サンリオのバーチャルイベント「SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland」が開催中だ。開催期間は2024年2月19日~3月17日で、サンリオキャラクターや著名なクリエイターが、VR(仮想現実)空間で様々なイベントを展開する。来場者は開始3週間で236万人を突破したという。サンリオは、VTuber(バーチャルユーチューバー)グループ「にゃんたじあ!」も23年12月にデビューさせた。クリエイターとのコラボレーションを軸にバーチャルテーマパークの開発を進めていく計画だという。

サンリオバーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」
サンリオバーチャルパレード「SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス」

 今回のバーチャルフェスティバル(Vフェス)では、500以上ものイベントやコンテンツを用意した。約4週間という期間の中で、ユーザーは膨大なタイムスケジュールをチェックし、好きなアーティストが出演するイベントに参加する。

 VR空間は、米VRChatが提供するソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」を活用する。ユーザーは、VRヘッドセットと高スペックのPCを用意することで、バーチャル世界へのより深い没入体験を味わえる。「Vフェスを企画した当初から、VRだからこそ味わえる最高の体験を目指すことにこだわった」と語るのは、サンリオ 執行役員 事業戦略本部デジタル事業開発部の濵﨑皓介氏だ。

 サンリオのバーチャルイベントの取り組みは、2021年から始まった。新型コロナウイルス禍において、リアルのテーマパークである「サンリオピューロランド」の収益が見込めない中、何かできることがないかという思いがきっかけだ。21年12月の第1回は、バーチャル音楽フェスとして2日間のみ開催された。コンテンツは音楽ライブのみで、イベント開催時にVR空間に人が集まるという形だった。

 第2回は23年1月、期間を10日間に延ばして開催した。音楽ライブのほか、著名クリエイターのパフォーマンス、キャラクターパレードなど、イベントの種類を増やし、友達と一緒に楽しめるものを目指した。ユーザーは24時間いつでもVR空間に入ることができ、朝にみんなでラジオ体操をするなど、特別なイベント以外の楽しみも加えて、10日間盛り上げることができたという。

サンリオバーチャルパレード「Twinkle Guardians」
サンリオバーチャルパレード「Twinkle Guardians」
サンリオバーチャルパレード「Dreamin’ a Dream」
サンリオバーチャルパレード「Dreamin’ a Dream」

VRでのマネタイズが課題

 そして今回の第3回は、これまでのノウハウを生かし、さらに期間を延ばして、バーチャルテーマパークとしてどのようなコンテンツを提供できるかにチャレンジした。

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