者なのか。被害者なら被害者らしく怒りを発するべきだけど。
                                                                          もっと見る
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                                                                            近藤滋 > Wednesday197666 11年前
                                                                            厳罰化はできればしたいです。が、誰がどうやってするか?と言うのが問題です。
                                                                            スポーツ選手は大会に出る必要があり、そのためには各団体に公認される必要があります。「公認しない=選手としての死」を意味するので、疑惑の選手も調査を受け入れざるを得ません。罰は「公認しない」です。
                                                                            一方、研究者は、大学、研究所、企業などに別個に所属し給与はそこからもらっています。研究活動は、資金さえあれば問題なくできるし、論文発表も独立のジャーナルが行います。
                                                                            疑惑の主に対し、調査をする権限を持っているのは、①所属する組織②研究費の供給元③ジャーナル、です。それぞれは、①解雇②研究費支給停止・返還請求③論文の削除・掲載停止、という手段があり、それをちらつかせることで調査が可能です。一方、学会は、除名されてもほとんどデメリットが無いので調査自体が不可能です。
                                                                            日本学術会議が論文不正問題に対する指針を声明として発表しており、それに従う形で、各組織は、処罰のガイドラインを既に出しています。不正にたいする告発があれば、まず所属組織で調査がおこなわれます。また、現在のところJST,JSPSなどでは、不正の調査は行っていない(不確かです)様ですが、HPには、虚偽の計画書で獲得した研究費は返還請求する、と書いてあります。ですから、形式的には、問題処理のための環境は整っています。
                                                                            しかし、大きな問題点があります。①調査するのは身内②捏造の発覚は組織全体にダメージ③全員が捏造問題に対する素人、です。そのために問題の処理はなかなか進みません。このあたりをどうするかに対して、具体的な提案が必要であると考えています。
                                                                              もっと見る
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                                                                              SH > Wednesday197666 11年前
                                                                              できれば厳罰化して欲しいというのはもっともな意見だと思いますが、誰を処罰するか、免罪を防ぐことができるかという問題が残ります。例えば、学生さんに全ての責任をなすりつけるなど。また、捏造している人に対して研究をやめて欲しいと思うことはあっても、自分が告発したせいで死なれたら、それはそれで目覚めが悪いかもしれませんよ。
                                                                              私は厳罰化も大事な議論だとは思いますが、それよりも捏造の起こりにくい土壌をどうやってつくっていくかということを考えた方が建設的な気がします。実際にはなかなか難しいかもしれませんが、例えば一つのグループからの既報だけを理由に相反する論文をリジェクトしないとか、複数のPIによる博士課程の研究指導などでしょうか。研究費の配分や雇用制度の問題も議論に含まれるかと思います。
                                                                                もっと見る
                                                                                • W
                                                                                  wednesday197666 > SH 11年前
                                                                                  ん〜、やっぱりそういう話に進んでしまうんですね。
                                                                                  この議論に関しては周囲の人ともたまに温度差を感じますが、僕は殺人の無くならない世の中は向こう何百年かかってもたどり着かないと思っている所があるので、その捏造の起こりにくい土壌作りというの方法については考えるだけ無駄な気がしています。そういう意味で短時間で単純な捏造という行為が限りなくゼロに近づく方法のファーストチョイスに一発退場方式と書きました。(まぁもちろん死刑も殺人の抑止力として機能しきれていませんが)
                                                                                  まず、別に捏造がバレてその人が自殺したんなら気にとめないでしょうね。バレたら自殺するって…同じくアホかって思います。そういう人間だったんだなって思うだけの話です。まぁある意味純粋でいい人だった証明にはなるんでしょうが。(片瀬さんの書かれたケースは別)
                                                                                  また、アカデミックな研究の本来の姿は学生になすり付けられるようなものではないですよね。それ逆に可能ですか?そんなことが起こるとしたら、それこそそのPIは今後やっていけるはずがない。だってその人いなくたってペーパーは出るってことなんだから。金取ってくるだけでやるべき仕事をしない=金に置き換えられちまうPIなんてみじめで目も当てられないでしょ。ある意味自殺する人間を見るよりそっち見てる方が精神的なダメージ食らいます。あくまで個人的な感想ですが。もしそれが起こりうるとしたらポジション持ちの人間とPIとの間くらいの話なんじゃないですか。力量の関係もあるだろうし。でも学生に関してはあり得ない。学生がコレスポにはならないだろうし。
                                                                                  なので、一番良いのはポジションのある人間全員が所属機関との間で捏造=一発退場という宣誓書にサインするってことだと思います。どっかの教授とかみたくバレても『内容の正当性をチェックしただけ』とか言って数ヶ月給料安くなればしれーっとまた復活するみたいなことは断じて許すべきじゃないでしょうね。
                                                                                  冤罪についても、冤罪なら冤罪。アウトならアウト。真実は1つなはず。捏造だと知りながら業績に含めて少しでもおいしい思いをしようとするようなクズは研究やる資格無いですし、巻き込まれの捏造論文なら本人が業績にカウントしなければ良い事じゃないんでしょうか。authorの追加はできないけど削除はできる形式ってのを採用するのってのも新しくて良いですよね。少なくとも巻き込まれた人に関しては救済できるでしょうし。Publish時点で学生だった者についてはそれを認めるとか。
                                                                                  最終的には明確に法律違反=犯罪として処分されるような仕組みができればいいですね。お金の返還義務も含めて。
                                                                                  ただ、ルール作成は研究者が行うべきだと思います。お金の不正使用の例をみても、おそらくそういう土壌作りのやり方を間違えた結果、管財発注とかいう面倒くさいシステムになってます。そんなことを考えて、手間・労力・時間etc.トータルで考えてより優れた抑止力を発揮するだろうと思い一発退場システムの導入を提案させていただきました。
                                                                                    もっと見る
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                                                                                      昔、海外の捏造事件で全ての捏造データはテクニシャンによるものとして幕引きが行われたことがあります。それってどうなのでしょう?
                                                                                      また、疑惑のある学会発表について そのPIに尋ねたところ、最初の方は捏造を否定されていたのだけれど、最終的には「それは何もわかっていない学生さん仕事なので」と言われたことがあります。
                                                                                        もっと見る
                                                                                • 匿名3 11年前
                                                                                  Twitter上のソースが分からない話であるが、官邸主導で不正対策が行われるという話も出回っている。この話の真偽はともかくとして、研究の公正に関してなにも具体的な改善策を出さないと、勝手に良くわからない制度が出来てしまうかもしれないという危機感を持たなければ。
                                                                                  http://p.tl/HDtZ
                                                                                    もっと見る
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                                                                                    Miwako Ozaki 11年前
                                                                                    すべての議論を読み切れていないのですが、近藤先生のまとめに対してです。機能する第三者機関を運営するにあたり、研究者が、事務処理(俗に言う雑用)をするわけではありません。私の知る限り、寧ろ博士号をもつ(研究が解る)行政官と多くのofficerが中心となって動いています。私としては、文科省やJST等調査機関に、現状の駄目な理由探しや現状分析ばかりではなく、海外の具体的な運用方法の調査報告をして欲しいと思います。100%完全に機能する組織をつくることは難しいとしても、各国には、色々な工夫がみられます。その工夫分の効果はみられていると思います。
                                                                                    この場に及んでも科学者による自浄作用が期待できるものでしょうか。できるものなら、とうに出来ていると思います。或は、現状、正そうという何らかの動きがあるはずですが、私の知る限りそのような動きは感じられません。
                                                                                    他国では、厳格な第三者機関がない場合でも、科学技術分野の上層部が日本ほど利害関係の同質(均質)な集団で構成されていないため、どこかで均衡がとれているのです。均一集団であれば尚更運用上の工夫が必要なところ、そこに敢て誰も手を付けないのです。
                                                                                    2-1の、不正事件に対処する主体が「事件の起きた機関」でもよい(これは公正性をはじめから放棄しています)、2-2の告発者の安全・利益は守られない(日本では殆どの場合、守られていません)ことを当然とする科学技術先進国は見たことがありません。
                                                                                    近藤先生が主張されているように、厳罰化は必須であると思います。少なくとも私が目の当たりにしたJSTのケースでは、JSTに調査依頼をしても無視され続けています。内部に心ある行政人はいらっしゃるのですが、そのような方は、寧ろ跳ばされて行き、正す気のない方が居座り続け、その行政人等に都合のよい研究者がその取り巻きにいらっしゃるのではないでしょうか。この構図と仕組みが非常に問題であると思っています。
                                                                                    また、一般的には(その学生が余程悪質でなければ)、学生に責任がいくようなことはありません。宜しければ、シンガポールに海外の行政官、弁護士、研究者からなる調査組織をつくり実施例をお示ししましょうか。もともと、シンガポール宣言に至った原因は日本にありますので。
                                                                                      もっと見る
                                                                                    • 匿名A 11年前
                                                                                      ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘している者です。先日の書き込みの後、あれを一人でやったのか、というようなツイートを見ました。私も自分自身びっくりしましたが、見つけることは誰でも可能だと思います。慣れてくると見つけるのがどんどん早くなっていきました。訓練である程度早くなったと同時に、「この著者なら必ず類似画像があるはず」というある種の自信のようなものがモチベーションを高めたのだと思います。ただ、ソフトウエアが開発され、計算機で類似画像を大量に見つけられる時代になれば、こんな経験談の意味はなくなるのでしょう。新しい機関を作るのであれば、類似画像を見つけるソフトウエアの開発を目指す部署も作っていただきたいと思います。
                                                                                      私が本当に匿名掲示板で類似画像を指摘している者かについては証拠は何もありませんので、懐疑的な人もいると思います。もしリクエストがあれば、このサイトでページ番号のみを記載した後、匿名掲示板で雑誌名と巻号と論文中の類似画像の位置を書き込むことをしたいと思います。こうすれば、私が過去の指摘をしたかどうかの証明にはならなくても、新しい指摘をしたことについては納得していただけるのではないかと思います。
                                                                                      近藤先生の提示した論点について私の考えを記します。
                                                                                      1-1:現在他の国で行われている論文不正に関する公的機関は、うまく機能しているか?
                                                                                      私はわかりません。そもそも他の国の論文不正に関する公的機関について詳しく知っている人は日本に皆無だと私は思います。年会ではORIについて詳しく学ぶセッションを作ってもいいのではないでしょうか。
                                                                                      1-2:日本でそのような公的機関を作るとすれば、どの様な組織(機関)が母体になり、実際にはどのような人たちで運営されるのか?
                                                                                      大学を所管する官庁(文部科学省)の外局として、博士号取得者と司法試験合格者が主体となる国家公務員の組織を作るのが良いのではないかと思います。その組織には大学や研究所から一定期間出向する人がいてもよいと思います。
                                                                                      2-1:現状では、不正事件に対処する主体が「事件の起きた機関」であり、このことが事件そのものの処理よりも、その機関の利害を優先する形になっています。この問題を解消できるか?
                                                                                      現状では解消できません。現状でも機関の利害を優先せずに真面目に対処している機関もあると思いますが、それは調査委員の資質によるものだと感じています。
                                                                                      2-2:現状の体制で、告発者の安全・利益は守られるだろうか。(現状では多くの場合、匿名の告発は受理されないシステムになっている。)
                                                                                      現状では守られません。なお、研究者は事務職の人よりは口が軽いと思います。
                                                                                      新しく作られるかもしれない第三者機関について懸念することは、すべての研究者の時間を割くようなことにならないかということです。実験ノートの記載方法や管理方法を規定しても悪質な捏造はなくなりませんし、書面で宣誓させても捏造はなくなりません。研究作業のスタイルはその瞬間瞬間の英知が規定するものであるべきであり、疑念がない状態の研究者に安全面以外から官僚的な束縛をしてはなりません。
                                                                                      気になる言葉に「自浄」と「厳罰化」があります。悪を見つける作業が無ければ「自浄」とは呼べませんが、現状明らかになっている悪を罰することや、これから悪いことをしないように努めるだけで「自浄」が果たされたような感覚を持っている方が多いような気がします。また「厳罰化」が必要という論調がありますが、現状は共著者の場合は厳罰どころか何も罰していないケースがほとんどです。軽い罰でもいいので何か罰をすることから始めるべきです。教員採用の書類選考や博士論文の審査資格が論文数で左右されるのにも関わらず共著者が何の罰も受けないのは明らかに変です。「軽い罰」のアイデアを出すことから始めるべきかもしれません。
                                                                                      このサイトを見ていて、これから研究者を目指す若い人に言いたいことがあります。研究の世界は汚れていることがたくさんありますし、捏造が常態化した酷い研究室もあります。しかし、皆さんがこのサイトを見ているスマホやパソコンは間違いなく科学や研究が作ったものです。皆さんが日々利用しているある程度の安全を期待して裏切られない公共交通や、確かに病気を治す薬もすべて科学や研究が作ったものです。科学研究を志すことは決して愚かなことではありません。大学に入ってからもたくさん勉強して、さまざまな経験をして感性を研ぎ澄まし、人を見抜く目を身につけて科学研究の世界に飛び込んでほしいと思います。
                                                                                        もっと見る
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                                                                                        ここまでの議論から外れる話で申し訳ありません。
                                                                                        直接的な解決策ではなく、また一部の捏造を防ぐ働きしかないのですが、「失敗した研究結果」を発表できる論文誌を作ってはどうかと思っています。
                                                                                        そういう雑誌があれば、さんざん研究したのに成果がないという理由で行われる捏造については防止できるのではないでしょうか。
                                                                                        (当然ながら、とにかく有名誌に出したいという理由での捏造は防げませんが)
                                                                                        ネガティブな結果でも掲載する、と謳っているような雑誌もあるにはありますが、現実にはそういう論文は査読者に落とされてしまっているかと思います。
                                                                                        また、「こう考えてこう実験したけど、うまくいかなかった」という情報を共有すること自体も有意義なのではないでしょうか。
                                                                                        もちろん今後のためにそういう情報を出したくない人もいるでしょうが、「もうこの研究に見切りをつけて次に行きたい」となったとき、そういう雑誌があれば余計な誘惑に駆られることもないのではないかと思います。
                                                                                        そういう雑誌だと最初に立てた仮説と実験内容だけで査読することになりますので、その雑誌自身への捏造投稿もないのではないかな、と(そもそもインパクトファクターが高くなるとは思えないので、そういう標的にされにくいかと)。
                                                                                          もっと見る
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                                                                                            例えば、Journal of Negative Results in BioMedicine http://www.jnrbm.com/ というJournalは実在するようです。
                                                                                              もっと見る
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                                                                                                ありがとうございます。不勉強で申し訳ありません。
                                                                                                こういう雑誌を活用できたらいいですね、と思ったのですが、chargeが高いですね。
                                                                                                さすがにnegative resultsのためにこの金額は払えないかもしれません。
                                                                                                もっと気軽に投稿できれば、こういう雑誌の役割も広がるかもしれません。
                                                                                                上の??さんの懸念はおっしゃる通りかと思います(こちらに書いて申し訳ありません)。
                                                                                                ただ、現在は「いい加減な実験結果」のうちの「著者に都合のいいデータ」しか公表されていないのが現状です(捏造の有無に関係なく)。それに比べれば、都合のいいデータも悪いデータも公表されたほうが、科学の進歩のためになるのではないかと思います。
                                                                                                腕が悪くてデータがとれなかっただけであれば、別のグループから反論が出されるのではないかと思いますし、「情報を(誰かの意図で)絞り込む」よりは「情報を氾濫させる」ほうがまだマシなのではないかな、と考えています。
                                                                                                もちろんおっしゃる通り単に腕が悪いだけの実験を極力除外するような努力は不可欠ですし、それは言うほど簡単なことではないだろうな、とも思うのですが。
                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                それは私も考えた事がありますが、うまくいかなかった、ということを証明する事は非常に難しいので無理かと。腕が悪かっただけではないということを証明するためにはポジコンをとれば良いけど、ポジコンがとれない実験だってあるわけで。これは出来ませんでしたよ、という情報があふれる事はかえって科学の進歩を妨げる。よって無理ではないかと。
                                                                                                  もっと見る
                                                                                                  • 匿名 > ?? 11年前
                                                                                                    「捏造を証明しろ」というのは、「UFOがいないのを証明しろ」というのと同じなので、キリがないですよね。説明責任があるのは、疑わしい論文を公表した方だと思います。
                                                                                                     学会として、捏造かどうか判定することや捏造者を罰することは難しいかもしれませんが、疑惑のある論文やデータについて説明を求めることはできないのでしょうか。匿名でも情報を求めてそれを学会で精査した後、まとめて質問するというような形で。
                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                    私は捏造を防止する一つの手段になると思いますよ。
                                                                                                    ―― この論文をトレースしたんだが全く再現性がなかった・そもそも実験系に不可欠なタンパクがこの細胞では発現していない――
                                                                                                    などという論文が出れば、研究費や労働力を不毛に使うことも無くなるでしょう。
                                                                                                    実際にこういった内容の文言をdiscussion内に見つけることもありますが、新知見がないとその論文もアクセプトされなかったわけで。ネガデータだけで意味のある論文になるかどうかは、レフリーやレビュアーの側の問題かもしれません。
                                                                                                    むしろ 「再現性ないよアレ」 なんて仲間内でコソコソ陰口叩くしかない現状が問題なのでは?
                                                                                                      もっと見る
                                                                                                      • 匿名 > 匿名 11年前
                                                                                                        捏造問題について議論していて少し驚くのは、チャンピオンデータのみを選別して載せることを不正だと思っていない人が相当数存在することです。
                                                                                                        そういう論文は再現するのが困難で、そのくせそういう論文を否定するような論文はacceptされるのが難しいですので、科学に与える害の大きさではPhotoshopで画像を加工しているのと大して変わらないように思います。
                                                                                                        ネガティブな結果を公表できるような枠組みがあれば、そういった自覚のない不正行為への対抗手段にもなるのではないでしょうか。
                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                        博士課程院生 匿名 > 匿名 11年前
                                                                                                        私も全く同じことを考えたことがあります。
                                                                                                        労力という問題もあるので、雑誌という形ではなく、もっと軽い掲示板や簡単なデータベースの様な感じでネガティブなデータを提供する場所があれば研究に役立つ意味がでてくるのではないでしょうか。
                                                                                                        よく各モデル生物のデータベースではHigh-throuput な実験の結果が遺伝子ごとにアノテーションされていますよね。あれだって決して100%の信頼性が保証されているわけではありません。間違っている結果もかなり含まれているはずです。それを公開しているわけですから、「自分が実験した限りこの因子はこの現象に関係がない+ その実験内容と結果 」 という各研究者による"簡単な"投稿を注釈付けするのもありなのではと思っています。あくまでも参考までに、信じる信じないのは各位の判断、というレベルの情報になりますが。
                                                                                                        人目に触れることはないが、実は世の中に溢れかえって山のようにある?( 恐らく) ネガティブデータを、有意義なものにかえるには、まずは人目にふれる機会をつくる仕組みしかないのではと思います。誰かにとっては不要なネガティブでも、別の誰かにとってはポジティブデータということも、あったりしないものでしょうか。
                                                                                                        もちろんお手軽にする分、変に悪用されることも考えられるのですが、、、
                                                                                                        捏造問題からずれてしまい申し訳ありません。
                                                                                                          もっと見る
                                                                                                        • F
                                                                                                          FJ > 匿名 11年前
                                                                                                          「失敗した研究結果」の意味が私にはわかりません。「こう考えてこう実験したけど、うまくいかなかった」というのは立派な新知見なのではないでしょうか。"「再現性ないよアレ」 なんて仲間内でコソコソ陰口叩くしかない現状が問題なのでは?"多くの雑誌ではその論文に対してコメントができる方法があったと思います。 Plos系はレビュアー少ない代わりに後々議論しようというコンセプトがあったと思います。PubPeerというサイトもあります。手段があるのに利用していない我々にも問題があると思います。それをやらないのは、有用な情報をタダで提供せずに論文にしたほうが特ですし、競争相手が間違った情報に流されているうちに自分の研究を進める方が特という考えもあるのではないでしょうか。
                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                              上の匿名さんとは別人ですが、「失敗した研究結果」=「再現できなかった研究結果」の意味ではないでしょうか?
                                                                                                              FJさんの意見はもっともで、明らかな捏造とわかる場合には雑誌にコメントを寄せるという判断はあると思いますが、再現できないというレベルでは捏造と断定することは難しく、雑誌も相手にしてくれないです(PLOS系は受け付けてもらえるかもしれませんが)。
                                                                                                               私が論文を投稿したケースでは、海外のA研究室から数年前にScienceに出た論文のChIPのデータに基づく追加実験を求められました。自作の抗体で実験をしましたが上手くいかず、別の雑誌に投稿しなおしたところ、そこでも同様の追加実験を求められました。ちょうど、日本のB研究室からも同様のChIPのデータが報告されたので、B研究室に抗体をリクエストして実験を行いました。しかし、やはり上手くいかず、B研究室のPIに問い合わせましたが、ChIP実験を行った学生は卒業したので詳細はわからないと言われました。海外のA研究室に抗体とプロトコールをリクエストしましたが、何も回答が得られませんでした。
                                                                                                               その旨をレターに書いて、さらにChIPのデータと矛盾するデータを取って、私の論文は2年後にようやく受理されました。正直、疑わしいデータをもとに論文が受理されなかったり、2年も振り回されたことには強い憤りを感じるのですが、A研究室やそれを追試したB研究室のデータが捏造とは証明できないわけです。
                                                                                                               エディターにレターを書くというのは理想ですが、必要なデータを揃えるのは論文を通す以上の労力が必要です。
                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                  「再現できなかった研究結果」もそうですが、単純に「最初に立てた作業仮説が間違っていた研究結果」も一部含まれるかと思います。
                                                                                                                  もちろん「作業仮説が間違っている」というのも立派な新知見であることはFJさんのおっしゃる通りなのですが、現実としてそういった研究は論文になりにくいことが多いかと思います。そこから発生する捏造を抑止できるのではないか、というのが最初に書いた理由です。
                                                                                                                  もちろん、他の方が書いているような役割(捏造データに対する反論)も期待できるかと思います。
                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                      FJ > 匿名 11年前
                                                                                                                      おっしゃるっとおり、再現がとれない論文には偶発的な単発データを使っている場合と、ちょっとした工夫が足りていないテクニカルな問題の場合がありるので捏造度と断言するのは難しいのは確かです。そのようなデータに振り回されている人も多くいるはずです。PubPeerというサイトはコレスポにメールが送られるようです。こういったサイトの利用を通してmethodsの補完などを行ってみると良いのではないでしょうか(理想論)。
                                                                                                                      実際は明らかにテクニックが未熟な連中もいるので構いたくない場合もあると思いますが。
                                                                                                                      匿名2さん、既に論文になっているのであれば、pubpeerに投稿してみてはいかがですか。 Your act makes the difference!
                                                                                                                        もっと見る
                                                                                                              • X
                                                                                                                XX 11年前
                                                                                                                「学会として、捏造かどうか判定することや捏造者を罰することは難しいかもしれませんが、疑惑のある論文やデータについて説明を求めることはできないのでしょうか。」という議論が下にありましたが、実際、現在も分子生物学会から東京大学の方に調査依頼の方が出ているのに反応が極めて遅い、という現状があります。同じ大学の研究者は立派な利害関係者です。利害関係のない第3者の研究者がやらないと、それは調べる側の見識次第で、調査はだらだらのびたり、早く公表されたり、まちまちです。その一方で、その手の調査というのは、学問を守るという意味では雑用ではありませんが、はっきり言って短期的には雑用で、とてもボランティアではやっていられないです。「偉い」先生に反論するのも勇気のいる事です。第三者による機関が必要で、そのためにはどういう仕組みでそういう機関が機能するかを研究者サイドで議論していった内容を公表する、という方向性が良いのではないかと思いました。
                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                  Satoshi Tanaka 11年前
                                                                                                                  捏造問題は研究者を取り巻く環境と個人の資質の組合せで起こる現象だと思います。ここで議論できることは環境の改善ですが、監視や罰則だけではなく、研究者の評価という側面を加えた議論が有効ではないかと思います。
                                                                                                                  研究評価:
                                                                                                                  社会における価値が現時点では必ずしも明瞭ではない基礎研究領域にも関わらず、研究費やポストの配分がwinner takes it all方式に偏りすぎており、特に生命科学分野ではこの傾向が顕著であるようです。研究グループ間で数十倍の研究資金の格差は今では珍しくないですが、必ずしもそれに比例したアウトプットの差があるわけではありません。同業者から見て、受領している研究費とラボの規模、アウトプットに整合性がないように感じることもあります。基礎研究は多様性が命であることを強く訴え、研究環境を今より少しでも平準化することにより、捏造のモチベーションは幾分かは減少すると思います。
                                                                                                                  Funding agencyの多くは、非科学者にも通用するような権威(的な科学者)による推薦と客観的指標(IFに代表される数字)の組合せを評価指標として重視していますが、もう少し多くの研究者(中堅、若手を含む)の評価もあわせて反映するような仕組みが必要だと思います。権威たるシニア研究者の殆どは大所高所の優れた判断をされていると思いますが、一方で完全なフリーハンドであることの弊害が出てきているように思います。IF主導ではなく、NoveltyとIntegrityを軸にした丁寧な評価を実施するために現役科学者は何をすればよいかという観点を加えることで、さらに厚みのある議論になると考えます。
                                                                                                                  監視機関:
                                                                                                                  ピアレビューの長所、短所をしっかり議論すれば、完全な外部機関による補完の必要性が浮き彫りになると思います。捏造者の所属機関が調査をすることは、調査の公正性や、巻き込まれた調査委員の機会損失を考慮すれば、避けるべき慣習です。完全な調査権をもって当該研究の過程で何が起こったのかを公開するところまでは外部機関の行うべき仕事だと思います。既にここで議論されているように機関を設置することの経済性は問題ないように思われますので、過去に何度か議論がありながら現実には設置に至らなかったことには別の理由があると思います。
                                                                                                                  研究者のキャリアは、現在は定年まで研究ポストを埋めるというルートしかありません。今後は、ある段階で研究者を廃業し(研究費をもらう立場から離れ)、非科学者である政策決定者等との間に立って科学の発展を支えるというキャリアを設けるべきだと思います。研究費をもらう立場である限り、外部には立てません。多くの研究者の捏造問題への沈黙がこのことを示唆しています。
                                                                                                                  監視機関は捏造調査のみならず、研究評価、資金配分についても透明性を促進する機能をあわせ持つと良いと思います。最先端の研究の評価はピアレビューしか適当な方法がないのですが、研究資金配分において特別の判断をする際には相応の説明責任が伴うべきです。評価の透明化はピアレビューのみでは難しい問題ですが、間に一つ組織を入れることで調整できるかも知れません。科研費の審査員は評価され表彰もされていることから、審査員を育成する(あるいは不適当な方を除く)という観点も議論できると思います。
                                                                                                                  監視機関には元研究者の力が必須ですが、一方でわざわざ好んで転出する研究者は少ないかもしれません。一案ですが、若手研究者の特別な厚遇と、期待する成果が出なかったときのキャリアの変更はセットと考えると良いと思います。偶々チャンスが与えられた研究者は、逆にいつかは研究者コミュニティに恩返しをする責務があるという考えはいかがでしょうか。
                                                                                                                  ここで科学者側からアクションが起こったということが大事な意味を持つと思います。研究者であれば誰でも容易に判断できるレベルの捏造事件すらきちんと処理されないことが喫緊の問題であり、微妙なケースを取り上げ全体をぼかすような議論は慎まなければいけないと思います。問題点を希釈、拡散し、うやむやにしようという方向の意見が早速出ていることを憂慮しています(わざとではないのかもしれませんが、この議論の本質を見失った態度で極めて残念です)。近藤先生の取り組みに心より敬意を表し、今回の議論が将来の生命科学の発展に寄与することを期待しております。
                                                                                                                    もっと見る
                                                                                                                  • 匿名A 11年前
                                                                                                                    ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘している者です。私の過去2回の書き込みに「^」マークを押していただいた方はたくさんいるようですが、私と議論されたい方はあまりいないように感じます。年会に招待を検討する候補として捏造発見者が挙げられていますが、このサイトですら捏造発見者に議論を振る人がほとんどいないのでしたら、年会のライブに捏造発見者を招待しても仕方がないように思います。なお、私は招待されても年会に行くことはおそらくできません。
                                                                                                                    私の捏造問題に対する考え方が優れているかどうかは正直わかりません。しかし、たとえ劣ったものであったとしても捏造問題に関わった当事者の意見は記録しておく価値はあると思います。そこで、過去2回の書き込みで書き切れていない私の考えを以下に書いておきます。もし捏造発見者としての私に議論を振る人がいなければ、これを最後の書き込みにしたいと思います。
                                                                                                                    ◆捏造論文や撤回論文は必ずしも悪ではありません
                                                                                                                    実験科学の原著論文で大事なことはメインデータのインパクトと再現性です。メインデータの再現が取れるのであれば、末端データの類似画像のみで論文を過度に非難するのは経済的な行為ではありません。コピペ画像は、修正は絶対にしなくてはいけませんが、必ずしも悪に分類すべきものではありません。善悪を判断する際には、メインデータの再現性を検討する作業は行わなければなりません。その上で、その捏造がどれだけの実害を生んだか、その実害がメインデータの価値と比べてどれだけの大きさがあるかを量る作業を行わなければなりません。
                                                                                                                    また、論文が撤回された後、その撤回論文の著者が再び同じテーマに挑み、素晴らしい論文を発表した例はあります。100点満点以外を取ったことがない人がこの世にいないように、ミスをしない人もこの世にはいません。論文の撤回経歴があるからといってその人を永遠に追放あるいは軽蔑するのも経済的な行為ではありません。科学は本質的には自由の世界であり勝負の世界ではありませんので、再トライを許さないような精神を持つのは適切ではないと思います。
                                                                                                                    ◆論文になっていない形の捏造問題もあります
                                                                                                                    原著論文にまだなっていない前任者の仕事が新しいラボメンバーに引き継がれる場合はたくさんあります。この引き継いだ内容が捏造であることがあります。私の印象では、原著論文になっている捏造よりもこのパターンの捏造の方が多いと思います。前任者がその捏造データのお蔭で奨学金返済免除や就職内定を獲得するケースや、PIがその捏造データをグラント獲得のための予備データとして使ってしまっているケースもありますので、これは決して小さな問題ではありません。研究現場への実害という意味では、原著論文になっている捏造問題よりもこれの方が現状大きい問題ではないかと私は感じています。原著論文を出さずに修士課程で卒業する学生の割合は増えてはいませんか?
                                                                                                                    ◆処分をする際には捏造問題以外の要素を忘れてはなりません
                                                                                                                    教員選考の際に決め手となった主要論文がメインデータを含めて捏造だった場合、さすがに何らかの処分はしないといけないのでしょう。しかし、アクティビティ皆無の教員と比べてどちらがマシかというと、分からないところがあります。アクティビティ皆無の教員はたくさんいます。誰もが目にしています。アクティビティ皆無の教員が何のお咎めも受けずに捏造論文の著者が懲戒解雇クラスの処分をされるのであれば、教員採用後に論文を書かなくなるのは極めて合理的な行動となります。論文を書こうが書かまいが給与はほとんど、あるいは一円も変わらないのです。現状において教員採用後に積極的に論文を書く人ははっきり言って奇人です。一定数の奇人はいますのでこれからも論文がゼロになることはないのでしょうが、捏造問題に真剣に処分をするのであればこの問題は早急に解決しなければなりません。不可分の問題だと私は思います。日本社会はそういう社会だとあきらめては絶対になりません。
                                                                                                                    ◆再発防止という感覚で対応するのはあまり適当ではありません
                                                                                                                    研究活動には反復的に同じことをする部分が少なからずあります。しかし、基本的には誰も到達したことのない知を生み出すことが仕事なわけです。ですので、既存の研究を元にルールをどれだけ整備しても、結局はルールで対応できない部分が出てきます。その対応できない部分が研究として評価される部分にもなります。10年経てばやっていることは全く変わります。ですから、再発防止という態度で論文捏造問題に対応するのはあまり適当ではありません。つまらない研究であればあるほど、再発防止策が効果的に働くということになると思います。面白い研究に重篤な捏造が生まれないようにするためには、最前線に立つ人間が誇りを持てるような状況を整え、間違ったものには間違っていると後から適切に指摘できる仕組みを整えることが大事だと思います。
                                                                                                                    ◆私は一人の捏造発見者ではありますが、まだ捏造問題の素人です
                                                                                                                    捏造問題は、自分自身も巻き込まれた経験がありますし、他人が巻き込まれた経験も何度も目にしてきました。今も周りに散見されてうんざりです。しかし、現在懸案となっている同一ラボから芋づる式に類似画像を含む著名雑誌の論文が何十報も出てくるケースや、別々の大学から同じ薬の臨床試験についての疑惑の論文がどんどん報告される事態は、正直想像もしていませんでした。これらについての報道や文書に目は通していますが、なぜこんなことになったのか、私はいまだに全く分かりません。ですので、私は明らかに捏造問題の素人です。オウム真理教の組織犯罪を初めて知った時のような気持ちでずっといます。これまでの私の意見は、これらの事件の真相を知ったらすべて変わるかもしれません。
                                                                                                                    極度に選ばれた人しか入ることのできない場所でなぜこんなことになったのか、本当に残念でなりません。それぞれの方には、それぞれの方を誇りに思っていた人がたくさんいたのではないでしょうか。誇りに思うこと自体が間違っているということかもしれませんが。
                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                        momonga26 管理者 > 匿名A 11年前
                                                                                                                        様々なポイントへの指摘ありがとうございます。このサイト上での議論ですが、盛り上がに欠けているのは認めざるを得ません。分子生物学会は1万5千人以上の会員を擁していますが、たとえばこのサイトの一日の訪問数は多い時で200人ぐらいです。それにも関わらずいろいろな立場の方からそれなりに意見が寄せられているのは大変有意義であると思います。問題の当事者(指摘した側、された側、当該ラボに所属する人)からの意見はなかなか出てこないと予想する向きもありましたが、実際はいくつかの意見が寄せられています。本テーマに関してはだいぶいろいろな意見が寄せられてきましたので、近々年会長のほうから、それらの内容を踏まえた新しいターゲットブログがアップされる予定です。分子生物学会の会員むけに行われているアンケートの結果も出つつあるようです。引き続き議論へ参加していただれば有意義な話が進められると思いますのでよろしくお願いいたします。
                                                                                                                        中川(ガチ議論スタッフ)
                                                                                                                        ーー
                                                                                                                        個人的な意見は別に書く方が良いのかもしれませんが、、、
                                                                                                                        未だに良くわからないのは、現在いろいろ指摘されている意図的な画像の使い回しの多くは、論文の結論に影響するものとは思えないコントロールのデータだということです。明るみになれば研究者としての生命が絶たれるであろう行為を、論文の結論に大きな影響の無いデータで、なぜやらざるを得なかったのか、不思議でなりません。軽い気持ちでやってしまいました、などという言い訳を許容する気はさらさらありませんが、匿名Aさんのおっしゃるように、厳罰な処分(永久追放とか懲戒解雇とか)を求めるのはたしかに行き過ぎであるような気もします。科研費の応募資格停止2年でも十分すぎるぐらい重いような気もします。それでも事実上研究者生命は絶たれてしまうでしょうから別の道を探さなくてはいけなくなるとは思いますが、懲戒解雇された経歴を持つのと持たないのでは大違いです。
                                                                                                                        あと、自分自身もまきこまれた経験をお持ちとのこと、さぞ辛かった事と思います。もしかすると、それが普通だよ、なんて言う方も周りにおられたのではないでしょうか。でも、たとえば新入りの人でも(むしろ新入りの方が)なんかおかしい、と思うはずだと思うのです。そのような声をきちんとくみ上げる仕組みがあるのか、ないのか、というのは重要です。仕組みはあるけれども、指摘した人が不利益を被らないための仕組みがなければ、怖くてとても声を上げられません。一方、思い込みの激しい人による必ずしもフェアーとは思えない指摘によって被告発者が不利益を被らないような仕組みも必要です。研究不正に関する指摘を受け付ける窓口としてどのようなものがあるのか、そこではどのような流れで(誰がどのようにして)告発を処理してゆくのか、その際に告発者が不利益を被らないような仕組みはあるのか。こういったことを、年会企画として、各大学や研究所、JSTや文科省に公開質問をしてゆく予定です。頂いた返事は随時このサイトでアップしていく予定です。そのような仕組みがあるという事を広く知ってもらうことは意味のある事だと思います。その前にもう少しこのサイトを見てくれる人が増えてくれなくてはいけない訳ですが、、、
                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                        近藤滋 11年前
                                                                                                                        匿名Aさま
                                                                                                                        遅ればせながら、HPへの書き込みに感謝します。匿名Aさんの書き込みは、いずれも非常な重要な示唆を含んでいると思います。それが、「^」マークにつながっているのでしょう。議論を挑むコメントが無いのは、やはりちょっと怖いんだと思います。普通の人は、捏造フィギュアを自分で見つけたことが無いので、それを簡単に、しかも非常にたくさん見つけられると言う事に、何か特別の物を感じてしまっているはずです。実を言うと、私自身、少なくとも3回はどこにも指摘されていないコピペフィギュアを発見したことがあり、それが思いのほか簡単な事であると解っています。
                                                                                                                        匿名の2ちゃんなどへの捏造摘発についてですが、それを非常に嫌う人達がいることは事実です。しかし、これまでのところ、捏造問題の摘発に際し、実質的に役割を果たしてきたのは、匿名の捏造摘発です。それが無ければ、今問題になっているほとんどのねつ造疑惑は闇にまぎれたままでしょう。これは、サイエンスの世界に対しての十分な貢献であると言っても良いと思っています。
                                                                                                                        以下、匿名Aさんの論点についてのコメントです。
                                                                                                                        @実験科学の原著論文で大事なことはメインデータのインパクトと再現性です。メインデータの再現が取れるのであれば、末端データの類似画像のみで論文を過度に非難するのは経済的な行為ではありません。
                                                                                                                        100%同意します。
                                                                                                                        @論文になっていない形の捏造問題もあります
                                                                                                                        論文になっていない場合、それはまだ未確認データですので、捏造以前の問題ですね。これをラボ経営の問題なので、ちょっと話がちがうかと。そのテーマを与えられた学生は、追試して再現性が無ければ、それを、説得力のある形でPIとラボメンバーに示せば良いのです。それができないようなラボであれば、即刻辞めるのが吉。
                                                                                                                        @アクティビティ皆無の教員と比べてどちらがマシかというと、分からないところがあります。
                                                                                                                        時間はかかりますが、10年後にはアクティビティ皆無の教官に対して、何らかの措置(給与の減額、スペースの削減等)が行われていると思います。大学は、相当追い詰められていますので。
                                                                                                                        @つまらない研究であればあるほど、再発防止策が効果的に働くということになると思います。
                                                                                                                        確かにその通りでしょう。コピペ論文は無くなるでしょうが、それは捏造が無くなることを意味しません。下手に規制をかけると、本当に独創的な論文の発表も妨げることになります。
                                                                                                                        @私は一人の捏造発見者ではありますが、まだ捏造問題の素人です
                                                                                                                        専門家なんて日本に1人もいませんので、相対的にはプロレベルです。本当は、年会に招待したいですが(それは、学会本部の倫理委員会が決めることなので、私に権限はありません)、現役の研究者と言う事ですので、顔出しでの参加は難しいでしょうね。スカイプでの参加と言う可能性もありえますので、ちょっとお考え戴ければ有難いです。
                                                                                                                          もっと見る
                                                                                                                          • アバター
                                                                                                                            Transparency is the key! > 近藤滋 11年前 edited
                                                                                                                            >それができないようなラボであれば、即刻辞めるのが吉。
                                                                                                                            簡単に仰って頂いていますが、辞める方からすれば大変な損失です。大抵の場合、(たとえデータに基づいたものであっても)自分の意見がそう簡単に通らないと本質的に気づくのには時間が掛かります。気づいた時には修士2年目でしたなどという事はざらでしょう。まあ、現状結局は辞めざるを得ない訳ですが。。。
                                                                                                                            大体、なんで我々が辞めなきゃならないのですか?そもそもこのような研究室が大学に残っていられる事が問題なのではないですか?
                                                                                                                            他のところで、ブラック研究室と捏造問題の根底には通じるものがあるのではないかと述べました。ブレック研究室にはブラックな噂が付いてまわる(被害者も実際にいて聞き取りまでしているケースもある)ものです。しかし大学当局がそれを見て見ぬ振りをしているお陰で毎年のように被害者がでるような状況は何とかならないものかと思います。とは言っても、最近は博士に進学する学生も減ってきているので被害はそんなに大きくないのかもしれませんが。
                                                                                                                              もっと見る
                                                                                                                              • アバター
                                                                                                                                近藤滋 > Transparency is the key! 11年前
                                                                                                                                どうしても、PIと意見が合わず、自分の意に沿わない研究をやらされる、ということであれば、信頼できそうな先生に相談してみてください。(まともな研究科であれば)親身になって聞いてくれるはずです。大抵の場合、同じ研究科内で、研究室を移動することが可能です。大学をやめる必要はありません。また、他の学部や、場合によっては、他大学でも受け入れは可能です。私の研究室でも、同じ研究科内、他学部、他大学の博士の学生を中途で受け入れた経験があります。研究テーマは変わりますが、それまでの経験があるため、かなり短時間で博士を取得しています。どんな研究をしていても、経験は損失にはなりません。
                                                                                                                                研究室を選ぶ時点で、そこの研究室のPIと良く話し合い、既にある程度の経験があるのであれば、行う研究についても突っ込んだ話し合いをしているのではないでしょうか?現在、ほとんどの大学で(特に博士の)院生は引っ張りダコの状態ですから、いくらでも選択できます。特に博士の場合、研究室を選ぶ時点で、あなたの能力が試されていると言っても過言ではありません。
                                                                                                                                ブラックと捏造の間に関係があるというのは、なるほど、鋭い意見ですね。捏造は、論文のIF至上主義がもたらしたものです。ブラックな噂があるにも関わらず、院生やPDが集まるのであれば、多分そのブラックラボはCNSを沢山出している可能性がたかい。しかし、学生が研究室の外部からそれを見抜くのは、相当難しいです。研究者仲間でもむずかしいのだから。上で、研究室をよく選べと書いてしまいまhしたが、それができるような人はあまりいないかもしれない。う~ん。
                                                                                                                                なんだか、最後の方で良く分からん解答になりまhしたが、怪しいと思ったら即周りの先生に相談、というのはほぼ間違いのないセオリーだと思います。ブラックな人よりも、まともな人の方がずっと多いですから。
                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                    Transparency is the key! > 近藤滋 11年前 edited
                                                                                                                                    近藤先生、匿名Aさま、
                                                                                                                                    自分に経験のある事でしたので、つい頭に血が上って、文章が慇懃無礼になってしまった事をまずお詫びします。また、匿名Aさまの意図した本筋からは少しずれたような印象を与えてしまったかもしれません。
                                                                                                                                    しかし、ブラック研究室と捏造問題の根が同じというのは、言葉を替えて <論文になっていない形の捏造問題もあります> という議論をサポートしたつもりです。つまり、風通しの悪い研究室ではPIの独善的な体質が災いして、前任者の誤ったデータがなかなか訂正されずに残りやすく、悪くすれば捏造が捏造を呼ぶような構図に陥りやすい土壌があるのではないかという事です。こうした誤ったデータが研究室に蓄積すればする程そのうちのいくつかが論文の形で表出してくるのは自明と思います。
                                                                                                                                    >(まともな研究科であれば)親身になって聞いてくれるはずです。
                                                                                                                                    うちの研究科はあまりまともじゃなかったんでしょうか(笑)。話は聞いて頂けますが、親身というのは疑問です。大抵、『君にも原因があるんじゃないの?』という態度がありありです。ましてや、その研究室に対する何らかのお咎めを期待する事などはほぼできません。“研究室を移動する事が可能”という点に関しても、学生に問題がある可能性も高いから受け入れたくないというPIも中にはいます。
                                                                                                                                    >かなり短時間で博士を取得しています。
                                                                                                                                    博士後期課程からラボを移った人を2桁は知っていますが、D3で卒業できた人を知りません(普通は5年かかるという事を盾に取るようなPIも噂に聞きます)。1年くらいは損失ではないという事でしょうか?D4以降は奨学金も無いし、授業料免除も受けられないので金銭的にも結構きつくります。また、ご存知のように現在はD3の時点で奨学金免除を申請せねばならずこの時点で論文が無いのは相当不利です。また、学振への申請の点でも不利になります。
                                                                                                                                    >特に博士の場合、研究室を選ぶ時点で、あなたの能力が試されていると言っても過言ではありません。
                                                                                                                                    学生にも責任があると仰りたいのであれば、アメリカのようにラボ・ローテーションの制度が無ければフェアではありません。また、私がハンドルネームを Transparency is the key! としたのもまさにこの点にあります。ブラック度を調査して公表しろとは言いませんので、せめてローテーション制度にプラスして、研究室ごとの博士取得率(博士号取得者数/博士志望者数)と博士取得に要する平均年数の公表を是非義務づけて頂きたいと思います(これは論文IFと同等以上に重要な指標となる事は間違いないでしょう)。内部生はまだ良いとして、まだ研究もろくにかじっていない外部生の学部上がりに、このような情報も与えずに、責任を期待するのは酷でしょう。
                                                                                                                                    >怪しいと思ったら即周りの先生に相談、というのはほぼ間違いのないセオリーだと思います。
                                                                                                                                    その研究室に行くかもしれない学生に対して同僚でもある研究者の悪い噂をあからさまに言ったりするでしょうか?教授会などで味方してもらえなくなったりと、ばれた時の不都合な事が頭をよぎらないと言えるのでしょうか?私は少なくともその研究室が第一志望である事を公言しながらも、他の研究室にも見学に行きましたが、どなたもその研究室にブラックな噂のある事は教えて下さいませんでした。
                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                        近藤滋 > Transparency is the key! 11年前
                                                                                                                                        >うちの研究科はあまりまともじゃなかったんでしょうか。
                                                                                                                                        詳しい事情がわからないので何とも言えませんが、問題を一つうまく処理できなかったとは、言えるかもしれません。
                                                                                                                                        >内部生はまだ良いとして、まだ研究もろくにかじっていない外部生の学部上がりに、このような情報も与えずに、責任を期待するのは酷でしょう。
                                                                                                                                        私の所属する研究科の場合、最初の半年は研究室には仮配属で、半年後に正式に配属先が決まります。その際に、別のラボに移ることは、毎年複数ありますので、それほど珍しいことではありません。ローテーションと言っても、短時間そこにいるだけで、どうせお客さん扱いですから、この方式の方が良いと思っています。
                                                                                                                                        また、受験生に対しては、しつこいほど、「事前に志望する研究室を訪問し、教授とよく話し合うこと」を要求しています。できればその研究室に一定期間滞在して、どんな研究室なのかを体感すると良いでしょう。断る教授は居ないと思います。また、それを断るのであれば、そんなところに行く必要がありません。
                                                                                                                                        また、各ラボの博士取得の平均年数ぐらいは、PIに聞けば何の問題もなく教えてくれるはずです。
                                                                                                                                        自分が進学したいと考える研究室のことをなのですから、それくらいはぜひやるべきです。しかしながら、毎年、メールで承諾を得るだけで受験する学生がかなりいるのも事実です。研究室選びは、もっと真剣に、徹底的にやるべきでしょう。PIもそれを望んでいます。
                                                                                                                                        このブラック研究室の問題は、ここで今扱っている「意図的な捏造をどうやって
                                                                                                                                        減らすか」という問題とはかなり毛色が異なるので、独立の記事としてご意見を送っていただけるとありがたいです。もっと多くの人と議論すべき問題と思います。
                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                            Miwako Ozaki > 近藤滋 11年前
                                                                                                                                            近藤先生
                                                                                                                                            学生がラボを真剣に選んでも、教員側に学生を育てる意思がなければ、学生側に抵抗できる余地はあまり残されていないと思います(日本の場合)。学生やポスドク等(弱い側)が悪い、で片付けられることの方が多いと思います。
                                                                                                                                            また、PIや教員同士は何らかの形で繋がっていることが多いので、あの学生(またはポスドク)は取らない方がよいなどとおせっかいな連絡をしてくるケースもあると思います。少なくとも私はしばしば経験しますが。。幸か不幸か、私は、誰かの意見より自分の目で見たことを信じる方なので影響されにくい方ですが、根拠の乏しい噂で物事を判断している人はかなりいらっしゃると思います。
                                                                                                                                            また、意図的な捏造が起きる背景には、やはりラボのボスの影響は大きいと思います。捏造はどちらかというと末節の結果にようにみえます。JST監査室のレポートも、まるで問題はポスドク、学生、研究員の方にあり、教授や准教授(恐らくPI)側は仕方なく巻き込まれてるような論調ですが、逆のケースの方が多いのではないでしょうか。
                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                近藤滋 > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                ラボのボスの影響が大きいという点に関しては、このサイトに参加している人の間で
                                                                                                                                                は、既にコンセンサスがあると思います。
                                                                                                                                                あと、「教官に学生を教育する意志があるかどうか」「教員同士のつながり」など、議論が一般的になりすぎていると感じます。捏造をどのようにしたら減らせるかにフォーカスしたコメントをお願いします。
                                                                                                                                                  もっと見る
                                                                                                                                                  • アバター
                                                                                                                                                    Miwako Ozaki > 近藤滋 11年前
                                                                                                                                                    上記の私のコメントは、大学や研究所、ファンディングエージェンシー等、組織は、学生や立場が弱い側の味方にはない(相談できる状況にない)ということを知って頂くために書いたものです。捏造の根本がラボのボス側にあるというコンセンサスが得られているのであれば、問題があるボスは大学なり研究所から排除されていくシステムが必要なのではないでしょうか。それが延いては捏造も減らすことになると思います。本件は、監査局や公正局のサイトの方で議論するべきなのかもしれませんが。。
                                                                                                                                                      もっと見る
                                                                                                                                        • 信じられない > 近藤滋 11年前
                                                                                                                                          >@実験科学の原著論文で大事なことはメインデータのインパクトと再現性です。メインデータの再現が取れるのであれば、末端データの類似画像のみで論文を過度に非難するのは経済的な行為ではありません。
                                                                                                                                          >100%同意します。
                                                                                                                                          年会長自らこういうことを言ってしまうことに衝撃を受けます。捏造問題はただ単にその論文の科学的価値の問題だけではありません。捏造論文とは不正競争そのものなんですよ。
                                                                                                                                          例えば、同じテーマで複数のグループが競合していたとします。もちろん最初に論文を出したグループは高く評価されるでしょう。しかし、その論文において、メインデータ以外の周辺のデータに捏造があったとしたら、あるいはエディターに連絡をとってピアレビュー抜きで論文を掲載してもらっていたとしたら、それは正しく論文を完成させるために隅々まできちんと研究を行った人が本来与えられるべき称賛を不正に横取りしたということです。でも、それはきちんと研究を行って遅れをとったということで非難されるべきことですか?そうではないでしょう。ずるをすることで先んじた人の不正こそがまず非難されるべきです。
                                                                                                                                          それだけではありません。その不正な論文が評価されることによって得られる競争的研究資金の獲得、研究ポジションへの採用。あらゆる場面で不正に高い評価を得た論文による業績は、誠実に研究してきた研究者が本来得るべきであったものを不正に横取りしたことになるのです。
                                                                                                                                          現代の研究がこの様な競争的な仕組みになっている以上、論文に不正があった場合、その論文の主たる結論が正しいかどうかが問題なだけではなく、必ずそこに競争における不正という側面があるのです。であるからこそ、建前として研究にはどんなささいなものであっても捏造が含まれてはいけないのです。メインデータの再現性に問題がなかったとしても、捏造が含まれているのであれば一度論文を撤回し、捏造を排除してから再び新しい論文として再投稿されるべきなのです。
                                                                                                                                          科学研究の経済性というのであれば、捏造に基づく不正な競争によって失われた金銭的資源(本来研究費が回るべきだった人の逸した研究機会など)、人的資源(競争によって落伍した研究者など)についても考えましょう。
                                                                                                                                            もっと見る
                                                                                                                                            • 信じていいですよ > 信じられない 11年前
                                                                                                                                              信じられないさんのご意見より近藤先生の感覚のほうが理性的で現実的で倫理的だと思います。そもそも、近藤先生(というか匿名Aさん)も「過度な非難」を否定しただけであって「非難」を否定したわけではないでしょう。
                                                                                                                                              その再投稿作業に関わらなければならないエディターや査読者の負担も考えなければいけません。また、その再投稿論文に高いモチベーションで査読をする人などありえませんから、科学の営みの質を下げることにもつながります。ジャーナルレベルが下がれば査読の質の低下は問題ないと考える方もいるかもしれませんが。
                                                                                                                                              今回の東大の大規模な事案については、「本来研究費が回るべきだった人の逸した研究機会」や「競争によって落伍した研究者」についての経済性を考えてしかるべきです。しかし、どうでもいい論文のどうでもいいデータのコピペ一つの存在で左右される研究費や人的資源は、残念ながら経済的にはどうでもいいものです。いずれ光を浴びる論文やデータもあるでしょうが、それに重きを置くことは残念ながら経済的ではありません。また、当落線上にいて落伍する人をケアするより、スーパースターが共著論文のコピペ一つで落伍することをケアするほうが残念ながら経済的です。もちろん「どうでもいい論文」「どうでもいいデータ」「経済的にはどうでもいい」「当落線上にいて落伍する人」なんて言葉を公的文書で使ってはなりませんので、これは言葉に長けた人に上手に表現してもらわなければならないでしょう。
                                                                                                                                                もっと見る
                                                                                                                                          • アバター
                                                                                                                                            片瀬久美子 11年前 edited
                                                                                                                                            日本における研究不正に関する論文が今年出されていましたので、紹介します。
                                                                                                                                            わが国における研究不正 公開情報に基づくマクロ分析
                                                                                                                                            (1) http://bit.ly/1d7C7Kx 
                                                                                                                                            (2) http://bit.ly/1d7CnZZ
                                                                                                                                            松澤孝明(独立行政法人科学技術振興機構 研究倫理・監査室)
                                                                                                                                            内容がよく整理されており、日本における研究不正の状況を把握するのに参考になります。
                                                                                                                                            114件の事案を収集し、分析されています。盗用型が全体の約6割で、捏造・改ざん型が全体の約3割を占めていました。自然科学系では捏造・改ざん型が多く、ライフサイエンス分野が多いという結果でした。研究不正等の発表・報道件数は2003年ごろから急速に増加し、推定発生件数の推移は科学技術政策の変遷との一致が見られます。
                                                                                                                                            研究不正の約8割(77.0%)が「申立て」により発覚しており、「内部告発・内部調査」によるものが最も多くて全体の約3割(27.8%)を占めていました。近年顕在化しつつあるのは第三者からの申立てで、インターネット上で研究不正等を追及するためのサイトやブログなどが立ち上げられるケースが2011年以降から顕著な伸びを示しています。
                                                                                                                                            不正が起こる背景として、
                                                                                                                                            研究室で比較的立場の弱い者や、年齢的にも若い研究者が「結果として」研究不正等を犯してしまう場合があり、研究経験が相対的に浅いことや、評価されたいという感情から指導者の望む結果を出そうと誘導されやすい場合があることが指摘されています。
                                                                                                                                            教授・准教授などの場合は、研究者としての競争的環境から「心ならずも」研究不正等に走らざるを得なくなる場合があることが指摘されています。
                                                                                                                                            松澤さんは、「過度な競争主義の見直しや研究評価システムの改善などと一体的に考えていく必要がある」とし、さらに「公正さという観点から、研究者がどこの機関に属するかによって機関の対応や処分に不利益が生じないよう、一定の「社会的相場観」を形成していく努力も必要ではないかと思う」と提案されています。
                                                                                                                                            以上の研究不正の状況についてのデータを解析された松澤孝明さんにも、「捏造問題フォーラム」に参加して頂くと良いのではないかと思います。
                                                                                                                                            また、これとは別に研究不正への「厳罰化」の話も出ていますが、厳しくし過ぎると発覚を恐れて「隠蔽」しようとする力が強くなってしまう恐れもあります。内部告発によって発覚するケースが最も多いというデータが出されていますが、仲間でもある関係者の今後を気にしたり、告発者が関係者に強く逆恨みされるのを恐れて言い出し難くなるかもしれません。
                                                                                                                                            どの程度の罰則にするのが適切かということもよく検討することが必要だろうと思います。
                                                                                                                                              もっと見る
                                                                                                                                            • アバター
                                                                                                                                              Shigenori Nonaka 11年前 edited
                                                                                                                                              匿名Aさん
                                                                                                                                              最初の投稿に対して、私が真っ先に返答すべきだったと思いますが、レスポンスが遅れすみません。
                                                                                                                                              昔のことですが、実は私も匿名Aさんの仰る『奇特な』人の一人でした。有名な一連の捏造案件に関して2ちゃんねるで議論されているのを見て、自分でも電気泳動バンドの使い回しをみつけて、何だか興奮して検証画像を編集して画像アップローダーに載せて紹介したことがあります。当時はずいぶんたくさん人がいて盛り上がっているように見えたので、先日の意見はその感覚で書いてしまいました。実際にこのようなボランティア的な人が集まらないなら、確かに職務として検証する人が必要ですね。この点は認識を改めます。
                                                                                                                                              さて、直近のコメントの「◆捏造論文や撤回論文は必ずしも悪ではありません」について。
                                                                                                                                              私は、論文捏造はスポーツのドーピングに似たところがあると思います。ルール違反を承知で自覚的にやっている場合もあれば、やっている本人自身がこの程度は許容範囲だと思っていたり、そもそもまったく自覚していない場合もあります。
                                                                                                                                              Figure偽造のような明らかに前者に属するものについては、一罰百戒、一発退場でも構わないと思いますが、問題は後者です。思い込みの激しい研究者が無意識に自説に合わせてデータを取捨選択することを、捏造として処罰していいのでしょうか。捏造と勘違いは紙一重です。勘違いを過度に取り締まったら、研究者は萎縮し、アクティビティ皆無の教員が一番得することになりかねません。しかし、思い込みのデータによって独善家が有力ポストを得て大きな顔をすることが日本の科学のために良いこととはまったく思えません。
                                                                                                                                              なので「捏造として罰を与える」こととは別に「捏造としてのシロクロを判定はしないが、信用ならない結果はそれなりに扱い、正当に公的な評判を下げる」方法を考える必要があると思うのです。以前書いた「口コミを学会でのひそひそ話からネット上に出していき、疑惑の時定数を短くする」とは、そのための一案です。
                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                「やってる本人は許容範囲と思っている」けれども「客観的に見たらアウト」というのは結構見られるのでは。夏目氏の分生フォーラムでの発言「バレそうもない捏造は大いにやりなさい、と激励するような人を、私は見たことがあります」は始めて読んだ時はまさかと思ったが、これだけいろいろな事例が出てくると本当の話であっても不思議ではない。私のラボの常識は他のラボから見て本当に常識なのか、ということをオープンに議論できる場を作る事が捏造防止に一番役に立つのではないだろうか。匿名AさんやNonakaさんのようなボランティアが何人いても、図の使い回し等の明らかな証拠が無いと捏造は明るみにならない。「口コミをネットに」は確かに良いアイデア。誹謗中傷はそのうち消えてなくなることが多い。どうせすぐにばれるということが常識になれば、捏造は自然と減るはず。
                                                                                                                                                  もっと見る
                                                                                                                                                • アバター
                                                                                                                                                  Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                  匿名AさんやNonakaさんが指摘されていますが、研究不正を考える際に、科学の進歩には「間違い」がつきものという点は決して忘れてはいけないと思います。極端に潔癖性になって、少しでも矛盾のあるデーターがあったら論文にするべきでない、とか、不都合なデータを出さない事に対して「不正」のレッテルを貼る、というような行為は、明らかに行き過ぎです。多くの論文は不完全のまま出版され、技術の進歩や新しい知見がそれを補完していくのは自然な流れです。コミュニティーを健全に保つために重要なのは、完璧な論文を出す事ではなく、そのコミュニティーのメンバーがお互いの仕事の内容に関心を持ち、常にオープンな場で不完全な部分についてディスカッションしていく事だと思います。隣人に無関心にならない、というのは行き過ぎたインパクトファクター至上主義を是正することにもなります。某Y御大がTwitterでささやかれていましたが、「ある意味やっと極端なジャーナル名重視の話題つくりの弊害が認識されだしました。その悪影響を除くのは簡単で、誰かがYさんNatureに立派な論文を出しましたといったら、立派な研究内容とは?と間髪を入れずに質問することです。大抵は内容自体も説明できないし、どこが立派かも説明できない。」とおっしゃっているのはまさにその通りだと思います。Yさんの仕事は意外な結果が出ているから素晴らしいのであって、N誌に出たから素晴らしい訳ではない。研究者が出来る事は、とにかく自分の専門分野の隣人の研究の内容や仕事の進め方に興味を持つ事。これはいくら強調しすぎてもしすぎる事はない大切な事だと思います。
                                                                                                                                                    もっと見る
                                                                                                                                                    • アバター
                                                                                                                                                      Shinichi Nakagawa > Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                      掲示板に貴重な意見がありましたので転載します(一部改変しています)。
                                                                                                                                                      >多くの論文は不完全のまま出版され、技術の進歩や新しい知見がそれを補完していくのは自然な流れ
                                                                                                                                                      これがおかしいんだよw なんでそれに気づかないw
                                                                                                                                                      論文にまとめるって段階で、論旨に沿った部分は調べ尽くすのが筋。
                                                                                                                                                      調べ尽くしてないなら、ディスカッションだけに留めておくべき。
                                                                                                                                                      2年とか3年に一度、ひどいと毎年論文を出さなきゃ職がないって言うような状況が、
                                                                                                                                                      不完全な論文の存在を助長しているし、不完全でいいなら、チャンピオンデータだけでCNS狙うっていう研究者がどんどんわいてくる。
                                                                                                                                                      論文なんて、どんな些細なことでも良いから研究して、これは確実って確証が得られたら出すもの。
                                                                                                                                                      これがわかったらすごいから、どんなに適当でも良いから商業誌のエディター様に認可してもらって、
                                                                                                                                                      クレジットを取ろう、なんて思っている奴らバッカリだから科学が腐敗する。
                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                        Shinichi Nakagawa > Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                        掲示板に貴重な意見がありましたので転載します(一部改変しています)。
                                                                                                                                                        それなりに面白い現象が得られていれば不完全でも別にいいんだけど、
                                                                                                                                                        それをあたかも完全であるかのように装うのは明らかに不正
                                                                                                                                                        「不完全だけどこういう結果が得られています」と明記すればいいのに
                                                                                                                                                        それではCNSに出せないから不正に走る
                                                                                                                                                          もっと見る
                                                                                                                                                      • アバター
                                                                                                                                                        Shinichi Nakagawa 11年前 edited
                                                                                                                                                        僕自身のコメントに某掲示板でこれはおかしいのではというコメントがありましたのでこの場でレスポンスします。
                                                                                                                                                        僕自身が言いたかったのは、こと生命科学に関して言えば(数学とかは違うと思うのですが)ありとあらゆる実験系で無矛盾なデータが皆無ということは珍しいので、出てきた結果を取捨選択する事まで「不正」扱いする事はいかがなものか、ということです。分かりやすい例で言えば、メンデルが同じ染色体に乗っていて連鎖するような形質については記載していないことを取り上げて(絶対気づいていたはず)、不正扱いするのは馬鹿らしいという事です。多くの場合、矛盾するデータはもう一つ上のレベルでの真実を示唆していると思いますが、それを全て記載することが論文に求められていないという現実があります。理想論としては一見ネガティブなデーターも含めて全てを出したいが(そういう議論もありました)、ネガティブであるという事をはっきり証明する事は難しいので(腕が悪かっただけという可能性もある)、なかなか議論にしにくい訳です。
                                                                                                                                                        また、論文発表当時は当時は正しいと思っていた事も、技術的な限界で、後から見たら間違いであったという事は、十分あり得る事です。それを遡及的に不正扱いしてはいけないと思います。いや、それも含めて慎重に全ての可能性を検証して、矛盾の無いデータが全て揃うことしか認めない、とあまりにも潔癖になってしまうのはいかがなものか、と思うわけです(レフリーがそれを求めているような雰囲気を感じていて、それに関する違和感です)。無矛盾のデータを全て求める事は、むしろ研究不正を助長する事になると思います。そんなにうまくいきませんよ、普通は、というのが、実際に手を動かしている現場の人間の感覚なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                        もう一つ、チャンピオンデータという言葉の存在はごく最近知ったので良くわからないところもあるのですが、もしそれが、「再現できないけれども自分の仮説に合うデータが一度だけ出た」ものを意味するのであれば、それがメインとなるような論文を書く事は、ちょっとおかしいと思います。一方、例えばマウス初期胚のサンプルを10匹(一腹)使ってそれなりの結果が毎回見えているけれども、サンプルの量が少ないのでどうしてもバックグラウンドが高い。論文用に頑張って100匹(10腹)使って奇麗なウエスタンのバンドを出しました、それをチャンピオンデータというのであれば(おそらく皆さんそういう意味合いで使っているのではないでしょうか)、まあ、一回だけ出たのを使っても良いかな、という気もします。要は再現性の有無です。この例で言えば、少ないサンプルで見た目は悪いけれども毎回同じ結果が出ているというのが大前提になります。
                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                          Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                          連投すいません。大事な事だと思ったので別コメントです。
                                                                                                                                                          チャンピオンデータ問題は結構根が深い問題だと思います。こんどの分生の年会では理事会主催で研究不正で複数のセッションを企画する予定とか。そのうちの一つをチャンピオンデータ問題に関して割くというのもよいのではないでしょうか。理事の方々、いかがでしょうか(分子生物学会の個別の話題で申し訳ありません)。
                                                                                                                                                          あともう一つ、あまり大事な事ではないのですが、いわゆる「まとも」な研究者から蛇蝎の如く嫌われている2ch掲示板。皆さんちゃんとチェックしましょうと勧めるのは、多分環境型セクハラになってしまうので公には出来ない事情があります。もし可能であれば、匿名で構いませんので、こちらのサイトの方でも議論してください。実名に匿名でコメントするのも、その逆も、全然構わないと、思います。「実名」だって本当に実名かどうか分からないわけですから。
                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                            akita 11年前
                                                                                                                                                            ミスではなく捏造なんですよね。捏造というのは過失ではなく、悪意が介在した行為ということ。
                                                                                                                                                            なぜその捏造に至ったのか、経緯を解明する必要があると思います。
                                                                                                                                                            メイン研究者が金や名誉のためにしたのか、部下が評価や忙しさのために行ったのか・・・。不正防止のための仕組みづくりを検討してください。
                                                                                                                                                            私は科学研究とは疎遠な一市民です。市民としましては、大学教授や●●博士を名乗る人が、悪質商法の会社と提携して、科学的根拠に乏しそうな発言をしていることに眉をひそめます。浄水器業者とつるんで、奇跡の水なんて言いながら、根拠を示さない国立大学の教授も居ますよね。
                                                                                                                                                            現代医療を否定し、健康食品の宣伝に加担する学者も居ます。
                                                                                                                                                            「科学的な手順や思考」を身に着けていない科学者が、かなりの数居るのではないですか?
                                                                                                                                                            科学者業界全体として、ニセ科学や悪質商法への加担について、対応策を検討していただきたい。
                                                                                                                                                            もうひとつ気になっているのが、ニセ学位(ディプロマミル)問題です。
                                                                                                                                                            研究者の中にも、自分の経歴でニセ学位を書いている人が沢山いると噂されていますよね。
                                                                                                                                                            ニセ学位販売は、反社会的な悪質商法の一つです。業界から徹底排除をして欲しいです。
                                                                                                                                                            博士号などの学位の授与基準は、一市民にとっては曖昧です。博士を名乗っていれば、最低限「科学的な手順や思考」は身に着けている研究者だと思ってしまいます。そういう人がウソを付くはずがない、と。
                                                                                                                                                            一市民にとっては、科学界のジャンル分けもよくわかりません。分子生物学と生物物理、物理学、科学、医学、その境界がわからない。宇宙と人体医学の違いくらいはわかるけど、分子生物学の人が健康補助食品に詳しいのか否かという判断は付きません。
                                                                                                                                                            一つの学会ではなく、科学界全体として問題に取り組んでいただきたいです。
                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                              Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                              akitaさんのご指摘ご尤もかと思います。少なくとも悪意をもった捏造や、パワーハラスメントからくる科学者の行動規範から大きく外れた行為(これが捏造にも繋がる)を継続的に行っている大学教員(特にPI)や研究者を大学や研究所に残さない仕組みが必要と思っています。この悪意をもった行為が、アカデミア内で意外と多いところに問題があると思います。
                                                                                                                                                              実名を出すことも時には必要で、誹謗中傷とは区別される必要があると思います。指摘された側に反論があれば、オープンなところで議論すればよいと思います。
                                                                                                                                                              論文に完璧を求めて、悪意なく間違いを犯した研究者まで取り締まる等々の細かいことが必要なのではないと思います(当面はです)。「科学的な手順や思考」を身につけていない研究者が増えていることも確かですので、これは教育現場が徐々に変えて行くしかないです。教員が「科学的な手順や思考」を身につけていない場合は、そこの出身者に「科学」は期待できません。習う場がないのですから。私は研究所から大学に移り、論文作成にあたり論文の図作成には論文にない
                                                                                                                                                              データ作りの手順があることを知らない博士課程の学生やポスドクを多くみてカルチャーショックを受けました。これはプレゼンからだけでは判断が難しいです。
                                                                                                                                                              現時点では、ざっくりと悪意をもった研究者を取り締まるだけで、随分科学技術分野は良くなるのではと思います。
                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                  Tak > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                                  >論文作成にあたり論文の図作成には論文にないデータ作りの手順があることを知らない博士課程の学生やポスドクを多くみてカルチャーショックを受けました。
                                                                                                                                                                  この論文にないデータ作りの手順とはどのようなものなのか、そのエッセンスを具体的に紹介していただけませんか?
                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                      Miwako Ozaki > Tak 11年前
                                                                                                                                                                      色々なケースがあります。例えば、ある蛋白濃度を測定するにあたり、先ずは標準蛋白を用い検量線を引いて濃度を決めて行いき、まさにそのサンプル一点の計測でその値を濃度としません。そこまでの手順は論文に図やMaterials & Methods等に載せません。せいぜいサンプル濃度を記述するか、それも省かれることがあると思います。論文の図に行きつくまでの基本的な手順です。パブリッシュされた論文だけ読んでいて、何処かで教わることがないと気づかないものなのだと私は大学にいって知りました。
                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                          Tak > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                                          具体例のご紹介ありがとうございます。
                                                                                                                                                                          検量線やコントロール実験の大切さは、論文を読み込むことや現場で実験データと向き合うことで身につけられるものと思います。むしろ、誰かから言われるのではなく、その作業を通じて自ら身につけて欲しいものと思います。しかし、現実は、教員の直接の助言が必要ということなのでしょうね。
                                                                                                                                                                          捏造問題とは少しずれた質問になったかもしれません。すいません。
                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                      東京大:論文に多数の不正 調査委、43本「撤回が妥当」 http://mainichi.jp/select/n...
                                                                                                                                                                      図の改竄が、ひとりが行ったものではない点に問題の根深さを感じます。
                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                        >報告では、加藤元教授は「直接的に図(画像)の作成にはかかわっていない」としつつ、管理責任を指摘。
                                                                                                                                                                        >使えるFigureもってこいと言うのが、捏意ある図の作成に関わると言えるかが争点になるねw
                                                                                                                                                                        >朝刊みてびっくりして飛んできた。ポンポン論文出てた研究室なので何かあるんだろうなあとは思ってたが。研究室内の空気はどうだったのか知りたいわ。データ出したもの勝ちみたいな文化だったのかね。あと核内受容体関連は妙に綺麗なモデルとデータ、時々起こる事件という印象があるわ。ステロイドという強力な生理活性物質と大きな市場が影響してるのかな
                                                                                                                                                                        >髭先生は自分の思い通りのデータが出ないと激怒するアカハラ野郎として有名だった。コントロールのレーンの使い回しなど、いかにもわかりやすい画像レベル使い回し以外にも、サンプル調製からでっち上げた論文はもっとあるはず。そこまでは調査委員会でも証明しようがないがな。
                                                                                                                                                                        >やる気がないと分生にすら怒られた東大でも43本も見つけたんだが、それでも髭は「部下がやったことです」で通す気なのだろうか
                                                                                                                                                                        >なんでも厳罰にするのはよくないという意見に普段は賛成しているが、さすがに東大でさえ43本も認定したというのはひどい今までのところ私的流用がないと刑事罰までは適用されていないようだが
                                                                                                                                                                        >JSTはERATOを返還請求するべき。
                                                                                                                                                                        >世界中見ても3割程度は論文の捏造、改竄あるんだから酷いもなんも案の定でしかないなー探せば大抵の大学、研究機関で出てくるさね
                                                                                                                                                                        >「微妙なデータをどう表現するか」 加藤 茂明(東京大学分子細胞生物学研究所)第32回日本分子生物学会年会 若手教育ランチョンセミナー2009 あなたのデータは大丈夫?正しい知識があなたを救う!https://www.yodosha.co.jp/j...
                                                                                                                                                                        救われなかったね
                                                                                                                                                                        >現在の日本で、捏造を監視してデータを集める、最も信頼の置ける組織が2chであるということに歯がゆさを覚える。もちろん無名のスレの住人は賞賛に値するし、メディアもそれを指摘すべきだと思うが、予算もなければ地位もない。
                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                          最初に加藤氏の不正論文を見つけた者です。
                                                                                                                                                                          立派な志や捏造に対する怒りなどではなく、暇つぶしで面白がって暴き立てただけでした。こんなしょうもない動機でしたし、「加藤氏本人は関与してないな」と思っていたので大学を追われたことを可哀想にすら思っていました。
                                                                                                                                                                          また、このような真剣な掲示板は完全に場違いだと思って傍観しておりました。まともな研究者から蛇蝎のように嫌われている掲示板の方がふさわしい。
                                                                                                                                                                          しかし、東京新聞に載っていた「今回問題になっている不正箇所の多くは、図表を良く見せるためのお化粧と理解している。」という加藤氏のコメントを見て思い直しました。
                                                                                                                                                                          加藤茂明、および捏造論文の著者たちへ
                                                                                                                                                                          ふざけんなよ。おまえらはおれたちが美しい写真を撮るために何度もサンプルを作り直す努力をバカにしていたのか? しかし、おまえらのやってきた研究も学位も地位も無名ポスドクの暇つぶしでパー。あんたらが研究に費やした時間(=あんたらの人生)には、おれの暇つぶしの価値しかなかったわけだ。今後は自分らの人間としての価値の低さを噛みしめてくださいねwww 無駄にした税金は返せよ。ざまあみろ。
                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                            2012年11月22日に、 森直樹 琉球大学教授が、長崎大学所属時に発表した8報の論文においても捏造していたことが、長崎大学の調査委員会により新たに認定されました。
                                                                                                                                                                            http://blogimg.goo.ne.jp/us...
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                                                                                                                                                                            http://blogimg.goo.ne.jp/us...
                                                                                                                                                                            http://blogimg.goo.ne.jp/us...
                                                                                                                                                                            http://blogimg.goo.ne.jp/us...
                                                                                                                                                                            しかし、この新たな森直樹氏による論文捏造に関する調査結果は、長崎大学も、琉球大学も、文部科学省も、どこからも発表されていません。もちろんメディアによる報道も未だありません。そして、森直樹氏は現在も琉球大学で教授職に就いたままであり、2013年4月からは、新たに科研費を受け取っています。
                                                                                                                                                                            琉球大学は、この調査結果をもとに、森直樹教授を再処分できるはずです。この捏造論文8本の業績をもとに、琉球大学の教授に就任したのですから。なぜ、長崎大学はこの調査結果を公表しないのでしょうか?捏造と認定された論文は撤回処理されないままなのでしょうか?
                                                                                                                                                                            森直樹教授には、基盤研究(C)で、2013年から科研費が交付されています(研究期間 2013年4月1日~)
                                                                                                                                                                            → http://kaken.nii.ac.jp/d/r/...
                                                                                                                                                                            長崎大学による調査結果が新たに出た後も科研費は交付されつづけるのでしょうか? これは、研究活動の不正行為への対応の ガイドライン
                                                                                                                                                                            → http://www.mext.go.jp/b_men...
                                                                                                                                                                            に反しているのではないでしょうか?
                                                                                                                                                                            ガイドラインには、不正行為と認定された者に対する措置の内容が下記のように記載されています。
                                                                                                                                                                            ● 競争的資金の打ち切り
                                                                                                                                                                            ● 競争的資金申請の不採択
                                                                                                                                                                            ● 不正行為に係る競争的資金の返還
                                                                                                                                                                            ● 競争的資金の申請制限
                                                                                                                                                                            基盤研究(C)の科研費を森直樹教授に配分している日本学術振興会は、このガイドラインを守っていないということにならないでしょうか?
                                                                                                                                                                            さらに、ガイドラインには、研究機関が行う措置として、下記のように記載されています。
                                                                                                                                                                            ● 内部規程に基づき適切 な措置
                                                                                                                                                                            ● 不正行為と認定された 論文等の取り下げ勧告
                                                                                                                                                                            研究機関(長崎大学、琉球大学)や、資金配分機関は、森直樹氏に対し、捏造と認定された論文に関し、取り下げ勧告を行ったのでしょうか?
                                                                                                                                                                            調査結果がでて半年以上経過した時点においても、長崎大学の調査により不正であると認定された8報の論文(#67,69,71,72,73,75,76,77)は未だ一つも撤回されていません。
                                                                                                                                                                            : 森直樹教授の長崎大学での発表論文リスト→  http://blog.goo.ne.jp/naoki...
                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                論文捏造&研究不正さんは大学に対する申し立てなども行っている方と認識しております。不躾な質問で申しわけないのですが、研究不正案件の(不正論文をもとに詐欺的に研究資金を得た廉で)検察への告発などは検討したことはありますか。告発はただ単にポリシー(そこまでは罪が重すぎる、もしくは大学が告訴すべきなど)として行わないのか、法的に不可能なのか、告発の手間暇と実現可能性を考えて難しいと思うのか、理由があれば是非教えて頂きたいです。
                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                  上記の内容は、明らかに行政の『不正行為と認定された者に対する措置』が実質機能していないことを意味しているのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                  これだけ明確なケースでも行動に踏み切れない訳ですから、トップダウン大型予算やその他の不正も行政と研究者(或は大学)間の閉じた中では公正性を保てないことを示唆していると思います。
                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                  >東京新聞:東大43論文 改ざん・捏造 元教授グループ 予備調査「撤回を」:社会(TOKYO Web)
                                                                                                                                                                                  >加藤茂明元東京大教授のコメント
                                                                                                                                                                                  >改ざん、捏造があったのは事実。撤回勧告のあったものは基本的に撤回する。
                                                                                                                                                                                  >既に二本は撤回済みで、ほかの十本以上で手続きに入っている。
                                                                                                                                                                                  >当方が無能だったため、間違いを犯していた者を見抜けなかった。すべて当方の責任。
                                                                                                                                                                                  >(研究室には)常時四十人以上が在籍しており、研究グループもいくつかに分かれ、
                                                                                                                                                                                  >不正は一つのグループに集中していた。悪質な不正を繰り返していた者は少ない。
                                                                                                                                                                                  >今回問題になっている不正箇所の多くは、図表を良く見せるためのお化粧と理解している。
                                                                                                                                                                                  ちょっと自分の目で見ても信じられないコメントですね。
                                                                                                                                                                                  >まあ、チャンピンデータなんて、図表を良く見せるお化粧ですよねw
                                                                                                                                                                                  都合の悪いデータは切り貼りするのが常識。
                                                                                                                                                                                  間違いは、他所の割喰った人たちがショボイ雑誌に論文出して、負け犬がましく修正してくれます。
                                                                                                                                                                                  >冷蔵庫爆発、発表練習用に捏ったスライドを間違えて、実験ノートを
                                                                                                                                                                                  入れた荷物が港で水没、、、これまでいろいろ言い訳があったけど、
                                                                                                                                                                                  ”捏造はお化粧”今年はこれで決まりです
                                                                                                                                                                                  >これで分生も胸をなで下ろしたな
                                                                                                                                                                                  お化粧くらいは問題ない、理想を言えばきりがないが現状これくらいの
                                                                                                                                                                                  捏造は仕方ない、って言えるな
                                                                                                                                                                                  なんせアカハラで追い詰められた若手がどうしようもなくなって捏造に手を染めても
                                                                                                                                                                                  「PIに直接的な責任はない、若手が全面的に悪い」と語っていた学会だし
                                                                                                                                                                                  >(本人達は)お化粧のつもりでやったんだろうという
                                                                                                                                                                                  髭の予想なのだろう
                                                                                                                                                                                  肯定してるようには読めないが、果たして…
                                                                                                                                                                                  >例の議論サイトでも「軽微な捏造はOK」みたいな流れになっちゃってるんで、
                                                                                                                                                                                  それに乗っかったのかもね
                                                                                                                                                                                  「このくらいはいいだろう」を積み重ねて数十件にも及んでるんだけどね
                                                                                                                                                                                  割れ窓理論が正しいかどうかは知らんが、捏造に関してはほっとくとすぐ
                                                                                                                                                                                  エスカレートするんで、あんまり「軽微な捏造を取り締まるべきではない」だの
                                                                                                                                                                                  「悪意がなければ許すべきだ」みたいな意見に賛同する気になれないんだよね
                                                                                                                                                                                  少なくとも小ネタのうちに警告を発するぐらいしておかないと、そのうちエスカレートして
                                                                                                                                                                                  「名前が同じだけど全く違うタンパク質がなぜか検出される」みたいな事態が訪れる
                                                                                                                                                                                  >若手は髭のアカハラのせいにし
                                                                                                                                                                                  髭は若手の捏意のせいにし
                                                                                                                                                                                  誰のせいにもならないすごい発想だな
                                                                                                                                                                                  >学会も「軽い捏造は取り締まるな」「チャンピオンデータの掲載は問題なし」
                                                                                                                                                                                  と支援してるよ
                                                                                                                                                                                  >>加藤氏が毎日新聞の取材に応じた一問一答は次の通り。
                                                                                                                                                                                  > --不正を指示したことは。
                                                                                                                                                                                  > 全くない。既に教授になっていたし(不正をする)理由がない。
                                                                                                                                                                                  教授が捏造に加わることはありえない、捏造は教授以外が行うもの
                                                                                                                                                                                  と明言されたね。
                                                                                                                                                                                  >でもプレッシャーかけないとラボなりたたんし
                                                                                                                                                                                  ラボ経営って大変ね
                                                                                                                                                                                  >業界全体に捏造が広まっているから、取り締まると大多数~過半数がアウト
                                                                                                                                                                                  だからあらかじめ予防線をはっているとかなのか?
                                                                                                                                                                                  どうなってんだ、この業界。
                                                                                                                                                                                  >プレッシャーのかけ方がおかしいんだよ
                                                                                                                                                                                  前もスレ内で話題になったけど、「PIの望む結果が出たか」だけを評価軸にしたら、
                                                                                                                                                                                  PIのテーマ設定がおかしい場合、捏造するかPIの不興を買うかの2択になる
                                                                                                                                                                                  「結果が出ないテーマの場合はそれを的確に進言できる」なんかも評価軸にする
                                                                                                                                                                                  必要があるのに、髭は結果が出なかったら「(研究をやめて)臨床に戻れ」だろ
                                                                                                                                                                                  >結局、クラスB、Cは叩くけど、自分たちはクラスAだったから、
                                                                                                                                                                                  クラスAを咎められないのが分生レベルの教授陣でしたとさ。
                                                                                                                                                                                  捏造を無くそうとか言ってる人間達が、もっと上のクラスの捏造家達だったって、
                                                                                                                                                                                  何のサスペンスだよw
                                                                                                                                                                                  >> 全くない。既に教授になっていたし(不正をする)理由がない。
                                                                                                                                                                                  2つの意味でひどいね。
                                                                                                                                                                                  まず、これが正しいなら、教授未満は成り上がるためには不正もする理由ありってことだし、
                                                                                                                                                                                  教授になっても、超大型研究費だと中間報告とかでしめられるから、論文欲しいとこだろ。
                                                                                                                                                                                  前者は捏造推奨の業界体制を表してるし、後者なら嘘だもんね。
                                                                                                                                                                                  >プレッシャーかければ部下がチャンピンデータ持ってくるって言う構造がおかしい。
                                                                                                                                                                                  そして、ボスはチャンピンデータが発覚したとき、部下のせいにする。
                                                                                                                                                                                  結局、都合のいい人柱だよな。
                                                                                                                                                                                  それを教授は、「このデータじゃ論文に出来ない。こうだったらまとまるのに。」と言ってれば済む。
                                                                                                                                                                                  あとは任期が切れて、無職かチャンピンかを迫られた部下が・・・
                                                                                                                                                                                  いやはや、任期付ってすごい捏造養成システムだよね。びっくりするくらい効率的。
                                                                                                                                                                                  若手の大半が捏意に目覚めるのに、5年もかからないだろ。
                                                                                                                                                                                  >チャンピオンデータに関してはほんとにヤバイと思う
                                                                                                                                                                                  一発退場にする必要はないけど、「そのデータはおかしい」と
                                                                                                                                                                                  論争を挑める場を(2ch以外にも)作る必要がある
                                                                                                                                                                                  まあ、偉い爺さんが相手を恫喝して終わりそうな気もするが
                                                                                                                                                                                  >監査局の設立なんて言ってる人がいるけど
                                                                                                                                                                                  教授クラスを監査の対象にしたら
                                                                                                                                                                                  何が起こるか当然わかっているよね?
                                                                                                                                                                                  ちゃんと考えておかないと困るよ?
                                                                                                                                                                                  若手の責任追及は、まあOKとしよう。
                                                                                                                                                                                  >K先生もいよいよ追い詰められてるな。
                                                                                                                                                                                  PIとして売り出し中の頃の彼は部下の微妙なデータから真実を見抜くのが得意な優秀な研究者という触れ込みだった。
                                                                                                                                                                                  その分部下の指導は厳しいが、成果がたくさん出るので頑張っていると当時ラボメンバーは語っていた。
                                                                                                                                                                                  今から思い返すと全て合点がいく。特定のグループのせいだけにはできないだろう。
                                                                                                                                                                                  研究費を全額弁済すべきだ。
                                                                                                                                                                                  >ガチ議論サイト、11jigen氏からの投稿をどう処理するのよ?
                                                                                                                                                                                  "ガチ"でやるの?
                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                    mitsuhiroyana 11年前
                                                                                                                                                                                    ラボ内でデータ捏造が行われたら、まずラボ内でのだれかがそのようなことにきがつくか、察知するというのがある時期までの常識でしたが、最近はそういう話はあまり聞きません。捏造が画像処理で出来るようなものだと、簡単な操作ですむからです。ただ、捏造をすれば論文の結論はどうなるのでしょう。
                                                                                                                                                                                    捏造データがあっても,論文の結論は誤りがなく、大半のデータは再現性があるという、ケースはどの程度あるのでしょう。わたくしが個人的にとる立場は、捏造データを生みだすような人物の研究は基本的に信用できないし、その部分の結論は信用できない、こういうことです。この疑念は正当のはずです。
                                                                                                                                                                                    共同研究者が論文発表後に、一緒にやった相手が捏造データを生みだしていたことを知ったら驚くし当然憤慨するでしょう。その共同研究の部分のデータが正しくないのかそれともたまたま正しかったのか、非常に気になるはずです。もちろん相手の誰がどのような経緯でそんなことをしたのか、重大関心です。
                                                                                                                                                                                    知っている事例では、発表の土壇場の土壇場で,共同研究者の捏造癖をしり雑誌の輪転機がまわる寸前に論文を抜いたというすごいストリーを聞いたことがあります。だからその号の雑誌はページが抜けていたとか。捏造者はある意味、著名人となり、業界追放となる、そんな風に若いときに教育されました。
                                                                                                                                                                                    ひとたび露見すれば捏造者の受ける「罰」は当時は深甚におもえ研究を続けたければ捏造の誘惑などはまったくなかったのでしたが、いまはどうなのでしょう。どっちみち失敗して業界から追い出されるのなら、一発あてて業界に残りたい、こういう願望はいまは非常に強いのかもしれません。
                                                                                                                                                                                    それと同時に捏造が周囲で白昼堂々と行われていると、悪事というコンセプトが付随しないという、怖い可能性があるのかもしれない、と思うのです。元々のデータものすごい汚いと、それを触ることにより悪事は起きやすいという話も聞いたことがあります。悪事は露見するという概念もだからないのかも。
                                                                                                                                                                                    結局、現場ではこの程度のことで、みんな他の場所ではやっているのに、というほとんど深甚な反省がない気分でいる、ということがあるのかもしれません。詳細な事実と赤裸々な出来事の記述があって、それらを国民的な話題にする必要があると思うのです。そうでないと、なかなか現場にメスは入らない。
                                                                                                                                                                                    たぶんもっとも大切なことは、捏造をやってしまった人たちの正直な述懐を聞くことだと思うのです。そうすると、こちらの思い込みが強くてかならずしも捏造が起きる原因を知ってないことに気がつくはずです。原因は昔といまは違う点も同じ点もあるでしょうが、述懐は非常に異なるような気がします。
                                                                                                                                                                                    匿名でもちろんいいしテレビのような報道で、だれかが正直な述懐をしてくれたら、どれほど価値ある情報かとおもいます。一人だけでは全貌はわからないし、ある程度の数の人を聞く必要があるでしょう。なぜ日本は「捏造大国」になってしまったのか、その原因をしるためにも、国民共有の知識が必要です。
                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                      Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                                                      どういうコンテクストで出てきた発言なのか良くわかりませんが、インタビュー記事での「今回問題になっている不正箇所の多くは、図表を良く見せるためのお化粧と理解している。」という発言を見て、あまりにも潔癖になりすぎるのは良くないとか、研究を進めていく上で矛盾のあるデータが出てくるのは仕方が無いとか、そういうコメントをつけていたのが馬鹿らしくなってきてしまいました。研究とか、論文とかに対する考え方に大きな隔たりがあるような気がします。
                                                                                                                                                                                      Y御大のおっしゃる通り、当事者の方々もしくはその近くにおられた人の声を匿名性を確保してなるべくたくさん集める事が、建設的な議論を進めるためにも一番必要な事のような気がします。
                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                          2chで出てきた意見ですので言葉は悪いですが、
                                                                                                                                                                                          > 「末端での間違いは仕方ないよ」と言った時点で、
                                                                                                                                                                                          > 「コピペで済ませよう」という輩が出てくる現実をまったく理解していない。
                                                                                                                                                                                          > どんなお花畑に住んでんだろうという気持ち。
                                                                                                                                                                                          に同意しています。
                                                                                                                                                                                          もちろんNakagawa先生はご自身がそんなことを考えたこともないからこそ寛大であろうとされたのだと思いますが、結局それが慎重に慎重を重ねた東大の調査ですら(2chの「分生にすら怒られた東大」という表現は笑いましたが)43件もの捏造が認定されるという結果に繋がっています。
                                                                                                                                                                                          処罰うんぬんはともかくとして、怪しいものを怪しいと批判できる枠組みは絶対に必要です。
                                                                                                                                                                                            もっと見る
                                                                                                                                                                                            • アバター
                                                                                                                                                                                              Shinichi Nakagawa > 匿名 11年前 edited
                                                                                                                                                                                              コメントありがとうございます。「末端での間違いは仕方ない」に関してですが、「間違い」というのが「意図的な改竄」であれば、寛大であろうなんて絶対思いません。僕が一連のコメントで一貫して言いたかったのは常に無矛盾のデータが出てくるほど生物は単純でない、ということですが、お化粧発言を見て、そんな事を議論する気は全く無くなりました。
                                                                                                                                                                                              怪しいものを怪しいと批判できる枠組み、しかもきちんと匿名性を担保する枠組みが必要というのはまさにそうだと思います。個人的には、受付窓口が直接の上司である可能性もあるような今のやり方ではダメかな、と思います。
                                                                                                                                                                                              追記ですが毎日新聞のインタビュー記事の
                                                                                                                                                                                               −−不正を指示したことは。
                                                                                                                                                                                               全くない。既に教授になっていたし(不正をする)理由がない。
                                                                                                                                                                                              は、前後のやり取りを意図的に抜かした記事であると信じたいですが、もし教授になるためには多少の不正は仕方が無いと本当に思っているのだとしたら、言葉を失います。
                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                私は10年以上研究現場にいて、共著も含めると20本程度の論文を書いた経験がありますが、
                                                                                                                                                                                                > 「末端での間違いは仕方ないよ」と言った時点で、「コピペで済ませよう」という輩が出てくる現実
                                                                                                                                                                                                が、正直なところ、全くピンときません。むしろ、「捏造はどんなものでも絶対にダメ」なんて意見が支配し、捏造に関する議論の自由がない世界のほうが、こっそり捏造に走る人が増すように思います。私が知る周りの捏造をした人は、みんな表面上は潔白と正義を気取るような人でした。これを書かれているのは、今回の騒動に巻き込まれた方なのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                他人のことは言えませんが、結論だけではなくて、どういう経験や事実をもとにその意見に至ったのか、できるだけ具体的に書く作業が必要です。そうしないと、結局のところ分かり合うことはできないです。あいまいな混沌とした議論が続けば、偉い人の鶴の一声にみんなが従うという状況になるだけでしょう。柳田先生がおっしゃっているように、今回の東大の事案について正直な述懐をしていただける関係者の方がいらっしゃるといいなと思います。
                                                                                                                                                                                                ただ、マスコミに短く出ている加藤先生の発言に対してすでに非難がぶつけられている状況では難しいかなと思います。同じ業界の研究者も、文科省の官僚も、全く責任がないわけではありませんから、自分自身の問題と考えて、非難をすることを我慢して、じっくり関係者の話を聞いてみることが必要なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                日本学術会議が対応を考える期間の目安を「半年」と宣言し、文部科学大臣が「事前のチェック」というとても気になる表現を記者会見で使っていました。研究者の間での議論を急がないと、この国の科学は大変なことになるように思います。
                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                    ちょっと誤解しているのかもしれないのですが、「許される捏造もある」というご主旨なのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                    そうだとすると、ボーダーラインをどこに引くのか、そして誰が引くのかという問題が避けられないように思います。
                                                                                                                                                                                                    それこそ偉い人の一存で決まってしまうように思いますが。
                                                                                                                                                                                                    捏造が起こった背景が知りたいというのは私も同じ気持ちですが、それは捏造を科学の一部として受け入れないとできないことなのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                    どんな処罰をすべきかはともかくとして、「捏造はどんなものでも絶対にダメ」を揺るがせてしまうと、「この国の科学」は国際的に通用しないものになってしまいませんか。
                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                        2chでも私に対して批判的な声が上がっていますね。釣りではないですよ。人生をかけてこれが良いと思うことを書いています。
                                                                                                                                                                                                        功績が無い人を共著者にすることを捏造と考えている人は日本以外の国では相当いますけど、「捏造はどんなものでも絶対にダメ」という人は、そのことについてはどう思っているのでしょうか。私は功績が無い人を共著者にする行為はどう考えても末端データのコピペ画像以上に悪質な捏造だと思いますけど。特に、捏造を罰する一番の理由が真実への背信を防ぐためではなく、不当競争を防ぐ意味なのであれば。
                                                                                                                                                                                                        > ボーダーラインをどこに引くのか、そして誰が引くのかという問題が避けられない
                                                                                                                                                                                                        「ボーダーラインをどこに引くのか、そして誰が引くのか」の問題が本件で避けられないのは当たり前です。「捏造はどんなものでも絶対にダメ」だとしても、捏造かミスかの区別のボーダーラインの問題があります。
                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                  mitsuhiroyana 11年前
                                                                                                                                                                                                  論文不正というのは、自転車泥棒や万引き高校生や酒酔い運転事故と似ているようで全然異なるのは、研究のほとんどが公的な空間で、税金のような公的な経費で行われ、さらには成果が知的な財産として人類が所有するものだと言うことです。怒る側の人々や罪悪処断的に見る人々は当然ながら非常に多い。
                                                                                                                                                                                                  わたくしはそういう人々はたくさんいるのは熟知しているし、活発な議論もどうぞ、関係機関へのアピールや、処罰の仕組みもどうぞおやりください、お作りください、そういう立場です。でも自分はそういうものに個人的に参加するつもりはありません。わたくしが、関心があるのは、ちがいます。
                                                                                                                                                                                                  なぜ研究不正なるものをするのか、どういうひとびとがどういう理由でそういうことをするのか、知りたいです。まあ、文学的な興味というか、人間的関心です。そこがわからないと、自分としてどうしていいのか分からない、そういうことです。かつては研究不正は極めてまれでした、というかそう思っていていました。
                                                                                                                                                                                                  しかし今ではどうなのでしょう。日本が捏造論文大国というのは印象だけでなくて、数値的に示されています。しかも今見つかっている捏造論文はひどく幼稚な不正でして、高等なみつけるのは難しく同僚か共同研究者か競争相手くらいしか発見できない不正データを含む論文は桁違いに多いのかもしれません。
                                                                                                                                                                                                  嫌になりますが、そういうことらしいです。そうならば、かつてはごくごく希な不正論文を今はいかに考えるのか、当の行為者をどう考えるか、考えを変える必要があるのでしょう。東大での大規模な不正論文を考えるにつけ、不正の「大衆化」がいかにして起きてしまったのか、理解する必要があります。
                                                                                                                                                                                                  この問題は当局的発想や最初から行為者を批判する発想では解決出来ないでしょう。問題を処理しようとか,そういうレベルでの発想では無益な対立を生むだけでしょう。東大での大規模不正論文の当事者の発言がたとえどのようなものであれ、いちばん待たれます。匿名かつ一方的でもいいので、聞きたい。
                                                                                                                                                                                                  しかしながら、わたくしの頭を占めている問題は不正データを含む論文ではなくて、はるかに大きな問題は、他人の考えやアイデアを「盗む」研究です。他人の論文を未発表の論文を読むのは、「盗む」機会でもあります。世界の科学の背景にはこの盗む、盗まれたくないという感情が渦巻いているのですね。
                                                                                                                                                                                                  かつて1960年代に初めて英国に行ったときに、なるほどこの国は偏見の国だな、しかしこの偏見には真実があるぞ、と思ったものです。ある親しくなった英国の友人(年は20才くらい上)はこう言いました。日本人研究者のは大部分人は他人の考えを借りて、悪く言えば盗んでそれで相手と競争してるって言うんだろう、でもそういうの競争か、盗んだものを使って競争して、なにが面白いのだ。英国ではだれかがあるテーマで研究をしていたら、みな本人にやらせるものだ、そういうものだ、と言われました。1960年代、西欧ではこのように考える人々は多かったものでした。
                                                                                                                                                                                                  この問題にはまた触れるとして、インパクトファクターの弊害と重点研究費の弊害はこのような盗む、盗まれる、行為を一段と活性化していることは間違いありません。いまの日本人の研究者、この問題と無縁な生活を送れる人々はまずいないでしょう。生きるために不正行為とは無縁であってもです。
                                                                                                                                                                                                    もっと見る
                                                                                                                                                                                                    • Taka2 > mitsuhiroyana 11年前
                                                                                                                                                                                                      >なぜ研究不正なるものをするのか、どういうひとびとがどういう理由でそういうこ
                                                                                                                                                                                                      >とをするのか、知りたいです。まあ、文学的な興味というか、人間的関心です。
                                                                                                                                                                                                      >そこがわからないと、自分としてどうしていいのか分からない、そういうことです。
                                                                                                                                                                                                      >かつては研究不正は極めてまれでした、というかそう思っていていました。
                                                                                                                                                                                                      これを拝読し、やはり別世界に生きておられる大先生だと思いました。不正なんてどの世界にもあります。プロアマ問わずスポーツ、一般企業、政治、官庁、銀行等々。
                                                                                                                                                                                                      1960年代から70年代くらいまでのエリート的、牧歌的な大学・研究界が例外だっただけではないでしょうか。より大衆化、庶民化した現在の大学や研究の世界が、世間並みの倫理観(の欠如)とプレッシャーにさらされる環境になっただけです。
                                                                                                                                                                                                      したがって、「なぜ研究不正なるものをするのか、どういうひとびとがどういう理由でそういうことをするのか」の答えは、例えば「なぜスポーツ選手が不正をするのか・・・」等の疑問と同じで、上に行きたいから、楽をしたいから、プレッシャーから逃れたいから、という低次元の理由でしかありません。
                                                                                                                                                                                                      高尚な研究者として頂上まで登りつめた方には理解できないかもしれませんが、ポスドク一万人計画世代の研究者世代には(自分が不正をするかどうかは別として)「なぜ研究不正なるものをするのか、どういうひとびとがどういう理由でそういうことをするのか」というような答えが分かりきったことを悠長に議論をしている場合ではないのです。
                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                          おっしゃる通り、世代間の現状認識の違い、倫理観の違いがこの問題の最も大きな原因でしようね。
                                                                                                                                                                                                          身の周りにはタイラ先生やカトー先生のような純真で世間知らずな人は居ない。
                                                                                                                                                                                                          卒論生でさえ、もっと現実主義で狡猾で研究に絶望している。
                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                          「罪」に対して「罰」を与えることがどの程度抑止効果を持つか、というのは確かに昔から議論されていることです。罪人を非難することで犯罪が減らせるのか、という議論です。
                                                                                                                                                                                                          ただ、私はそういうものに参加するつもりはありません。どうぞおやりください、という立場です。
                                                                                                                                                                                                          功成り名を遂げ、老後の生活の心配をする必要もない方であればそういうのんきな話をしていてもいいのかもしれませんが、我々は目の前の不正に即座に対処しなければなりません。でないと不正なデータは横行し続け、それによって割を食う人々が増え続けてしまいます。近代法の成立以後数百年くらい法の専門家たちが議論し続けて結論が出ていない話を、趣味的に論じていられる状況ではありません。
                                                                                                                                                                                                          たとえそれが最善ではないにせよ、不正者に罰を与えることで不正が抑止できる可能性がある、と数千年間考えられてきました。それに従って、不正を行った者を批判するのが当面我々にできることです。
                                                                                                                                                                                                          もちろんもっと大きな議論も必要だという主張がわからないわけではないですが、結論が出るかどうかもわからない議論を優先させるわけにはいかない、と私は思います。
                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                            Miwako Ozaki > mitsuhiroyana 11年前
                                                                                                                                                                                                            大先生方にお伺いしたいです。
                                                                                                                                                                                                            私は先生方の発言に最も怒りを感じています。
                                                                                                                                                                                                            先生のご発言の『わたくしはそういう人々はたくさんいるのは熟知しているし、活発な議論もどうぞ、関係機関へのアピールや、処罰の仕組みもどうぞおやりください、お作りく ださい、そういう立場です。でも自分はそういうものに個人的に参加するつもりはありません。わたくしが、関心があるのは、ちがいます。〜不正の「大衆化」がいかにして起きてしまったのか、理解する必要があります。』
                                                                                                                                                                                                            何故おきてしまったのか?原因を突き詰めて行けば、熟知しながらも何の行動も起こされない、まさに先生方のような方々が今の状況を作られたのです。上記発言がどのように受け止められるのか、その影響力等を考えられたことがありますか?
                                                                                                                                                                                                            先生方の先生の世代や、亡くなられたか引退された同世代の先生方の中には、少なからず、自身の研究推進以外に科学技術分野全体のことを考えた次世代に向けた発言や行動をされた先生がいらしたと思います(科学技術分野全体のことを考えるとは、ただ、自分の研究分野に闇雲に予算を引き込めばよいというものではなく、また、成果に対し過度の宣伝をすることでもないです)。また、引き際や、自身の発言力の大きさ等もよく心得ていらし たと思います。その結果、日本はある程度の世界水準にまでいったと思います。
                                                                                                                                                                                                            残念なことに、まさに先生方のような発言をされる方々の方が意思決定の場に残りやすく、その背中をみて育った世代が今の教授クラスと思います。
                                                                                                                                                                                                            監査局や公正局が扱う課題は、『監査局や研究公正局の設立の必要性 〜科学者の心と言葉を取り戻す為に〜』にあるシンガポール宣言骨子中の原則部分です(下記参照)。詳細項目中にデータ捏造に関する項目も含まれますが、最も大切なことは、原則部分です。この理解なくして国際的なお付き合いは難しいのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                            また、日本のアカデミア役職者の行動によく見られる『事実を捏造する行為』の禁止という項目も、日本版には入れ込んだ方がよいかもしれません。
                                                                                                                                                                                                            序文:
                                                                                                                                                                                                            研究の価値および利益は研究公正に大きく左右される。研究を組織・実施する方法は国家的相違および学問的相違が存在する、あるいは存在しうるが、同時に、実施される場所にかかわらず研究公正の基盤となる原則および職業的責任が存在する。
                                                                                                                                                                                                            原則:
                                                                                                                                                                                                            研究全ての側面における誠実性
                                                                                                                                                                                                            研究実施における説明責任
                                                                                                                                                                                                            他者との協動における専門家としての礼儀および公平性
                                                                                                                                                                                                            他者の代表としての研究の適切な管理
                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                            Miwako Ozaki 11年前 edited
                                                                                                                                                                                                            現状を一番効果的にクリーンにする方法は、やはり公正局のような第三者機関の設立と思います。そして、公正局の運営には、研究者の人事や研究予算の授受に関わる関係者を参加させないことと思います(ファンディングエージェンシーや研究者等現場の方々との充分な情報交換や意見交換は行います)。これは効果があると思います。東大教授の逮捕を個別に扱っても(これを不問に伏してよいと言っているのではありません)責任転嫁的議論か人間の弱さのような哲学的な議論にはまり込むだけで、プラグマテックでないと思います。
                                                                                                                                                                                                            この場におよんでも文科省大臣や日本学術会議の発言の歯切れの悪さは、現状を改善する気がないのだと理解しました。
                                                                                                                                                                                                            アイデア盗用が公然と最も行われているところは、JSTのようなファンディングエージェンシーや他の申請書を読む機会がある審査、評価委員の立場にある研究者です。面白そうな提案があると、言葉のみキャーチーなものに変更し、そのテーマのもと新規事業を立ち上げ、アイデアを出した当人ではなく、適当な審査のもと仲間内に予算を落すのです。それで色々失敗しているのが、ERATO、CREST、その他多数のトップダウン事業と思います(勿論成功例もありますが、
                                                                                                                                                                                                            アイデアを盗用し安易に立ち上げたものに関しては成功例は少ないのではないでしょうか)COIという視点が行政側(特にファンディングエージェンシ)から、欠落しているのです。
                                                                                                                                                                                                            無理して実力以上の予算を獲得したPIは、成果がでそうな(あるいは出しそうな)研究者の研究妨害や自身の研究のデータ捏造にも走りたくなるのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                              Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                                                                              火に油を注ぐというかガソリンを注ぐようでちょっとおっかないですが、名声高い方、もしくは立場が凄く上の方に実際に行動を起こしてもらうことを期待するのは、下っ端の我々がすこし甘え過ぎかな、という気もします。同じような境遇にいる人間のグチの言い合いでなく、色々な立場の人の意見が「公に見えるような形」で出てくることは大切で、たとえば実際に騒動に巻き込まれた学生やポスドク、関わった人、それを隣で見ていた人の声がこのようなサイトに上がってくることは、やはり大切だと思います(なかなか報告書には上がってこないでしょうから)。制度を作るにせよ、制度を作る人が現場の声を知らなければなりませんし、その現場の声とて千差万別です。なぜ研究不正ということが起きるのか。チャンピオンデーターの概念と取り扱いの問題、過当競争の問題、インパクトファクターの問題、いろいろ出てきました。引き続き、議論のやり取り、お願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                  ガソリン注ぎに便乗すれば、行動しない人はせめて役職からは退いてくれないかな、というのはあります。
                                                                                                                                                                                                                  別に全て引退する必要はないですが。
                                                                                                                                                                                                                  ここでの議論を見ていて思うのは、研究倫理について教育しないといけなかったのは、若手の方じゃないのではないか、ということです。
                                                                                                                                                                                                                  叩かれても決して閉鎖しようとはしなかった委員の先生方、おそらく反感を買うことが分かっていても実名で意見を述べられた先生方には心から敬意を表しますが、やはりちょっと、という思いが否めません。
                                                                                                                                                                                                                  そのあたりを考えると、役職を何でもビッグネームばかりが占めている、という慣例をなんとかしたほうがいいんじゃないかという気がします(今でも多少は若手も入っていますが、もっと中枢に入れるなど)。
                                                                                                                                                                                                                  それこそ、そのほうが現場の声が上に届きやすいのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                      Miwako Ozaki > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                      この委員の選定も、メンバーを入れ替えることは簡単なことなのですが、なかなか変わりませんでした。それでも最近徐々に変わりつつはありますが、癒着構造というのはメンバーが変わっても、また、その構造を繰り替えすのが常です。委員の任期のターンオーバを早めることにより、全体のバランスをとることはできますが、長期的には、仕組みを作ってしまった方が健全であり、かつこのようなところに実名で意見を出さなければならないことにもならないでしょう。
                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
                                                                                                                                                                                                                      • アバター
                                                                                                                                                                                                                        Miwako Ozaki > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                        『名声高い方、もしくは立場が凄く上の方に、何かしてもらおう』とは誰も思っていないのではないでしょうか。ただし、それなりの立場にある方には、仕事をする責任がありますし(役職は単に飾りとしてあるのではないですから)、それができないのであれば、その座をしりぞくべきではないですか。科学技術分野全体がそれもできないのであれば、全く異なる業界の介入がスタートするのは国の仕組みとしては当然でしょう。
                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                          近藤滋 > 匿名 11年前 edited
                                                                                                                                                                                                                          ここで問題になっている「役職」とは、具体的には何を指しているのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                          また、どのような決め方が良いと思われますか?
                                                                                                                                                                                                                          例えば、分子生物学会の理事は、会員の選挙で選ばれます。これは、どの学会も同じだと思います。
                                                                                                                                                                                                                          政府関係の機関、例えば日本学術会議とかは、今、HPで調べてみたら、新会員は現会員の推薦で決めているようです。(私は会員ではないので、実際のところどんな感じなのか知りません。)
                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                              Miwako Ozaki > 近藤滋 11年前
                                                                                                                                                                                                                              少なくとも、ここで、私が使っている「役職」とは、研究者を抱える大学や研究所の管理職の方々と日本学術会議や総合科学技術会議のような科学技術分野全体のことを扱う組織の委員を想定してお話しています。
                                                                                                                                                                                                                              学会の理事のことはあまり想定しておりませんでした。学会は、各団体により組織形態も違えば、会の目的や目指すものも異なりますので、会員も含めた学会内で考えられた方がよいように思います。
                                                                                                                                                                                                                              日本学術会議に関していえば、10年以上同じ委員であったり、現委員の推薦でしか委員になれない仕組みは、現場の問題を幅広く吸い上げにくいですのでよくないと思っています。というか、学術会議は、実質何をされているのかよく解らない組織になっているようにみえるのですが。。。現状は、何の為にあるのですか?
                                                                                                                                                                                                                              本来であれば、選出基準は、専門性と考え方(発言のプロファイリングから)目的に合わせた人材を選ぶということかと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                          Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                                                                                          連投すいません。だいぶ下の方に行ってしまいましたが、「研究不正&論文不正」さんが指摘されていた問題は、すぐにでも対応できる内容かと思います。予算を配る側としては事業所からの声が上がってこないと動きようがない、ということであれば、たとえば、研究計画書の主たる業績の中に研究不正として認定された論文が記載されていた場合、研究費の交付を見合わせることが出来る仕組みを作るというのが良いのではないでしょうか。共著の場合どうするか、とか、運営費交付金はどうするかとか、細かい問題はあると思いますが、お金の出所が絶たれるというのは現場の人間にとって恐怖ですし、とりあえず科研費やJSTの事業に絞ってそのような仕組みを取り入れるだけでも、研究不正を強力に抑制する仕組みになるのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                          PIを集めて講習会をするよりは効果が大きくコストも小さいかと思うのですが。
                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
                                                                                                                                                                                                                          • 匿名A 11年前
                                                                                                                                                                                                                            ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘している者です。「匿名A」としては4回目の書き込みになります。
                                                                                                                                                                                                                            私の前回の書き込みの「◆捏造論文や撤回論文は必ずしも悪ではありません」の部分について、だいぶ批判をこのサイトや匿名掲示板で受けております。物議をかもすことを覚悟の上で書いた内容なので、予想していたことです。なので近藤先生の「100%同意します」という即レスには私もとてもびっくりしました。そんなにすぐに、100%も分かってくれるのですか、と。
                                                                                                                                                                                                                            「捏造論文は必ずしも悪ではない」は、もうだいぶ昔、私が捏造を引き継いで苦しんでいたラボで、先輩から言われた言葉です。その先輩はその当時に私をまったく助けてくれなかった先輩です。「捏造論文は必ずしも悪ではない。勇み足が科学の進歩を生むこともある。」なんて酷いことをいう先輩なのだろうと当時はとても思いました。しかし、それからだいぶ時間もたち、いろいろ勉強し、様々な経験を積み、私はそれが確かに当てはまる事例もたくさんあることを知りました。しかもそれが科学史における大きな進歩に関わった場合があることも知りました。
                                                                                                                                                                                                                            国民が研究者に血税を捧げているのは、捏造をしないからではありません。研究者が新しい面白い意義あることを見つけてくれるからです。どれだけ捏造が苦しくても、このことは絶対に忘れてはならないことだと私は思っています。恨みの矛先を国民に向けては絶対にいけません。我々は科学者です。研究者間競争の公平性の確保を科学の進歩より優先させてはなりません。我々が恨むべきは、科学の進歩を阻害するような捏造です。その捏造が生み出した実害というものを量る作業を我々は怠ってはなりません。それに、メインデータも含めて論文全体の検証をされてしまう方が嫌がる人が多いだろうと私は感じています。「末端データのコピペだけで論文が撤回されてしまった」と被害者ぶることができなくなりますから。
                                                                                                                                                                                                                            ただ、論文全体の検証にはコストはかかります。そのコストを払えないのであれば、「捏造=悪」の哲学で行くしかないとは思います。現実を調べれば、「捏造=悪」で行くべきということになるのかもしれません。そうなった場合は、大変残念ですが、仕方がありません。まずは、現実を淡々と調べなければなりません。
                                                                                                                                                                                                                            ひとつ、言い忘れたことを追加します。
                                                                                                                                                                                                                            ◆匿名掲示板では「なるほど」と思うこと以外は無視して結構です
                                                                                                                                                                                                                            現在匿名掲示板で論文捏造を扱っているスレッドには「ネオ」という言葉がタイトルに入っていることは皆さんご存知だと思います。この「ネオ」が入っているスレッドにおいて、私が書き込んだレスの数を丁寧に数えてみました。
                                                                                                                                                                                                                            ネオ1 ・・・ 346
                                                                                                                                                                                                                            ネオ2 ・・・ 340
                                                                                                                                                                                                                            ネオ3 ・・・ 190
                                                                                                                                                                                                                            ネオ4 ・・・ 3
                                                                                                                                                                                                                            一つのスレッドは全部で最大1000件の書き込みしかありませんから、3割以上が私の書き込みである場合もあったということです。匿名掲示板なんてこんなものです。短時間に似たような意見が続けざまに書き込まれた場合は、ほぼ自演と思って差し支えないと思います。「なるほど」と思うアイデア以外は匿名掲示板の書き込みは無視するべきです。自分とは反対の意見がたくさん書かれてもその根拠が薄ければ感情的になる必要などありません。発言の一部分だけを切り取って批判するような書き込みなどなおさらです。「なるほど」と思えなければ、一人の馬鹿が連続で書き込んでいると思えばいいのです。その確率はかなり高いです。特に、実名で書かれている方は匿名掲示板での批判に対して不要に感情的になることがないようにしていただければと思います。
                                                                                                                                                                                                                            謝らなければいけないことがあります。この「捏造問題にもっと怒りを」についた最初の書き込み「卒論のテーマが捏造の引継だった若手研究者」は私のものです。私はこの書き込みだけで終わりにするつもりでしたが、Nonakaさんの書き込みを見て、これはカミングアウト(といっても匿名ですが)して書き込んだ方がいいと判断し、「匿名A」として書き込むことにしました。私の書き込みがNonakaさんの書き込みに呼応したものであることは、Nonakaさんには感じていただいていたようです。
                                                                                                                                                                                                                            捏造への対応に関して私が一番言いたいことは、その調査や刑罰や処分を考えるなら、司法の世界ではるかに長い時間をかけて培われた知恵をもっと借りたほうがいいということです。
                                                                                                                                                                                                                            捏造問題は、私の青春の一部を捧げた問題でもあります。実名では誰にも語ることができない青春です。私がそんな経験があると知る人は、当時同じラボに所属した人以外はほとんどいません。ですから、匿名掲示板やこのサイトでは出来るだけ丁寧に語らせていただきたいと思ってきました。
                                                                                                                                                                                                                            私の長文がこのサイトに悪い影響を及ぼしているという指摘が匿名掲示板にあり、それはそうかもしれないと思いました。少なくとも「匿名A」としてはこれを最後の書き込みにします。近藤先生や中川先生の試みに大きな敬意を持っています。新しいターゲットブログを楽しみにしております。
                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                Shinichi Nakagawa > 匿名A 11年前
                                                                                                                                                                                                                                貴重なご意見ありがとうございます。発言の一部への批判という事で言えば、僕自身も「一部を切り取った」新聞記事を見てかっとなって反応してしまった事、少々反省しています。議論は積み重ねが大事だと思います。長文になるのはいたしかたないところもあると思います。余計なことを言うようですが、研究者は投稿論文のやり取りで匿名レフリーからの鬼のような叩かれにはさんざん慣れているので、意外と皆さん感情的にはなっていないような、気もします(でも叩かれたくないのが人情ですね。ただ、肯定意見ばかりでは議論は深まりませんので、、、(やせがまん))。
                                                                                                                                                                                                                                ともあれ、とにかくいろいろな立場の方の多様な意見をこのサイトで見えるようにする事が大切だと思っています。分生の年会では研究倫理に関する理事会主催のセミナーがいくつも開催されるはずです。ガチ議論サイトはそれらの企画の主催者ではないので直接関わりませんが、このターゲットブログで行われた議論は何らかの形で反映されるものと期待しています。
                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                近藤滋 11年前
                                                                                                                                                                                                                                たくさんのコメント有難うございます。
                                                                                                                                                                                                                                特に実名で書き込んでいただいている先生方に心からお礼を申し上げます。
                                                                                                                                                                                                                                Miwako Ozakiさん
                                                                                                                                                                                                                                Ozakiさんのコメントの中には、「研究費申請書の査読者による盗用」が出てきており、これが捏造以上の問題としてOzakiさんの主張の主要因になっているように思います。この「捏造問題にもっと怒りを」の中での議論では、「論文データのねつ造が頻発している」というコンセンサスはありますが、盗用が頻発しているという意識は無いと思います。(私が知らないだけかもしれませんが) できれば、盗用が大きな問題になっている事が解る資料か何かを提示していただけないでしょうか。そうでないと、バックに異なるものをイメージしたまま議論が進んで、議論にまとまりが無くなる可能性が高いです。
                                                                                                                                                                                                                                匿名Aさま
                                                                                                                                                                                                                                「100%同意」とお答えしたのはちょっと言い過ぎだったかもしれませんが、今回の書き込みを読ませていただき、改めて、自分の考えていることに近いと思いました。私が、匿名Aさんの投稿を読んで、真っ先に思い浮かべたのが、メンデルの遺伝法則の論文とシュペーマンの移植2次胚論文です。これらは、統計的に細部を問題にしたら、多分リジェクトされてしまう可能性が高いです。しかし、これ等のすばらしい論文を否定するようなルールなら、そんなルールは存在するべきではないと思います。
                                                                                                                                                                                                                                コピペの様な明白な捏造データがあれば、その論文全体の信用性が失われます。ですから、ジャーナルは、それが発見されたら即座に、その論文の「アクセプト」を取り消すべきです。分野内で同じ方向性で競争をしているような場合、最初にゴールした捏造論文が無くなれば、次の論文が繰り上がります。簡単だし、ペナルティとして十分です。また、メインデータに強烈なインパクトと個性と再現性がある論文であれば、次が出てきませんので、元の著者が正しい論文を出し直す事が可能です。コピペ著者がジャーナルにクレームをつける可能性はありません。論文が無くなってしまうのであれば、それに研究費が与えられることも無いし、捏造した人のメリットも無くなります。それが行われるだけで、状況はかなり改善されるはずなのに、ジャーナルがそれを行わない意味が解りません。
                                                                                                                                                                                                                                片瀬さん
                                                                                                                                                                                                                                片瀬さんが紹介してくれた論文を読みました。論文から、一番強く感じたのは、ちゃんとしたデータに基づいて議論することの重要さです。例えば、捏造告発に関する現在のシステムの問題点として「実名で、自分の所属する機関に告発しなければならず、それが不可能である」と多くの人が(私自身もです)主張しますが、現実には匿名の告発もかなりの割合で受け付けられています。大学(阪大・東大)のHPの告発窓口の説明を読んでみると、ちゃんと匿名でも可能であることが書いてありました。
                                                                                                                                                                                                                                実は、論文の著者の所属するJSTの監査室を訪問し、室員の方々とお話をしてきました。彼らはこのガチ議論HPをチェックしています。立場上、ここに書き込むことは難しいとのことですが、何らかの形で参加していただけるようにお願いをしてきました。が、まだちょっと時間がかかるかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                論文捏造&研究不正さま
                                                                                                                                                                                                                                森直樹氏が、今までに分子生物学会員であったことは一度もないようです。したがって、学会としては正式にできることは無いと思います。我々にできることがあるとすれば、いろいろな手を使い、この話を広めて、研究者内の常識にしてしまう事でしょう。このHPをJSTがチェックしているのであれば、文科省、JSPSの担当部門も読んでいるでしょう。彼らにとってルールの整合性は極めて重大ですから、何もしない事は無いと思います。加藤問題に関しては、新聞へのリークがあったので東大も公式発表を急ぐはずです。それが出れば、研究資金配給元としても何らかの判断をせざるを得ず、それは他の事件にも波及するはずです。それを確実にするには、研究者の間でこの問題に対する関心が高いことをアピールし続ける事が必要です。このガチ議論HP自体が存在する意味は、まさにそこにあると思っています。
                                                                                                                                                                                                                                加藤茂明さんへ(もし万が一ここを見ていたら)
                                                                                                                                                                                                                                あなたは分子生物学会の会員であり、研究倫理フォーラムの講師でもありました。学会員に対し、今回の問題に対して釈明する義務があるはずです。なぜ、どのようにして捏造が起こったかを説明しに、年会に来ていただきたい。どんなに福島での支援活動をしていても、その義務はいささかも消えません。あなたが、サイエンスの世界に戻れる可能性がわずかでもあるとすれば、今回の事件について自分の口で語ることが、絶対に必要です。もし会場に来るのが無理と言う事であれば、スカイプによる参加も考慮します。ご連絡をお待ちしております。
                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                    「末端部分の捏造」について、やはり思うことがあります。
                                                                                                                                                                                                                                    申し訳ありませんが私はこの話題を実名で行う勇気はありません。
                                                                                                                                                                                                                                    年会長という立場上どうしても叩かれることが多いにもかかわらず、忌憚ないご意見を述べられている近藤先生は率直にすごいと思います(皮肉ではありませんw)。
                                                                                                                                                                                                                                    2chで、メンデルの捏造が科学の進歩に寄与していない、それどころか阻害してしまった可能性が挙げられていました。捏造による不自然さがあったからこそ、メンデルの論文は黙殺されてしまったのだ、と。残念ながら、私はそれをありそうなことだと感じてしまいました。
                                                                                                                                                                                                                                    たとえば加藤先生の出した論文のうち、問題ありとされた43件以外について、みなさんはどうお考えでしょうか。またそれら(43件以外)の論文を使って学位を取得したりポストを取得したりした研究者のことを、どう評価されるでしょうか。建前ではなく本音として、「それはそれ、これはこれ」として有効に活用する気になりますでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                    まあ現代であれば大勢の人が追試を行いますので、「怪しい論文に入っている一筋の真実」が見逃されることはないでしょう。それでも怪しい論文に書いてあるデータはすべて無いものとして議論が行われるわけで、費やされたあらゆるコストはすべて無駄になってしまいます。
                                                                                                                                                                                                                                    むしろすばらしい成果が含まれている可能性があるからこそ、末端部分での捏造は行うべきではない、全面的に否定されるべきだ、と思えてならないのです。
                                                                                                                                                                                                                                    別に潔癖を気取っているわけではなく、結局はそうすることが一番「経済的」なのではないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                        年会長?
                                                                                                                                                                                                                                        年会長なんて、ちょっと大きい忘年会の幹事にすぎません。ついでに言えば、学会の理事、大学の学長、学術会議の議員とかの役職だって、科学者という物差しで見れば、雑用係のトップです。誰も、役職なんかで評価されたくないでしょう。1科学者としての業績だけで評価されたいはずです。
                                                                                                                                                                                                                                        メンデルが科学の進歩を阻害???
                                                                                                                                                                                                                                        とんでもない誤解です。メンデルが理解されなかったのは、あまりにも時代に先んじていたためです。メンデルについては、是非、私が以前に書いたコラムをお読みください。考えが変わるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                        http://www.fbs.osaka-u.ac.j...
                                                                                                                                                                                                                                        加藤研の43捏造論文以外の論文の価値
                                                                                                                                                                                                                                        もし私が同じ分野の研究者であれば、残りの論文も眉唾ものと考え信用しません。同じ目的を追っている同業者がたくさん居るのであれば、同じようなデータはすぐに出るので、疑わしい論文を参考にする危険を冒す必要はありません。そういう意味では、論文の価値はありません。しかし、論文の中に、他のラボで追試されていない結果で重要な結果があれば、自分のところで追試し、確認できればそれを基に研究を進めるでしょう。事実は事実です。
                                                                                                                                                                                                                                        43件以外の論文を書いた人たち
                                                                                                                                                                                                                                        大きなラボに所属しており分業で研究していた場合、NCS論文の筆頭著者であろうとも、その人の科学者としての才能を保証するとは思っていません。評価できるのは、ストレスフルな大ラボで生き残るタフさ、そこでfirstを取れるだけの実験のうまさ、速さ、クレバーさなどですが、それは結構研究業界を生き抜くには重要な才能です。その人が本当に捏造に加わっていないのであれば、その人は最大の被害者です。救わなければいけません。でも,
                                                                                                                                                                                                                                        事件の全容が明らかにならないと、それを証明するのが難しいですね。
                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                        近藤先生
                                                                                                                                                                                                                                        >論文から、一番強く感じたのは、ちゃんとしたデータに基づいて議論することの重要さです。
                                                                                                                                                                                                                                        私も、印象に流されて考えてしまわない様に、まずは根拠となるデータを把握してから、それに基づいて判断していくことが大事だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                        匿名による告発が受理されるかどうかの点ですが、東北大歯学研究科の助教による論文捏造事件のケースでは、2007年に東北大学の研究不正告発の窓口に、掲示板サイト「2ちゃんねる」の書き込みと関連する論文5編を印刷した匿名の投書が届けられましたが、大学側は匿名者からの告発は信頼性がないとして却下してしまいました。翌年の6月末になって、日本細菌学会が緊急調査委員会を設置してこの件の調査を始め、論文に改竄が見つかったとして文科省と東北大学に報告し、それによって大学内に調査委員会が設置されて本格的に調査が開始されています。
                                                                                                                                                                                                                                        匿名でも告発内容に信憑性があれば調査を開始してもらえる場合が多いと思いますが、先の様なケースもあり、匿名の告発だとなかなか受けてもらえずに所属機関の調査が遅れてしまうこともあると思います。
                                                                                                                                                                                                                                        JST監査室の方々もこちらのHPをチェックされているとのことですが、ここで出されている様々な意見を読んで下さるのは、研究現場の人達の声を知って頂けるのでとても良いことだと思います。(ぜひとも何らかの形で参加して頂けたら、ありがたいと思います)
                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                        盗用の頻発は、まさにJSTが一番情報をお持ちではないでしょうか。私は行政官に向けた無記名アンケートを(文科省政策研究所からJSTでも、JST主導でもよいですが)取って頂きたいと思っています (場合によっては利害関係のない他の組織がアンケートされた方がよいかもしれません)。それが一番よい資料となるのではないでしょうか。ピュアレビューやアクションプランと称する制度も制度の一部のみ輸入してきたのだと思いますが、制度としては片手落ちです。
                                                                                                                                                                                                                                        各論的な紹介であれば、確実なところで3〜4件はご紹介できますが、何件かは裁判の争点になって行くものと思いますので、暫く公開は控えたいですが、いずれ公開されます。
                                                                                                                                                                                                                                        また、片瀬さんへのコメント部分にある、告発窓口が、HPに記述してある情報通りかどうかは解らないです。例えば、早稲田大学もHP上の制度は大変充実しているようにみえますが、パワハラやその他告発窓口や公益監査室、すべて中枢執行部に情報が行きます。実体としては、告発者の匿名性も権利も守られていません。内部間での調査が難しいことは、今回の東大の逮捕事件も今話題になっている諸々の不正事件からも解ると思います。
                                                                                                                                                                                                                                        多数意見によるものだと主張するためのデータを取ることも必要ですが、明らかに必要な制度や仕組み作りはさっさと実行に踏み切ることも必要なのではないでしょうか (不正に関しては10年以上に渡り、『対策が必要だが様子をみよう』ということでここまできているのではないでしょうか。ポスドク問題も雇用問題もです)。どうしてこうなったかではなく、ではこう改善していきましょう、の議論の方が必要なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                        また、人間の本質を過信しないことと思います。聖人のようなヒトの方が少ないと思います。できるだけ不正や盗用、研究妨害が起きないような仕組みを作る方が『ヒトに優しい』と思いますが。。
                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                            とりあえず、現時点で盗用が、論文捏造と同じぐらい頻発しているという資料がないのであれば、この「捏造問題にもっと怒りを」のコメント欄では、議論は捏造に絞っていただき、盗用に関しては、別件としてご意見を掲載させてください。一つのラインで捏造と盗用の両方を扱うのは難しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                            コピペ捏造に関しては、告発者不明でも調査が始まる可能性が高いと言う事です。
                                                                                                                                                                                                                                            多数意見であることを主張するためでは無く、議論のベースになる現状認識のためのデータです。現状認識が正しくなければ、何をどう改善して行くのか議論できません。Ozakiさんも私も、自分の耳に入ってくる情報を基に意見を言っていますが、それが本当に現状を普遍的に眺めてのものかどうかは解りません。
                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                別のラインの件了解しました。
                                                                                                                                                                                                                                                一点のみ、盗用はどの程度普遍的におきているかを調べるより先に、10件もあれば、文科省やファンディグエージェンシーは対策を打つべく対応を考えるのが、私の感覚では普通ですが。。。普遍的な検証が必要なものと、そうでないものがあると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                    盗用が10件でもあれば対応を考えるのが普通、という件に関しては、全くその通りです。私が言いたかったのは、捏造に関してどのような対策を打つのが良いか、を具体的に考える時には、現実に起きている捏造の例に対するちゃんとしたデータを基に考える必要があるということです。公正局ができたにせよ、そういったデータは必要です。
                                                                                                                                                                                                                                                    この辺の意見の食い違いも、私の意見が捏造問題限定なのに対し、Ozakiさんは、もっと広く不正問題全般について考えていることから生じていると思われたので、別ラインを立ち上げていただけるように、お願いいたしました。
                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                 日本学術会議でこの4月2日まで副会長を務めておりました武市正人です。この掲示板での議論を深い関心を持って読ませていただいております。専門分野は学術会議の分野では情報学、より具体的には Computer Science, Software Science ですので、生命科学の方々が直面しておられる課題とは少々、距離があると感じています。しかしながら、研究活動における不正行為は分野を問わず学術界におけるきわめて重大な問題であることはいうまでもありません。日本学術会議の果たすべき役割は、わが国の科学者・研究者を代表する機関として、分野を越えて学術のあるべき姿を社会に示すことだといえます。もちろん、科学者・研究者の行動を自ら律することも当然の任務だといえます。副会長在任中には、(直接の担当ではありませんでしたが)「科学者の行動規範」の改訂を行い、公開いたしました。
                                                                                                                                                                                                                                                 日本学術会議へのご意見を拝見するにつけ、1年半の間、副会長を務めた者として責任を感じるところです。今は、一会員として、日本分子生物学会での「捏造問題フォーラム」等の取組みにも関心を持って、なすべきことを考えたいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                 論文の捏造の他にも、査読者による盗用といった不正も指摘されていますが、論文数の水増しによる業績誇張といった、科学者の資質の問題ともいえる課題もあるでしょう。科学者自らがこのことを認識し、解決するための方策が必要であるとのご指摘に共感いたします。
                                                                                                                                                                                                                                                 今後とも議論を注視させていただきたいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                  中川さん、近藤さんが「出てきた結果を取捨選択」ことを容認していることに私は違和感を覚えざるを得ません。ではなぜメンデル、シュペーマンは批判されないのでしょうか?もっと究極?の例はミリカンの実験です(170ものデータの
                                                                                                                                                                                                                                                  うち自分の仮説に合う少数の58個しか使わなかったそうです 竹内薫著99.9%は仮説 より)。おそらく彼らは直感的に、使わなかったデータは実験上の誤りである、もしくはまだわからな
                                                                                                                                                                                                                                                  いロジックが隠れていると思い、特定のデータのみを使ったのでしょう。当然かもしれませんが、これらの論文は後で検証され、正しいとわかったから賞賛され
                                                                                                                                                                                                                                                  批判されないのでしょう。察するにこれらの論文が書かれた当時は発表された論文はあくまで仮説であって、その後検証され実証されて初めて評価され、間違いが
                                                                                                                                                                                                                                                  判明すれば批判(抹殺?)される、ということだったのでは?これに対し、現在の論文は発表された時点で、論文の結論は証明された物だとマスコミはもちろ
                                                                                                                                                                                                                                                  んほとんどの科学者も思うのではないでしょうか?私はこのような今の状況では(少なくとも同様の実験の)データは隠さず出すべきだと思います。もちろん全てのデータが仮説を支持するとは限りませんが、そこは何とか言い訳するべきでは。そして雑誌のeditorや査読者は本質が正しいと思えば些細な矛盾には寛容であるべきだと思います。反対に古き良き時代(?)にもどって、科学者の直観を論文に許し、その代わり科学論文は検証されるべき仮説と考える、のもありでしょうか?そう言う意味ではいわゆる二番煎じ(になってしまった)論文も検証論文として正当に評価されるべきなのかなと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                      Tak > Hitoshi Sawa 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                      Sawa先生の書き込み全体の内容には賛成なのですが、このサイトのどこをどう読んだら「中川さん、近藤さんが『出てきた結果を取捨選択』ことを容認している」と解釈出来るのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                      匿名掲示板のレスでも類似の誤読を多数感じます。
                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                          Nakagawa先生は不正だとは思わないという趣旨の投稿をされています。ただし、本来であればもっと突っ込んだ議論をすべき話題だろう、ということも述べてらっしゃいます。
                                                                                                                                                                                                                                                          近藤先生はおそらくチャンピオンデータの問題自体に触れておられません。
                                                                                                                                                                                                                                                          私は軽い捏造だろうがチャンピオンデータ問題だろうが、そういうところを甘くするといずれ大変なことにつながると思っていますので、ダメなものはダメというべきだと考えていますが、そうではない意見をはっきりと述べていただくのも参考になります。
                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                              Tak > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                              ですから、どこをどう読んだら(取捨選択を)不正だとは思わないとNakagawa先生が言っていることになるのですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                  "出てきた結果を取捨選択する事まで「不正」扱いする事はいかがなものか、ということです。"とあります。もちろん真意は違うかもしれませんが、少なくとも取捨選択OKという誤解を与えます。取捨選択に客観的科学的根拠があれば問題ないでしょう。例えば、ある実験ではコントロールがうまくいっていないのでやり直し、や単純にサンプル数を増やすのは問題ないでしょう。根拠もなく仮説に都合がいい、悪いからという理由のみで取捨選択するのはおかしいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                      論文はレポートではないのですから、データを取捨選択して当たり前でしょう。悪意のない取捨選択はOKです。取捨選択の基準は科学的根拠であったり、その人のとる科学的立場(=仮説)などです。選択を誤ればダメ研究者の烙印を押されるリスクがあるし、ある事象に対して世界的に意見が二分、三分されていることなど普通に起きています。チャンピオンデータだって後に正しいとわかればそれでいいでしょう。PCR法の最初の論文を知っていますか?耐熱酵素もなくPCR産物を得ることなんて、それこそチャンピオンデータでしかないでしょう。でも確信(その時は主観でしかないが)があったからチャンピオンデータであっても世に示したわけです。誰にも再現できなければ忘れ去られるだけです。そういう無駄もなければ進歩はないのではないですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                          シュペーマンもPCRも一回でも成功することが重要な実験で、成功例だけを発表することにちゃんとした科学的根拠があると思います。しかし「データを取捨選択して当たり前でしょう」とか、「取捨選択の基準はその人の仮説」でOK、とかはとても誤解を招くと思います。何が「悪意」なのかはあいまいで人によって異なると思います。メンデルについては近藤さんのコラム(読んでましたが忘れてました)で、「どうやってエンドウと着目した遺伝形質を選び出したかを説明していく」とあります。原著を読んでませんが、もし根拠が示されている、少なくとも特定の形質データだけを使用したことがはっきり記述されているのであれば全く問題ないと思います。そうでなくてもメンデルにはそうする根拠があったのだと思いますが、それをこの場で公に推奨してよろしいのでしょうか? 私が危惧するのは、メンデルが自分の仮説に合うデータだけを使って(それ以外のデータの存在に触れず)問題ないなら、自分も(悪意でなく例えば科学の発展という善意で)恣意的に取捨選択してもいいでしょう、という間違った考えをこのサイトを通じて流布させてしまうことです。
                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                          猫から犬が生まれてきたら、それが100万件に1件であっても、これまでの我々の常識では理解できない何かがそこにあると解ります。再現ができなくても報告すべきでしょう。シュペーマンの2次胚実験は、それに近いと思います。100個に1個でも、1000個に1個でも、重要性は変わりません。それをチャンピオンデータと呼んで否定することはできないと思います。メンデルについては、拙著をお読みください。http://www.fbs.osaka-u.ac.j...
                                                                                                                                                                                                                                                                          選んで良いデータと、選んではいけないデータがあります。それをいっしょくたに議論するのは、不毛だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                              近藤先生の例でいえば、「100万件に一件こういうことがあった」と報告することは何の問題もないのではないかと思います。ここで問題になっているのは、そのデータのみから「犬からは猫が生まれる」と報告することかと思ってましたが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                Fj > 近藤滋 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                先生のメンデルに関す記事を読ませて頂きましたが、先生の論理展開には既に遺伝の法則を学んでいる故のバイアスがかかっているように感じます。 19世紀ともなれば農業も発達し品種改良の技術もあったはずです。そもそも人工授粉してる時点でそのことは明らかです。そのなかで純系を作出することは新たな品種を確立するの同じです。遺伝に関する知識はあったのだと思います。そして、数学にこだわったのではなく物理現象の測定と法則性の証明という観点から見ると一般的な方法を用いている正統派だと思います。何ら恣意的な改竄があるようには思えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                先生の書き込みから、再現性の乏しいデータを再現性がとれるまで突き詰めるのではなく、再現性の乏しいデータの中から都合の良いデータを抽出することを肯定しているように解釈されている方がいるようです。メンデルは、都合の良いデータを抽出したのではなく、再現性がとれるような条件を突き詰めただけだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                    確率が重要なデータと、そうでないデータを分けて考えるべきです。前者の場合、特に薬剤の効果を調べる時などは「再現性の乏しいデータの中から都合の良いデータを抽出する」のは、誰が見ても言語道断です。シュペーマンの場合、「完全な2次胚ができる」という驚くべき事実が、そこに重要な原理が存在する事を強く示唆しますので、成功確率は問題になりません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                    今ここでなされている議論は、この2つを混同しているために起きていると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                    メンデルは恣意的な改竄なんてしていないとおもいますし、今の常識で見れば正統派です。しかし、当時の常識ではそうでなかったという事でしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっともっと掘り下げて、根源的なところから考えてみて下さい。真実がどちらなのかわからないから「仮」説なんじゃないですか?「取る」のも「捨てる」のも「選ぶ」のも、その時点では確固たる根拠なんかないはずです。たいていは「私はそう考える」とか「多くの人がそう考えている」程度のものでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                  「定」説に反する結果は失敗だから捨てる?その定説ほんとなの?定説を否定するために定説に沿う結果を捨てて反する結果を取るのは捏造?もう哲学論争にしかならないからこのへんでやめときますが、データの取捨選択は時には捏造ということでもいいですが、結局は悪意の認定をどう行うか?ということに尽きるんじゃないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                          論文に使用したデータをジャーナルのサイトや公的な場にdepositすることを、原則、(公的研究費を使った研究については)義務化するのが良いのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                          多くのジャーナルでは、論文に使用したデータとマテリアルを保管し、読者のリクエストに応じて出さないといけないことになっているはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                          例えば、Natureでは、
                                                                                                                                                                                                                                                                          "In inherent principle of publication is that others should be able to replicate and build upon the authors' published claims. Therefore, a condition of publication in a Nature journal is that authors are required to make materials, data and associated protocols promptly available to readers without undue qualifications."
                                                                                                                                                                                                                                                                          というように記載されています。
                                                                                                                                                                                                                                                                          日本学術会議の「科学者の行動規範」にも
                                                                                                                                                                                                                                                                          「研究・調査データの記録保存や厳正な取扱いを徹底し、ねつ造、改ざん、盗用などの不正行為を為さず、また加担しない。」
                                                                                                                                                                                                                                                                          とあり、研究・調査データの記録保存や厳正な取扱いが必要であることを明記しています。しかしながら、ローデータをリクエストしてももらえることは実際には少ないのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                          近年は、ローデータのほとんどはデジタル化されており、またそうでないものも極めて容易にデジタル化できる場合がほとんどです。データ保管・公開のコストが激減しており、最近のジャーナルではローデータも含めて掲載が可能になってきているところも多いです。サマライズされたグラフや、チャンピオンデータ的写真のみ論文に掲載するのは、ジャーナルが紙媒体でしか流通しなかった時代の名残りでしかないといっても過言ではないと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                          私の研究室では、マウスの行動解析を「支援的共同研究」として行なっています。10年近く前よりローデータはすべてデータベースに保管するようにし、失敗した実験のデータも含めて削除を禁止するようにしています。さらに論文化された後には、オープンなデータベースにローデータをすべて公開するようにしています。
                                                                                                                                                                                                                                                                          以下にも記していますが、私の経験上、都合の悪いデータを抜くということは少なくともアメリカでは頻繁に行われているようでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                          http://dsm.fujita-hu.ac.jp/...
                                                                                                                                                                                                                                                                          私はこれをたいへんよろしくないことだと思いましたので、帰国してすぐにこのような対策をとった、ということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                          ローデータの保管・提供の義務は昔からあります。これを公の場にデポジットする手間・労力・コストは近年は激減しているわけで、そうしない理由はほとんどないのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                          このようにすることにより、不正はかなり減らすことができるのではないかと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                            「データの取捨選択」という言葉の受け取り方が研究者によって違っていて、明らかにそれはいかんだろうというものから、そこまで細かいことを言わなくても良いでしょう、というものまであると思います。具体例で議論するのがよいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                            たとえば、胚操作を伴うような実験の場合、手技の上達の問題がありますから、初期の実験で出てきたデータは統計に含めない、というのは不正ではないでしょう(厳密な人はこれもおかしいというかもしれませんが)。一方、いつまでたっても結果が安定せず、この一例を抜けば有意差が出るのに、、、なんてときは、抜きたくなるのが人情ですが、それはいかんでしょう(宮川さんがふれておられた行動解析での恣意的なデータ選択などがこれにあたるかと)。多くの不正はそういう状況での悪魔のささやきに耳を貸してしまうことで行われているのだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                            ストーリーに合わないネガティブなデータは敢えて出さない、ということも、普通にあることだと思っています。ネガティブな結果の解釈には、本当に実験がうまくいっているのかどうか分からないという問題がつきまといます。これも具体例でいきましょう。たとえば、シグナル分子Wnt2bを発現する培養細胞をダンゴにして網膜の前駆細胞のペレットと共培養すると分化が抑えられる、という実験をかつてやっていましたが、なぜか培養細胞株には293細胞を使わないと、うまくいきませんでした。L細胞も初代培養細胞もためしましたがうまくいかない。これは、見ている効果がWntによるものでなく、293細胞がWnt2bに応じて発現する何らかの別のシグナル分子によるものである可能性を示唆しています。一応WntのインヒビターFzd-CRDで効果が消えることは見ていますが、別のシグナル分子である可能性を直接否定しているわけではありません。やはり複数の培養細胞で効果が確かめられるのが理想ですが、それができない。今から考えればWntlessみたいな一種のシャペロンがその細胞で発現しているかどうかが鍵だったと思うのですが、それらのネガティブデータを必ず論文に含めなければいけないか、というとそうではなかろうと。そのあたりはある程度妥協して、その他の実験の結果を総合的に判断して、ストーリーを組み立てていくことになります。常に思い通りの結果が出る訳ではない。ある程度取捨選択しなければいけない、というのはそういう意味です。
                                                                                                                                                                                                                                                                            ただし、悪質な取捨選択、というのももちろんあると思います。チャンピオンデータ、というのも、人によって捉え方が違うようです。ですので、年会でそのあたりをきちんと話をするというのは大切なのではないかと思ったわけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                            特に、時々うまくいくけれども、うまくいかないときもある。おそらく自分がまだ知らない理由があってうまくいかないのだろう。だからうまくいくときのデータだけでストーリーを作ろう。というようなケースをどうするか。一目、そういう取捨選択は良くないと思いますが、結果として、それが大きくサイエンスを進めた例もあるのかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                            ただ、現在問題とされている研究不正はそのレベルで話をしてもしかたがないのかもしれない、というのが最近の正直な印象です。この論文さえ出ればポジションが取れる、科研費が取れる、出世できる、という発想の元にムリをしてしまう人が多いのだとしたら、データの取り扱い方や解釈の仕方について議論することについてむなしさを感じてしまうのも事実です。。。
                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                SH > Shinichi Nakagawa 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                > たとえば、胚操作を伴うような実験の場合、手技の上達の問題がありますから、初期の実験で出てきたデータは統計に含めない、というのは不正ではないでしょう
                                                                                                                                                                                                                                                                                おそらくデータを得たあとに取捨選択をした場合は、厳密にいえば不正にあたると思います。このケースでは、「ここまでは練習、ここから本番」と決めてからデータを取るべきだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                画像の改竄など、それ以前の悪質なものが多すぎるような気もしますが。。。
                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                  「この一例を抜けば有意差が出るのに、、、」というのが「いかん」ですか?研究は手技の上手い下手を競っているわけではないのですから、都合の悪い「一例」を含めるかどうかは、結局はその人がとる科学的立場(=仮説)によるのだと思います。その取捨選択が結果的に間違いで、その論文をもとに実験した人が不利益を被ったとしても、その人が論文の裏に潜む真実を見抜けなったせいです。論文に書いてあることが全て正しいはずがなく、ある論文に沿って実験をしたらうまくいかず残念な思いをしたことなんて日常茶飯事です。論文は科学的主張の手段でしかないのですから、信じるも信じないも受け手次第だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                      SH > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                      外れ値を削るのは、実験計画を立てた時点であらかじめ決めたルールに基づいて行われるべきで、有為差を出すために削るのはアウトです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      「その取捨選択が結果的に間違い」で再現性が担保されていないのであれば、それは捏造です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      そういった論文が存在しているせいで、正当な論文が受理されない、その結果研究費が得られない、ポジションが獲得できないというのが、ここで議論されている「怒り」です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                      データの取捨選択がどういう場合に正当で、どういう場合にはそうでないか、ということについては、それだけでかなりの議論ができるかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      ここではまず、バンド画像の180度回転後の再利用、というような「それ以前の悪質なもの」、誰が判断しても不正といえるもの、を議論の対象にしたほうがよろしいのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      そのようなものを減らそう、という意味では、論文図表に用いたローデータの公表を義務付けるだけで、かなりの不正防止効果が得られると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      加藤氏の例のように、「バンド画像を180度回転して、別の図で再利用する」ようなことが頻発しているわけです(私がエディターをしているジャーナルでも先週、査読者がみつけました;180度回転後に縦横比率もいじってあり、私が指摘した所、責任著者がこの不正を認めました)。そういうものが頻発している事実からの推測ですが、グラフや統計解析に用いられるデータも「都合がわるいものを抜く」だけでなく、「そもそもグラフに使われたデータがない」といったようなことすらかなりあるのではないか、という気がしています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                      統計解析に用いたデータを得たメンブレン全体の写真の公表や、グラフに用いたローデータの公表が義務付けられるだけで、「それ以前の悪質なもの」はかなり減るのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                        ここでの盛り上がり方を見ても、これが相当重要な問題であることが感じられます。ある意味で触れられたくない話題でもあるのかな、とさえ思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                        ただあやふやにすると、悪意ある捏造者に一番利用されやすい部分でもありますので、年会で徹底的に議論してもらいたいところです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                        できれば学会としての統一見解まで出してもらいたいところですが、まあ難しいでしょうね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                            Tak > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                            どちらかといえば、重要ではない問題にみなさんこだわり過ぎのように思います。捏造を取り締まる機関が本格的にできるのであれば、捏造と非捏造の線引きの問題は確かに重要になるでしょう。しかし、現在問題になっている東大や降圧剤の事案は、そういう次元の問題ではないはずです。今度の年会では取り上げなくて良いと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                            『今度の論文には何のデータを載せるか』という取捨選択でしたら、自力で論文を一報でも書いたことがある人であれば全員やっているはずのことです。不適切な取捨選択は捏造扱いされて良いと思いますが、取捨選択の正当性に拘るよりは再現性に拘ってほしいと思います。表面上の書類だけ揃えて満足するダメ官僚を彷彿とさせます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                          やはり、ささいな捏造を強く非難するのは良くない、というのがどうもよくわかりません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                          有意義な結果も含まれているかもしれないから、というのがその理由と理解していますが、捏造が非難される時点では既に結果は公表されています。有意義な結果が含まれていたとすれば、それはもう我々のコミュニティのものとなっているはずです。たとえば誰かが追試すれば、それは確固たる科学的真実となるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                          であれば、捏造者を心置きなく非難しても、なんら問題ないのではないでしょうか。怪しい論文の中の有意義な結果については、既に吸い上げています。残ったのは、我々の科学を破壊しようとした捏造者だけです。いくらでも、必要なだけ非難すればいいんじゃないかな、と思うのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                          メンデルが何度も例示されていますが、メンデルは没後百年以上経った今でも、本人が訪れたこともない極東の島国ですら、捏造者の代表例として挙げられるという立場に立たされています(そもそも捏造があったかどうかに議論がある状態であるにもかかわらず、です)。しかも論文の中にあった有意義な結果も容れられず、生物学者としての利益を受け取ることはほとんどありませんでした。ポストにも就けていません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                          どちらかというと、メンデルは「捏造があったかどうかもわからないのに強烈に非難されている人物」なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                              Tak > 匿名 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                              「ささいな捏造を強く非難するのは良くない」とは誰も言っていないと思いますが。「過度な非難」と「強い非難」は全く異なる概念です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                              心置きなく非難するとか、いくらでも非難するとか、そういう考え方はまともではありません。それはいじめです。誰にとってもプラスになるとは思えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                              捏造を考える以前の問題に思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                              Shigeo Hayashi 11年前 edited
                                                                                                                                                                                                                                                                                              だいぶ議論が熱くなっていますが「データの取捨選択」も「データ盗用」と同じく実際例にもとづいての被害例の証明が十分ではありません。研究倫理の問題として別のスレッドを立てて議論されてはどうでしょう。このスレッドでは明らかな捏造(分生研のコピペ、府立医大、慈恵でのデータ差し替えなど)にについてなぜ起こったのか、どうすれば防げたのか、どう対応すべきかに話を絞ってはどうでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                               さて分生研でのデータ捏造については報道と加藤氏のコメントが流布していますが東大から肝心の中間報告書が公開されていません。160報以上の論文を精査した労力は大変なものですのでそのエフォートは公開して共有することで有効利用させて欲しいものです。加藤研の論文を引用したり、それにもとづいて書かれた論文も多いでしょうからどの論文に問題があるか、だけの情報でも欲しいところです。このような問題付きの論文が明らかになれば著者からの申し出を待たずに掲載誌の編集部が読者に対して注意喚起のメッセージを発信して誤った引用の拡大を止めるべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                ガチ議論スタッフの小清水さんへ、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                2つの新しいスレッドを立ててください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                ひとつ目は、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                タイトル「研究不正問題2、まっとうなデータと不正の境界はどこに?」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                記事「コピペは言語道断ですが、世の中にはグレー領域のデータも存在します。このスレッドでは、どこからが許されない捏造になるのかを議論します。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                チャンピオンデータ問題、取捨選択問題、オーサーシップ問題、などはここにどうぞ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                2つ目は
                                                                                                                                                                                                                                                                                                タイトル「研究不正問題3 公正局の立ち上げは可能か、本当に機能するのか?」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                記事「研究不正に対応するシステムとして「公正局」の設立の必要性が叫ばれる一方で、それが本当に機能するのか、あるいは負の効果の方が大きいのでは、という危惧があります。このスレッドでは、公正局について、おおざっぱにではなく、もっと突っ込んで具体的に議論します。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                公正局設立に賛成の方、反対の方、ここで議論をお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                それ以外の話題については、引き続きこのスレッドで。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                あと「匿名」の方にお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                実名をさらす必要は全くありませんが、どの発言がどの匿名さんだか解らないと混乱するので、何か特徴的な名前に変えていただけないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                よろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                  公正局関連で取り決めが必要なのは、例えば、捏造のケースであれば、どこで線を引くかを初めから決めることではないと思います。何らかの通報があった場合、各ケース毎に、独立した委員会や適切な委員を招集し、機動的に議論できる場をセットすることをルーチン化する仕組みをつくることと思います(この委員会の強制力と招集される委員としての役割、立ち居振る舞いは、法で縛られるくらい重くてもよいと思います)。各論は、状況により異なりますので、それを実例がない状況で決めることは非現実的に思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                  今皆さんがされているように捏造や倫理に関して議論を深めることは大切なことですので、それはそれで大いに議論されるのがよいです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                    考え方としては、いくら法治国家でも、犯罪はなくならないでしょう。その犯罪の中には、殺人から罰金程度の軽いものまで色々でしょう。では、犯罪はなくならないから無法地帯で何もしなくてよいかというと違うのではないかというこです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                      • 近藤滋 > Guest 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                        ほとんどの研究者が捏造について声を上げたがらないのは、自分に返ってくる可能性が0では無いからだと思います。「自分の全研究歴において、どんな軽微なものでもやましい論文が皆無である」、と断言できる研究者はほとんどいないでしょう。その点は、あなたのおっしゃる通りだと思います。しかし、薄いグレーとブラックの間には大きな距離があることも確かでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                        研究者全員が黙ってしまえば、ますます裏で捏造が増えることになるでしょう。「捏造に怒っている」と公言することは、自身への問いかけにも必ずつながります。そうなれば、当然、自分ではできるわけないし、研究室員にプレッシャーをかけることにも慎重になります。皆が「怒っている」と言うようになれば、全体的にも捏造が減るでしょう。捏造はいろいろな悲劇を生みますので、できるだけ減らさないといけません。学会としてできることはそのくらいだと思うので、こうして実行しているわけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このスレッドのタイトルを「捏造研究者に怒りを」でなく、「捏造問題に怒りを」にしておいて良かったです。捏造を行った人に対するペナルティは必要ですが、同時に、捏造を産む環境、それを許していた大多数の研究者の無関心にも「怒り」を持たないといけません。裁きは「人」がするのでなく、「法」がするのが近代刑法の鉄則です。捏造を減らし、問題の処理をすみやかに行えるようなルールを作れればすばらしいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                            > ほとんどの研究者が捏造について声を上げたがらないのは、自分に返ってくる可能性が0では無いからだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                            たしかに研究歴のある研究者には当てはまるかもしれませんが、若手研究者にとっては告発することによって自身の研究が中断されることや、告発した人間に雇ってくれる研究室があるか?という問題の方が大きいです。最悪のケースでは告発をもみ消されて自分が無職になるだけということもありえるわけなので。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                          仮にここで議論されている方にも捏造の可能性がみられたとしても、だから誰が誰かを裁くのかとか、どこまで厳密に線引きをするのかとは別に、研究における公平性を管理する公正局は必須と思っています(公正局の件に関しては、公正局の方のサイトで議論した方がよいですが。。)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                          公正局があった方が研究者は楽だと思いますよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「誰が誰をさばくのか」さんのコメントは非常に重いと思います。末端の画像操作でメインのデータは問題ないものについてどう考えるかという議論やデータの取捨選択に関する議論が沸騰しましたが、明確な線引きができないところがこの問題の厄介なところなのは明らかです。それでも、個別の例をとりあげれば、明かな悪意を感じるものがあるのは間違いありません。強烈な悪意(本人に取ってはおそらく悪意ではないところがまた厄介ですが)を持って様々な捏造を繰り返した人が、全くペナルティーを受けずに捏造の成果の結果得られた境遇を享受し続けるというのは、さすがに問題があるような気がします。気がついたら、周りは「少々の捏造はしかたがないでしょ」「全然成果が足りないなあ、リバイスの末端データぐらいなら適当に出してCNS突っ込まなきゃダメでしょ」と言ってくる人が大半、というような状況になってしまったらどうしたら良いのでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                            気づかないところで僕もスネに傷を負っているのかもしれませんが、ずっと死ぬまで気づかずにいるよりは、指摘してもらって事情を説明する方が、短期的には辛いけれども、長期的に考えれば楽かな、という気もします。なので、もし僕の論文に何らかの人為的操作の跡が見られたようなら、ぜひ、指摘してください。やはりいろいろな当事者の声を聞く事が大切だと思います。新聞記者のフィルターのかからない加藤さんの声も、お聞きしたいです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                              ネットの匿名掲示板で医学論文の類似画像を指摘している者です。もう書かないといいましたが、「誰が誰を裁くのか」さんのコメントを見て、書き込みます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              まず、精神剤を飲んでいる状態であれば、正常な判断ができていない可能性がありますので、匿名掲示板に類似画像については書き込まないほうがいいと思います。万が一間違えていたら大変です。精神剤を飲まなくていいようになってからにしてはいかがでしょうか。また、このサイトに実名で書き込んでいる人は限られていますので、もう有志が動き始めているはずです。少なくとも私は動き始めています。もしその画像が本当に類似しているのであれば、ある意味もう書いたようなものかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「『私の告発/指摘によって、その方 (被告発者の方) の研究者人生/もしくは本当の人生が絶たれてしまう』というのが私にとってはとても恐ろしく、自分のようなつまらない研究者が、他の研究者の方の人生をめちゃめちゃに破壊するかもと思うと、とても恐ろしくて行動に移せなかったからです。」このことに関しては、私も書き込む前に悩みました。捏造論文の存在がどれだけ周囲の研究者の人生をめちゃくちゃにするものか私は身をもって知っていますので、差し引きゼロではあろうとは思いましたが、やはり気になりました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              私が書き込むことを決意した経緯には、「週刊日本医事新報」という雑誌が大きく関わっています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Natureという世界最高峰の雑誌における類似画像に気付いた私は、まず、税金から給与をもらっている人間が見なかったことにするわけにはいかないと思いました。ボスの意向次第でどうとでもなる薄給の身、文系や医学部の旧友の年収を聞くと愕然とする身とはいえ、私の給与が税金から出ていることは間違いのない事実です。様々なものをコツコツ調べ、週刊日本医事新報にたどり着きました。ある英文医学雑誌でNatureではない論文中のデータの不可解さを指摘した大学の先生が、そのNature論文の責任著者からその指摘について反論をされていました。私がこれを書き込まなければ、勇気を出して顕名で不可解さを指摘した大学の先生が不当に人生を破壊されてしまう可能性があると思いました。これが書き込むことを決意した一つ目の理由です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              また、過去に不祥事で失職した医学部の先生がどのような人生をたどっているか調べました。研究者の論文捏造や不正経理は決して最近生まれた出来事ではなく、昔からある出来事です。調べた限り、不祥事でマスコミに実名を出され失職した先生方は、皆どこかの病院の院長等として働いていました。また、週刊日本医事新報などの医学雑誌の巻末を見ると、医師の求人情報がたくさんあります。一般人から見ればとても高給の求人で、大学教授の年収に匹敵する額と思われるものはたくさんあります。なので、私の告発で医師の人生が収入面においてめちゃくちゃになることはない、むしろ収入面ではプラスになるケースがあると思いました。これが書き込むことを決意した二つ目の理由です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              書き込むことを決意した理由は他にもありますが、「他の研究者の方の人生をめちゃくちゃに破壊するかも」という危惧はこの二つの理由で私の中から消えました。代わりに、私が訴えられ私の人生がめちゃくちゃになるリスクは生まれたかもしれません。私は医師ではありません。ヒトの血圧の正常範囲すら私は覚えていません。今回の降圧剤の騒動が拡大した一端は、その程度の人間に担われています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              書き込むときは、一気には書き込まず、時間をおいて一報一報書き込みました。関係者の方や所属機関から即座に声明が出たらその時点で書き込むことは終わりにしようと思っていました。自浄を期待したからです。しかし、反応は私が知る限り何もありませんでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「綺麗な研究者」が本当にいるのか? というのは、悲しい質問です。おそらく、ほとんどいないと思います。私も、自分が出したデータについては正当なものであることを知っていますが、共著者からいただいたデータが本当に再現性が末端に至るまですべてにあるのかと言われると、正直わかりません。私も汚い研究者かもしれません。ただ、綺麗な人間がいなくても警察という組織を作り犯罪を取り締まらなくてはいけないように、綺麗な研究者がいなくても捏造は取り締まらないといけないと思います。自分だって綺麗かどうかはわからないという認識は大事だと思いますが、それは捏造を議論し取り締まることを躊躇する理由には、私の中ではなっていません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              ところで、匿名掲示板にもすべて目を通していますが、私は今でも末端データのコピペひとつぐらいであれば絶対に許すべきであると思っています。末端データのコピペを見つけたら反射的に非難し論文をなかったことにする世界より、末端データのコピペを見つけたら反射的に全論文データの再現性の検証を始める世界の方が倫理的にははるかに正しいと思っています。厳罰主義の被害者を気取る元研究者が一人もいない世の中の方がはるかに正しいと思っています。ただ、「論文捏造&研究不正」さんのサイトを見るだけでも、コピペを含む論文は山のようにありますので、全論文データの再現性の検証など現実的には夢物語なのかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「論文捏造&研究不正」さんは、このサイトの議論の流れとは全く関係なくある大学の事案を書き込みました。さすがだと思いました。この大学の事案は、現在問題になっている捏造問題の中で一番悪質だと私は思います。衆目を集める有名大学の事案ばかりにかかりきりにならず、本当の悪質性というものに目を向ける報道を望みます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  匿名Aさま
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  >私の告発で医師の人生が収入面においてめちゃくちゃになることはない、むしろ収入面ではプラスになるケースがあると思いました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  告発する相手が医師免許を持っている場合は、研究者としての人生が断たれたとしても、病院に再就職して安泰であることが多いのは事実だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  しかしながら、気になったのは、生命科学分野の研究は医師や薬剤師の免許を持っていない理学系の研究者も多いということです。医学研究科に所属している研究者でも、必ずしも医師ではない場合があります。理学系の学部を出て、医学系の大学院に進学した人などです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  そうした医師や薬剤師の免許を持っていない人達が告発されて研究者としての道を閉ざされた場合は、親が資産家でお金に不自由しない様な人達を除いて、運が良ければ塾で講師をするなどで生活していかれたら良い方ではないかと思います。(最近は少子化で、塾の募集も減っているので状況はあまり良くない様です…)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  医師免許を持っているかどうかで、告発するかどうかを決めるのは不公平なので、そこはきちんと行うべきだと思いますが、論文の不正によって人生が狂ってしまう人達もいることは忘れてはならないと思います。論文不正は、行われない方がいいのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  (私が調べた範囲では、2005年以降に発覚して新聞沙汰になった論文捏造事件では、告発された人、告発した人、それぞれ1名ずつ自殺者が出ています。告発される側もですが、告発する側にもかなりの精神的なストレスがあると思います)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  匿名Aさんの生々しいお話にはいろいろと考えさせられる事があります。特に、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  >関係者の方や所属機関から即座に声明が出たらその時点で書き込むことは終わりにしようと思っていました。自浄を期待したからです。しかし、反応は私が知る限り何もありませんでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  は重要なポイントかと思います。この手の告発は企業等ではいわゆる「不祥事」に相当すると思うのですが、それに対する対応としては、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  「なるべく早く動く」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  「情報は可能な限り公開する」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  の2点を守るのが鉄則だと思います。聞かなかった事にする、騒ぎが収まるのを待つ、というのは論外ですし、慎重に事を進めるあまり対応が遅れるというのも、結果としてその事業所なり機関なりの評判を落とす事になります。誹謗中傷や讒言かどうかしっかり確認しなくてはいけないのでそれなりの時間がかかる、という考え方もあるかもしれませんが、たとえば実験結果の再現性に関してなにかしらの告発が寄せられたとして、個人のレベルでホームページなりブログ上でそれに関連する情報を公開することは、今日びそれほど難しい事ではありません。記者発表しか情報を発信する手段が無かった時代とは違いますし、あらぬ誤解をはらす機会を我々は持っている事を認識するべきです。それは裏を返せば、対応が遅れたらなにかあるのではないかと疑われても仕方が無い、ということだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  時には偏執狂的な告発もあるかもしれません。それはさすがにいちいち対応せずにスルーするのが一番でしょうが、スルーするべきかしないべきか、その判断によって、個人なり機関の見識が問われているような気がします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    改善の余地がみられない場合の「情報の可能な限りの公開」に大賛成です。誹謗中傷なのか事実の捏造なのか、安易な気持ちからの噂なのかは公開することにより明らかになると思います。公正性を担保してくれる組織がない場合、情報公開がその代わりを果たすと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    私も全活動の30〜50%(時期により異なりますが)は研究者をしております。原著論文のすべては、分担作業で行っているため、すべてを把握しきれてはいません。指摘される可能性もあるでしょう。しかし、指摘された場合は、反省の意味を込め、すべて実名のもと公開したいと思います。その場合は、指摘する側も実名で、まさに『ガチ議論』で参加して欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    今回この活動に参加させて頂いた最大の目的は『公正局』をつくることです。独立した組織としての公正局(公平性を双方が納得するくらいのところまでは持っていける組織)があれば、多くのヒトを巻き込むこともなく、傷つけることも傷つくこともなく比較的クリーンな(許容範囲内の)状態を保てると思います。しかし、少なくとも行政も含め、科学技術分野の意思決定にあたる人々にその改善意思がなく、権利、権限を利用した一方的な見解が横行するのであれば、先ずは情報公開からと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    お願い:出来るだけ公正局のサイトの方で議論させて下さい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        SF > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >その場合は、指摘する側も実名で、まさに『ガチ議論』で参加して欲しい
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        自分に捏造の疑いが(仮に)かかった場合には,告発者(指摘する側)も実名で参加してほしい
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        という上記引用のOzakiさんの立場は,「告発者の安全利益が日本では守られていない」(ので問題だ)というOzakiさんご自身の意見と矛盾すると思いますが,いかがでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「生データを情報公開」(して捏造でないと証明する)ことと,「告発者の情報を公開」することは全く異なります。ここ最近の,ほぼ全ての捏造(の可能性の)指摘が2chなど匿名サイトを通じてなされてきたという経緯をみても,指摘者・告発者の匿名性が守られることは重要と考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        また,指摘が充分に具体的でありさえすれば,検証可能性と匿名性は両立できるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        Ozakiさんいわく
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >2-2の告発者の安全・利益は守られない(日本では殆どの場合、守られていません)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >ことを当然とする科学技術先進国は見たことがありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        近藤さんいわく,
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >2-2:現状の体制で、告発者の安全・利益は守られるだろうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >(現状では多くの場合、匿名の告発は受理されないシステムになっている。)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私の文書は、自分の場合のところにかかっていますので、他のケースでもそうしましょうとは言っておりません。また、指摘者に対し、何か圧力をかけようとか、何か妨害しようとも思っていません。疑問に思ったことは実名で指摘して頂き、実名どうしで公開で議論できればよいと思っているだけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                SF > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                自分だけは特別扱い,ということですか。。。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                まず自分と他人を”公正”に扱ってはいかがでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                「私だけは実名で指摘されても相手に圧力をかけたりしない」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                でも「他の悪い人は圧力をかけるはずだから匿名の仕組みをつくるべき」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                などという意見を述べる方は,信用できませんよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    自分の方によりきつめの負荷をかけたつもりでreplyしましたが、上記のように解釈されるのであれば、仕方ないです。どちらでもよいですので公開で議論されることが好ましいです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    本来データに対する疑問はいつでも誰に対しても口に出来るのが学会だろうと思ったので。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              貢献がない人間を論文の著者にすることが増えたのが捏造問題が拡大した一番大きな原因と思っています。拡大した要因でもあり、解決を難しくしている要因でもあると思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              一昔前の論文にはたいてい数人の名前しか掲載されていません。ですから、この現象は明らかに最近起きたものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「コレスポ」や「筆頭著者」の概念は、おそらく最近できたもののように思います。これは間違いですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「ただの共著者」は、そんなに軽いものなのですか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              20報論文がないと博士論文を審査する教員になれないと文部科学省は定めていませんでしたか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              某大学医学部のある研究室からは、著者数が30人を超える論文が当たり前のように出てきます。これは笑って済む話ですか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              『教授と准教授と助教は必ず著者に入れること。』
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              この言葉だけでも研究者廃業にしていいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              『要求されるデータ量が増えてコラボレーションが必要になったから。』
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              まず嘘です。そんなビックプロジェクトはごく一部です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              貢献のない論文が何十報もCVに入っているのと、アクチンのコピペが一報の論文に一つあるのとどちらが罪が重いのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              東大分生研の報道で関係する著者が数十名というような表現がありましたが、これは大きな間違いです。共著者は100人以上いるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              韓国ではインパクトファクターを全著者の数で割った数値で評価されると聞きました。それがいいことなのかはわかりませんが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              公開の場で実名で議論をするのは不可能な話題と思います。どうぞスルーしてください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ギフト・オーサーシップの問題は、重要な問題だと思います。本当に全く貢献していない人が著者として名を連ねるのは不適切であるというのは間違いないことでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  オーサーシップについては他にも、いくつか不適切な類のものがあり、研究者はこういったことにならないように注意すべきだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  http://www.councilscienceed...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  こういったトラブルについて、上の組織(Council of Science Editors)は議論の場を設け、アドバイスを行なっています。日本でも、オーサーシップについてのトラブルはかなりあるのは間違いないでしょうので、そういった組織があったほうがよいかもしれません(これも「公正局」のようなものの仕事の一つとして入ると良いのかもしれません;判定をするということではなくアドバイスを述べる、くらいのレベルで)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  > 『教授と准教授と助教は必ず著者に入れること。』
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  これは「全く貢献していない場合でも著者に入れるように」という意味であれば、「真相に辿り着き、有効な対策を」さんのおっしゃるように、misconductに入ると思います。一方で、これが、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  「教授(と准教授と助教)が許可して、かつ指導を行うような研究プロジェクトのみしか、その研究室で行なってはいけない」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  という意味であれば、それは必ずしもmisconductということにはならないのではないでしょうか。研究費を必要とする研究であれば、研究費がそのPIの主導のもとで目的の範囲内で使われる必要があります。また、実験遂行方法やデータの解釈の妥当性、安全性の問題などがありますので、シニアな研究者の指導がある場合のみしか研究を行なってはいけない、というのも多くの分野では意味があることでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  この二つの間にはグレーゾーンがあるはずで、オーサーシップに問題があると感じられた場合は、その機関の担当部署や、第三者機関に相談したりクレームをつけたりすることができるべきでしょう。日本ではそういった体制が十分に整っていないというのも事実ですので、今後、この種のものが整備される必要があると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  著者数についてですが、研究の性質によっては著者数が多くなることはあります。たくさんの種類の実験を行なって一つの論文にすることがあります。図表が合わせて(サプリメンタリーのものも含めて)20とか30になるようなものは稀ではありません。一つのテーマに様々な切り口から多様な手法を用いて検討を行うことが重要である場合があります。そのような場合に少数の研究者が(自分の専門ではない)すべての手法を用いて進めることには限界があり、高い専門性を持った研究者たちが集まって研究を進めることはむしろ好ましいことだと思います。高額研究機器の有効活用にもなりますし、研究の進行が速くなります。異なる分野の研究者たちの議論やアイデアから新しいものが真に生まれることもあるでしょう。非専門家が付け焼刃で行った実験は信頼性も低くデータの解釈が不適切であることも多々あります。「餅は餅屋」という言葉は研究の場でも大いに当てはまると思います。ですので、著者数が多いことが良くないことであるとは一概には言えません。もちろんですが、このような場合でも(どさくさにまぎれて)全く貢献していない人が著者に入るのは不適切です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  貢献度の大きさは個々の研究者によって大きく異るのは当然なので、どの著者がどのような貢献を行ったかを論文に記載するのが最近の流れではないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  また、このような場合、各著者がすべてのデータに責任を持つことは事実上困難です。「真相に辿り着き、有効な対策を 」さんは、この点が捏造に結びついているのでは、と危惧されているのかもしれません。これについては、「論文に記載した貢献部分について、各著者が責任を持つ」ということにならざるを得ないように思います。その意味でも、貢献部分を論文に明記する、というのは今後、より重要になっていくのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  > 韓国ではインパクトファクターを全著者の数で割った数値で評価されると聞きました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  業績を何らかの形で数値化する場合は、そのような方法もありうるでしょう。しかし、その指標でもまだ不十分で(雑誌インパクトファクターは個々の論文の重要性とは違いますし、各著者の貢献が同一とは限らない)、今後、よりベターな指標をつくることが重要になると思います。論文ごとに著者のパーセンテージ・コントリビューションのようなものを記載して、それで実際の引用数を比例配分するようなことも将来的には検討されてよいと思います。特許では実際そのような数値を発明者毎に割り当てるので、それが参考になるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ただ、オーサーシップの問題は捏造問題とはかなり別の独立した問題でしょう。重要な問題ではありますので、他のトピックで議論するのも良いかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  Shigeo Hayashi 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  議論が一段落したようなので別の話題を投入します。誤った研究報告を放置するのは 真の貢献者から正当なクレジットを奪い科学の進歩を遅滞させます。問題点の指摘と糾弾を論文データにかぎれば、科学上の論争の範疇ですむ事なのに、学会の緊急フォーラムの記録すら公開できず、こんなにこじれるのはなぜでしょう?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   捏造の問題に対して関係者の反応が分かれるのは責任者に対する懲罰感情の強さだと思います。責任 追及の動きに対して拒絶感を示す指導的立場の人の言動には懲罰感情や正義感が過剰になる事に対する忌避感があると私は感じています。年齢を重ねれば人との つながりも増えますし,器の大きい人は人間関係はも豊かです。その関係を大事にしたいとの気持ちはよく理解できます。こういう態度に手ぬるいと怒る声もあ るでしょう。しかし実際の処分に際しては人権が関わる事ですので責任ある立場では慎重になるのは当然です。個人への責任追及がはじまるとと事は複雑になります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   まずは罪を憎んで人を憎まず。懲罰の意識はまず封印し、あくまで証拠に基づく研究報告の評価に絞る事 で学会が果たせる責務が明確になるのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    サイエンスライターとして、客観的な立場から記録に残すということで参加をしておりますが、過去に捏造事件と関わったことがある方(告発された側、告発した側どちらも)で、お話を聞かせて頂ける方は、こちらのアドレスにメールを下さい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    katasekumiko@yahoo.co.jp
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    実名でなくても結構です。(秘密は厳守します。お話して頂いた事に関して記事に使う場合は、事前に相談を致します)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      器が大きいことと、今のように何でも『なあなあ』で済ませていくこととは違うと思います。また、器が大きければこそ、リーダ(分生ならば理事クラス)が自ら科学技術分野を良くするのような具体的な提案も出せるのではと思いますが。。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「精神的な支柱になっている方、指導的な立場の方もぜひコメントを」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        Hayashiさんが触れておられますが、研究不正に関連する事に対する反応が分かれるのは致し方ないところがあると思います。僕自身、数年前から分子生物学会で若手教育関連のフォーラムが開かれていたのを知りませんでしたし、産総研の夏目さんととあるコロキウムの打ち上げで同席させていただいたことがあるのですが、学会のフォーラムで夏目さんがデータの改竄についてかなり突っ込んだ勇気のあるコメントをされていた事を当時は全く知らず、多分露骨に嫌な顔をして話題を変えてしまったのを良く覚えています(夏目さん、申し訳ありませんでした。。)。その時は、研究不正はそもそも今に始まった話ではないし、ごくごく特殊な例であるのだから、せっかく貴重な研究の話を聞かせてもらえる滅多にない機会にその話題をするのがちょっと嫌だったのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        ただ、最近は、僕が知らなかっただけで、実はかなり多くの人が実際にこの問題に巻き込まれているのではないかと思うようになってきて、だんまりをきめこむのはあまり良い事ではないと、少々認識が変わってきました。僕が敬愛する研究大好きな先輩先生方の多くは、おそらくこの問題にコメントをされるのをとてもいやがると思いますし、またそのような話題をお願いするのもはばかられます。ただ、役所の方でもタスクフォースが立ち上がるぐらいですから、これはもう社会問題化していると言っても過言ではありません。我々研究者は制度を作る側の人間ではありませんが、研究者の側からの意見、現場の側からの意見をなるべく多く人目につくようにすることは出来ます。というか、それしか出来ません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        柳田さんのTwitter発言は許可を頂いてこちらに転載させていただきましたが、いろいろな議論の呼び水になりましたし、考えさせられる事も多かったです。多くの研究者の精神的な支柱になっている方々、指導的な立場にいる方々からの声が現場に届き、それが誰にも見えるようになる事は、とても大切な事だと思います。Hayashiさんのコメントのように純粋に学術的な面に限った議論を学会で展開するのはもちろん本筋ですが、そもそもそれ以前に緊急フォーラムの議事録がなぜ公開できないの?というのは素朴な疑問です。過剰な懲罰に走らないためにも、オープンなコメントが今大切なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          論文提出の際に、捏造はしていませんという宣言と、捏造が発覚した場合には論文の即時取り下げとこれこれの罰を甘んじて受けますという書面に署名捺印して、大学と科学雑誌に提出するというのはどうでしょうか。一定の心理的歯止めにはなると思いますし、何よりその後の罰則の決定が迅速に行えます。いざ法廷沙汰となっても威力を発揮する事でしょう。琉球大の事例では阪大医学部での事例を盾に軽い処分を要求したという事も聞きますし、このままずるする罰則が弱まっていくのはまずいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          実は、これは私が在籍した事のある欧米の大学が学生の課題提出に対して実際に導入していた手法です。コピペなどの盗作・盗用に対する罰則は一発で退学もあり得るという厳しい内容でした。見聞きした事例では、AがBに今度の課題(レポート)の参考にするから作成したものを見せてほしいと頼まれ、Aがレポートを貸したところBがほとんどそのままの内容で自分のレポートとして提出したという事がありました。すぐに発覚しましたが、見せた方も悪いという事と、どちらがどちらのものをコピーしたのか実際には判断が付かないという事で両方とも0点という処分になりました。しかし、一発退学もあり得るとの内容に署名していたので、これでも軽い処分として納得せざるをえないとのことでした。この事例からは、善意の共著者に対する連帯責任の可能性も見えてきます。共同研究のハードルが上がる気もしますが、ギフトオーサーシップの事なども考えるとこれぐらいして丁度良いのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ところで、若手教育というやり方だけでは片手落ちである事はその通り(私もPIの責任が最も思いと思います。それこそデータの捏造はしませんという契約書でも学生との間に結んでおけば良い)ですが、その面を疎かにする事は出来ないと思います。実際、日本の有名国立大出身の学生が、大っぴらにwikipediaの文章をコピペしてレポートを作成している姿を見る度、この部分での日本の後進国ぶりを痛感させられます。これは、日本のアカデミアが如何にこの問題を今まで放置してきたかという事でもあります。そもそも大学院進学にあたって、大学時代の成績をほとんど考慮しないというのは捏造に対するアカデミアの姿勢としてどうなんでしょうか。欧米の大学では、学生時代に大量の読み込みと長大な文章作成が必要となる厳しい課題提出を課し、文章のコピペを検出するソフトの力も借りて盗作に厳しい態度を取ることにより、このようなプレッシャーの中でも捏造の無い文章を作成できるものだけが、大学院に進む資格を得る事が出来ます。捏造癖が生来のもばかりとも思いませんが、このようなシステムにより手癖の悪い人間が博士課程以上に進学する事を阻止するような事も必要ではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            研究不正が起きる構造的な問題を指摘した論文を紹介します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            福島真人「科学の防御システムー組織論的『指標』としての捏造問題」科学技術社会論研究第10号 2013.7 P69-81
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             科学論文の品質管理は、①ラボ内でのチェック、②投稿された論文のレフェリーによるチェック、③追試によるチェック、の三段階によって行われていますが、これらが抱える構造的な欠点について指摘しているものです。次に要点をまとめますが、できるだけ論文の方を読むことをお勧めします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             ①の段階の問題:実験が上手く行かない場合はデータについてラボのメンバーとあれこれ議論をしやすいが、望まれる素晴らしい結果が出た場合はブラボー!と賞賛されて、他のメンバーが疑念を示すのは成功者を妬んでいると思われないかと迷い、指摘し難くなる。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            (ベル研内部でシェーンの研究に疑念を感じたある研究者が上層部に報告すると「負け惜しみだ、嫉妬にかられている」と思われたようだと告白した例があげられています)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             特に研究競争が激しい場合は、成功は歓迎されるので捏造などに気付かれ難くなってしまう上に、ラボのボスが情報や資金の確保に忙しくて不在がちになることで、目が行き届き難くなってしまうことも悪循環としてあり、そうこうして、捏造によるクレジット・サイクルが加速されてしまう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             ②と③段階の問題:捏造論文が出されても見過ごされ易い2つのタイプが指摘されています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             (1)知名度が低いジャーナルを狙うタイプ:査読の水準が低くて捏造や盗用、二重投稿などが見逃され易く、掲載後に人目に触れ難いので論文が読まれたり追試されることもなく、そのまま放置されるケースが多い。(論文数稼ぎの手段となる)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             (2) 有力なジャーナルを狙うタイプ:著名な研究者との共著にすることで、その信頼のご威光を借りることにより、再現性がなくても追試をした人の技術力不足ではないかと思わせて見逃される。(有名ジャーナルに掲載されることで賞賛され、次の研究費が得やすくなる。ただし、不正がバレた後のダメージは大きい)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            捏造者は「成果の多さ」や「飛び抜けた業績」によって「劇的な成功」を仕組むことで、捏造によるクレジット・サイクルを作り出し、彼らにとってある種の麻薬的な効果をもたらしてしまいます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            特に、困難な課題に対する「異常な成功」があった場合に、それを怪しむことができるかどうかがポイントですが、こうした異常を検知できない構造的な欠陥が不正論文の抜け道になっており、個別の研究者の倫理問題に単純に還元できるものではないと指摘しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              しばらく前に、日本学術会議に関する話題が出たときに投稿しました。その後も、学会関係の方々の議論を拝見しておりますが、この掲示板での議論については私のBlogでも触れさせていただきました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              http://takeichimasato.wordp...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              実験的な科学に携わっているわけではないので、研究内容の不正の実態については、投稿される記事で勉強させていただいているのが実情です。それとは異なる観点ではありますが、より基本的な科学者としての資質としての言動にも注意を払うべきではないかと考えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  武市先生、先生のようなお立場にある方が、本サイト議論へご参加下さいましたこと大変嬉しく思います。本来、学術会議委員、分子生物学会ならば理事クラス等、意思決定の場にある科学者こそ、このサイトをご覧になり、積極的に議論に参加頂くことが必要と思っております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  論文捏造は科学技術分野が抱える諸々の問題のうち、証拠として上げやすい現象であるためここまで浮上できたのだと思っております。しかし、それは末節の現象であり、その背景には、科学者や教育者の行動として、もっと悪質なことが沢山あります。私は寧ろそこを深堀して頂きたいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  捏造発覚の場合でも、本来、同じ所属機関の近くの研究者が調査に当たらなければならないというのはおかしな話です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  そろそろ日本学術会議としても本質に踏み込むような議論をされてもよいのではないでしょうか。提言活動や倫理教育だけでは不十分ですし、関係機関がスタートさせた委員会の委員メンバーからは、この場に及んでも、公正な判断により物事を解決していこうという姿勢が感じられません(この委員を各省が選んだのであれば、関係省にも改善の意思はないものと思います)。また、身内同士では、仮に公正な対応をしていたとしても、疑いがつきまといます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ちなみに、治験に関しては、かなり前より日本からのデータは入れなくなりました。臨床研究や基礎研究内容に関しても、冷ややかな目で見ています。今も日本からCNSやNature姉妹紙に幾つか論文が出ていますが、その内容を信じようという気になれません。なぜなら、文科省やアカデミアのシニアな方々に改善しようという意思や反省が感じられないからです(少なくとも外部からはそう見えます)。よって、今も同じことを繰り返しているのだろうと思ってしまいます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  独立した機関としての公正局は必須と思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Ozaki 様
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       ご意見をいただき、ありがとうございます。さきにお伝えいたしましたが、私は、現在、日本学術会議では一会員として活動しております。7月26日に「科学研究における健全性の向上に関する検討委員会」を設置して、今後、審議が進められると思います。この委員会には参画しておりません。私も「本質に踏み込むような議論」が行われることを期待しています。関係の委員会等に、おっしゃるようなところもあろうかと思います。私自身、傍観するのではなく、行動したいと考えていますが、難しく感じることもあります。このサイトを拝見しながら勉強中というのが正直なところです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「治験に関しては、かなり前より日本からのデータは入れなくなりました。」(以下では[*]とします)というのを読んで驚きました。私は全く知らなかったのですが,これはかなり大事(おおごと)なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        [*]についてもう少し教えていただけないでしょうか。具体的には,
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        (1)日本での治験では現在でも日本からのデータを入れているのではないかと思います(最近,血圧降下剤の臨床試験で不正があったことから考えて)。そうだとすれば,[*]はどこの国あるいは機関での話でしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        (2)[*]が明確に公表されていることなのでしょうか? そうだとすれば,[*]が決められた理由としては,何が挙げられているのでしょう。話の流れからすると研究不正が多いことなのでしょうか? また,公表されていないことだとすると,[*]のように判断できる根拠は何でしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        私は,「治験」の意味もよく知らない異分野の者なので,的外れな質問かもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私はシンガポールを中心としたアジア地域で、主に医療機器の開発から上市までに関わっております。細胞治療もお薬より医療機器の審査範疇に近いため我々の分野です。お薬の方は、近くで実施されているので情報交換から状況がわかります。大事(おおごと)というより、私の感覚ではすでに日常的です。別に血圧降下剤に限らず、日本からのデータは省いて下さいとの企業からのリクエストでそうします。医療機器分野では日本のデータは入れません。前述の 〜データは入れなくなりましたは、今回問題になっている件のことだけのことではなく、もっと広い意味での発言です。要するに、似たような問題は、血圧降下剤だけでなく起きているということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ヒトへの応用には、臨床研究(実験)と治験の段階があります。臨床実験は、各機関の倫理委員会のような組織からの承認で実施ができますが、ビジネス(商品)にはなりません。一方治験は、規制当局から認証を得るために、国が決めた例数をこなし、当局が納得するようなデータを揃えなければなりません。この段階の試験が治験です(このルールは国によって異なります)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            どこかで公表されているかどうかは、調べたことがないので解りませんが(少なくとも企業や各国規制当局には蓄積がある筈です)。広域アジアネットワークを用い、私共が日常的に行っている作業(公開情報からの技術アセスメント〜認証、市場開発まで)からも言えることです。企業にとっては、論文作成とは異なり正確なデータを迅速に得ることが大切であり、各国規制当局の立場からは、真によい効果のあるものだけを自国に入れたい訳ですから、疑わしきは相手にしないというのは同然の対応であり、日本のように治験も通さず、自由診療と称し、効果があるかどうか解らないものを臨床現場に出したくないと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            原発の放射能汚染もれと同じで、明らかに問題と解っていても長期的に何もしない、組織ぐるみで隠蔽するというのが『日本の体質』と、海外はすでに解っていますので、いくら海外に日本のデータを製品をといっても、小手先の対応では、信用を回復する事はすでに難しい段階と思っています。そろそろ何とかしてはどうですかという意味で、私はこのサイトに参加しています。論文捏造の件も突き詰めていけば、『組織ぐるみの事実の捏造』にたどり着く可能性は高いと思っています。血圧降下剤の件が初めてのケースの始まりではなく、やっと1件表に出たという状況と思います。その状況および官僚、科学者、有識者(関係省官僚が選んだ識者)らの対応、すべて海外からの方がよく見えています。政治がいくらがんばっても経済が浮上しない大きな原因でもあります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • Miwako Ozaki > 武市正人 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          更に、追伸させて下さい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          先生の文面にある『より基本的な科学者としての資質としての言動にも注意を払うべきではないかと考えています。』ですが、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          上記の観点から日本学術会議委員や審議会委員は選ばれていると言えるでしょうか。すべてのケースがとは申しませんが、私は大いにその資質に疑問を感じております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Ozaki 様
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               なかなか答えることが難しいご質問です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               おっしゃるとおり、私の文面にある「科学者の資質」に注意せざるを得ない場面があることは、それぞれに感じていることだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               日本学術会議の会員210名は、3年ごとに半数ずつ「コ・オプテーション」によって選考されることになっています。つまり、現在の会員が次期会員を選んで行くわけです。現会員の資質についての意見を述べることは、自らが責任をもって選んだ会員に及ぶことですので、控えさせていただきたいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               一方で、審議会等の委員はそのような形で選ばれているわけではく、どこかで誰かが選んでいるという感じを受けることも多いと感じます。具体的な基準が公開されないからでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               ご指摘の点については、理解しながらも、煮え切らないご返事しか差し上げられないこと、ご容赦下さい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              追記:
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               こういうお答えをすると(ご覧になっておられるかたも)「やはりそうか」という感じを持たれるかも知れません。ただ、Blogに書いたことから、私の考えはご理解いただけるものだと期待しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            朝日新聞WEBRONZAに、研究不正の問題に関する記事を書きました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            『「研究不正」をどう防ぐか』
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            <上> http://astand.asahi.com/mag...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            <下> http://astand.asahi.com/mag...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            こちらのサイトも紹介させて頂きました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            有料記事なので、購読手続きをしないと読めませんが、もし読まれた方がおられましたら、この問題を考えていく参考にしたいので、ご意見などを頂けたらと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            (実は、元の原稿が規定の文字数よりも長くなってしまい、一部をカットして3/4に縮めました。2週間後に私のブログに転載可能になりますので、削った分も加えてUPする予定です)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              武市先生、ご回答頂きありがとうございました。ブログも拝見しました。10年以上前でしょうか。学術会議の会員選出方法が変わった時期があったかと思います。その後、徐々に会議体の質が劣化していき、この3〜4年くらいは目に余る感がありました。学術会議の役割と会員選出方法を再度検討された方がよいのではと思います。現会員による次期会員の推薦は今の会員構成からはあまり相応しい方法とは思えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              大学役職者や研究者は予算が欲しいこともあり、その会員(間接的には行政幹部)の意向の方向性に合わせていきます。この関係性が、科学技術分野の不健全さを産み、誤摩化せばどうにかなる、何でも許されるという感覚を助長させていったと思います。ついには、組織ぐるみで、事実を捏造していくことが平気になるところまで来た訳です。少なくとも現状を積極的につくってこられた会員、或は、科学者として相応しくない行動をされてきた会員(現在進行形の会員もいらしているでしょう)はご自身に自覚があると思います。そのような会員の方々は、事が大きくなる前に早々に辞任されるべきと思います。学術会議とは、独立した科学者(科学分野)からの見識ある科学的発言が可能な場としてあるのではと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              審議会やJSTトップダウン予算の委員の殆どは、担当官僚(幹部)の好みが反映される形で選ばれていると、私は思っています(違う場合は、本サイトをご覧になっているかた補足説明お願いします)。よって、委員の専門性が感じられません。更に選ばれた委員は、行政をバックにアカデミア内で権力を行使しようとします。一時期、各学会に文科省からの指示と思われる、研究者の意見を誘導しようとするためのメールが頻繁に回りました。その行為によりあたかも学術界から多くの意見があるかのように見せかけ(都合の悪い情報は伏せ)、文科省は財務省から予算を獲得し、その担当官僚と結びついた研究者は自分の為の研究費や拠点化予算を獲得できるという仕組みです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              このような組織ぐるみの動き(科学者の極めて政治的な動き)が日常化した中で、科学的な視点での優れた提案、成果が、公正に扱われていくとは思われません。その中で、例えば、データ捏造をするしかない環境があり、それを周りが公然の秘密として容認し、寧ろその研究をマスコミ協力を仰いでまで大学あげて推進している場合、一個人科学者として抵抗できる範囲には限界があると思います(マスコミの科学的結果に対する無責任な報道も今の状況を誘導したと思います。専門家による審査、評価が先のはずで、科学的判断基準がしっかりしていないため、今のような状況になるのです)。学生やポスドク、契約制研究者に倫理教育等と働きかけても、組織として負のサイクルが回ってしまっていますので、多少の効果はあるかもしれませんが、大した成果は上がらないでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              この状況下でも、科学行政組織内で、シンガポール宣言全般にある項目に対し、判断の公正性が担保できると思われるでしょうか。文科省は科学者の不正に対し、手を尽くしたと申されているようですが、私からみれば、文書が作成されただけで実効性があるようには見えません。今も同じような方法で予算配分しているようにみえます(つい最近、文科省に情報公開依頼をしたものがありますが、正式ルートを経たにも関わらず、全く対応されていません)。何ら解決もなく税金の垂れ流しをするのであれば、せめて新規事業は一端すべて止められたらどうかと思います。既存事業でも、目的にそぐわない形だけの事業は即刻止めてもよいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              上記は、先生に向けた意見といったものではなく、本サイトをご覧になる方々への問いかけです。武市先生の本サイトへのご参加に対しては変わらず感謝しております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                OISTの柳田さんのブログに関連記事がありました。今回は許可を取った訳ではないのですが、こちらに転載させていただきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ーー
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                なんべんも捏造データ論文についてこのブログでも触れています。わたくし、この問題について若い頃はゴシップ的な知識は割合豊富でした。そういう知識を基に捏造データを避けるために、ラボ内では極力「正直がすべて」という方針でいきました。つまり論文での明白な過ちは恥ずかしいがしかし人間である以上過ちはしかたがない、しかし意図的なデータ改竄はこれは学問上の犯罪なので、判明したら、即刻永久レッドカードと、ラボヘッドとして、躊躇なく言っていました。しかし、それは近辺にそんな人物など出るはずがないという強い思い込みがあったことも事実です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                運良く今日まで京大の生物物理で若い仲間と研究を始めてから、40年になりますが一度もありませんでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                いっぽうで、いわゆる2勝1敗のデータをどう扱うかは難しいものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                つまり繰り返す実験の結果データが2方向に向いた場合です。正直、難しい。どうにもならなければ実験回数を増やすか、データを公表しないというものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                でもこういう考えはあまり元気が出ない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                それで発展的によく分からない結果を生みだす実験を回避して新しい実験を始めてなんとか答えを生みだそうとするものでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                正しい答えはそれがそもそも出るものなら、未来で分かるはずですから。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                学生としてわたくしと一緒にやった若者たちはこのあたりのわたくしの悩みと克服の努力を理解してくれたはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                しかし、意図的でなくてもなんとか思った通りの実験結果がほしいというのは、仮説にドライブされて研究を進めるすべての学徒にはまさに避けられない性であるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                しかし、こういう問題には正直というかたちでしか対応出来ないということがあるのですね。正直のうえにバカがつくような正直さがベストです。研究室の主宰者と現場ではそこで激しい応酬があって仕方ないのでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                わたくしが科学研究というのはある意味宗教的行為と感じたりするのはこのあたりです。つまり全知全能の神様のまえで学問をやるので、嘘をついたら舌を抜かれるという類の必罰の畏れですね。それと未来の神様が真の解答を知っているという,信仰ですか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ですから正直以外に簡単な救われるすべがない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                それで、話を元に戻すと、もう50才台に入ってから、捏造をする研究者を親しかった人物にみてしまったものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                この体験ある意味わたくしの捏造観を根底から変えるものでした。それ以来わたくしは捏造をする人間に興味を持ち始めたのです。なぜ彼らは捏造をするのかそれで教授になったり名声をかちうるということが本人にどういう意味があるのか、そういう強い関心を持ったのでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                つまりレミゼラブルとか罪と罰の主人公たちではないですが、悪事ではあるが本人の内面ではかならずしも悪事を犯すという意識がないのはなぜか、そのようなことについて黒と白だけでなく、なぜ学問の世界では一定の頻度でこのような人物がでてくるのかその生成の仕組みのようなものにも興味を持ちました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                これがわたくしが持っていた過去形での関心でした。古典的な悪漢つまり捏造研究者の人間像はわたくしのような旧式な研究者観を持つ人間にはそれなりに関心を持てたのでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ところが最近はだいぶどころか全然人間像が違ってきたのではないか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                共通点は、教授になるもしくは高額研究費をえる研究者の仲間になれる道として捏造をする、タイプの人間であることには変わりはないように見えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                しかし悪漢的要素よりも紳士的な要素のほうが高い、つまりエリート教育、恵まれた家庭、温厚な人柄、こういう人たちが捏造に手を染めているようだ、ということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                貧困から這い上がりたい、這い上がるためには自分を愛する女性も殺してしまうような三国連太郎が演じた飢餓海峡での逃亡者、つまりそういう古典的な捏造研究者はもういないのだ、というか元々いなかったという、ことがわかって来たような気がします。学問は所詮ある程度恵まれた人がやって来たものなのだ。わたくしは大きな勘違いしていたのかもしれない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                今後、エリート教育、恵まれた家庭、温厚な人柄、こういう人たちが研究社会で増えるのなら、捏造論文も捏造行為者もそれに比例してどんどん増える様な気がするのです。成功へのプレッシャが生みだす人々の行為なのだろう、と。捏造はその気になればあまりにも容易にできるからです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                かなり物騒な予想ですが、でもまあ案外多くの人たちがうなずくのではないか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                平和で質素で正気に生きる多くの人が作り上げている日本社会の危険な一面がこのあたりから露出しているように思えるのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                穏和そうにみえる大きな社会層での上澄み部分にある病的な様相です。成功へのストレスがどんどん増えてそれに容易に負けてしまう人々が静かに増えているのかも知れません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                わたくしにはもちろんこの問題の解決策など持ち合わせておりません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                むしろそういう推測があたってないことを祈りたい気分です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  私も柳田充弘ブログ「生きるすべ」はときどき拝読しております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  なかなか考えさせられることです。とはいっても、私の分野はこのような自然界(?)の実験データを扱うところではありませんので、これまで、近くでこのような「捏造」を見たことはありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  しかし、いわゆる「セルカン事件」は、その学位論文のすべての審査員とは面識のある、それほど遠くでないところで起こったことで、衝撃的でした。論文の剽窃もさることながら、他人の論文の著者を書き換えたという業績の捏造もありました。経歴等の詐称もひどいものでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  これとは違いますが、数十年前には、情報に関わる学術分野はまだ新興分野でした。その時期には、学術論文誌を創設して、自ら論文をそこに載せるという荒技が噂されたこともあります。なにしろ、同じ分野の研究者が少ないということで、その分野をよく知らない人が評価する場面では、論文内容や論文誌については、もっともらしいということだけで通用したのでしょう。もちろん、今はそういうことはありません。実際には開催されない「国際会議」への投稿勧誘が頻繁にきたこともあります。投稿すれば、発表したことになるという誘い水です。国際的にもこうした「外形捏造」があったようです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  論文数等の業績誇称や学位等の経歴詐称は論文不正以前の問題といえるでしょう。研究不正だけではなく、学術界のこうした不正にも深い関心をもつのは、こうした経験によるものかも知れません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    誰が誰を裁くのかさん、書き込みありがとうございました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    おそらく、ご本人の方から、きちんとしたコメントが出てくると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    水平線効果でネガティブな事を先延ばしにするよりも、見えない先をあえて見据えて次に進む事が大切だと思います。あまり自分を責められませんように。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Nakagawaさま、お知らせ頂きありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      誰が誰をさばくのかさんからのご指摘の論文は以下の2つかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      J Neurochem. 2004 Oct;91(1):176-88.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Protein processing and releases of neuregulin-1 are regulated in an activity-dependent manner.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Ozaki M, Itoh K, Miyakawa Y, Kishida H, Hashikawa T.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Biochem Biophys Res Commun. 2003 Feb 21;301(4):1122-8.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      PKC regulates the delta2 glutamate receptor interaction with S-SCAM/MAGI-2 protein.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Yap CC, Muto Y, Kishida H, Hashikawa T, Yano R.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      先ずBBRCの論文の方ですが、私は関与しておりませんので、コメントする立場にありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      J. Neurochemの論文は、私が筆頭著者かつコレスポもとっております。ご指摘の図7は何度か同じ実験を繰り返しております。よって、共著者の何名かが実験にも図の作成にも関わっております。最終的にOKを出したのは私です。その理由は、何度か繰り返した実験と同じ傾向の図であったからです。随分昔の論文ですので、多少お時間を頂ければ、生データもどこかにあるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      こういった具体的な内容を公正に扱う場として公正局が必要と思っております。また、こういった作業は、誰かが誰かを裁くといったたぐいのものではなく、淡々とこなして行けばよいのではと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        Ozakiさま。突然の指摘で冷静にはコメントできないかと思いますが、”私はこの結果を信じております”では、このサイトの趣旨である、もっと怒りを!にはならない気がします。再現性があればよい、では、お化粧やカレー味を認めることになると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        しかし具体例を前にした時、皆は何に怒るべきなんでしょうね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        そして指摘された側は、どのように対処すべきなのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        自分の考えはあったような気もするのですが、わからなくなった感もあります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Tak > Kappa 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            信じるということは、指摘された方の正直な感情としてあり得ることだと思います。私は過去に捏造をした自覚はありませんし、捏造を指摘された経験もありませんが、仮に指摘されたら、「いや、これは再現とれるぞ。信じていいデータだぞ」あるいは「そういやこれはあいつに任せていたな。怪しいかも」とまず反射的に思うと思います。言うかどうかはわかりませんが。いきなり冷静な反応をする方が科学者としては不純にも思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            お化粧とかカレー味という言葉は、意味が定義された言葉ではなく、また前者は特定の方への感情を含む言葉になりますから、ここでは使用は控えた方がいいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私は捏造問題を考える際には主要主張の再現性をベースにするべきだと思います。一番大事なものは明らかにそれだからです。末端データがどうでもいいとは思いませんが、メインの主張も把握せずに、指摘箇所の画像だけ見て評論している人が多い気がして、気になります。論文は読まないといけません。読まないと、指摘者もいずれ足はすくわれます。今のボランティアの方は、時間をかけて読んでいるとは思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            こういう問題は程度問題です。官僚的に、明確な証拠が一つでもあれば全て処分ということをしていたら、どこまでも転がり落ちるでしょう。いずれ科学の本質とは離れ、現場にとってはミスのことも捏造と判断され、「格が高い人が言ったことは聞かないといけない」「振り上げた拳は下ろさせてあげないといけない」というロジックのもと物事は進み、安全サイドの厳罰化に流れ、健康な科学は破壊されます。また、自白のメリットがない警察ごっこが行われるのであれば、バカ正直な人しか自白はしません。バカ正直な人しか捏造者の烙印を押されないという本末転倒なことが起こります。もう起こっているかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            捏造問題が深刻なのは昨今の報道の事実の部分だけ見ても明らかです。しかし、論文や文章を書くということは恥をさらすようなものである、という先人の言葉を、捏造問題を考える上でも、研究者を評価する上でも忘れないようにしたいです。NatureやScienceは素晴らしい雑誌ですが金メダルでも銀メダルでもありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                Tak > Tak 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                最後の段落で言いたかったのは、完璧でミスのない論文など本質的にあり得ないということです。完璧さを外部が判断することは不可能です。一見捏造がない論文の著者も、ピペットマンの目盛りを5.0 ulに合わせるとき、5.2 ul程度でも許容したことがあるかも知れません。全ては程度問題です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    どのような論文を出す時もベストを尽くしますが、完璧だと思って出してはおりません。よって、継続して可能な色々な角度から実験を進めていくのです。論文精査に関しては歓迎します。ご質問にはお答えしていきたいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「質問に答えます」というご意見は,「ねつ造疑惑が生じたら,情報公開を進めることが重要」というOzakiさんの発言と整合しており,敬意を表します。今後,生データの公開がOzakiさんにより行われ,ねつ造でないと証明されることを通じて,ねつ造疑惑を受けた場合の模範的な対応事例となることを期待します。さて,筆頭著者,コレスポとして,以下のような質問があります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        1)当該論文には,画像のコピペが存在するでしょうか?指摘をうけて画像を再確認され(Ozakiさんのお話が正しいとすると,おそらく,図の作製者とは確認ができていない状態の)現時点での認識をお聞かせください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        2) 当該論文では,画像のコントラスト調整が行われたのでしょうか?現時点での認識をお聞かせください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        3)当該論文では,画像の引き伸ばし,その他の編集が行われたのでしょうか?現時点での認識をお聞かせください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        4) 今後,どのような手順・手段で生データなどの情報公開を行われる予定か,お考えをお聞かせいただければと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        個人的には,1-3のいずれかがYESであるなら,(処罰の有無,内容はともかくとして)科学論文としては誠実でなく,再現性の有無にかかわらず不正であり,筆頭著者,コレスポに責任がある(すくなくとも論文を取り下げ,再投稿して査読を受けるべき)と思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            上記のご質問に関してです。現時点では捏造ではなく、何かあったとしても何らかのミスではないかと思っております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            1)写真は、ケモルミ反応のフィルムをスキャンしそこから全体の図を作成していると思います。その操作の過程で生じたのではないかと考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            2)当時フィルムを何度もコントラストを変えてとれる状況ではなかったのではと思っております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            3)引き伸ばしは、サンプル側のバンド幅をコントロールのバンド幅に合わせるように伸ばした可能性はあるかもしれません。その場合、担当者は、図のブロック毎の幅を合わせているという認識で、それを捏造とは思っていないと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            4)只今、関わったものの所在を確認中ですが、不当な疑惑の場合は、担当者は被害者にもなりますので、公正に判断できる状況が整った状況で、直接事情聴衆というのがよいのではと思っております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            まずは状況把握からと思っております。状況によっては、J.Neurochemに問い合わせ、彼等の判断に沿いたいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                SF > Miwako Ozaki 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                Ozakiさん,ご回答ありがとうございます。1)の「操作の過程で生じた」というのは,よく理解できませんが,今後の情報公開と筆頭著者としての真摯な対応に期待しております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    このコメントは削除されました。
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      ???事情聴衆とは、誰が誰を裁くのかさんを聴取するのではなく、我々の関係者です。要するにあまりにも昔のことなので、データも今私の手元にはありません。一方敢て廃棄するようなこともないですので、これからこちらで対応をはじめるということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        説明責任は指摘した側でなく指摘された側にあるのではないでしょうか(誰が誰を裁くのかさんがこれ以上関わる必然性はないということです)。法曹の世界だとそのあたり事情が違うようですが、サイエンスの世界では、疑問が投げかけられたらそれに答えるというのは当然の態度だと思います。そういう意味で、Ozakiさんの今回の素早いご対応は、一つのモデルケースになっているような気がいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              kappa > Tak 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              せっかくですので、お返事を。再現性がサイエンティフィックに一番大事、には同意しますが、捏造問題においては大事ではないと思います。私はどのような軽微な不正(間違い、ではない)もあるべきではないと考えます。ある割合で不正の誘惑に負けてしまう人がいる場合、そのハードルを高くすることが不正を防止するためには重要なのかな、と考えています。それに有効なのが厳罰なのか、何なのかは議論の余地があると思います。実際に過去に不正を働いてしまった人に、匿名アンケートでいいから、どうだったらやらなかったか、とか聞いてみたい気もします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  私がkappaさんの意見と異なる理由は、私は不正と間違いの区別を研究論文や研究者業界において公平につけるのは不可能と考えているからだと思います。また、実験による検証ということがせっかく出来るのにも関わらず、しない理由もないと思います。コピペが一つあったら他の全データを疑われるのは当たり前であります。機械的に一端リトラクションしてコピペ画像除いて再投稿というのは、結果的に捏造論文が雑誌を変えて残ることになり、科学にとって良いことにはならないのではないかと現在思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Kappa > Tak 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Takさんの意見に特に反論はないのですが、再現性が大事、とあまり強調すると、極端に言えば、再現できればOKなんだからコントロールは全部コピペでもとりあえず大丈夫だろう、というような考えをもつ人が出てくることを危惧してしまいます。研究者には、やるべきことをちゃんとやって、より信頼性の高いデータを出そうと努力する誠実さを求めたいです。また不正行為は、それが効果的だったかどうかと言う以前にそれをやること自体が許されない、というものだと思っています。カンニングとか、ドーピングとかと同じようなもので。それをいかに減らせるか、という視点で見ると、再現性の確認が有効なんだろうか、という疑問も感じます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          Tak > Kappa 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私はむしろ、「再現性があろうが証拠がはっきりしているコピペはダメ」ということが強調されると、「バレなければOK。バレないことが大事」という考えが広まるのではないかと危惧をしています。AKB48の恋愛沙汰ならバレなければいいのかもしれませんが、科学論文についての価値観は、バレなければいいという考え方とはできるだけ距離を置いてほしいと思っています。また、繰り返しますが、不正行為とミスの区別を公平につけるのは不可能と思っています。濡れ衣も十分あり得ると思っています。たとえば、お茶のポットにアジ化ナトリウム入れるような人間が、同世代のライバルの1stの論文にコピペ画像を忍ばせることを躊躇するとは思えません。また、人事の流動性の低い業界ですから、他人がやったと話さない人だって出てくるでしょう。それに、結婚式で挨拶をしてもらった上司がコピペの実行犯なんですなんてことはなかなか言えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私がCheatingよりFabricationを重視して考えているのはその通りです。公平な競争が多少乱されるぐらいなら現状まだマシと思っています。まずは真っ赤な嘘を強要され、研究を諦める、あるいは何年も時間を無駄にして苦しむ若手をなんとしてもできるだけ少なくしたいと思っています。また、Fabricationを伴わないCheatingはほぼ皆無ではないかとも思っています。せっかくCheatingを見つけたのなら、それをFabricationを見つけるきっかけにして欲しいと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              RIKEN, BSIの内情に詳しい方とお見受けします(笑)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              『まずは真っ赤な嘘を強要され、研究を諦める、あるいは何年も時間を無駄にして苦しむ若手をなんとしてもできるだけ少なくしたいと思っています。』には、心底同意します。しつこいようですが、この部分の実現にも第3機関の設立は必須です。CheatingとFabricationのどちらに重点を起き判断するかはその他の状況も考え合わせ、各論で処理していくことになると思っています。いずれにしても、学術界内だけでの判断では、公平性は保てないと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              また、公正局が指摘を受付(この部分は匿名でも可)、秘密保持を厳格にすし、議論は実名同士の議論とするとした方がより公平であると考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Kappa > Tak 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            追伸。あとから思ったのですが、Takさんは、本来の意味の捏造、例えばストーリーのでっち上げ(fabrication)を重視していて、自分は昨今はやりのコピペのような不正(cheating)を念頭に置いている、という違いがあったようにも思います。全く別のものではないですが、論点はずれてしまう気がしました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      再現性という意味では、別の角度からも、その他のメンバーが研究を続け、今日に至っております。そういう意味でこの論文で出した結論に問題があったとは思っていません(その時できた可能な限りの実験をしております)。図7を最大に拡大して見てみましたが、どのように作成したかは確認が必要と思っています。当時よりお化粧をしたという自覚もないですので、確認作業を進めて行けばよいのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      変わらず、公正局のような場所は必要であり、そのような場所が担当するのがよいと思っております。本件で意見が変わるようなことはありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        誰が誰をさばくのかさんの以下のコメントに対してです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        以下のような国際基準を更に日本に浸透させ、更に解りやすい基準を作成し、それをまず適応するという作業は建設的と思います。その上で各論を議論するということは、誰かを批判するとか、感情的にしんどくなるとかではなく実務的な作業で、科学的議論の範疇かと思います。下記のような基準は研究者でなければ作成できません。そのような指針はPIにとっても、その下で働くものにとっても、学生やテクにとっても有り難いものと思います。観念論や精神論ではありませんので、時間をかけて決めて行く価値はあると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        引用部分:
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        「同じゲル/メンブレンから切り出して繋いだ図の作成の指針 (レーンの切れ目を入れるなど)」「Western Blotの際の上下のバンドの切り出しの指針」「統計処理グラフ図の作成の指針」等を明確にして頂けると私のような研究者にとってはとても有りがたいです。幾つかの論文雑誌のInstructions for Authorsを今チェックしたところ、過去に「What's in a picture? The temptation of image manipulation」というレポートを出したJournal of Cell Biology誌が割合とその件に関して詳しい指針を示していました。またJournal of Cell Biology誌は現在では唯一であると思いますが、画像操作を自動的に検出する機械を用いて、受理後の論文は刊行前に全て操作の痕跡が無いかチェックが入るそうです。痕跡があると判明した場合は受理遅延、生データ提出の要求をし、指針にあう図が作成できない場合は論文不受理となるそうです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          過去のいくつかの事例を調べていて思ったのですが、研究室の主催者(教授など)の指導により研究室員が不正を働いていた場合に、研究室員はどこまで罪を問われるのが適切でしょうか?不正を指示されてそれに従ってしまったのが学生や研究生であれば責任をとらされた事例はありませんでしたが、指示されて従っていたのが教職員である場合、例えば、教授に指示されて助教が不正を行った場合などは、その教職員はどこまで責任を負うのかについて、研究機関によっても判断が違っている様です。(こうした処罰の目安なども、できれば第三者機関によって基準が示されていると不公平感は減るのではないかと思います)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          それと、朝日新聞WEBRONZAに寄稿した記事を自ブロクに転載しましたので、紹介します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ご意見がありましたら、参考にしたいのでよろしくお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「研究不正」をどう防ぐか<上>
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          http://d.hatena.ne.jp/warbl...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「研究不正」をどう防ぐか<下>
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          http://d.hatena.ne.jp/warbl...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            AB 11年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            捏造や改ざんなどの不正を防ぐには立派な研究成果を偽装するのを抑止する対策が必要です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            東北大前総長や国立環境研の論文数水増しや不正調査の不適切さは必ず改善する必要があります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            今は過去の事件を反省材料としてより良い制度を作ることが必要です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              <管理者より>
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Disqusの仕様ではReplyを含めたコメントを新着順に表示する事ができないので、議論の流れが見えにくくなっていますが、公式Twitterアカウント
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                分生が「若手教育シンポ」などというものを開いていることからもわかるように、捏造は若手研究者への教育が足りないせいで起こるかのように考えられてるふしがあります。何年続けてやっても無駄でしたし、具体的なことは言いませんが、今年もまたくり返されそうな気配があります。これだけ再現性良くネガティブな結果が出続けたら、実験ならば「これはうまくいかない」と判断します。本当に教育や指導が必要なのは若手じゃなくて、シニアな研究者の方ではないでしょうか? 安易にコレスポンディングオーサーや共同研究者に名を連ね、実際のデータもチェックせずに、手柄は自分のもの、失敗や捏造は若手のせいというのが多すぎる。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  医学部等におけるギフトオーサーの蔓延に目をつぶり、話題の彼女を基本がなってないと堂々と叩くのが研究倫理なら、そんな研究倫理は一切要りません。仮にそんな研究倫理の教育を東大生にするなら、東大生は研究倫理は身に付けても人倫や正義感に著しく欠けた学生になるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  まともな人はもう真面目に把握する気ないのではないですか。自白がとれたから裁判で勝てるとなぜか主役に躍り出たのであろうゲルの切り貼り作業ですが、そもそもパルスフィールドですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  話題性や偉い人の発言や場の空気にだまされず、科学の進歩と国民への貢献を本当に考えている人はどれだけいるのですか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    膿みは出し切ろう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    理研の調査委員会の委員長には、加藤茂明、副委員長には、柳沢純、北川浩史でどうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    真面目に、最も適任だと思う。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      一般の人も大きく巻き込んでいる以上、研究者は今の騒動から目を離してはいけないのかもしれません。数時間の記者会見を毎回丁寧に把握するのは大変ですが、少し視ただけでコメントするなら、生データを見ないで論文をだす教授と同じです。また、騒動の発生源であり進行役でもある匿名のインターネットサイトも見ないといけないなら、本当に大変です。こんなことをリアルタイムでたくさんの研究者が行うのはさすがに無駄です。国益に反します。本人が記者会見しましたから、一般報道の自粛を研究者がそろそろ呼び掛けるべき時期です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      たとえ今回が完全なクロでも、今回の騒動の案件より明らかに悪質で実害がある事案はすでに沢山あるのです。センセーショナルに騒いでいる場合ではありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • tsuyomiyakawa 管理者 > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名Aさん、たくさんの書き込み、貴重なご意見、ありがとうございます。このサイトは、ScienceTalksのご協力などにより継続します。(委員はなにかと雑用も多くほとんどリプライできず申し訳ないのですが)特に負担ということはありませんので、もしよろしければ今後もよろしくお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私のことが嫌いでも、捏造問題は嫌いにならないでください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Kuma 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            東大の元教授は、部下が勝手にやったと言ってました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            しかし報告書の内容が真実ならば、元教授の言ってる事は全く信じられません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            一部には元教授への同情の声がありましたが、あれは何だったんでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            元教授から教育を受けた東大生に大学は謝罪すべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            元教授に若手研究者への倫理教育をやらせた分子生物学会も若手研究者に謝罪すべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Stap問題にコメントした方は、東大の問題にもコメントすべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            stap問題はレアケースだとしても、東大の問題はレアケースではない可能性を感じます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            東大の問題は、アカデミックの腐敗を象徴しているかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              消した方が良いと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                これまでとは次元の違うことがおきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                私の存在はこのサイトから消した方が良い。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  このガチ議論スタッフは、今後の日本の科学を担う方々です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  自らを粗末にしてはならない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  権力の暴走をバカにしてはいけない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  私の存在はこのサイトから消した方がよい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  私は今、必死に訴えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    私の訴えを良く見てください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    私の存在はこのサイトから消した方がよい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      世間はまだ分生研やSTAPの余韻に浸っていて、これから起こることに気づいていない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      その間に私の存在をこのサイトから消した方が良い。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        私が投下しなくても誰かが投下する可能性は十分にあります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        その時には私に疑いの目がくる。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        私の存在はこのサイトから消した方がスタッフの方々のためです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ガチ議論スタッフの方々の幸せを祈ります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私の訴えを良く分析してください。ガチ議論スタッフの方々は分析できるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            あなた方の論文の真偽は公開の場で明らかにすべきだと思いますが、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            とりあえずリンク先の弁護士に相談して、実名で匿名Aと話し合うことをおすすめいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            http://www.alcien.jp/shimiz...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            http://www.koushin-lawfirm....
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              あなた方の論文の真偽は公開の場で明らかにすべきだと思いますが、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              とりあえずリンク先の弁護士に相談して、実名で匿名Aとよく話し合うことをおすすめいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              http://www.koushin-lawfirm....
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              http://www.alcien.jp/shimiz...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              匿名Aへ
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              信じているなら実名でオーサーの方々と話し合ってもなんの問題もないでしょう。彼らの言い分もよく聞いてここで報告してください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              • ガチ議論スタッフ 10年前 edited
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ガチ議論スタッフです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                当サイトは、昨年夏以降ほぼ休眠状態で、スタッフもケアしていなかったのですが、昨日、匿名Aさんにより、コピペの疑いのある論文リストが大量に投稿されているのを発見しました。84件という驚くべき件数であり、どのくらいの時間と労力が投入されたのかは、我々の想像を超えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                以下、特に他サイトからのリンクで、当サイトをご覧になっている方へのコメントです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                1:このガチ議論サイトは、科学政策などを議論する場として設定されたもので、不正の通報の窓口ではありません。コメント欄へは自由に書き込みできるようになっており、記入者が誰であるかも把握しておりません。投稿されたすべての情報の信憑性等に関しては当サイトが責任を持つことは困難ですので、一次情報である論文そのものをご覧になるなどして慎重にご判断いただくようにお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                2:コメントが多くなりすぎてわかりにくくなっていますが、別のサイトに情報の詳細なまとめができています。URLは以下の通りです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                3:匿名Aさんも書かれているように、それぞれの論文で指摘された部分が本当に不正なのか単なるミスであるのか(あるいはミスですらなく偶然の一致なのか)については現時点でははっきりしていません。また、それぞれの論文の問題の深刻さの度合いもそれぞれだと思われます。従いまして、もし情報を拡散されることがある場合は、その責任をご自分で十分にご検討いただいた上でお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                4: 論文の不正の可能性がある場合には、著者の所属機関が対応をすることになっています。特に重大だと思われるようなものに関しては、それぞれの論文に関わっている個々の研究者の方々はもちろん、所属の各研究機関が真摯にしかるべきご対応をしてくださることを望みます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                以上、取り急ぎ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    この記事と「研究不正問題のまとめのお願い」という記事を自分のブログの「STAP 騒動の背景を考察する(2)」という記事で紹介しましたので管理者様に御連絡させて戴きます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    http://blogs.yahoo.co.jp/bl...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    匿名Aさんの「もし小保方さんと同じラボだったら」という書き込みは身につまされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    労働環境が厳しくなる中で正気を保つのは難しいですが、自分の研究や教育がいい加減になったら血を吐く思いでポジションを得た意味が無くなってしまうので、研究に真剣に取り組む人々が報われるような大学が作れるように努力したいです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    で、匿名A氏は、いまだに桐谷美鈴推しなの?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      匿名Aさんにまったくその意図はないでしょうが、あきらかに悪意の持つものに、完全捏造と同列の犯罪者達としてネットに広められますよ。すでにされている?顔写真付きで?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      非常にやばい事態になってきていると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      へたしたら、嫌いな研究者を潰す手段にもなるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      第3者機関ができてから、そこに指摘するべきでは。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      匿名Aさんの意図とは別に誹謗中傷がはじまろうとしています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名掲示板やれば、ただの誹謗中傷や嘘だか本当だかわからない怪しい噂をバラマキ始めるのも出てきて話が無意味に大きくなってしまうというのが、死人が出たCDBの件の最大の反省点だったと思うのですが、まだこういうことをやるのだから正直言って呆れています。匿名AはCDBを擁護していたから少しは反省したかと思いきや、単に自分が蚊帳の外で気に入らなかっただけみたいですね。こういうことをして「業界を浄化する」とか正義の味方気取りなのもまた・・・。浄化したいなら正式な窓口に通報して粛々とやれっての。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          各論文の責任著者と、責任著者の所属機関はぜひともきちんとした対応をしてください。そうでないと、研究者社会には自浄作用がないと一般社会から認識されてしまっても仕方のない状況になってしまうでしょう。研究者社会の一員として強くそう思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ここに張り付けられてる分については、10年も前の記録は残っていない、(臨床のオーサーがたくさんいる論文は)誰が担当した実験かはっきりしない、別の人間が追試したらうまくいった、今後は気をつけると謝罪して終了でしょう。業界を浄化するつもりなら、そういう対応がなされたときに実名で追求しないとムリ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            まあ、今後はコピペする奴はいなくなるでしょう。お疲れ様でした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Anonymous 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              内部の方は関連部署の担当の方に、こういう情報があるらしいのですが、と声をかけるぐらいしたほうがいいんじゃないでしょうか。偉い先生方は特に、ネット上の情報には疎い人が多いです。早めに対応すれば、傷は小さくなるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                この問題、ぜひ日本テレビのNEWS ZEROで取り上げてもらいたいですね。特に、桐谷美玲のコメント付きで。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                匿名A氏もそれが本懐でしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  文系のデータや解釈には
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと不正がありそう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  それは理科系ほど社会に影響がないのか
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  あまり発覚してそうでないです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  でも、つつくべき。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      質的もやってる医学系の人間としては、解釈の部分は全く別の話になってくるので、もともとのデータが存在しないとかそういったレベルじゃないと、一般的な理系の感覚とはかけ離れていると思う。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もちろん、コピペやらなんやらは問題外だが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      阪大は異次元という指摘はごもっとも。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      阪大生命科学系の論文を幾つか見るだけで電気泳動のバンドの使い回しがすぐ見つかる。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          阪大で倫理教育をしてこなかったせいという話になるのかもしれないが、「違う実験結果で同じデータを使い回す」なんて教えられなくても捏造なのは明らか。小学生でもわかる。逆に阪大では「今どき真面目にコントロールなんて取る必要はなんてない。やらなくても結果はわかってるんだからコピペすればいいのです」「査読者が綺麗なバンドを見せろというとときは、綺麗なバンドをコピペすればいいのです」「他大の連中もそうやっている」と教育されていた疑いがある。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          下Pの捏造事件の時に、ここに晒されてる阪大の先生たちは一生懸命不正を追求して、不正が見つかっていない論文も「再現性がない」って理由で撤回勧告を出したってききました。同じように阪大医学部の過去の論文を全部調べて撤回勧告したらいいんじゃないでしょうか?例えばアルミとか科学的根拠は怪しいってのがもはや定説になってるだろ。でも、ほとんど全員コピペしているなら、追求できる人がいないか。みんな忙しいんだから、他大に迷惑かけるのはやめてね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ((Osaka[Affiliation]) AND Medicine[Affiliation]) AND "The Journal of biological chemistry"[Journal]
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            で検索して2000年代前半の論文を見たらここに挙げられている以外にも5分で二つ不審なデータが見つかった。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              7 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              2chでもまた別の大物が被弾してますね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              これだけで出てくるのは業界の競争が激しいことが原因として一つ考えられますが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              教授が絶対の北朝鮮みたいなラボばっかりある現状がもう一方の原因である気もします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              研究室の運営を民主的なものにしたら、いくら競争が厳しいとはいえ、もう少しましになるような気がするのは気のせいでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              まあ、医学部の場合は将来基礎研究で食べていくつもりがなくても、出世のために研究での実績が必要というような事情もあるのかもしれませんが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                このコメントはスパムとしてマークされました。
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  8 > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  東大、京大に追いつけ追い越せだけど、国からの資金配分も第3位で並ぶ程の業績出すには全然足りない。それで何処かに無理がくるけど、医学部だと基礎研究に対する想い入れも少ない(「こんな事やってて患者が救えるのか?でも、出世に必要だしなー」みたいな)上に、実験段階から仕込むという知恵も技術も危機感もないから、コピペが量産されやすい土壌が出来上がったという解釈はどうでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  話は聞かせてもらったぞ!日本の生命科学は滅亡する!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      オレたちはとんでもない考え違いをしていた・・・!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      20枚supplemental figureがあったって、そんなものはコピペで作れば良かったんだ・・・!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      匿名Aコピペをアルファベットで書くと T O K U M E I A  K O P I P E
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      Eは3文字表記するとGLUなのでT O K U M E I A  K O P I P G L U
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      O  U  I  はノイズなので除くと
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      GLUT AMPK KOPIE
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      という謎の言葉が浮かび上がる・・・
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    • Hisa Koshimizu 管理者 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      ガチ議論スタッフよりお知らせとお願いです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      本サイトは、生命科学研究の問題点とその解決法を真摯に話し合う場として作られたもので、個々の研究者が単なるグチや不平不満を言うだけのためのサイトではありません。グチや不平不満の対象となるような問題点について、前向きで実現可能な改善案を、研究者コミュニティ内での議論や行政サイドとの対話などを通じて、創り上げていくことが本サイトの目的です(「本サイトについて」http://scienceinjapan.org/a... をご参照ください)。参加者各々が、責任を持った議論を実名で行うことが理想ですが、現実論として、将来のポストに不安がある学生やPDが、大御所先生とやり合うことには無理があり、そのため、匿名の投稿も可能な状態にしてあります。しかし、同時に、サイト自体が何でもありの匿名掲示板化し、建設的な意見を述べるような投稿が遠ざかってしまうという本末転倒な状況に陥ることになる危険性もあります。現在、その状況に近くなっているようにも感じられます。また、2013年会以後、当サイトと分子生物学会の直接の関係は無くなっていますので、そのあたりも明確にしなければなりません。現在、サイトのリニューアルを含めた運営方針の刷新を考えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      年末に、本サイトのコメント欄に、論文不正の可能性のある論文のリストが投稿されました。匿名で研究不正の可能性を指摘すること自体は、批判されるようなことではないと考えます。通報者は大抵の場合弱い立場であり、多くの研究不正の件で匿名投稿が重要な役割を果たしているからです。しかし、本サイト内では、匿名ではあってもぜひネット上の人格としての責任を持っていただきたいと考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      以上の考えに立ち、匿名Aさんを含めた本サイトをご利用いただいている皆様に、以下のことをお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      1:他の読者との議論を前提としないような連続投稿は、サイトの運営上好ましくありません。今後はそのような投稿はお控えいただき、ご意見はある程度まとまった段階で、独立したターゲットブログ(トピックスの記事)として投稿していただくようお願いします。ご意見はできるだけ具体的で前向きな提案を含むものを歓迎いたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      2:繰り返しになりますが、本サイトは研究不正の告発サイトではなく、また、告発された内容に関しても責任を持つことは不可能です。論文の不正の可能性がある場合は、著者の所属機関が対応をすることになっています。従って、今後、当サイトを使っての告発はお控えいただくようお願いします。なお、今回の件では、1月6日に文科省宛に通報され、匿名ではあっても担当部署が動いていることが報道されています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      http://www.yomiuri.co.jp/sc...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • 近藤滋 > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「苦々しく思っていたことは理解した」とのことですが、より正確には「意図が解らず困惑していた」です。狂気を装っていることは推察できましたが、それをすると、議論を行うための前提条件(相手がまともな人間であること)が成立しません。それは、議論目的のサイトにとって、非常に困った状況です。また、「自分の書き込みは下書きである」「告発では無く、似た画像を挙げただけ」という書き込みも、読者に「告発をした人間は無責任で信用できない」という印象を与えるため、如何なものかと思っていました。そう思われてしまえば、あなたのやったことを自身で否定しているようなものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ネット上の匿名投稿とはいえ、匿名Aという人格に責任を持って発言していただくことを希望しています。告発に至った経緯などをきちんとした文章にまとめて投稿していただければ、掲載を検討します。(内容によっては無理な場合も有りますので、その点は御了解ください。)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          最後になりますが、今回の書き込みで我々スタッフの立場に対して、いろいろとお気づかいいただいたことに感謝いたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          現在ヨーロッパ在住のポスドクです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          STAP論文以降、こちらの方も不正問題に興味を持ち撤回論文が話題になるようになしました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          去年はSTAP論文と加藤研の撤回が相次いだので日本人の信用がだいぶ落ちました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          日本人をポスドクとして雇用するのに躊躇するPIも出てくるかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          と同時に加藤研の論文は結論が変わらないのならば、訂正でいいのでは?という声も見られました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          その度に同僚に状況を説明しました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          日本で働いていいる人は、あのラボはおかしい。あの大学はおかしいで済むのでしょうが、こちらで働いていると日本人という人種はおかしいとなります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          その度に心が痛みました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          僕は捏造問題を発信している人は、この問題に紳士に立ち向かう正義の味方と思っていました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          が、現実には違ったようです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ただ、自分が注目されるのが嬉しい人達だけでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名Aさん
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          片瀬久美子さん
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          世界変動展望さん
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          は、やれ自分の思っていた通りになった。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          自分が書いたことが注目された。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          自分は正しい。自分が科学を動かしていると発信しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          彼らは本当にサイエンスのことを考えているのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          僕にはそうは思えません。残念ながら。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          論文の中身を見ず一部だけを取り出して、捏造だ。捏造だといって面白がっているだけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          社会的弱者でもなんでもありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          愉快犯です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              • ポスドク > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                匿名Aに関しては私もぽすどく氏と同じような印象しかありません。ネトウヨみたいなものだと思っています。登場の仕方もネトウヨそっくりでした。2ちゃんねるで名無しさんたちが悪ふざけしてるところに登場して、マジになって業界を浄化するだのと騒ぎ始めたのをみて初期のネトウヨを思い出しました。自我が肥大化しすぎててキモイです。最終的には実名の誰かが行動を起こして始めて何か変わるのですが、それを見て「オレの力だ」とまた喜ぶのでしょう。行き着く先もネトウヨと同じくやり過ぎて正体暴かれて嗤われる・・・というのが関の山でしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                @font-face {
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                font-family: "MS 明朝";
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                }@font-face {
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                }@font-face {
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                }@font-face {
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                }p.MsoNormal, li.MsoNormal, div.MsoNormal { margin: 0mm 0mm 0.0001pt; text-align: justify; font-size: 12pt; font-family: Century; }.MsoChpDefault { font-family: Century; }div.WordSection1 { page: WordSection1; }
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                日本人研究者の捏造疑惑ばかり指摘されるからそう思われるのでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                しかし、研究不正や論文捏造の数は日本以外の国にも
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                相当数あるように思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                日本人研究者の捏造疑惑だけをみて、日本人の人種や民族性を決めつけてしまうのは愚かなことです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                むしろ、今回の捏造疑惑の大量指摘を日本国内での自浄作用
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                と捉えることはできないのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ご意見をおきかせください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    (Japan Bashing?) > 匿名希望 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    http://nikkan-gendai.com/ar...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    >>>  指摘したのは研究者とおぼしき「匿名A」を名乗る人物。何でもA氏、1998~04年ぐらいに発表された論文を、キーワードを絞って調べたところ、見つかる頻度の高さにバカらしくなるほど画像酷似論文が続々と見つかったらしい。<<<
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    キーワードを絞って調べたのならば、日本人による論文だけ指摘してるのは不自然では?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    アメリカ人は訴訟好きだし、欧米人研究者の不正を指摘するのには腰が引けてるという事ですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    同じく海外(米国。3割中国人3割アメリカ人残りが他の国といった感じの構成)にいますが、別に「日本人がおかしい」という話になったことはありません。あなたも直接そんな心ないことを言われたことはないが、そう感じてしまうのだろうと推察します。考えすぎです。欧州の国々がどうか知りませんが、中国人もアメリカ人も自国で酷いのをたくさん見ているから、特に驚きはないようです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    「再現性の確認への理解を」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    「匿名の議論への理解を」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    研究不正には色々なレベルがあって、STAPのように全く実体がないものから、都合の悪いバンドだけ消す、コントロールだけ使い回す、ミスによる取り違いまで様々です。厄介なのはその境界がはっきりしないことで、単純ミスと、意図的な使い回しで、画像の色が違ってくるわけでもありません。それをひとくくりにして議論してしまうと、やっかいなことになります。とはいえ、シニアな方々の中には、末端コピペとはいえそういうことをやる人はモラルが低いんだよ、とか、うちではありえないよ、君のところでもあり得ないだろう?というような言い方をされる方もおられます。しかしながら、問題はそういう単純なものではなく、画像の重複という一点を取ってみても、これだけ多くの研究室で瑕疵が見つかるのが現実です。不正問題は他人事という立ち位置でいてはいけない、正面から向き合わなければいけない、ということをコミュニティー全体が強く認識させられたという点で、今回の指摘は(不幸ですが)大きな意味があったことだと思います。ネット上で匿名で活動されている方は常に実名が明らかにされるという大きなリスクを背負いながら問題に向き合っておられるというのが僕の認識です。「ぽすどく」さんの仰ることはわからなくもありませんが、愉快犯とまで言ってしまうのはちょっといかがなものかな、とも思います。匿名でなければできないことというのはやはりあると思いますので。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    研究者の立場としては、なにかしら指摘がされた場合、「実体があるのであれば」、速やかに元データを公開し、可能であれば第三者に再現実験をしてもらい、その結果を公開する。というのが理想だと思います。加藤さんの論文、ほとんど取り下げられてしまいましたが、本当にあれは全部虚構だったのでしょうか?かつて、RNA関連で大きな不正があった時も、その研究テーマがタブーのようなものになってしまった感があります。本当にすごいことならば誰かがすぐに追試して確かめるし、そうでないならどうせ消えるのでほっといても構わない、しょせん大したことないんだから、という議論もありますが、なんとなく釈然としない気がします。自分のやっていることはどうせ大したことではない、と思いながら研究をしている人などほとんどいないと思いますし。一度取り下げられた論文の研究テーマには、あえて近づこうとしないというのが自然の感覚だと思います(研究者はそれではイカンという議論は置いといて)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    僕がこの業界に足を踏み入れた20年前と比べ、「インパクトファクター10以上の雑誌」に掲載される論文において、再現性はあきらかに低下しているような印象があります。そういうことを言うと、昔からそういうのはいくらでもあるんだとか、解釈の誤りなんていくらでもあるとか、メンデルだって捏造しているとか、そういう話も出てきますが、解釈の誤りと研究不正は別の問題ですし、江戸時代の話と現代を一緒に語るというのはさすがに無茶というものです。いずれにせよ、なんとなく研究者がおかしいと思っているところはあるはずで、そのあたりをきちんと議論してゆくことが大切なのではないかと思います。変な論文が増えているということは、変な論文に関わらなくてはいけない人も増えているというわけで、それは大変よろしくありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    今後、どのような形で議論が進められてゆくのか(このサイトを使うのか、別のプラットフォームを使うのか、別ターゲットブログで行うのか)はわかりませんが、建設的な議論が続くことを望みます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        海外のグループとノックアウトマウスで競争しているから1日でも早く投稿したい。投稿直前に綺麗なgenotypingのサザンブロットがないことに気づいて、他の論文に使ったデータをコピペして先に投稿することに成功した。あとから指摘されても論文に使えなかったクオリティの低いデータを張り付けたノートを公表すれば単なる間違いということで決着するから大丈夫・・・。今回の指摘の中にはおそらくそれに近いものも混ざっています。論文そのものには間違いなく再現性はありますが、再現性があれば許されるのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            TTT > 再現性があればいいの? 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            同感です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「再現性を重視する」「虚構かどうか、時間が経って淘汰されるに任せる」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            と言うのは、ある意味危険な選択のようにも思います。なぜなら、捏造を行うのはそういうことを見越してやっている可能性が高いからです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              仮説が大胆で、検証手技が簡単で、しかも素人うけが良く、産業化・実用化や巨額の研究費の獲得が見込めそうな論文だったら、多くの人々が即座に注目してSTAPのように多くの人が追試して即座に再現性に問題があることを指摘される可能性が高いでしょう。論文のデータに不自然な箇所や使い回しがあったりしても、多くの人が目にする分、より早く見つけることが出来ます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              しかし、多くの論文は、Natureなどの有名誌のものでさえ、ごく一部の専門にしてる人々に注目されるだけで、再現性の是非の検証には数年かかるのが普通と思われます。動物実験で特殊なマウスや環境を使っているならば、費用も時間も相当なものになるだろうし再現性を確認しようと試みる人がどれだけいるでしょうか? 加えて、もし(捏造された)結果がこれまでその分野に蓄積された知見に照らして妥当なもので、単に「誰が最初に実証するか」と言う状況だった、という状況で捏造が行われると、再現性の検証へのモチベーションはかなり低くなると思います。極端な例を出せば、「ニュートリノが光速を超える可能性がある」という結果には世界中が注目して再現性の検証が行われたのに対して、「ヒッグス粒子が存在した」という報告は肯定的にすんなり受け入れられた、という風に。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「再現性に問題がある」と明確に認識されるには数年かかるとして、その間に、その人は一流誌に掲載された業績を掲げて安定したポジションを手に入れるだろうし、多額の研究予算を獲得するでしょう。その陰では、ポジションに応募したのに採用されなかった真面目な研究者や、研究予算が取れなくて断念せざるを得なかった研究が犠牲になるわけです。研究者としてのキャリアを諦める人達も少なくないでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              仮に「再現性に問題があるようだ」という風潮が出来てきたとしても、その時にはもう遅いのです。例えば、現在アカポスについてる人達を思い浮かべて、仮に、彼らの「出世作」の再現性が疑問視されている場合を想像してみましょう。現実問題として、果たしてその人は職を追われるでしょうか? 答えは「否」だと思います。陰ではそういうことを囁かれながらも、その人はそのポジションに居座り続け、富と名声を享受し続けることでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              再現性があれば何でも許されるということはあり得ません。「軽い」不正でもそういうことを日常的にしていると、大きな不正をすることにも抵抗がなくなってくるとおもいますし、不正の程度に応じた対応がなされるべきだと思います。一方、研究倫理の話とは別に、第3者の研究者としては、実験の実態があったのであれば(無い場合は別です)、その内容が科学的に正しいかどうかが気になりますし、研究者はそれについて明らかにする責任があるのではないか、と思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            通りすがりのものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            匿名で失礼します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もし、下記ガチ議論スタッフのコメントが分生の幹部の総意であるとすればとても残念なことであると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            恐らくこのページのアクセス数は連日うなぎのぼりではなかったかと推測します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            それは、多くの方が、匿名の告発に対して、分子生物学会がどの様な対応するのか期待していたからだと思います。また、理研小保方氏の捏造疑惑のときに分子生物学会は常に独自の判断をし、それを発信してきたとこに思いますが、そのサイエンスに対する真摯な態度に対して、多くの研究者が尊敬と信頼を寄せていたからだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            今回、このページの学会長の文書を読みますと、捏造に対して皆さん怒りを持ちましょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            匿名でも構いませんから、この場で議論しましょう。というような趣旨が書かれています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            それに対して、匿名で、現在の捏造の状況はこうですよ。という指摘があった訳です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            それに対して、ここはそういうことを匿名で議論する場でありませんと言って、無視するのはどういうことなのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私を含めて失望したひとは少なくないのでないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            捏造問題の本質は、捏造をするひとだけではなく、それに気づいていても、予算の為、あるいは自分の立場を守るために、見て見ぬふりをすることだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            今回のガチ議論スタッフ、及び、分子生物学会の態度は、それと同等の行為ではないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            思えば、NHKのテレビ番組で分生の幹部が小保方氏の論文の図に関して、約70%に問題があると、断じたことは記憶に新しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            今回は同じことを何故やらないのでしょう?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            偉い先生にはできないということなのでしょうか?自分たちの仲間にはしたくないのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            そういう生半可な気持ちで捏造問題を語るのはやめて欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            捏造を告発することで職を失うもの、ましてや、捏造に関わって命を失うものもいるのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            今回のコピペ告発の問題をもし正面から受け止めないのであれば、このサイトの捏造問題に関する主張は口先だけのものであることは自明あり、このサイト自体、閉鎖してしまうべきだと思います。そして今後、分子生物学会学会は捏造問題に関して一切議論することをやめるべきだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もう一度、この問題を一科学者として真摯に受け止め、分子生物学会として、議論し、対応を検討して欲しいと思います。それが日本のサイエンスを浄化し、信頼あるものにするための第一歩として間違いなく必要なことであると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            決して機関の問題として丸投げにするのではなく、小保方事件の時のように、分子生物学会の勇気ある判断、意見を発信することを切にお願いします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                1:近藤は2013年の年会の大会長でしたが、学会本体の長(理事長)ではありません。また、その後の理事の入れ替えがあり、現在では理事でもなく平の会員です。ですから、このサイトでのスタッフの意見は、学会の意志とは関係ないものです。サイトの刷新を怠っていたため、誤解を生んでおり、早急に改めねばいけないと考えています。そのためにも、一度サイトを閉じたいのですが、それをすると別の誤解をされかねないので困っていると言うのが実情です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                2:先ほど、匿名A氏の書き込みへのreplyでも書きましたが、捏造問題に関する議論を禁止するつもりは有りません。匿名掲示板的な1人語りの連続投稿あると、真面目な投稿を遠ざけ、サイト全体の信頼性が低下するので辞めてほしい、とお願いしています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                3:このサイトで告発自体を行わないでほしいとお願いした理由はそれをすると、このサイト自体が消滅する可能性があるからです。ご理解いただければ有難く存じます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                4:分子生物学会の前理事会がSTAP問題に対して真摯に取り組んできた事に対して、ご評価を頂いたことにお礼を申し上げます。できれば、そう言った意見を強く発信していただきたいと望みます。現在の理事会では、学会としての取り組みが正しかったかどうかに対し疑問が呈されているようです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  まず、匿名の書き込みなんてただの「怪文書」に過ぎないことを知るべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  >匿名で、現在の捏造の状況はこうですよ。という指摘があった訳です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  言っちゃ悪いですが、私にはアホみたいな書き込みをくり返す狂人の怪文書にしか見えません。私は一会員でしかありませんが、仮に正面から受け止めて学会として何かするとしたらそれは近藤氏、中川氏などが内容を精査して改めて問題提起をしたときです(もちろん、私やあなたでもいいですが)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      この書き込みはびっくりですね。狂人扱い?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もしかしてあなた、不正しているから困ってるんじゃないの?くらいに思いますね。事態を軽く見すぎている。(もしくは軽くしたい意図がある?)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      社会は、研究者なんてこんな奴らなんだと思って見てるよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          狂人なんて他人に向かって決して言いませんが、狂人なんて言葉が飛び交うような場にしたのは匿名Aの責任です。捏造を告発する正義の味方なら場をわきまえずに何を書いても、意味不明なポエムを連投しても許されるとでも思っているのですか? ここはあんたの大好きな2ちゃんねるじゃないんだよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              匿名A氏が狂人なのか狂人を装っているのかはこの際どうでもよいのでは?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              事この期に至って大事なのは、彼の捏造の指摘が真っ当かどうかでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              既に、指摘された論文の筆頭著者がラボのホームページから消えた、というところがあるそうですね。まだ捏造したと確定していない時点では、そうやってその個人を守る必要があると思います。しかし、その後にきちんと調査結果を発表するべきでしょうね、そのラボは。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  • 一般人 > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    読まないんじゃないですよ、タダでそんなに次から次へと自由には読めないだけですよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    研究機関にいるだけで自由に論文を読める特権を握っているんですよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    でもさすがに著者名は公開されていますから(笑)、別にすぐ漢字の名前くらいは一般人でもわかります。御心配なさらずに・・・・
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  2ちゃんねるなんて大して行ったこともないよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  不正の追及は2ちゃんが舞台だとはきいてるけどね(笑)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  そんな決めつけしかできないなんて、あなたのほうが頭がおかしいのではないですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            研究不正には内容を深く知らないと理解できない実験の正当性や再現性に関するものと、文章の剽窃や図の使いまわし・加工など内容を理解できなくても検出できる客観的なものがあります。後者はどんな匿名でしてきされても、それは正当で、追調査可能です。前者のほうが実は深刻ですが同種のテーマを深く研究している人にしか理解できない場合が多く、指摘困難です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             幸い、継続的に研究不正をする人の多くは両方に手を染めるため、系統的に客観調査をすることで問題研究者を特定することは可能と考えています。今回の指摘では、数報に留まる場合はグレーとしか言いようがありませんが、少なくともなぜそのようになったか、またはオリジナルデータで反論すべきでしょう。それよりも数が多い場合は、残念ながら不正が日常化した研究グループと言わざるを得ないでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             その意味で、上位5機関くらいはもっとまじめに全調査すべきと考えています。ただ、ここでのコメントの論調を見るとこの分野の自浄作用には期待できないという悲観的な気持ちになります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Unknown > 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「特定不正行為の疑いがインターネット上に掲載されている(特定不正行為
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              を行ったとする研究者・グループ、特定不正行為の態様等、事案の内容が明
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              示され、かつ不正とする科学的な合理性のある理由が示されている場合に限
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              る。)ことを、当該特定不正行為を指摘された者が所属する研究機関が確認
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              した場合、当該研究機関に告発があった場合に準じた取扱いをすることがで
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              きる。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              ですね。ご指摘ありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                文科省のガイドライン
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                「特定不正行為の疑いがインターネット上に掲載されている(特定不正行為 を行ったとする研究者・グループ、特定不正行為の態様等、事案の内容が明示され、かつ不正とする科学的な合理性のある理由が示されている場合に限る。)ことを、当該特定不正行為を指摘された者が所属する研究機関が確認した場合、当該研究機関に告発があった場合に準じた取扱いをすることができる。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ここは未来の捏造を防止するためのサイトであって、過去の捏造または疑惑を告発する場所ではない。ここまでのいわば社会的制裁を狙ったような告発者の行為は「冤罪」を生むだけであり、捏造や疑惑は所属機関へ直接申告し、データの有無の確認の後に公開されるべきだ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      • GO
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        Guilty or not > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        >ひっそりと文科省に送るよりは、公開のネットで指摘した方が冤罪の数は少なくなるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        申し訳ありませんが、この論理が私には理解できません。もう少し説明していただけますか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ネットに類似画像が上げられた時点で不正をしていると思われてしまう、という立場に立てば、ネットでの指摘は冤罪を産む、と言えるかもしれません。一方、ネットではだれでもその指摘について検証可能なので、誤った情報は次第に訂正されるという立場を取れば、ネットでの指摘はむしろ冤罪を減らす、と言えるかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            いずれにせよ、「ネットに類似画像があげられたからといって、それが即、研究不正を意味するものでは全くない」、という意識を共有することは、非常に重要だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • 質問 > Guilty or not 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もしあなたが主張するようにするのが正しいと言うのだとしたら、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          Sciencefraud.comとかPubpeerとか洋の内外を問わずインターネットで指摘をするのが多いようですがそれは何故だと思いますか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名A氏が指摘している、文科省のガイドラインが改正されたのはどうしてなんでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          Satoshi Tanaka 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          研究不正問題に関する情報量の差が、認識の相違を生んでいるように思います。少し感情的な態度で書き込みをされている方は、まずは、公開された情報として確認できる事実を知ることが肝腎だと思います。社会的制裁を狙ってこうした告発が行われているというのは些か見方が浅いと思います。現状に目をつぶって生命科学の将来を議論することには意味がありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          文科省や所属機関への申告が必ずしも有効でないことは、東北大学学長の不正疑義、岡山大学での実名の告発、琉球大学医学部の件など、いくつかの実例から学ぶことができます。大阪大学医学部の有名な研究不正は、実在しない遺伝子組換えマウスに関する架空の論文が撤回されたというものですが、その責任著者である教授は昨年度より科研費の審査員に任命されていることは公開資料で確認できます。研究不正を告発することや、ましてやこれを批判することは、逆に研究者生命を危うくするものとして忌避されていることは、特に事情通でなくても容易に想像できることです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          また、PubPeerやRetraction Watchを読めば、研究不正問題は日本に限ったことではないことも理解できます。誠実な研究を進めるために必要な仕組みについては、世界中で議論されているのです。社会から支援される基礎研究が誠実でなければいけないというのは当たり前のことなのですが、それが危機に瀕しているためにこうしたサイトが開設されているのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              笹井氏が首を吊る前ならぼくは匿名Aの行動を容認したでしょう。すでに生データを公開した方もいますが、逆に公開できない方々は「公開できない方が悪い」という大義名分の元で今後は正義を語る匿名の連中から一方的に袋だたきに遭います。データは残っていないようだが実験結果に再現性ありという調査結果が出たとしても、隠蔽だの、捏造だのと、匿名Aの意図が個人攻撃ではなかったとしても、10年後も言われ続けることでしょう。「ちゃんとやらなかった奴らが悪い」で済ませていいのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              また、正式な窓口へ告発するより匿名掲示板でやる方がいいというご自分の説をサポートする例として東北大学学長の不正疑義、岡山大学での実名の告発、琉球大学医学部の件を挙げておられるのはおかしい。それらの例は僕もあなたも知っているように全部公開になっているのに何も変わっていない。せいぜい正式にやっても匿名掲示板でやっても大差ないという程度のことしか言えないと思いますが。ぼくには冤罪だった場合に取り返しがつかないことになる分、匿名掲示板でやる方が状況が悪いように思えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  意図するところがうまく伝わらなかったように思いますので、もう少し追加いたします。うまく認識が共有できれば幸いです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  これまでにこのサイトでも議論されていますが、1990年から2000年にかけて電子投稿が一般化し、Photoshop等のソフトウェアを用いて論文の作図をするようになりはじめた時期は、他の時期とは異なる背景があると言えるでしょう。若手がそうしたソフトウェアを使いこなす一方で、シニアの指導者はうまく対応できず、作図を丸投げするということがしばしばありました。生データを確認する習慣があれば防げたことではありますが、そうした変化が研究室におけるチェック機能を弱めたという側面はあると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  一方、エクセルの表を埋める数字から偽造するタイプの捏造行為は発覚することは極めて稀であり、外部からそれが告発されることはまずありません。イムノブロットや蛍光抗体法の写真より棒グラフや折れ線グラフのデータの方がはるかに多いわけですから、前者の不正を見つけてそれだけを取り上げるのは、偏りが大きすぎると思います。実際、不自然な長さのエラーバーなどは、いくらでも見つけることができます。そうした理由から、現在告発されているグループを殊更に取り上げて批判するという行為は適当ではないと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  私は特に匿名での告発を奨励しているわけではありませんし、その点については些か誤解があると思います。実名で告発しても有効ではないという認識も「会員」さんと共有しています。重要なことは、研究不正は一部で起こっている特殊な出来事ではなく、相当な広がりがあるという可能性をこうした大量の告発が示唆していることです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  既に不正が確定している例ですが、緻密に画像を切り貼りした捏造データには、ここまでして有名ジャーナルに受理されたいのかと戦慄しました。しかしながら、本人が教授に昇任し、巨額の研究費を受領していることを知って、そこにはそれなりの理由があることを理解しました。こうした虚構の研究の裏側で、若手研究者が再現性の低さに苦しんだり、あるいは研究を断念したりするという方向にも目を向ける必要があると思います。例えば医学部では、本来ならば基礎研究で活躍していたはずの人材が、臨床をはじめ他の分野に流出しているのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  研究不正などは特殊で細かな話であり重要ではないという認識が一向に改まらないために、世界中でこうした不正の告発が起こっているのだと思います。もちろん、不正によりポストや研究費を手にした研究者への憎しみも告発者の原動力とはなっているでしょうが、社会からの支援を有効に活用するという研究者側の責任もまた問われているように思います。どのような研究が支援すべき基礎研究なのかという点について、研究者自身が社会に説明していかなければいけないと考えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    笹井氏が首を吊ったのは11Jigenさんの所為じゃないでしょう。生データを残してないのは明らかに手落ちなんですからにちゃんで叩かれるくらい我慢してください。あと冤罪だった場合に取り返しがつかなくなることになるという意味がわからないです。具体的な事例はなにかありますか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  Satoshi Tanakaさんのおっしゃる通り、現状を正しく認識することは非常に大事だと思います。僕自身の認識ですが、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ・画像の重複がある論文の全てが研究不正というわけではない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ・しかし、ある頻度で、画像の重複が見られる論文で実際に研究不正が行われている。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ・研究不正には軽微なものから重大なものまで様々。ただし、明確な境界は存在しない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ・画像の重複が見られる論文は非常に多い。研究機関単位で見れば全ての研究機関が該当する可能性もある。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  ・従って、この問題にはコミュニティー全体で取り組む必要がある。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  です。これらを踏まえた上で、今後、研究不正につながる行動を少しでもなくすためにできることはいくつかあるはずです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  重複画像を含む論文は、Photoshopの普及と共に激増しています。実験をしなくても手軽に本物そっくりのデータを作ることができるようになったため、特に「重要でない」実験に関しては(たとえネガコンでも重要でない実験はないはずなのですが)、コピペで済ましてしまっても大きな問題ではない、という文化が、あちこちで生まれてしまったのかもしれません。このような技術の進歩によって生まれてきた「誘惑」は、技術の進歩によって「抑制」することもできるのではないでしょうか。個人的には、研究に使うフォルダに入ったファイルやデータを「全て」owncloudやdropboxのようなバージョン保存が可能なシステムで研究機関が自動的にバックアップすれば、不適切な作図へのモティベーションを強力に抑制できるのではないかと思っています。また、もしそうなれば個人レベルでバックアップを取る必要もなく、クラウド化されていれば場所を問わず作業ができるので、そもそも非常に便利です(便利であれば普及するはず!)。このようなシステムは研究者の不正を暴くためではなく、むしろ不当な疑義がかけられた時に研究者を守るために存在するべきですし、さらに研究効率を上げることができるのならば、一石二鳥です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  また、若手・PIの教育、そもそもサイエンスとは、といった話も、語り尽くされていますが、語り過ぎになることはないと思います。どのような研究者でも、ふとしたきっかけで自分自身が軽微な不正に手を染める可能性があるという自覚を持つことが非常に重要だと思います。僕自身、リバイスの実験が延々続いて楽しいはずの実験そのものが面倒くさくなってきた時など、あー、これ前に確かめたけど写真は撮っていなかったなあ、別の実験の写真をコピペしたらすぐ終わるのになあ、という冗談が頭を「よぎった」ことは何度もあります。冗談が冗談でなくなった時に悲劇は起こるわけで、そういった気の緩む瞬間について仲間内で話をするだけで、かなりの予防効果はあるような気がします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  研究不正は多くの人を不幸に陥れます。不幸な事例を少しでもなくすために、提出書類が増えるのを指をくわえて見ているだけではなく、研究者の側から実効的な対策を一つづつ提案してゆくことが大切なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      たとえば、Stowers Instituteなどは論文が出るとoriginal dataを公開しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      http://odr.stowers.org/webs...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      とりあえず、これくらいはやってもいいと思いますが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          そうですね。オリジナルデータを全て公開しなければいけないとなれば抑止力になると思います。ただ、その一方で、論文の作成には多くの改訂作業も伴いますし、完全な形でデータを準備するのはかなりの負担が研究者にかかるのではないかと思います。作業ファイル&データ丸ごと保存方式にしておけば、疑義が出た時は研究者は自分を守ることができる(所属機関は調査することができる)、実際に研究者がかけなければいけない手間はほぼゼロ、です。研究者に新たな負担をかけず、実行的かつ抑止力のある方法は、この方式ではないかと思っている次第です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      • 北の研究者 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        近藤 先生
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        匿名で失礼します。「怒りを表現すること」は大変重要だと賛同致します。しかし、捏造問題以外の問題や研究者コミュニティー以外の周りの環境にも怒りを向けるべきではないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        私見ですが、ポストドクター等一万人支援計画等の政策の失敗、人事や競争的研究費の出来レース、アカハラなど数多くの研究に関わる問題がある中で、生命科学分野の論文捏造の問題が際立つのは、論文などの客観的証拠で立証しやすく(他の分野でも同じような割合で存在すると思いますが画像などで捏造を第三者が立証することは困難です)、社会的にも問題として認定されているからではないでしょうか?論文捏造の問題が解決したとしても他の問題の解決の糸口になるようには思えません。一部のPIが他の研究者を出し抜いてラボのキャパシティを超えたプロジェクトを受注することが根本的な原因だと考えます。研究者コミュニティーは、教育機関としての責務を含め、期間や研究費、人材の面で無理なプロジェクトははっきりと無理だと資金配分機関に抗議するべきだと考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        STAP問題に関しては、今後の役にも立ちそうにもない調査報告を出した理研や早稲田大学にも怒るべきですが、自ら定めたガイドラインの不正調査の手続きを曲げるよう介入した文部科学大臣に対しても研究者コミュニティーは怒るべきだったと考えます。下のコメントで資金配分機関への告発を勧める方もいらっしゃいますが、はっきり言って彼らも研究不正などの問題を隠ぺいしたがります。早稲田大学の研究不正の事例では、大学や文科省に問い合わせても対応してもらえず、読売新聞がスクープしてようやく調査が行われた事実もありますし、個人的にも資金配分機関が動かなかった事例を知っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        最近怒りを持ったことは、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に対し、445件ものパブリックコメントが寄せられたにもかかわらず、そのほとんどが要約の時点でカットされ、意見のほとんどが新しいガイドラインに生かされなかったことです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        文部科学省は未だに445件のパブリックコメントの内容を公表していません。個人的に怒りを表して行こうか考えております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        国会議員に陳情に行ったこともありますが、その時に問題意識を持つ研究者が集まって陳情することが重要だと伺いました。政治家への働きかけを快く思わない方も多いかと思いますが、税金を頂いて研究している以上は、研究に関わる問題の解決法はやはり立法府で法制化するべきだと考えます。(独立した不正の調査機関もそのひとつだと思います)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        最後に、匿名Aさんのように怒りを持って抗議される方は、組織の中で相談することもできず孤立しがちかと存じます。そのような方が、よりよい怒りの表し方を相談できるこのような場は、貴重で重要なものだと考えます。近藤先生には何らかの形で存続されることをお願い申し上げます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Satoshi Tanaka > 北の研究者 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「北の研究者」さんに賛同いたします。下記の通り本サイトに記事を投稿したものの、匿名Aさんに評価をいただいた他にはコメントをいただくこともなく、自分の感覚は一般の研究者とは乖離しているのだろうかと疑問に思うこともありました。「北の研究者」さんもご指摘のように、第三者機関の設置を含め、研究環境の改善については長い間研究者からの要望が続いてきました。本サイトも含め研究者からの具体的な議論、提案も出ているにもかかわらず、政策に採用されることはありませんでした。近藤先生の文章にあるように「競技そのものの存在意義が消滅する」という危惧をもって取り組むべき時期にあると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「研究者の議論をどう活かすか」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                Satoshi Tanakaさんの記事にコメントがなかった理由は、その時期に、このサイトを訪れる人がほとんどいなかったからでしょう。もう一つ、付け加えるとすれば、正論で、つっこみどころが見つからないからかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                長い文章を、興味をもって読ませるのは、本当に難しいです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                良い悪いはともかくとして、匿名Aさんは、その辺のところを非常に真剣に考えていると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                話は変わりますが、Tanakaさんも、ガチ議論スタッフ入りを検討していただけませんか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    Satoshi Tanaka > 近藤滋 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    お声かけいただきありがとうございます。お手伝いいたします。宜しくお願い申し上げます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    仰るようにアピールするような文章を書くことは大変難しいことですね。私も匿名Aさんの工夫については同じ印象を持ちました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  "人事や競争的研究費の出来レース、アカハラなど数多くの研究に関わる問題"
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  これに関しては日本に限った問題では無いと思います。現在、海外にいますが、ここでもツマらないプロジェクトに予算が付いて面白そうなのが落とされたり、実際にはsmartでなくても弁が立ってsmartに見える人がPIになったりしています。むしろ日本よりも海外の方が、PIになりたければ研究内容よりもエンターテイナーであることが求められる気がします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  こういうのは、現在主流となっている、PI人事・研究予算配分のシステムの構造的な問題ではないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  査読者や人事の決定権を持つ人間が理解出来ない、あるいは将来性を見通すことが出来ないプロジェクトは落とされる。査読者や人事に関わる人間がプロジェクトや候補者の科学的価値を吟味する能力がないから、結局は、悪い意味で最大公約数的なプロジェクトが採択されたり、政治力・コネ・お友達人事に走ったり、論文リストの数や雑誌名だけで決めてしまう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  だから是が非でも有名誌に載せたり、論文数を増やすために無理をした果てに捏造に走ってしまう人が後を絶たないのではないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      > これに関しては日本に限った問題では無いと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      どこの国でもありうる問題だとは思いますが、日本の場合は出来レースの出来があまりにも良くない気がします。肝いりで始まったFIRSTプログラムにしても、旦那の課題を奥さんが審査して採択したり、交通死亡事故で逮捕された代表のテーマを何事もなかったかのように代理を立ててそのまま進めたりしていますが、資金配分機関は競争の公平性や社会規範性が確保されていると思っているのでしょうか?自分の知っている事例も相当ひどいと考えていますので、折を見て公表させて頂ければと存じます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      研究者にとって、研究環境の問題に首を突っ込むのは、本業にとっては時間の無駄以外の何物でもありません。無駄どころか、えらいさんに睨まれて、とんでもないことになる可能性すらあります。バカのやることです。「怒り」が無いとできません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      おっしゃる通り、怒りを感じる環境はたくさんあります。しかし、誰かを(一番の相手は文科省でしょう)悪者に仕立てて、「お前が悪い」といったところで、どうにもならないと思っています。ベストの政策が明らかで、それを阻む悪玉がいるのであれば、話は簡単。その悪玉を取り除けばよい。何がベストかわからず、官僚は官僚の認識で、良かれと思ってやっている。だから、ややこしいのです。敵対せずに理解し合わないといけません。その場を作りたい、というのが「ガチ議論」です。HP上で議論を煮詰め、学会等で行うイベントで直接対話という戦略を取っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      ガチ議論の目的は、政策決定者と現場の研究者の議論の場を広げることです。そのためには、固定したメンバーで続けるのでなく、スタッフを入れ替えながら、いろいろな場(学会で)というのが理想です。2013年は、私が年会長でしたので、私の一存でガチ議論を行うことができましたが、今は平会員でしかありません。しかし、今年の分生・生化合同年会の組織委員会が、第2回のガチ議論開催を検討してくれています。政策決定者との対話が前提あると、議論の重みが違いますから、ぜひ実現させたいと思っています。このHPが荒れたり、不規則な研究不正の告発の場になったりすると、学会サイドや政策側も警戒し、開催が不可能になります。そのため、荒らさないように、とのお願いをしました。よろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      余談ですが、新しいメンバーを入れたいと思っています。北の研究者さん、参加する気はありませんか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          近藤 先生
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名の私の意見などに丁寧なお返事頂きまして誠にありがとうございます。文科省は文科省なりに少子化の時代にどうにかして予算を取ってきて科学技術政策に回そうと考えているのでしょう。しかし、阪大の事例では告発した助手の先生が服毒自殺し、STAPの事例では告発された笹井先生が自殺しています。研究者が死ぬようなシステムが正しいはずがありません。研究不正の対応で資金配分機関に怒りを持っている点は、文書を改ざんしたり隠ぺいしたりして自らの失策を包み隠すような連中が、研究不正の対応を責任もって研究者や研究機関がしろと予算権限を振りかざして押し付けている点です。「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」にしても、顕名で研究不正を告発しても研究機関も資金配分機関も受け付けなければ宙に浮きますし、顕名の告発者は情報の提供を悪意のある告発の認定を盾に強制的に求められますが、その結果の根拠となる資料は個人情報保護法を盾に隠ぺいされます。訴訟になれば使用者責任を問われる研究機関に、訴訟に有利な情報を一方的に得られる権限を与えてどうするんでしょうか?はっきり言って、ざるガイドラインです。その点を考えて私もパブリックコメントを出しましたが、その事実すら黙殺されるようでは、少なくとも本件の担当者は理解しあうべき相手だとは思えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私は自分の経験を元に全く得にならないおかしなことに対する怒りをなるべく研究者社会から抹殺されずに出来るだけ証拠を残して表現する方法はアドバイスできると思いますが、資金配分機関が当事者意識を持たず、権限は欲しいが責任は取りたくないという態度を取り続ける限りは抜本的な解決にならないと考えております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          新しいメンバーへのお誘い大変ありがたいのですが、私は学会のメンバーではなく(周辺領域の研究者だとは思いますが)、顕名で動ける環境もまだ整っていませんので、しばらくはここで議論させて頂ければ幸いです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • bloom > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          以前こちらの管理者様宛にスレッドをブログ記事で紹介させて戴いた件を報告したものです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          確かに匿名Aさんの書き込みは荒らしのように見える時もありますが、捏造に対する怒り、告発に対する恐怖だけでなく、告発された側の行く末を心配する気持ちなどかなり共感出来ます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私は匿名Aさんを含めた若手研究者が心安らかに研究に取り組める環境を作るためには、匿名Aさんの不安感も含めて理解する方が良いと考えています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「匿名Aさんが捏造に気付くのは自分も捏造しているから」という意見がありましたが、ラボを転々とすると多数の捏造に出会うし、院生やポスドクや助教など弱い立場にあると直接に巻きこまれる事もあるので、自然と判別が早くなります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名Aさんの「フォトショップで出来るような捏造は失敗」というコメントも、ゲルを直接切り貼りしていた人(別々のゲルを綺麗に切ってつなぎ合わせるとと継ぎ目の見えない写真が撮れる)や、狙った活性を出すために色々と混入していた人を知っている自分としては納得です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          また、笹井先生の自死を例に挙げて危険だという意見もありましたが、私は原因を「捏造を指摘されたため」とは考えていませんし、生暖かく見守ったらあの事態にならなかったとも思えません(その理由はブログ記事に書きました)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「然るべき機関に通報を」という意見に対しても、今までマスコミが突っ込んだ捏造でさえウヤムヤになった事を考えると対処してもらえる気がしませんし、大学でのハラスメント問題などもウヤムヤにされる様子を見ているので、ネットでの告発を否定する気持ちにはならないです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もちろんもっと良い形で告発をする方法をここで議論する事も良いと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名Aさんを含め、こちらに書き込む方のプライバシーも守る形で新しいガチ議論につなげて戴く事を願っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私は匿名Aさんの書き込みで捏造が身近だった頃の悔しさや、自分が捏造データを掴まされた時の苦しさを思い出し、科学に真摯な仕事をしたいという気持ちを再確認したので、個人的には感謝しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          有り難うございました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          どうも、通りすがりのものです。コメントを頂けるとは思っていなかったので、返事が遅れてしまいました。しばらくみていませんでしたが、いろいろな意見がでていますね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          先ず、近藤さんに一言。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          このサイトは分子生物学会の名前を借りて、情報を世間に発信しているのですよ。その情報に対して返ってきた意見を、このサイトは分生とは関係ありませんから、私は平会員ですから。どうぞ勝手に議論してください。では、ちょっと残念、且つ、無責任だと思います。元理事であったのであれば尚更のこと、このサイトへの意見を分子生物学会に伝える義務があると考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          まさか、何もしていないとは思えませんが、告発された内容を含めて、より積極的に理事会に伝えて欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          次に、匿名Aの告発に対して、言動がおかしいから、取り扱う必要がないという意見があるようですが、そういう人は、ちゃんと文書内容を確認したのですかね?告発文書はかなりしっかりとしたものですよ。その中には分子生物学会の会員も多く見受けられます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          それに対して、分子生物学会は何のコメントも出さずに黙りというのは情けないことだと思います。理事長はいったい誰なのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          昨年の大隅会長は理研の判断は間違っていると、いち早くはっきりと発信していたと思います。その流れを断ち切らないようにして欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もちろん、昔の某学会のように捏造が疑われる研究者を告発しろといっているわけではありません。他の方が書いていましたが、文科相の役人は研究に直接タッチしていないのですから、どの様に処理をしていけば良いのかわからないという面があると思います。それを正しく導くことが日本最大の学会である分子生物学会の役割の一つではないのでしょうか。だから捏造に対してガチ議論とかを企画しているわけですよね?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          身内の人間が沢山いるから、固まってしまうのもわからなくもないのですが、罪を憎んで人を憎まずという有名な言葉を思い出して、勇気を持って対処して欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          現在、最も大きな問題は、今回の告発に対して、どの程度の処分が下されるべきかということだと思います。元データ、ノートの記録があるかどうかも重要なことになってきます。文科相が指針を整備する前なのか後なのかにもよると思います。昔のRNAに関係する東大の事件の時、生データがないという理由で実験担当研究者だけでなく、コレスポである教授も懲戒解雇になったことがあったと思います。その時に、文科相の指針も整備され、幾つかの大学では論文を出すときにはコレスポは生データを確認するという決まりができていたように記憶しています。即ち、コレスポは全ての責任を負うということだったのでなかったのでしょうか?これらの制度はいったいどうなってしまったのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          言いたいことは、今後、それぞれの機関で調査が行われて対応が発表されると思いますが、実施した機関や調査対象者の地位によって、処分が違っていてはならないということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          文科相だけでなく、分子生物学もこの問題に対して積極的に関わって適切に対処して欲しいと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          • tsuyomiyakawa 管理者 10年前 edited
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ガチ議論スタッフの宮川です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            遅ればせながら意見を述べさせていただきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            不正をする人というのは、どのような社会にもある一定の割合で出てくると考えられます。これを完全に防止するような方法は残念ながらないと思いますが、研究者コミュニティとしては、不正を最小限にとどめるための具体的方法を皆で考え、実行に移していくことが大切なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            不正を最小限にとどめるためには、不正が生じてしまう背景をよく考え、その仕組みから改善していくことが重要だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            以下、僕が思いつきました方法を3点ほど記しておきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            A. 生データの公開
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            論文につかった生データの公開を原則義務づけることが効果的だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            これで不正がなくなるわけではないですが、ある程度の抑止力は間違いなくあるでしょう。うちの研究室では論文に用いた行動実験のローデータはすべてデータベースで公開することにしています。生データはビッグデータ解析のようなことにも使えるような形で公開されると、科学的にもプラスであり一石二鳥ではないでしょうか。シークエンスのデータやジーンチップのデータなどは従来から義務付けられていることがほとんどです。PLOSの雑誌は最近これを義務付けましたし、技術的にも大きな問題はないように思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            B. 実績を長期的な視点で評価する仕組みに
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            個々の研究者の実績を周りの研究者がきちんと見ていない、ということが背景の要因の一つとしてあると思います。本来、科学技術研究では、発信した成果に、どの程度波及効果や再現性があり、広い意味でどの程度有用(基礎研究で学術的に有用という意味も含む)な研究であったかを10年、20年くらいの長期的な視点をもって評価することが本来重要ではないでしょうか。ところが現状では「論文を出したもの勝ち」的なことになってしまっており、長期的な視点にたった評価の比重が軽くなってしまってます。論文を出してしまいさえすればいいので、刹那的な不正をするメリットが生じてしまうわけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            長期的な実績の評価をしっかりするためには、時間と労力がかかります。現在、ただでさえ審査・評価疲れが言われており、今のままではそのような余裕はないと言えるでしょう。その原因の一つとして、競争的研究資金の種目が多すぎることがあります。この結果、一つの審査・評価に投入できる労力は極めて限られたものになってしまっており、論文IFに審査・評価が頼りきってしまいがちになります。そうなると、論文を出してしまいさえばよい、という方向に行きがちになってしまうわけです。実績の評価をしっかりするための一つの方法として、研究費の種目数をざっくり削り、研究費を大くくりにして、申請・審査・評価の総回数を激減させ(例えば、これらの回数を現在の1/3くらいにするという数値目標を立てる)、少数回の評価で研究者の過去の実績を十分に精査できるようにする、ということが有効だと考えます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            長期的な実績評価の具体的方法のもう一つのものとして、雑誌IFよりも個々の論文引用数を重視するようにする、ということもあるでしょう。雑誌IFと論文引用数は似てますが本質的に違うものです。再現性の無い論文は徐々に引用されなくなっていくはずです。これは研究費の申請書に各論文の引用数をつけるようにするだけで実現可能なので、予算もほとんど使わず、ある程度の効果を見込むことができるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            現在、研究者はいかにIFの高い雑誌に論文を出すかどうかに最も関心がある傾向があるわけですが、長期的な視点での実績の評価が中心となれば、刹那的な効果しか産まないような不正を行う動機はぐっと減るのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            C. 研究費・ポジションを安定化する
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            研究者が不正や問題点を仲間内で指摘しあわないということがありますが、その背景に、研究費・ポジションが不安定だから、ということがあります。 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ある程度の競争性は担保しつつも、 研究費やポジションが安定的に推移する仕組みになれば、研究内容そのものについて自由闊達な議論をしやすくなり、成果の再現性などについても意見を言いやすくなると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            具体的には安定性と競争性を担保する 日本版テニュアトラック制度の案
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            や安定した基盤的研究費の導入
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            などの方法があると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ----
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            以上のA, B, Cの3点ですが、どれも不正を防止すること以上の大きなプラスの価値があると思います。で、このような仕組みを導入することは夢物語かというと、意外にそうでもないかもしれません。これらの案の一部については、昨年、近藤さんと僕で総合科学技術会議の有識者議員の会議に出向いてプレゼンしかなり好評でした。実は昨日も内閣府に伺って、これらの一部の具体的な実現について、行政にかかわる方々と意見交換をしてきたところです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            具体的にどうすれば良い方向にむかうかについての皆様のご意見、ぜひよろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                私は若手ですが、AとC全面的に賛成です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                Bについては、ある程度論文を出しているシニア研究者と研究者人口の多い分野の研究者だにとってはいいのかもしれませんが、若手の評価ということを考えるとあまり意味がないような気がします。評価されたい私のような若手としては、じゃあ研究者人口の多い分野でインパクトの高い論文をだしてやろうと考えるわけですが、そうなるとIFの高い論文にだしてやろうと考えることとあまり違いはないように思うからです。むしろ論文数や引用数とは関係なしにマニアックすぎるかもしれないけど面白い研究にはきちんと研究費が落ちるような挑戦的萌芽研究のような制度がもっとあってもよいのではないでしょうか?まあそれが研究不正を防ぐことになるかはわかりませんが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 むしろ研究者というのが誇り高い仕事なのだと見なされる社会の風土と研究者自身の自覚が大切になってくるのではないでしょうか?個人的には、自分の研究はたとえインパクトファクターの低い論文に載ろうが、ひとりも引用しなかろうが、毎晩遅くまで実験して命削って作った論文に対してわざわざ不正しようとは思いません。自分の研究成果が半永久的に残ることを考えると捏造するくらいなら死んだほうがましって思います。ありきたりな感じですが、そういう仕事に誇りをもつことが大切ではないでしょうか?たまにシニアの研究者が「まあこの仕事はBBRCでいっか」みたいなことを言っているのを聞きますが、なんか残念な気持ちになります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    論文引用数を重要視することによる不正削減の効果は、劇的というわけにはいかないですね。ただ長期的にじわじわ少しずつ効果は出てくると思います。論文引用数はジャーナルIFよりはベターであり他に取って代わるような指標も今のところはないということと、それほど予算もかからず実現できそうである、ということで、やったほうがよいであろうと。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    おっしゃるように研究者の誇りというのはたいへん大事なものだと思います。そういうものを持つことのできる文化や雰囲気を研究者コミュニティとして作っていくことは大切ですね。ただ、いくら教育を行っても、「自分の職業に誇りをどれくらい感じるか」というような心理的なものには、大きな個人差が残らざるを得ない部分があるかと思います。不正を行っても平気な人というのは、どの職業でも一定の割合では存在するわけです。(教育はやるとしても)そういう誇りが弱いような方々の存在を前提にした上で、少しでも不正を減らす策を考えていくことも大切なことではあります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        ご返信ありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        引用数による評価のメリットはあるかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        例えば、過去に良い論文を一度でもだした研究者にとってはそれだけでずっと評価されるわけですから。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        でもむしろ長期的にみるとデメリットのほうが大きいかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        まずこの評価法は研究者人口が多い分野が有利であること。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このため、若い人がどんな分野を選ぶかといったときに偏りが生じてしまい、マイナーな分野の研究者がいつまでたっても評価されない可能性があります。また悪いこと考えると、沢山論文をだして、自分の論文を不必要に引用したり、またライバルの論文はあえて引用しないということもでる可能性があります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        いずれにしてもまずは論文の中身でしっかり評価されるのが第一だとは思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          • tsuyomiyakawa 管理者 > ももクロZ 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「まずこの評価法は研究者人口が多い分野が有利であること。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            おっしゃるとおりで、これはよく指摘されていることだと思います。分野でラフに補正するようなことも可能で、実際にあたまの中で何らかの形でやっていることが多いのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「マイナーな分野の研究者がいつまでたっても評価されない可能性」という場合はあると思いますが、そのような場合、自分の研究を世界に向けてアピールすることが大切ではないでしょうか。研究費を自己資金や知り合いからの寄付などでやっている場合は評価されなくても全く問題ないのですが、公的資金でやっている場合で真に何かの意義のあるものであれば、その意義を説明する義務がありますので。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「また悪いこと考えると、沢山論文をだして、自分の論文を不必要に引用したり、またライバルの論文はあえて引用しないということもでる可能性があります。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            そういうよろしくないことをする人は一定数かならずでてくると思います。そういうことは(今回問題となっている不正のように)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            良くないことであるという文化や雰囲気をつくることが大切ですしょうね。あと、自己引用は比較的容易に除くことができます(Scopusでは簡単にできるようになってます)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            「いずれにしてもまずは論文の中身でしっかり評価されるのが第一だとは思います。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            おっしゃる通りです。それを行うためには、Bで提案しているように、一人あたりの審査・評価の絶対回数を激減させる必要があると思われます。今のような数を審査しなければいけない状況では論文を全部読むようなことは不可能です。一人の申請の業績欄には10件も20件も論文がリストしてあるわけですので。そういうのを何十人も審査しなければいけないのが現状となっています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            横から失礼します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            >>ただ、いくら教育を行っても、「自分の職業に誇りをどれくらい感じるか」というような心理的なものには、大きな個人差が残らざるを得ない部分があるかと思います。不正を行っても平気な人というのは、どの職業でも一定の割合では存在するわけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            匿名A氏が指摘しているのは 「不正を行っても平気な人たちがポストを得やすい強いバイアスがあって、現状の研究者社会にはこういうハートブリードのような脆弱性がありますよ。正直者が馬鹿を見るよ。」と私はとらえています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            こうしてポストを得た人は、自身の経験した成功体験のほうが強く、「不正・ダメ!絶対」のような具体性に欠ける教育は響かないと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          多少問題がすり替えられています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          > 不正をする人というのは、どのような社会にもある一定の割合で出てくると考えられます。これを>
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          完全に防止するような方法は残念ながらないと思いますが、研究者コミュニティとしては、不正を最小限にとどめるための具体的方法を皆で考え、実行に移していくことが大切なのではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          問題は、科学の他分野と比較してけた違いに研究不正が多いことです。一般的な研究不正を防止し、減少させる方策と、すでに不正が多く大御所まで関わることが少なくない場合の方策は全く異なると考えています。私は、研究不正を監視する、強制調査力を持つ専門機関を作る以外の方策はここまで不正が多い場合には無駄で、他の研究者が疲弊するだけだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          また、最近強化された研究機関に対するペナルティは逆効果で、個人の問題が研究機関ぐるみの隠ぺいや告発者に対する報復的態度につながっています。研究不正を指摘された研究者や部局・組織は死にもの狂いで告発者を探し、圧力をかけ、揉み消そうとします。現状の制度では、不正をしっていても顕名で告発することはリスクが大きすぎます。匿名で研究不正を指摘でき、指摘した人を保護することは非常に重要です。個人へのペナルティは大きく、不正に対する取り組みが良い研究機関を優遇するというような方向へ行けないものでしょうか。ここは、学会が取り組める場面だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「問題は、科学の他分野と比較してけた違いに研究不正が多いことです。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              これは、必ずしもそうではないように思います。バンドのコピペはみつかりやすい、という一方で、棒グラフや折れ線グラフでは、不正は見つかりようがないからです。他の分野もかくれた不正はたくさんあるのでは、と思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              研究公正局 ORI に相当する機関については、僕もぜひ創るべきだと思います。ペナルティについては、それぞれの個人に、それぞれの責任の重みに応じた過不足のないものが、そのような第三者機関によって公正になされるようになることが大事でしょう。ペナルティが強ければ良い、というものでもないはずです。その基準や調査は本来、各機関のような小規模のところでできるものでもないので、比較的大きな専門のORIを中央で創り、全国的に一貫した基準で調査や裁定がなされることが大事だと思います。現在は、各機関が責任を負う仕組みになっていますが、機関毎に対処の量や質のバラ付きが大きくなることはよろしくないように思います。また、研究者の流動性は本来高いことが望ましく、異動が頻繁に行われることはあるわけですので、その意味でも第三者機関の存在が重要でしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              なお、ORIに関する議論はこちら http://scienceinjapan.org/t... で行われています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  きみは分生への論点をはぐらかすためにきた論客なのか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  生物分野に研究不正が多いのは、研究の再現のとりにくさ、生物実験特有のデータの振れから、明らかなこと。大体、他の分野を知らない人がそうではないと言えるわけがない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  それと、ノートや実験データの管理の仕方については既に幾つかの大学、機関で整備しつつある。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  議論はその後で良い。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  そんなことより、今回の告発について、語って欲しいね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  学会としてどのように対処すべきなのか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  今回のことを見て見ぬ振りして、有耶無耶になってしまうようでは、研究不正に対して何をやっても無駄だっていう失望感が広がるのではないか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  あなたの言っている理想論はわからないでもないが、先ずは足下を正してから、前に進めるべきではないのか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      僕は専門はもともと心理学で、そもそも分子生物学が専門というわけではないです。あと、分子生物学会では20年近く会員をしているのものの、実は大会に参加したことも数回しかないです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      そういうレベルの会員として分子生物学会に期待したいことは、日本の学会の代表として、将来的なあるべき姿の理想論から入って、それを目指して地に足のついた今後の具体的対策を議論し、考えていただくことですね。研究倫理問題は、分子生物学会だけの問題ではないですが、日本最大の学会として分子生物学会が中心となってやってもらいたい気持ちがあります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      なお、今回の件については、ガチ議論スタッフが把握してすぐに分子生物学会の理事長、学会研究倫理委員会の委員長には情報提供をしています。理事長さんや委員長さんとしても、個人で対応できることでもないでしょうので、すぐに何か反応される、ということになっていないのではないでしょうか。今後、学会としても真摯に議論して対策を打ち出していくのだと推測しますし、そう期待します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • 通りすがり > tsuyomiyakawa 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          コメントを返して頂いたので、簡単にお返事をさせていただきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          分子生物学の専門ではないのですね。外から見た場合によく分かることもあるかと思います。ご提案はどれも納得のいく素晴らしいものであるとお見受けしました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          一方で、生物学、あるいは医学独特のドロドロとした現場の問題も多々あると思います。そのへんは通行人zさんがよくわかっておられるようですがw
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          私は、やはり現場の様々な状況を考えてシステムを作るべきだと思います。理想論から入るのもひとつの方法かとは思いますが、今までの行われた理想論から作られた様々な取り組みの多くは失敗に終わっているのではないでしょうか。現場といっても、理学、薬学、医学ではそれぞれ状況が違っており、それぞれの特性に合わせた方策も必要となるのではないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          テニュアトラックに関しても、いろいろと議論はありますが、大昔は、全員パーマネントだったわけです。そこには大きな問題がいくつもあり、現在の任期制へと移行してきたわけです。例えば、理研は、結果を出すために最強のシステムを取っていると思います。これを全てテニュアトラックにしてしまった場合、果たして成果がでるかどうか疑問があります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          この様な状況を考えた場合、2つの組み合わせが理想に近いシステムとなるのではないかと思っています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          すでに内閣府のお偉方はそのことを理解しているのではないかと推察しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          すなわち、予算が多く、先進的な研究をする期間は任期制に重点を置き、教育を中心とし予算なが少ない大学はテニュアトラック制を中心とするといった具合です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          理事会、理事長に伝えられていると聞きほっとしました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          学会として、適切な対応をされることをお祈りしています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          最後に、近藤さん、宮川さんにはかなり辛口なことをいってしまったかと思いますが、ここはガチ議論の掲示板ですので、お許し下さい。両人とも真摯にコメントを返して頂き感謝しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ただ、上の顔を伺っているような雰囲気を感じたら、また、口をはさみに来るかもしれませんw
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          いつか呑みの場でディスカッションしましょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          • 通行人Z > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私が今回のケースについて研究不正状況の一般論から入る理由は、たとえばSTAPや類似のケースが比較的若手とそれを黙認したシニア研究者という構図であることに対し、今回指摘された疑問点は部局の長、学会の重鎮が関連し、過去の類似例では揉み消されてきたケースに類似しているからです。当該分野では研究不正が多発していることを明確化すれば分野の習慣という逃げ口上が使えなくなります。また、部局の長が調査対象者になる可能性があるときの手続き面を事前にはっきりさせることが必要です。おそらく、これから発生する最大のポイントは調査委員会が設置されるかどうかでしょう。ここには学会が貢献する余地があります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             なお、捏造率も、研究と金銭の関係もあまりに他分野とかけ離れていることが、さらに捏造が続く原因でしょう。匿名A氏の観察は私には違和感はありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                あなたはよく本質を理解している。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                是非とも、ガチ議論に加わって下さい!!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                冗談はさておきw、文科相が受理しているのだから、調査委員会が設置されないということはないと思うが、ひとつだけありそうな気がする。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                多分そのことを言っているのだろう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ただ、今回の告発の半分以上は、PIが直接関与したわけではなく、見逃した結果だと思う。また、結局、調査委員会が設置されたとしても、お仲間が、データはないけど実験はしています、みたいな、山中教授の時と同じになることになるんじゃないのかな。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                これでコレスポであっても偉ければ不問という既定路線が引かれていくのか。今までとまったく変わらないってことね。つまりガチ議論するだけ無駄ってことw
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                きみは少し黙っていた方がいい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ただ、一つ言えることは、きみのした行為は生物分野にとって痛烈な一撃となり得るということだ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                ところで、まとめをみたけど、早稲田と理研がないのは何か意図があるのかな?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            なかなかいいこと言うね。君とは良い酒が呑めそうだ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            どんどん続けてくれたまえ。ついでに今回の告発への意見もお願いしたい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          会話の流れが見えにくくなってなってきたので、一旦、こちらに戻します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          通りすがりさんの
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「理想論から入るのもひとつの方法かとは思いますが、今までの行われた理想論から作られた様々な取り組みの多くは失敗に終わっているのではないでしょうか。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          というご意見についてです。これまでの取り組み(文科省のグローバルなんとかとかスーパーなんとかなど)は、どちらかというと個別問題に対処するための対症療法的取り組みで、それが今ひとつ成功しているとはいえない原因なのではないかと感じています。「理想論のからの取り組み」というのは失敗している、というよりもそもそも過去に取り組まれたことがほとんどないのではないでしょうか。できるかどうかは別として、理想的でサステイナブルな「グランドデザイン」的なものをゼロベースで考えてみて、そこから個別論を考えるというアプローチも必要ではないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「理学、薬学、医学ではそれぞれ状況が違っており、それぞれの特性に合わせた方策」を平行して考えていく、というのももちろん重要だと思います。一方で、「理学、薬学、医学」といったような縦割りの分野の壁は、サイエンティフィックな観点からは意味が薄くなってきています。例えば、「脳科学」のような分野は、すべての学部の研究者が関係し、共同研究を行っているわけです。学部を越えた人材交流は以前より活発になりつつあり(自分の場合も文学部出身で、医学研究科のようなところではたらいています)、今後さらに促進されるべきものです。その意味で、学部の壁を越えた共通のルールや文化をどのように作っていくが大事になってきており(例えば博士号の基準などは人文系・理学系と医学系で大きく異なります)、全体のグランドデザイン的なものを考える必要に迫られているように思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「[任期制とテニュアトラック制の]2つの組み合わせが理想に近いシステムとなる」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「予算が多く、先進的な研究をする期間は任期制に重点を置き、教育を中心とし予算が少ない大学はテニュアトラック制を中心とする」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          その二つの組み合わせを具体的にどうするか、ということはたいへん重要なことですね。通りすがりさんのこのご提案は、行政にかかわる方々のお考えと実際、かなり近いように思います。意見交換の中でも、最先端の研究での大きな予算やポストの同一研究者への固定化をいかに防ぐかについて、そういうのはやはり5年や10年などの期限付きでばっさり切るのがよいのでは、という意見が出されていました。ただ、最先端の研究を行っている方々(例えば理研のチームリーダーやさきがけをやっている若手など)の中でも、ポスト・先行きへの不安は強い場合が多々あり、そのような不安はむしろ緩和されるほうが生産性が上がるのでは、とも思われます。そこで、基盤となるような身分は安定させつつ、その上に競争的な部分が乗ってくるようなCの仕組みを提案しているということになります。 (繰り返しですが念のため再掲)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          具体的には安定性と競争性を担保する 日本版テニュアトラック制度の案
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          や安定した基盤的研究費の導入
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          などの方法です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          最先端の部分についても、この方向性の延長で、Riken Investigator制度やCREST Investigator制度へのシフトを提案してます。ボトムアップ研究で出た研究の芽を持つ研究者に、大学などでの身分を残しながら、HHMI InvestigatorのようなRiken Investigator、CREST Investigatorの身分を付与し、一定期間、最先端研究に集中できるようにする(教育義務や校務の義務を間接経費等でwaiveできるようにする)、というものです。「身分を残しながら」の部分は、レンタル移籍でもいいですし、その場にいてもいいですが、一定期間が終了しても大学のもとの身分に戻ることができる、というのが大きなポイントです。最先端研究に従事中は、「安定した基盤的研究費」はS, A, B, Cなどのステータスがホールドされ、期間終了後には、そのステータスに(評価を経た上で)復帰できることができるようにしておく、というのが新しい点です(期間中はボトムアップ研究費は原則としてアプライできないようしておきます;その分、当然、プロジェクトに必要十分な額を措置する必要はあります)。RikenやCRESTでは旬の研究が行われるべきで、流動性が高いことが必須となるはずですが、そういう研究に従事する側の長期的な不安を少なくする必要があるわけです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          こういう具合にすると、最先端研究をする側も長期的な見通しで研究計画やライフプランをたてやすくなってる一方で、流動性の確保もむしろ格段にしやすい、というメリットがあるように思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          なお、自分の仕事の予定で申し訳ないのですが、今週と来週でひとつずつ、重要な会議に参加するのでその準備をしなければならず、ここで一旦退席させていただきます(またそれらが終わったあとに発言させていただくかと思います)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              若手ではございますが、僭越ながら書き込ませて頂きます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              研究環境を変えなければならないという声はよく聞きますが、ここまで練られた具体的な案を見たのは初めてです。tsuyomiyakawaさんのご提案に全面的に賛同致します。是非とも押し進めて頂ければと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              本サイトをご利用いただいている皆様へ
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              http://scienceinjapan.org/t...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              ぜひご一読いただけますよう、よろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」のパブリックコメント445件閲覧してきました。一部個人情報に黒塗りがあるものの全体的によく練られた価値ある意見のように感じられました。パブリックコメントは行政手続法で事務所に備え付けて公にすることが義務付けられていますので、誰でも文部科学省に行って閲覧することができます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                パブリックコメントにはやはりORIに相当する独立した組織を作ることを提案した意見が数多くありましたが、新しいガイドラインでもこれらの意見が反映されているようには私には思えません。行政手続法では、提出された意見を十分に考慮しなければならないことが定められています。文部科学省には改めてインターネットで445件の意見を公表するように申し入れましたし、行政文書の開示請求も行いましたので文部科学省がしなければ私が取り寄せた文書をインターネットで公開しようと考えております。興味ある方は、是非パブリックコメント445件と既に公表されている代表的な意見の要約を見比べて頂ければと存じます。ORI設立の働きかけの参考になれば幸いです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  北の研究者様
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  パブリックコメントの要約とそれを基にしたご意見を、新規の記事としてご投稿していただくことを希望します。よろしくお願いいたします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      近藤 先生
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      お返事ありがとうございます。閲覧した私が要約すると私の主観がはいりますので、445件のパブリックコメントを入手してから(開示決定は最大30日かかり、さらに事務手続きの時間がかかります)、改めて投稿させて頂ければと存じます。学会にご迷惑がかかるようでしたら、別サイトで発信致します。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          内容から言っても、このサイトでもかまわないような気がしますが、HPの作りが多くの記事を並列的に読む形式になっていないので、どこか、見やすいサイトに挙げてもらい、その内容を参照した上での、北の研究者さんの御意見を投稿してもらうということでどうでしょう?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        SN 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        研究公正局を作ることに反対する人は誰もいないでしょうから、敢えて反対意見を述べてみます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        この厳しい財政事情で「捏造が多発しているから、新たに捏造を調査機関を作る予算を準備して下さい」とお願いしてもすんなり通るわけがありません。間違いなく、科研費、その他を削って捻出することになると思いますが、それでも賛成するのでしょうか? また、生命科学分野からは「人口が多いから目立つだけだ」という言い訳も聞こえてきますが、他分野の方々の怒りが生命科学に向かっていることを忘れないで下さい。研究公正局を作るのであれば、生命科学分野の研究費だけを削ってやるのが筋であると思いますが、その覚悟はありますか? 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        オリジナルデータを率先して公開するようにする(科研費を使った仕事はそれを義務づけてもいいかもしれません)など、お金のかかることをやる前にできることが色々あると思うのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            研究公正局の財源の理由は、作りたくない方々の根拠の乏しい言い訳にしか過ぎないと考えております。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            新たな経費としてではなく、研究不正をしなければ達成できないプロジェクトに税金を注ぎ込むことの経済損失と比較するべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            また、現ガイドラインで各研究機関に設置が義務付けられている告発窓口や調査委員会に間接経費などを使う必要がなくなりますので、トータルでは経費が削減できるはずです。退職した被告発者(卒業生を調査した早稲田大学の報告がどれだけ杜撰だったかを見れば明らかです)や調査委員会などが設置できない小さな研究機関にも対応できるので、より穴がなくなると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            レスありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            私は教育者ではないので、日本の学術会がどうなろうと知ったことじゃないです。カシコくてイキのいい若者を一定数社会に送り出してさえいただければ十分です。ただし、「捏造ドンと来い!」な人材を輩出することだけは非常に迷惑なので勘弁してください。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            ですので、私を含め一般社会人ができることは「捏造上等」ラボからは、極力学生さんを採用しないようにすればいいのですかね?だとしたら、そのようなラボには学生さんは寄り付かないだろうし、それでも行く奴はちょっとアレなやつだろうし。競争原理が働いてヘンなラボは淘汰されますかね?。そういう意味では2ちゃんも抑止力かな?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                面白い方ですね。現状では、アカデミアでの研究に競争の原理は働いていないので(体裁だけ整えた評価委員会はあっても専門家による議論などないに等しいですので)、残念ながら「ヘンなラボ」は淘汰されません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                大学教育の質は、いずれ企業にも影響すると思いますよ。ただ、グローバル人材に頼り、日本人でなくてもよいというのであれば、企業は国際企業として生き残れると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                最近、我々のcoworkerは、ほとんど企業なのですが、企業研究者Qさんのご意見で「生物学の分野に限って言えば、アカデミアの研究の多くは、遊びみたいなもんです」には、結構賛同できますね。本当はこれでは駄目なんですけどね。。。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                TTT > 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                最後のどうしたら良いかは別にして、現在の状況を適格に表現した秀逸な比喩だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                科学に限らずどの世界だろうと、多額の金や名誉が絡んでくるとどうしても不適格なのが入り込んできて、悪貨が良貨を駆逐する形になってしまいますよね。音楽・美術・株式・為替etc枚挙に暇がありません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                数学や物理とかだと専門的な知識を習得するのに敷居が高い上に、それなしには何を言ってるかすら理解出来ませんが、生物学だと使ってる言葉はそんなに難しくなくて、実験についても、バンドが濃くなった薄くなった染まった染まらないということで評価するものが多いので、それ程の知識や知能が無くても見様見真似でそれっぽく振る舞える、という点も生物学でこういうことが起きやすいことの要因の一つのような気もします。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                そういうのがしばらく続くと、御指摘のように上層部も悪貨ばかりになって、悪貨の拡大再生産から最終的には分野全体が廃れていく、ということになるのでしょうが、まだそこまでは至ってない…と信じたいですね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    レスありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    言葉遊びを楽しんでもらえたら冥利に尽きます。おっしゃるように、生物学の敷居の低さが「変な人」の参入障壁の低さである、というご指摘は激しくナットクです。STAPさんみたいな方が、例えば理論物理の学会などにいるはずがない(と想像しますが、もしいたら近藤先生に論理の飛躍を指摘されますね)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    私は企業研究者ですが、反発を覚悟で言えば、生物学の分野に限って言えば、アカデミアの研究の多く(全部とは言ってませんので、論理の飛躍はないです)は、遊びみたいなもんです。「再現が取れる論文は何分の一しかない」って、昨今話題になりましたよね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    まあ頑張れや、という感じです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        TTT > 企業研究者Q 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        まあ、企業の立場から見ればそうかもしれませんね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もちろん、再現性が取れないような実験をして論文にすることは言語道断ですが、ただ、個人的には実用化などとは直接結びつかないプロジェクトと言うのは大いに意味があると思います。そういうのは企業では出来ないでしょうからアカデミアがやるべきであって、むしろアカデミアは直接利益に結びつくようなプロジェクトには深入りしない方が良いのではないか、とさえ思います。先に書いたように、金が絡むと科学的ではなくなることが多いですから。最近の理研(とその周辺)のゴタゴタも結局はベンチャーだとかが絡んでましたよね。研究資金を得る、という意味では企業との連携と言うのは必要なのかも知れませんが、企業の金が入ると「大金つぎ込んだけど結局成果無しでした」と言うのは難しいだろうし、「何らかの歪み」が出るのではないでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          そう言う意味では、科研費はより純粋な科学を追及するのに重要だと思うのですが、その科研費の審査さえ最近は実用性だの特許だのを重視してますよね?これって正しい姿勢なのでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      このような喩えで片付けてはいけないと思います。科学研究、特に基礎研究は社会からの支援のもと成立しています。胡散臭くても買う人がいれば商売として成立するというビジネスの世界の論理をサイエンスに安易に適用してはいけないのではないでしょうか。科学の世界でそれを容認すれば、派手な花火ばかりで何年経っても何ものをも生み出さない虚構と、科学者としての実力の極めて低い研究者もどきを濃縮するばかりになってしまいます。そんな結果を社会が望んでいるとは到底思えません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      また、成熟したサイエンスではむしろ、企業研究者Qさんがいうハイレベルな「おたく」の研究者しか活躍できないのではないでしょうか。生命科学の特質を深く理解した上で、誠実な研究者が濃縮されるような仕組み作りを設計することが求められているのではないかと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          レスありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          「ハイレベルなおたく」の研究者が活躍できるようにするためには、どうしたらいいでしょうね。すでに大多数の「リア充」と、頑張ってマーケティングした少数の「リア充のふりができるおたく」しか、上層部にはいらっしゃらない、なんてことはありませんかね。所詮学会もヒエラルキーですから、上から引っ張り上げてもらう以外に上に行く方法ななんじゃないでしょうか(どこの組織でもそうであるように)。だとしたら、「マーケティング下手なおたく」はなんとなく絶望的ですね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          上の方に「濃いおたく」が多かった頃は、「おたく」なりの選別眼で「濃いおたく候補」を引っ張っていたこともあったのでしょうけどね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          今までのことはもう仕方ないから諦めて、今後少しでもましな方にするとすれば、参入障壁をめっちゃ高くする、くらいしか思いつきません。すなわち、大学院の入学定員を今の1/5くらいにして、待遇もめっちゃ悪くして、「濃いおたくしか残らない」状況にすれば、それで20年くらい我慢すば、やり直しできるかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              Satoshi Tanaka > 企業研究者Q 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              企業研究者Qさんは生命科学の現状を揶揄しているように見えますが、実際のところは憂慮されていると想像しています。「遊びみたいな」研究であれ、真面目な研究室で大学院生が受ける訓練はアカデミア以外の場でも十分役に立つ能力です。このまま日本の生命科学が諦念を伴いつつ変質していくようなことがあれば、「まあ、頑張れや」などと余裕ある発言はできなくなるのではないかと心配しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              現状がどうあれ、研究に対する評価のあり方を変えることで改善の方途はあるのではないかと思います。今は不透明で、ある意味無責任な評価体制です。問題のある大型研究費はこれまでもありましたが、そういうプロジェクトを推したのは誰なのか、あるいはそうした失敗はその後の教訓とまっているのかなど、外部からは分からないことばかりです。これを可視化していくだけでも、良い方向に向かうように思います。研究費の束縛を受けない第三者機関の存在は、研究不正の審査だけではなく、メタ評価においても重要です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              一方、研究内容に対する疑義が指摘された場合に名誉毀損と言い出す方がしばしばいらっしゃるのですが、これについては文化の相違としか言いようがなく、解決策がありません。疑義の指摘が名誉毀損にあたる可能性のあるアカデミアと、そうでないアカデミアに区別することで両者の摩擦は減るかもしれません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            議論に飛躍があると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            マーケティングを重要と考えることと、捏造を手段として容認することの間には、ものすごい距離があります。あなたの書き方だと、マーケティングに成功している人は全て捏造を厭わない、となってしまいます。そんなことは無いと思いますよ。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                「あなたの書き方だと、マーケティングに成功している人は全て捏造を厭わない、となってしまいます。」
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                これは排中律の存在する数学的な議論ではないので、企業研究者Q氏は主張してるのはそういうことではないと思いますが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                個人的には、マーケティングに長けているというのは「自分を売り込むのが上手な人」であって、その売り込む手段として実験の成果というのは単なる「売り込む手段」の一つに過ぎない。だから捏造にも抵抗がない、と。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                昨今はすっかり定着した「ステマ」は極端な例ですが、マーケティングの一環としてCMもある意味「虚構」ですよね。有名人を連れてきて普段から愛用してるかのように言わせたり。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  レスありがとうございます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  反論させて頂きますと、近藤先生こそ「飛躍」があります。私はそんなこと言ってません。「マーケティングを最重要視する人は、捏造も手段として選ぶ場合がある」ということです。必要条件と十分条件の話であって、必要十分条件ということではないです。誤解を与えたとしたら私の文書力の至らなさです。まあ、数学的な厳密性を言うならば、このような議論は常に例外や反証があるので、無意味になるのですが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  世間一般は、アカデミアの研究者の方がどうするか、意外にシビアに見てますよ。昨年末の学会の池上さんのシンポジウムを思い出してください。「池上さんとお話しできて俺らすげー」と考えていらっしゃるのか、「池上さんにフルボッコにされて恥ずかしい」と考えていらっしゃるのか、ということデス。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  Hjdkifsa 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  一部で指摘されている審良・竹田先生の論文について、
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  生データを用いた説明が掲載されています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  http://hostdefense.ifrec.os...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    qwerty 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    大阪大学の大学本部が1月30日から匿名A氏のリストに挙がっている論文について予備調査を始めたと、毎日新聞が報道しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    60日以内に予備調査を終え、不正の疑義が出てくれば本調査をするということです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    2005年の論文不正事件での阪大の対応は色々批判を呼んだので、今回は適切な対応がなされることを祈ります。研究者達も文科省も世間も注目していると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        はっきりいって、この記事に書かれている内容を見ただけでも文科省の研究不正対応のガイドラインが形骸化しているかが明らかです。責任著者が退職して所在不明の1本を除き、27本の所属が明らかになっている予備調査が終わっているのに何故さらに60日も予備調査に時間をかける必要があるのでしょうか?また、ガイドラインには目安として30日以内と明記されているのに、その倍の期間をかける合理的な理由がありません。文部科学省はちゃんとガイドラインを守るよう監督責任を果たすべきでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        また、本調査の目的は研究不正の認定のみではありません。調査事案が外部に漏えいしていた場合は、不正に認定されなかった被告発者の名誉を回復するために調査結果を公表することが定められていますので、全ての事案をきっちり本調査すべきです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        2006年の事件では、阪大は調査中に告発者の服毒自殺というあってはならない不祥事を起こしています。不正に関わっていない関係者のためにも速やかな調査が行われるよう、文科省の対応もあわせて懐疑的な視点で見るべきだと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        • とおりすがり > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          ギフトオーサーで名前が入っている大物からの圧力あるいは、その大物や所属組機関への遠慮によって無罪放免になっているケースがあるとしたら・・・・
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          今度は調査委員会の不正・捏造ですね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          そこまで醜悪なことは起こっていないと思いたいですね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          真実の探求者である研究者が最も忌むべき行為のはずですから大丈夫だと信じますが。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          それにしても東大の最終報告書が「シロの判断を下した根拠は開示しなくても良い」という前例になってしまったら、たいへん恐ろしいことです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名A様
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          怒りをもっともっと現してください.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          そうしないと論文不正が不正でなくなってしまいます.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          結果捏造の論文で偉くなった偽学者を引きずり下ろし,
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          その論文と共に学会から追放してください.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          その者が精神病質者であろうがなかろうが構わないでください.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          すべては真の科学を取り戻すためです.
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            このコメントはスパムとしてマークされました。
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              TT > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              解雇しないとしても捏造で出世した人を高い地位に放置しない方が良いでしょうね。最低でも降格及び減給は必要かと。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              下っ端だけだったら、再現性の無い論文を再現しようとして無駄な実験をさせられたという被害はあるでしょうが、被害者の数はたかが知れています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               しかし、もし、無能な人が捏造して出世して人事や予算などにまで影響力を持つようになったら、その大学や分野自体のレベルが下がってしまいかねません。つまり、有能な人の仮説や将来性を無能は理解出来ないので、有能な人達が出世出来なかったり予算がつかなかったりなどの被害を蒙った挙句に研究から離れてしまい、無能だけが残る、という風に。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               無能な人達は仕事や人間の価値を自分では判断できないので、IF・雑誌名・論文数で人事や予算を決めることになってしまい、怪しい仕事で有名誌に出した人が更に増える、という悪循環もあるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              出世するまでには研究内容や論文が重要だとしても、一旦、上に行ってしまえば研究能力とは別の力学が働くようなので、仮に捏造が発覚したとしてもその地位にいる限りは不利益を被ることはないみたいですしね。合法的・強制的に地位から降ろすような制度や法律整備が必要だと思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              基礎医学研究で研究不正をしている輩はどうしてこれほど世間をバカにできるのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              ジャブジャブ税金を無駄に使われているのに、どうして国民は怒らないのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              この国の人間にはほとほと愛想がつきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              匿名Aさんのように類似画像を生命科学系の論文で探して多数見つけましたが、指摘してもこの国やサイエンスのためにはならないのでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もう研究不正問題からは手をひきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              このサイトには大変お世話になりました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                東大医学部循環器内科か・・・・
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  • T
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    TT > 匿名A 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    研究倫理の講義をする、と言っても、講義する側が不正を行って出世した可能性がある人間だとしたら、学生はそんな講義を真面目に聞くでしょうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    「いったい何の冗談だよ(笑)」と自分だったら思いますね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    ドーピングで健康を害した上に全て失ったアスリートが「ドーピングは何も良いことがないしアンフェアだから止めよう」と言うなら聞く価値はありますが
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    ドーピングによって名声を得て栄華を極めている最中のアスリートが「お前らドーピングするなよ」と言っても説得力が無いのと同じです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    m.k. 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    匿名希望
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    6 days ago
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    基礎医学研究で研究不正をしている輩はどうしてこれほど世間をバカにできるのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    ジャブジャブ税金を無駄に使われているのに、どうして国民は怒らないのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    この国の人間にはほとほと愛想がつきます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    このサイトは、生物系の話題が多いようです。 解析に要する機材と運用者の資質に要するコストにも関係していると思う。 外部の人が見ているのじゃないかという参入の壁にもよると思うのですよ。  再現不能なことが、発信者である人物によってわかっている学説の再現や学術および官僚主義的人脈関係系列的にでっち上げられた思想体系に強要されるのは、被害の評価にも困難性が伴い困ることであり、また、そういう関係者にしては寄生虫的に好都合でしょうけど。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      岡山大学の医学部の研究不正に対する告発は、学内の権力争いという見方もあるために、これまで話題に上ることは少なかったようですが、最近大学からHP上で調査報告が発表されました。調査報告が公開されないケースと比べるとまだましですが、調査報告書は公開されず、疑義の詳細、シロ判定を出した根拠などが明示されていません。調査委員も不明です。このことについて、疑義のある論文の解説を付けて抗議しているwebサイトがあります。ここで述べられているように、これだけの疑いのある論文が全て根拠を示すことなくシロ判定が行われ、告発した研究者が懲戒処分を受けるようなことが起これば、これはソ連時代のルイセンコ事件と変わらないと思います。日本の生命科学は、キャッチーで再現性がない捏造論文の増加によって長期低迷に陥り、優秀な人材から見放されることを通して衰退していくのではないでしょうか。今まさに岐路にあるように思うのですが、真面目な研究者は目の前の実験にしか関心がないのでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      岡山大学による調査報告
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      http://www.okayama-u.ac.jp/...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      岡山大学有志による抗議
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      http://sites.google.com/sit...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        大阪大学では、誰も怒ってないんですか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もう5年以内を投下するしかないな。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          匿名Aさん、出番ですよ!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            TT 10年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            Pubpeerでも幹細胞の分野のスター研究者の論文に画像操作があってリトラクトされたり、殆ど話題になってるのは生物系の論文ですよね。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             正直、日本に限らず、今日のアカデミックの生物学研究界は危機的な状況になっていると思います。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             期限付きポストばかりで手早く論文を出さなければ先が無い。不正な手段を用いて素早く論文を出すことが出来れば安定したポストを得るのに有利になる、そしてたとえその不正が明るみに出されてもその地位から引きずり降ろされることなく留まり続けることができる。不正に手を染めるのに十分な動機付けが揃ってます。逆に、不正な手段を用いずに地道に研究をするということは、不正をも厭わない人達との極めて不利な競争を強いられる。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             悪事を働かないと生きていけないかも知れない、そんな業界にどこの学生が魅力を感じて足を踏み入れようとするでしょうか? まともな思考力があれば真面目な学生ほど敬遠すると思います。これが続けばやがてまともな人材が枯渇し、不正を不正とも思わない人間によって占拠されてしまいかねません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             更に悪いのは、たとえそういう人達が埋め尽くして分野全体のレベルが下がっても、彼らも一応専門家であることには変わりないので、それを外から指摘出来る人間がいない。つまり自浄作用も働かない、ということです。 彼らは、有名誌の論文やグラントの査読もお互いに馴れ合いで通してぬるま湯の中での「共存共栄」を目指すでしょうが、歴史を見れば、そういう組織の辿り着く先は衰退であることは明らかです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            そのような状況で、Pubpeerのような一介の名も無き(だが実力は高い)研究者が論文の疑問点などを匿名で公開質問状的に指摘出来るのは優れたシステムだと思います。人員が分散するのは好ましくないので似たようなサイトが乱立する必要は無いと思いますが、こういうものを切っ掛けに論文やグラントの査読のシステムやジャーナルの格付けなどが見直されればと期待しています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              岡山大学は実名で研究不正が告発された複数の論文について、特に何の説明や検証もなく、一括してシロ認定をしました。調査報告書は公開されていません。一方、告発した研究者はパワーハラスメントの嫌疑で8ヶ月の停職処分を受けました(不当な処分として係争中です)が、復職日の本日、追加懲戒の予告とともに自宅待機命令が出されています。「真正な」研究論文を告発したということが懲戒の理由となっている可能性もあります。告発された論文の著者には大学の理事が複数含まれており、このような不誠実な対応が社会的に容認されることは大きな禍根を残すことになるでしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              本日追記されています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              http://sites.google.com/sit...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                岡山大学では疑義不詳のまま、研究不正を告発した二人の教授の自宅待機が明日で3週間となります。8ヶ月の停職後、まだ一度も大学に復帰できていません。次の懲戒処分は解雇という噂もある中、研究室の学生たちやスタッフは先が見えない不安に直面しています。就職活動中の学生もいます。このような措置が国立大学においてまかり通ってしまうとは想像していませんでした。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                匿名有志による報告
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                https://sites.google.com/si...
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  • Oda N > 匿名A 9年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    同感です。私も地方医学部におりますが、善悪の逆転を感じる事が多いです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    ルール違反だと言って声を上げても、そんな事は無いと取り合わない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    ルールの解釈も、都合の良いように捻じ曲げてとらえている場合も多いと感じます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    不思議な事に、大部分の教授陣で、曲がった常識が共通認識として植えつけられています。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    捏造問題もあり、実名報道はされておりませんでしたが(実名報道するとの規定があるはずですが…)、今年の春から停職処分となりました。【ちょっとミスしただけなのに、厳しい処分が下った】という見解を述べていた教授がおりましたが、到底理解できません(指摘された論文は、複数報にのぼるため)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    夢や希望を持って学びに来ている学生、まじめに仕事をしている若手研究員や医師が、腐っていく場所になっている気がしてなりません。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    企業の研究者です。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    少なくとも、私の会社では、論文を含め社外発表する資料については、研究の発表者以外のQAチェックを受けて、発表する資料を裏付ける生データとの照合を、行いQAレポートを確認してから投稿が許可されます。 大学にも、公的研究機関にも在籍してしていましたが、やはり企業の体制はしっかりしているなと感心しました(面倒ですが)。 大学では難しいかもしれませんが、理研のような組織では、そういったシステムを考えるべきだと思います。 例えば、理研は研究成果を彼らの製品として世に出すわけですから、出した製品に対する品質保証は、個々の研究者によるものと突き放さず、組織として責任を持つ体制が必要でしょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      • N
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        Noname > 匿名A 9年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        私見ですがイデオロギーを主張すると一気に内容が嘘くさくなるので避けた方がよいと思います。自然科学の範疇から論じるのが適切ではないでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        ギフトオーサーの件は重要であると思いますが、天皇陛下云々は関係がないように思われます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        また、議論を重ねるのであれば新たにトピックスを立てるなりしてはいかがでしょうか。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        このトピックスは立てられた日時が古いので徐々にインパクトが減っているように思われます。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          <11jigenを介してForbesとFridayにまず取り上げられました。Fridayの見出しは、「天皇陛下の主治医」でした。  ほかにも、匿名A氏が訴えた告発書というものがあると記されている。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           前者は出版されたものなので期日など記せるだろう。 後者は、返り討ちを気にするのか守秘的事項なのか不明で、何も索引,ヒントがない。  捏造論文や詭弁のパターンに共通する意味で感心しない。そのくせ、国民の問題だと訴えられている(そのところはそうだと思うが)。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          このコメントはスパムとしてマークされました。
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            医師は総合力の勝負でいい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            だが、医師でない医学研究者は論文が命。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            一方、とうとう、Editageのような「医師向けの論文作成・投稿・査読対応代行業」が出てきた。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            他人に1から10まで書いてもらった論文で博士号をとり、専門医資格を得るのは、いくらなんでもマズイと思うが(ほぼ、犯罪かと)、いかがか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            • 匿名α > 匿名A 9年前
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              須田さんはiPSの特許報道(バイエルの特許報道)で誤報して山中さんと京大から抗議されたひと。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              STAPの本のなかでノバ事件の統計解析者(逮捕済み)をなぜか、実名で書かなかった。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              笹井さんのメールにしても遺族の承諾なく公開していいものだろうか?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              養老さんとの新書本で「笹井さんにはメールでなく、取材したかった」というほどなのだから、あのメールは極めて私的なものと自ら述べているようなもの。何よりも母校の早稲田への突っ込みが激甘であり、東京女子医大の大和氏(小保方さんの事実上の指導教官)やハーバードのSTAP細胞について小島氏に取材することもない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              このように自ら中途半端にSTAPケースに幕を引いた彼女。こういうことはご存知なのかしら?
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              彼女にAdipoR Natureについて取材など期待しないほうがいい。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              業績によって金や権力を掴む。そのためには手段は選ばない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              それが今の世の中。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              AdipoR Natureの話なら、WSJの循環器担当記者(小室氏のことを書いた記者)に情報提供したら?あるいは、Science誌のNews記者(デニス氏)が良い。日本社会は、海外の権威には弱いから。貴殿の望むような結果が得られるかもしれない。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                もっと見る
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              このコメントはスパムとしてマークされました。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            0%
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                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            60%
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            70%
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            80%
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            90%
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            100%
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            mmMwWLliI0fiflO&1
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            mmMwWLliI0fiflO&1
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