御遺訓
徳川家康公について
東照公御遺訓
生涯をかけて平和な国づくりを成し遂げられた徳川家康公の理念や理想の精髄は「人の一生は」ではじまる「東照公御遺訓」として今日に伝えられております。
御遺訓に示された人生訓は、正にその御生涯から生まれたものであり、徳川家康公の御精神そのものであると言えるでしょう。その内容はごく簡単な言葉でありますが、実行はなかなか難しいものであります。しかし、徳川家康公はこの御遺訓通りの御生涯を歩まれ世界に類のない長期平和の礎を築かれたのです。
東照公御遺訓
人の一生は重荷を負て遠き
道をゆくが如し いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望おこらば困窮したる
時を思ひ出すべし 堪忍は無事
長久の基 いかりは敵とおもへ
勝事ばかり知てまくる事をしら
ざれば害其身にいたる おのれ
を責て人をせむるな 及ばざる
は過たるよりまされり
今日の御遺訓
東照公御遺訓を毎日一節ずつご紹介いたします。
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- 鷹は空を飛びて能あり 鵜は水に入りて能あり
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鷹は空を飛ぶことが、鵜は水にくぐることが得意である。人間も人それぞれ得意とすることが
違っている。自分の長所を知ってこれを伸ばし生きて行くことが肝要である。