INTERVIEW
2024.10.29
――このシングルに収録されるバサラのソロ曲「I am a ROCK」は福山さんご自身が作編曲、福山恭子さんが作詞をされていますが、まずバサラを一言で象徴するようなタイトルが素晴らしいですよね。
福山 よく思いついてくれたなと思います。僕はできるだけ「バサラってこうだよね」というものを自分でやってしまおうと思って曲を作りましたし、アレンジもできるだけライブで歌ってバサラの歌、「突撃ラブハート」の人の歌だとわかるような感じにできたらいいな、代表曲の1つになってくれたらいいなというくらいのテンションで作りました。
――これは最初から福山さんご自身で作られることが決まっていたんですか?
福山 「カップリングは福山に任せるから」と佐々木さんに言ってもらって作りました。それで、曲は早めにできていたんですけれども、仕上げや歌にはギリギリまでかかってしまいましたね。今となっては、なんでこんなに悩んでいたんだろう?と思うんですけど、色々形を変えて、最後は大合唱という感じになりました。
――あの大合唱はやはりライブの風景を想像しながら作られたんですか?
福山 そうです。30周年のシングルでもありますし……“BASARA EXPLOSION”というライブ(“MACROSS 7 BASARA EXPLOSION 2022 from FIRE BOMBER”)を2年前にやったときは、コロナ禍で声出し禁止の中でのFIRE BOMBERだったんですね。そのときに「本当だったら、みんなで大合唱できたのに」という思いがどうしても強くて。それを吹き飛ばすような、リベンジしてやるくらいの曲を作りたいと思って、ああいう感じになりました。
バサラの「俺の歌を聞け!」というセリフも、歌を聴かせることそのものが目標みたいに聞こえるかもしれないんですけど、目の前の相手や敵も一緒に歌ってくれたりしたときが一番嬉しそうなので。やっぱりみんなが歌ってくれているときがバサラは一番バサラらしくなるんじゃないかなと。物語の中では歌エネルギーとか、アニマスピリチアと呼んでいますけど、それが一番体感できるのがライブでみんなと一緒に歌っているときだと思うので、それがFIRE BOMBERの真髄というか、一番の肝だと思います。
――「俺の歌を聞け!」の前に「戦争なんてくだらねえ!」とも言いますからね。
福山 ロボットアニメにしてみたら異例のことですけどね(笑)。でも、みんなで歌って、相手と理解しあって戦争をやめるというのはいいこと尽くしなので、絵空事かもしれませんけど、理想はこれだなと僕は思っています。
――カップリングではもう1曲、ミレーヌのソロ曲「レゴリス」を聴かれた感想も伺いたいです。
福山 チエちゃんとは2007年くらいに一緒にツアーをやったりしていたんですけれども、その当時の世界観も漂うような、ふわーっとしたイメージで、変わらぬチエ・カジウラ感があるなと思いました。すごく奥深くて、かといって複雑ではなく、いたってシンプルで、ライブでもふわーっとした感じの世界を作るんだろうなというのが想像できますね。逆に言うと、これは僕の想像の中の宇宙のイメージにより近い曲なんですよ。最初に『マクロス7』のお話をいただいて、まだ何もわからなかったときに「宇宙で歌う」と言われて、宇宙遊泳をしながら歌うような、こういう感じの曲が来るのかと思っていたくらいなので。
――今となっては、バサラが宇宙でロックを歌っている姿に何の違和感もないですけど。
福山 宇宙といえばだいたい声にエコーがかかっているよねという、古い世代なので(笑)。当時は宇宙でロックを歌うと聞いて想像もできなかったんです。どちらかというと、こちらのほうが僕の中の「宇宙ってこういう感じだよね」というイメージに近いかなと思います。
――今回はシングルと同時に、1997年リリースのベストアルバム『マクロス7 ULTRA FIRE!! FIRE BOMBER BEST ALBUM』がアナログレコードとしてリリースされます。FIRE BOMBERがアナログ盤をリリースするのは今回が初めてですよね?
福山 もちろんです。仮のジャケットを見せてもらいましたけど、「え?こんなデカいの?」という感じでした。2枚組で、中もカラーレコードになっていて、1枚目がバサラっぽい赤で、2枚目はミレーヌっぽいピンクになっている。そういうところもよくできているなと思いました。
――福山さんの世代だと、やはりレコードに特別な思い入れはありますか?
福山 僕がデビューしたのは『マクロス7』の3年前の1991年なんですけど、その頃にはレコードはもうなくなっていたので、「レコードデビューするはずだったのにCDでしかデビューできなかった」という思いはすごくあります。自分もデカいジャケットでレコードを作りたいと思っていたので、最初にCDを出していた頃は、アナログの時代でいうところの“B面の1曲目”に相当するものをCDでも必ず作っていたような気がします。
――CDだと6曲目くらいに相当する曲順ですね。
福山 その辺りにも重きを置いていたので、レコードには並々ならぬ思いがあります(笑)。なのでFIRE BOMBERのレコードデビューはすごく嬉しいですね。
――また、今回のリリースと前後して、9月15日からはツアー“MACROSS 7 30th Anniv. BASARA EXPLOSION 2024 from Fire Bomber”がスタートしています。
福山 僕自身のライブでは『マクロス7』の曲を必ずやるようにしていて、当時のファンの方もいらっしゃいますけれども、20代や10代の新しいファンや「初めてです」という方もまだまだ増えているんです。今回のツアーでも初めて来るというお客さんはいっぱいいると思いますし、毎回思っていますけど、今回は特に集大成でやるつもりでいます。今までは濃いファンの人でも喜んでもらえるような曲をかなり多く入れていたんですけれども、今回はもちろんそういう曲もありつつ、初心者の方でも「これがFIRE BOMBERだよ」「これが熱気バサラだよ」というのが伝わるような始まり方、終わり方にしているつもりです。
――集大成でもあり、入門編でもあるという感じでしょうか?
福山 “BASARA EXPLOSION”って今まで5回くらいやっているんですけど、頭の曲が毎回違っているんですね。今回の始まりの曲は、最初の“BASARA EXPLOSION”以外ではやっていないような気がします。少しネタバレになってしまいますが(笑)。とにかく、初心者にもわかりやすいようにしているつもりです。
――さらに、来年2月にはFIRE BOMBERお二人揃ってのライブ開催も決定しました。
福山 こちらは久しぶりのFIRE BOMBERなのですが、1回のコンサートだと全部の曲をやることができないので、「代表曲・オブ・ザ・代表曲」になるはずです。そんな中で、30年前のアニメなのに、新曲が3つもあるというところが肝だなと思ったりしています(笑)。
――新曲がどういう形で披露されるのかが注目ポイントですね。
福山 実は“BASARA EXPLOSION”では新曲はやらなくて、初披露となるのが2月のライブですからね。
――ここで改めて、熱気バサラ、FIRE BOMBER、そして『マクロス7』が福山さんにとってどんな存在かをお聞かせいただけますでしょうか?
福山 今まで僕がミュージシャンとしてやってこられたのは間違いなく『マクロス7』のおかげだと思います。僕がそれまで好きだった音楽とFIRE BOMBERがそんなにかけ離れているわけでもなく、同じ路線だったりすることもあるし、熱気バサラが僕と同じようにバンドのギター&ボーカルだというのもすごくラッキーだったなと思っていて。そのおかげで、日本国内もそうですし、世界中どこに行っても「バサラ!」って言ってもらえる。だから、ちょっと大袈裟ですけれども、世界に出て行けるパスポートをもらったような感じですね。どこにでも行けるし、「みんなが俺のことを知ってくれている!」という。
――まさに歌は国境を超えるという感じですね。
福山 こうやって熱気バサラとして歌うことによって、日本のことであったり、『マクロス7』のことであったりに興味を持ってもらえて、しかも世代も超えて関心をもって歌を聴いてもらえる。今また新曲をリリースできるというのも、そういう積み重ねがあったからこそだと思います。あとは、さっきも言いましたけど、熱気バサラの「戦わないで、音楽の表現だけでわかってもらう」というのはミュージシャンの鑑だと思っています。一番尊敬するミュージシャンであり、ミュージシャンの理想だと僕は思います。
――では最後に、30年間応援してくれているファンや新しい世代のファンに向けてのメッセージをお願いします。
福山 最近FIRE BOMBERを知ってくれた方も、昔から聴いてくれている方も、ぜひライブに来て一緒に声を出す、あの感動を分かち合えたら嬉しいなと思います。ぜひCDを聴いて、ライブに来てください!
●リリース情報
FIRE BOMBER
「BURN! BURN! BURN!」
2024年10月30日発売
品番: VTCL-35379
価格:¥1,540(税込)
・『マクロス7』キャラクター原案・美樹本晴彦氏描きおろし新規イラストデザインジャケット
・初回生産分のみ特殊パッケージ仕様/“SANKYO presents MACROSS 7 30th Anniv. FIRE BOMBER LIVE 2025 ~BURN! BURN! BURN!~”先行抽選申込シリアルコード封入
<CD>
1. BURN! BURN! BURN!
作詞:K.INOJO 作・編曲:今村良太
2. I am a ROCK
作詞:福山恭子 作・編曲:福山芳樹
3. レゴリス
作詞:Chie Kajiura 作曲:Eric Zay and Chie Kajiura 編曲:Eric Zay and Chie Kajiura
※他、各楽曲のInstrumentalを収録
FIRE BOMBER
ANALOG BEST『マクロス7 ULTRA FIRE!! FIRE BOMBER BEST ALBUM』
2024年10月30日発売
品番:VTJL-32~33(アナログ盤2枚組)
価格:¥6,600(税込)
・初回生産分のみ限定カラーヴァイナル仕様
Disc1:VF-19改 ファイヤーバルキリーイメージカラー/Disc2:VF-11MAXL改 ミレーヌバルキリーイメージカラー
※本商品はCD『マクロス7 ULTRA FIRE!! Fire Bomber Best Album / FIRE BOMBER』 (VTCL-60059)と同収録内容となります。
<アナログレコード>
Disc1-side A
1. TRY AGAIN
2. HOLY LONELY LIGHT(Duet Version)
3. 突撃ラブハート(Duet Version)
4. MY SOUL FOR YOU
Disc1-side B
1. PARADE
2. SWEET FANTASY
3. 1・2・3・4・5・6・7 NIGHTS
4. REMEMBER 16(Acoustic Version)
5. I CALL YOUR NAME
Disc2-side A
1. だけどベイビー!!
2. SEVENTH MOON
3. POWER TO THE DREAM
4. MY FRIENDS
Disc2-side B
1. DYNAMITE EXPLOSION
2. LIGHT THE LIGHT
-BONUS TRACK-
3. PLANET DANCE(Live Version/1997.8.17 at Shibuya Kokaido)
4. Angel Voice (Played by Basara Nekki)
●ライブ情報
SANKYO presents
MACROSS 7 30th Anniv. FIRE BOMBER LIVE 2025 ~BURN! BURN! BURN!~
<公演日/会場>
2025年2月21日(金)開場18:00、開演19:00/豊洲PIT
2025年2月22日(土)開場17:00、開演18:00/豊洲PIT
<出 演>
福山芳樹(『マクロス7』 熱気バサラ歌担当)
チエ・カジウラ(『マクロス7』 ミレーヌ・フレア・ジーナス歌担当)
西脇辰弥(Band Master, Keyboards)
根岸孝旨(Bass)
松本 淳(Drums)
外園一馬(Guitar)
© 1994,2024 BIGWEST/MACROSS 7 PROJECT
© 1997 BIGWEST/OVA MACROSS 7 PROJECT
マクロス公式サイト
https://macross.jp/
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