総選挙2024

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今回書くのは全部愚痴です。ネガティブな気分になりたくない人は読まない方がいい。

 

 

当日投票に行ったら生憎の小雨、そして投票率の低さに、「ああ、これ自公で過半数届くかもな」と思っていたのだが、まさかの惨敗。

戦後三番目に低い投票率なのにだ。

 

宮﨑御大もかつて述べた通りの「多くの国民が選挙に行かないから、組織票を持つ自民党が常に勝つ」といういつもの構図が、今回はひっくり返ったのだ。

これはどういうことだ?それは紛れもない、揺るぎない自民党支持者だった人々が見放したのだ。

これは政治史上でも大きな出来事だと思う。

 

選挙前、知り合いの自民党市議に言ったことだが、「国民は裏金一つでこんなに怒ってるのではない、物価高や増税の積み重ねで国民を絞りまくり、現在の困窮状況を一瞥だにせず、己はせっせとヘソクリをかましてるから怒ってるんだ!」ということなのだろう。

ただただ「驕り」という一語に尽きる。

 

しかし、別の自民党市議(俺自民党の知り合い多いな)から以前聞いたのだが、「今の自民党は政権を護るためなら何でもやる。下野だけは絶対に嫌だと誰もが思っている」というのだ。

それだけ2009年、下野した時の自民党はおおいに苦しんだらしい。

給付金は下げられ、どこからも金が集まらなくなり、自民党本部では党職員を雇う金もなくなったので(建物自体が)荒れ放題になった、とまで聞いた。

もうこんな思い絶っっっ対したくない!その一心で、2012年からはアベ以降「中身はどうしようもないがとにかく国民に対し見栄えだけはいい政治」を掲げてきた。

それが一瞬にして、崩れた。

 

どうしてだろう?諸行無常、あれから12年経って、自民党の顔ぶれが変わったからなのだろうか?

セクシーナイトとかSPEEDとかおニャン子とか何の冗談だ?という面子ばかりになってしまったからだろうか?

あるいは喉元過ぎて熱さを忘れてしまったのだろうか?

ともあれ、盛者必衰の理がここでも体現されたようだ。

 

僕は成人になってから自民党に一度も投票したことはないが、それでもアンチジャイアンツに良くある「ジャイアンツは嫌いだが強くいてもらわないと困る」という発想も持っていた。

特に石破には「党内野党」として、とうとう辣腕を揮う時が来たのか……!と、一瞬期待もした。

 

それが、あれれ?

総理総裁になって直後に衆議院解散。

総裁選の時は「国会で熟議を行ってからの行動」と言っておきながら、総理総裁になってから、慌てふためいたかのように解散総選挙。

何これ?火事場ドロボー??

しかしそもそも、これが「政治とカネ」の問題に揺さぶられ続ける政党の党利党略だったのだろうか?石破は、えーと誰だっけ、誰かに強く進言されて決断したと言うが、その進言した人間も、相当ポンコツだったのではないか?

「新内閣ができたら普通内閣・与党支持率は上がるからその直後で解散総選挙すれば勝てる」という、もう小学校の学級会からやり直せよ、というレベルの悪手である。

国民はそこまでバカじゃなかった。組閣直後の内閣支持率は28%。

詰んだ。

 

しまいには石破の口から政敵アベの常套句だった「悪夢の民主党政権」発言。

おたくさ、もう時代は令和だよ?それ誰が覚えてるの??もう今となっては死語だよ???

 

もう右往左往、狼狽しまくっての選挙戦、もはや勝てる訳もなかった。

石破の余りの信念のなさ、思想のなさ、根性のなさには、寒いギャグとしか思えない印象があった。

これで政権護れる気?自分の保身が出来る気?

 

アベから始まりスガ・キシダ・そしてイシバと、悪夢どころか「地獄の自民党政権」を築き上げてきたお歴々には感服した。

しかも代替わりでどんどん知能が下がっているのも驚異だ。

 

 

とは言え、野党が大勝したからと言って、ご存知の通り、立憲民主党に何ができるの?状態。

維新の会は万博で大阪から金を巻き上げようとするポン引き博打チンピラ集団、国民民主党はただの風見鶏集団、あとはどうでもいい。

 

もうどうでもいい。これが僕が今回感じた、最も相応しい言葉だ。

 

 

ただ、僕は3年前に言ったことがある。

「今後の政局は『多党制』で行くしかない」と。

日本国民なんて所詮クズばかりなのだから、そんな連中が政治を担うとなれば、喧々諤々、大勢で仲良く喧嘩しながら決めていくしかないのだ。

そういう意味では、今回の結果は「ベストなしのベター」であるとしか言いようがない。

それにしても、この虚しさは何だろう?

 

これは戦前から言えることだが、元来「衆愚」である日本人は、天皇という存在があろうがなかろうが、その御威光と権限がない限りはすぐに無責任な全体主義化をする傾向にあるから(そうならなかった例は、ちょうど『光る君へ』の平安時代がいい例だろう)、今後ももう政治は大混乱で、ハチャメチャになって、意味わかんなくなって、その隙をアメリカか中国かロシアかが突いて、属国化するしかないのだ。

これは随分昔から何度も言ってある。

 

 

そんな弱い国、極東のちっぽけな島国、小さな小さな日本に、これから少しでも幸あれ。

俺はもう諦めているけど、その下の世代が少しでも賢明で懸命であるように、今は祈るだけだ。

 

絶対無理だと思うけど。

我が国に憐れみを。

 

 

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