<衆院選・詳報>全議席確定 大敗の自民191議席、立民は148議席 国民、れいわは大幅議席増

2024年10月28日 03時55分
衆院選の投票が、27日午後8時に締め切られた。投票終了と当時に、次々と「裏金議員」が落選確実に。自民党に大逆風が吹き荒れた。
代表が議席を失った公明党からは、非公認候補への2000万円支給が「だめ押しになった」との恨み節も。自民党は大きく議席を減らし、与党の過半数割れが確定した。(デジタル編集部)

◆3:55 全議席が確定

比例代表の議席が決定。小選挙区を含む各党の獲得議席は自民191、立民148、維新38、国民28、公明24、れいわ9、共産8、参政3、保守3、社民1、無所属12で確定した。

◆3:00 山際大志郎氏の比例復活が確実に

神奈川18区で落選した自民の山際大志郎元経済再生担当相は、比例南関東ブロックでの復活当選が確実になった。

◆2:45 小選挙区の全ての議席固まる

東京10区で自民前職の鈴木隼人氏が当選確実になった。
これで全国の小選挙区289議席が固まった。自民は132、立民は104だった。

◆2:15 与党、過半数割れ確定

衆院の全465議席のうち447議席が固まった。自民党を非公認になった無所属候補を加えても、与党は過半数(233議席)を超える可能性がなくなった。

開票センターに入った自民党総裁の石破茂首相=27日午後9時39分、東京・永田町の党本部で

◆2:15 牧原法相は比例復活もできず

埼玉5区で立民の枝野幸男元幹事長に敗れた自民の牧原秀樹法相は、比例でも落選確実となった。
牧原氏は、石破内閣で法相就任後に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が発覚した。

◆2:05 非公認となった平沢勝栄氏が当選確実

東京17区では、裏金問題で自民を非公認となった元復興相の平沢勝栄氏が、当選を確実とした。
全国の小選挙区で当落が決まっていないのは、東京10区だけとなった。

◆1:45 「旧統一教会」と接点の議員も次々落選

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が問題視された自民候補のうち、兵庫1区では前文部科学相の盛山正仁氏が、神奈川4区では山本朋広氏が、それぞれ比例代表も含め落選確実となった。

◆1:40 自民・森山幹事長、過半数割れも続投意向

自民の森山裕幹事長は自民党本部で報道陣の取材に応じ「(与党で)過半数という目標を達成できず申し訳なく思っている。追加公認については、結果がすべて出てから色々と考えていきたい」と述べた。
自身の進退については、「大変難しい時期でもあるので、できるだけ国政が混乱をすることなく、補正予算あるいは来年度予算の編成に向けて微力を尽くしていきたい」と続投する意向を示した。

◆1:30 立民の野田代表「政権交代前夜にリアリティ」

立憲民主党の開票センターで記者会見する野田佳彦代表(布藤哲矢撮影)

立民の野田佳彦代表は、会見で「目標の与党過半数割れが達成できたのは大きな成果。野党第1党が先頭に立ち、本当の政治改革をやってほしいという思いを結集できたのではないか。政権交代前夜という言葉には間違いなくリアリティは出てきた」と強調した。

◆1:30 東京は立民が自民上回る

東京1区は、立民の海江田万里氏が接戦を制した。立民は都内30選挙区のうち14議席の獲得を確実にし、この時点で9議席の自民を上回る見通しになった。
残る選挙区は裏金事件で自民党非公認となった平沢勝栄氏らが争う17区や、10区、18区、28区の4つ。

◆1:25 「与党の過半数割れ確実」と速報

共同通信が、裏金事件の非公認候補を含めても、自民、公明両党で過半数割れすることが確実になったと報じた。

◆0:50 山際大志郎氏は小選挙区で敗北確実

神奈川18区では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘された自民の山際大志郎元経済再生担当相の小選挙区での敗北が確実になった。立民の宗野創氏が当選確実とした。

◆0:45 公明・石井啓一代表が落選確実

思わしくない選挙情勢に厳しい表情を見せる公明党の石井啓一代表(10月27日、安江実撮影)

埼玉14区では、連立与党の公明・石井啓一代表が落選確実に。国民の鈴木義弘氏が当選確実となった。
石井氏は比例代表に重複立候補していないため、議席を失うことになった。

◆0:25 東京9区は菅原一秀氏の返り咲きならず

東京9区は、立民の山岸一生(いっせい)氏が制し、当選を確実にした。
自民、公明両党の推薦を得て返り咲きを狙った無所属元職の菅原一秀(いっしゅう)氏は、及ばなかった。菅原氏は元経済産業相。2021年に公職選挙法違反の罪で罰金刑を受け、今年7月に公民権を回復した。

◆0:15 茨城7区「無敗の男」の長男も初当選

茨城7区は開票を終了。ゼネコン汚職事件で実刑判決を受けた後も無所属で当選を重ね、「無敗の男」の異名をとった中村喜四郎元建設相の長男・中村勇太(はやと)氏が、無所属で初当選を果たした。

◆0:15 松野博一元官房長官は当選確実

裏金問題で自民を非公認となった候補のうち、東京21区では小田原潔氏が落選確実となり、立民の大河原雅子の当選が確実になった。
【関連記事】小田原潔氏が謝罪「私を推すことに抵抗された…」 東京21区、非公認でも選挙公報に「自民党」明記したが

埼玉13区でも三ツ林裕巳氏が落選確実となり、国民の橋本幹彦氏が当選確実となった。
一方、千葉3区では、裏金問題で官房長官を事実上更迭された自民の松野博一氏が当選確実とした。

◆24:00 旧二階派の武田良太氏は落選確実

福岡11区では、「裏金」問題で処分を受け、比例との重複が認められなかった自民の武田良太元総務相の落選が確実に。維新の村上智信氏が当選確実となった。
武田氏は落選確実が報じられると、支援者らを前に「政治資金の不記載で信用を失った」「結果を厳粛に受け止め、ゼロからスタートする」と再起を誓った。

◆23:55 萩生田光一氏の当選確実

当選が確実となり報道陣に質問されうつむく萩生田光一氏(平野皓士朗撮影)

裏金事件で自民党を非公認となり、東京24区から出馬した萩生田光一氏の当選が確実となった。
萩生田さんの当確が伝わると事務所に詰め掛けた100人以上の支持者から「よっしゃー」「わぁー!」と大きな歓声と安堵の拍手が湧いた。その後事務所に現れ拍手で迎えられた萩生田さんは万感の表情で何度も頭を下げ、支持者らと固く握手した。
マイクを握った萩生田氏は「いつか、『やっぱり萩生田でよかった』と言っていただけるように、国会に戻って、働いて、働いて、働いて、仕事をもって、みなさんに信頼と、この証明をしていきたい」と挨拶した。事務所には「やっぱり萩生田だー」と支持者の大声が響いた。

◆23:30 東京24区は萩生田光一氏が6000票リード

裏金事件で自民党を非公認となり、東京24区から出馬した萩生田光一氏は23時半時点で7万7000票と、立民の有田芳生氏(7万1000票)をリードしている。開票率は93%。

◆23:02 東京都選管が投票率を更新

東京都選管によると、今回衆院選の都内の投票率は、期日前投票を含めて54.84%だった。2021年の前回選挙より2.37ポイント低かった。
ただ、今回の投票率は都選管の精査により修正される可能性がある。

◆22:40 旧安倍派「5人衆」の高木毅氏が落選確実

自民党の旧安倍派の「5人衆」の一人で、元復興相の高木毅氏の落選が確実になった。裏金事件で非公認となり、無所属で福井2区に立候補していた。立憲民主党の辻英之氏が初めての当選を確実にした。

◆22:28 東京都選管が都内の投票率を公表


東京都選管によると、今回衆院選の都内の投票率は、期日前投票を含めて53.77%だった。2021年の前回選挙より3.44ポイント減った。
ただ、今回の投票率は都選管の精査により修正される可能性がある。

◆22:15 敗北の丸川氏「政治とカネ、大きく影響」

「裏金議員」の一人で、東京7区から出馬した丸川珠代氏は、東京都内の事務所で支援者らを前に敗戦の弁を語った。
「(政治とカネが)大きく影響したと感じている」と語り、5分ほどで会場を後にした。

◆22:05 立民・野田代表「首相指名、取りにいく」

立民の野田佳彦代表は、民放の番組で「首相指名で戦うべき環境なら首相を取りに行くのは当然だ」と発言。「自公政権の存続が継続してはダメだという立場で、抜本的な政治改革をするという一致点があるなら、広く対話をしていきたい」と、他党との連携による政権交代の意欲をのぞかせた。

◆22:05 立民・野田代表「総理になったら紙の保険証残す」

立民の野田佳彦代表は、民放の番組で「総理になったら最初にすること」を問われ、「(マイナンバーカードとの一体化を控える)紙の保険証も使えるようにしたい」と語った。

◆22:00 石破首相、2000万円問題「誤解された」

石破茂首相は、民放番組で「極めて厳しい状況。政治とカネの問題について全くご理解をいただけていないことが一番大きかった。(党支部への2000万円が)あたかも候補者本人の選挙に使われると誤解されてしまい、十分な説明もできなかった」と述べた。

◆21:50 世耕元経産相が二階俊博氏の三男を破る

保守分裂となった和歌山2区は、「裏金問題」で自民を離党した無所属の世耕弘成元経済産業相が当選確実に。元党幹事長・二階俊博氏の三男で自民新人の伸康氏は小選挙区での敗北が確実になった。

◆21:40 2000万円問題「空気が一気に変わった」

立民の辻元清美代表代行は、テレビ番組で「2000万円の非公認給付問題から『裏金自民党』と国民との戦いという空気に一気に変わった」と発言。「裏金の問題は敵失にも見えるが本質だ」と訴えた。

◆21:35 小泉進次郎氏が他党との協力に言及

インタビューに応じる自民党の小泉進次郎選対委員長=27日、東京・永田町の党本部で

自民の小泉進次郎選挙対策委員長は、テレビ朝日の番組で、今後の連立政権の枠組みについて、「私自身は超党派で、立民、維新、国民の方とも政策の勉強会をしている。政策で協力をしてもらえる方はいるので、自民党が協力をお願いするという謙虚な姿勢が不可欠だ。それが政治の安定につながる」と、前向きな姿勢を強調した。
非公認候補の党支部に対する2000万円支給が選挙に与えた影響については、「(有権者の肌感覚と)ズレを感じられたのは間違いない。説明する時間もなく、理解を広げることができなかった」と述べた。

◆21:30 共産・田村氏「激動の情勢、私たちがつくった」

共産の田村智子委員長は、インターネット番組でインタビューに応じ、「裏金を暴いてきたのが共産党と赤旗。2000万の問題を暴いてからは、空気がかわるほどの期待と注目が寄せられてきた」と述べた。
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