強盗予備の疑いで2人逮捕 トクリュウ内トラブルか

 ことし8月、さいたま市西区の住宅で強盗をしようとしたとして、男2人が逮捕されました。

 警察はSNSなどでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」=トクリュウ内のトラブルとみて、捜査しています。

 強盗予備の疑いで逮捕されたのは、住居不詳の会社員熱田和樹容疑者(33)と、東京都大田区の建設作業員の18歳の男です。

 警察によりますと、2人はことし8月、数人と共謀して鈍器のようなものを持ちさいたま市西区指扇の34歳の男性の住宅に向かい、強盗をしようとした疑いが持たれています。

 捜査関係者によりますと、2人は、秘匿性の高いアプリで、指示役からガラスを割って家に侵入し60代の両親を脅迫して現金を奪えなどと命令されていたということです。

 被害者の男性も闇バイトに関わっていたとみられ、警察は「匿名・流動型犯罪グループ」内でトラブルがあったとみて、首都圏で相次いでいる強盗事件との関連性も含め捜査しています。

SNS型投資詐欺を防ぐ 市内でイベント

 SNS上で、有名な投資家などを名乗って近づき、投資の名目で現金をだまし取る「SNS型投資詐欺」。

 被害を防ぐため、市民に実際に起きた詐欺の事例などを紹介するイベントがさいたま市で開かれました。

 講師を務めたのは、元・県警捜査一課で、コメンテーターとして活躍する佐々木成三さんと、日本音響研究所の鈴木創所長です。

 SNS型投資詐欺を巡っては、県内では去年の同じ時期の6倍以上となる、81件の被害が確認されています。

 また、被害額も12億万円余りと、9億円近く増加しています。

 佐々木さんは、全国的な傾向として、この詐欺の手口は、FacebookやInstagramなど、身近なSNSを使って接触を図り、その後、9割以上がLINEに誘導していると指摘しました。

 また、生成AIを悪用して、本物そっくりに作った音声「ディープフェイクボイス」を使って、あたかも著名人が投資の勧誘をしているように見せる偽の動画が出回っていることも紹介し、参加者に注意を呼びかけていました。

20年前のわいせつで免職 県教育局の女性幹部

 県教育委員会は、およそ20年前に勤務していた県西部の小学校で、男子児童にわいせつな行為をしたとして、県教育局の課長級の女性職員を17日付けで懲戒免職処分としました。

 県教育局によりますと、女性は2003年12月から2004年5月ごろ、教諭として勤務していた小学校の教室や校外で、男性にキスをし、性行為を試みるなどしたということです。

 当時被害を受けた男性が、ことし8月、県教育委員会に申告し被害が発覚しました。

 男性は「大人になり当時を振り返ると、おかしいと思い一区切りをつけたいので訴えた」と話しているということです。

自民裏金事件響く 与党過半数で攻防 共同通信調査

 衆議院選挙に関して、共同通信社が公示直後に行った調査によりますと、自民党は派閥の裏金事件が響き、単独過半数を維持できるかどうか、予断を許さない状況です。

 調査は15日と16日、全国の有権者15万人余りを対象に、電話調査などで行われました。

 自民党は、289ある小選挙区のうち、先行するのは140程度にとどまりました。

 また、比例代表も前回の選挙を下回るのは避けられない情勢で、単独過半数を維持できるかどうかは、予断を許さない状況です。

 立憲民主党は、裏金事件の追い風を受け、比例代表を含めて、公示前の98議席を超える公算が大きくなっています。

 日本維新の会は、地盤である大阪府の小選挙区で堅調な一方、全国的に、比例の支持の広がりがいまひとつで、公示前の43議席に手が届かない可能性もあります。

 公明党は、公認候補を立てた11の選挙区で全勝するのは難しい情勢で、比例代表と合わせて、公示前の32議席を堅持できるか微妙な状況です。

 共産党は、小選挙区で1議席を維持しそうで、比例次第で、公示前の10議席程度を獲得すると見込まれます。

 国民民主党も、公示前から上積みする勢いで、れいわ新選組は、比例で複数の議席を確保できそうです。

 社民党は、小選挙区の1議席死守に向けて全力を挙げます。

 参政党は支持の浸透が見られず、政治団体「日本保守党」は複数議席を得る可能性があります。

 小選挙区では、投票先をまだ決めていない人が3割近くいて、情勢は変わる可能性があります。

朝霞市 放火殺人 33歳被告が起訴内容認める

 おととし5月、朝霞市で内装工事会社の男性社長に暴行を加えた上で放火し、殺害した罪などに問われている33歳の男の裁判員裁判がさいたま地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。

 殺人や現住建造物等放火などの罪に問われているのは、茨城県鹿嶋市の無職、大西寿貴被告(33)です。

 大西被告はおととし5月、朝霞市上内間木にある内装工事会社「長葭(ながよし)内装」で、菊地渉被告(39)とともに社長の長葭(ながよし)良さん(当時43歳)の頭をバールで 複数回殴った上で放火し、殺害した罪などに問われています。

 17日の初公判で、大西被告は起訴内容について、「間違いありません」と認めました。

 このあと、行われた冒頭陳述で、検察側は、大西被告と長葭(ながよし)さんは、菊地被告を介して仕事を請け負う「孫請け」の関係で、事前に菊地被告から犯行の協力を持ちかけられていたと指摘しました。

 その上で、事件の前の日にLINEを通じて菊地被告が犯行を実行することを伝え、それに了承していたと主張しました。

 一方、弁護側は、事件を主導したのは菊地被告で、犯行を持ちかけられたのは、「憂さ晴らしのための物騒な冗談だ」と思っていたと述べました。

 また、事件の前には、給料の支払いが滞ったり、減給されたりしていて、請求相手の菊地被告から「長葭(ながよし)さんからの支払いが滞り、仕方がないから自分が一部を払っている」などと言われたと説明しました。

 その上で当時の大西被告は「悪いのは長葭(ながよし)さんだ」と考え、犯行に至ったと訴えました。

 判決は11月7日に言い渡されます。

草加市の住宅が全焼 1人の遺体見つかる

 17日未明、草加市で、木造2階建て住宅が全焼する火事があり、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 17日午前0時半すぎ、草加市中根の木造2階建て住宅から火が出ていると近くに住む男性から119番通報がありました。

 火はおよそ3時間後に消し止められましたが、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 このほか、隣接する住宅5棟の外壁が焼けました。

 警察によりますと、この家には男性が1人で暮らしていて、火事のあと、連絡が取れていないということです。

 警察は、見つかった遺体がこの家に住む男性とみて身元の確認を進めるとともに、消防と出火の原因などを調べています。

立教学院が創立150周年 校歌が発車メロディーに

 立教大学などを運営する立教学院は、ことし創立150周年を迎えました。それを記念して、新座市などにあるキャンパスの最寄り駅の発車メロディーが、17日から校歌や応援歌に変わりました。

 発車メロディーが変わったのは、東武東上線の志木駅と池袋駅で、いずれも立教学院が運営する学校のキャンパスの最寄り駅です。

 音源は、立教大学の学生が大学と付属校の校歌や応援歌などをパイプオルガンで演奏しました。

 志木駅で4曲、池袋駅では3曲のメロディーが流れます。

 志木駅の3番線ホームで17日、開かれたお披露目式には、立教新座中学校や高校の鉄道研究会の生徒たちも参加しました。

 そして、午後1時35分、池袋駅行きの普通電車の出発に合わせて、発車メロディーが披露されました。

 立教学院の発車メロデイーは、来年10月16日まで、1年間にわたって流れます。

人手不足解消へ 保育・介護就職希望者向けイベント

 人手不足に悩む保育や介護の分野に就職を希望する人を対象としたイベントがさいたま市で開かれました。

 このイベントは、仕事を探している求職者に、保育園や介護施設での働き方について知ってもらおうと、埼玉労働局などが開いたもので、69の事業所が参加しました。

 埼玉労働局によりますと、ことし8月の介護関係の県内の有効求人倍率は4.50倍、保育関係は8月としては最も高い3.67倍で需要に対し採用が追いつかない状況が続いているということです。

 各事業所の担当者は、勤務条件や働きがいを訪れた人たちにアピールしたり、希望者に対し面接をしたりして、採用につなげていました。