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古典 御伽草子 「小敦盛」の現代語訳を探しています ご存知の方いらしたら教えていただけますでしょうか?

補足

ちなみに 「父にて候う人は、   から かき消すやうに失せにけり までの部分の現代語訳です

回答(1件)

その部分少し前に訳したばかりですので転載します。原則として全文を挙げない方にはお答えしておりません。 『小敦盛』 (若君が)おっしゃるには、「(私の)父でありました人は、平家の一門の、修理大夫経盛のお子で、無官大夫敦盛と申す人でした。一の谷の合戦にお討たれなさいましたのを、私は恋しく思い申しまして、加茂の大明神へ参って百日祈りましたら、あらたかな霊夢をいただき、足に任せてさまよっております」とおっしゃる。敦盛はお聞きになって、そのまま倒れ臥してお泣きになる。 ややあって、起きあがって、泣く泣く少年の手を取り、引き寄せて、お召しになったものが雨に濡れているのを、脱ぎ替えさせなさって、しっかりと抱きしめなさる。 敦盛が仰せになることには、「かわいそうに、お前は、まだ見ぬ父を、これほどに慕っているのが哀れなことだ。お前が母のおなかにいて、七か月という時に、一の谷の合戦に出て、熊谷の手にかかって、十六の年に討たれて、こ の八年の間、あの世で受けた苦患は言いようもない。本当に、お前に、父を想う心があるなら、仏道修行をして、敦盛(私)を成仏させておくれ」とおっしゃる。 その時、若君は、「それでは、私の父上でいらっしゃいますか」と、たいそう喜んで、敦盛にすがり付きなさる。その後、敦盛がおっしゃるには、「(お前は)私のことを、こんなに慕ってはならない。お前が、心を尽くして、祈り申した真心を、賀茂の大明神が、哀れにお思いになって、間魔王に仰せになって、ほんのわずかな暇をいただいて、今、お前に会っているのだ。心して、今から後は、私のことをこれほど慕ってはならない」とおっしゃる。 若君がおっしゃるには「閣魔王に仰せになって、私自身で(閻魔王の)お前に参上しましょう。父上は、ここから都へお上りになって、私の母上にもう一度お会いくださいませ」と申されると、 敦盛は、涙をお流しになっておっしゃるには、「ああ かわいそうに、(人は)生まれてから、この死への道は、それでなくても名残惜しいものだ」と、(若君の)髪をかき撫でて、涙を流し、おっしゃるには、「若君は、そしてここから、都へは上らないだろう」と、涙を流して恋しがりなさった。 敦盛がお思いになるには、弱気になってはならない。特に時がたっては、どうしようとお思いになった。 若君は、まだ慣れない旅の疲れで、敦盛の膝を枕にして、少しまどろみなさる。そのうちに、敦盛は、名残惜しさはこの上ないとは思うが、よいついでとお思いになって、気を強く取り直して、腰から矢立を取り出し、若君の左の袖に、一首の歌を書きつけて、そして、行っては帰り、帰っては行き、名残をお惜しみになる。そうしているわけにもいかないので、かき消すように姿をお消しになった。 【原文】 (若君が)仰せけるは、「父にて候ふ人は、平家の一門、修理大夫経盛の御子、無官大夫敦盛と申す人なり。一の谷の合戦に討たれさせ給ひ候ふを、みづから恋しく思ひ申し、加茂の大明神へ参り百日祈りければらあらたに霊夢をかぶり、足に任せて迷い申すなり」とぞのたまふ。敦盛きこしめして、やがて倒れ臥しなき給ふ。ややありて、起きあがりて、泣く泣く小人の手を取り引き寄せて、召たるものの雨に濡れたるを、脱ぎ替えさせ給ひて、 ほとほとと抱きつかせ給ふ。敦盛仰せありけるやうは、「無慙や、なんぢは、いまだ見ぬ父を、かほどに思ひけるこそあはれなれ。なんぢ胎内にして、七月と申すに、一の谷の合戦に出で、熊谷が手にかかり、十六の年討たれて、こ の八年が間他生の苦患、申すはかりなし。まことに、なんぢ、こころざしあらば、善根をして、敦盛が後生に得さすべし」とぞのたまふ。その時、若君、「さては、わが父にてましますか」とて、なのめならず喜びて、とり付き給ふ。その後、敦盛のたまふやう、「わがことを、かほどに思ひ給ふべからず。なん ち、肝胆を砕き、祈り申すこころざしを、賀茂の大明神、あはれにおぼしめ して、間魔王に仰せありて、刹那の暇を乞ひて、今なんぢに見ゆるぞ。かまへ て、今より後、わがことをかほどに思ふべからず」とのたまふ。若君仰せける これほど強く慕ってはいけない は、「閣魔王に仰せありて、みづから御前に参るべし。父は、これより都へ御上りありて、みづからが母に、今一度見えさせ給へ」と申されければ、敦盛、御涙を流しのたまふやう、「あら無懸やな、生れてよりして、この道は、さな きだに名残惜しきならひぞ」とて、髪かき撫でて、涙を流しのたまふやう、「若君は、さてこれより、都へは上るまじき」とて、流満こがれ給ひけり。敦盛おぼしめしけるは、心弱くてかなふまじ。ことに時移り、いかがせんとぼしめしけり。若君は、いまだならはぬ旅のくたびれに、敦盛の膝を枕とし て、少しまどろみ給ふ。さるほどに、敦盛、名残の惜しさは限りなしとは思へども、よきついでとおぼしめして、心強くなして、腰より矢立を取り出し、若君の左の袖に、一首の歌をあそばして、さて、行きては帰り、帰りては行 き、名残をぞ惜しみ給ふ。さてあるべきにあらざれば、かき消すやうに失せにけり https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14292137609

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