虐待発覚の老人ホーム 県が処分 新たな入所者募集を一時停止
笛吹市にある県立の福祉施設で、職員が入所者の顔をたたくなどの虐待行為をしていたとして、県は、この施設と運営する法人に対して、新たな入所者の募集を一時、停止する処分を行いました。
処分を受けたのは、笛吹市にある視覚障害者向けの県立の福祉施設、「青い鳥老人ホーム」と、県から委託を受けて施設を運営する甲府市の社会福祉法人「山梨ライトハウス」です。
県によりますと、ことし7月、施設の40代の男性職員が入所者の女性を投げるようにしてベッドに寝かせたり、ほおをたたいたりするといった複数の虐待行為が確認されました。
職員は施設の聞き取りに対して「女性が夜中に何度も起きてベッドから降りようとすることに腹をたてた」と説明したということで、女性は軽いけがをしました。
職員がみずから申し出て虐待行為が発覚し、職員は懲戒解雇処分となっています。
県は施設に監査を行うなどして行政処分を検討した結果、来月1日から来年1月末までの間、新たな入所者の募集を停止する処分をおこなったと28日発表しました。
「青い鳥老人ホーム」の中山吉幸施設長は「被害を受けた方には非常に申し訳なく、施設としてあってはならないことだ。処分を厳粛に受け止め、再発防止に努めたい」としています。