【詳報】全議席が確定 自公は過半数割れ 立憲は大幅増

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古賀大己
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 衆院選は27日、投開票されました。注目の候補の当落は。政党幹部は何を語ったか。タイムラインで速報します。

03:41

全議席が確定 自公は過半数割れ

 27日に投開票された衆院選(定数465)の全議席が確定した。自民と公明の与党は公示前勢力(279議席)を大幅に減らし、過半数を割り込んだ。一方、立憲民主党は政権批判票を取り込み、148議席と大幅に増やした。

02:28

牧原法相が埼玉5区で落選 比例復活もならず

 法相で自民前職の牧原秀樹氏が埼玉5区で落選した。牧原氏は比例区重複立候補していたが、復活当選はならなかった。

 立憲元代表で前職の枝野幸男氏との対決に7回連続で敗れた。今月1日に発足した石破内閣で法相として初入閣したが、その直後に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が新たに判明。2022年の自民党の調査では報告しておらず、「正確な情報の把握が間に合わなかった」と釈明していた。

02:16

裏金問題に関与した候補者46人のうち、28人が落選

 27日に投開票された衆院選で、自民党派閥の裏金問題に関与した候補者46人のうち、萩生田光一政調会長ら18人が当選し、下村博文元文部科学相ら28人が落選した。

02:07

平沢勝栄氏、東京17区で当選 無所属で立候補

 元復興相で前職の平沢勝栄氏(79)が東京17区で10回目の当選が確実となった。

 自民党の裏金問題で、二階派だった平沢氏は政治資金収支報告書への1817万円の不記載が発覚。1年間の「党の役職停止」の処分を受けたうえ、今回の衆院選では党の公認を得られず、無所属で立候補した。それでも、平沢氏と付き合いの長い地元の自民区議や支援者らが選挙戦を支え、安定した地盤をいかして日本維新の会、共産党、国民民主党の候補者を抑えた。

02:01

日本保守党、比例区で初の議席

 作家の百田尚樹氏(68)が代表を務める政治団体「日本保守党」が衆院の比例区で初となる議席獲得を確実とした。

 今回の衆院選では、公職選挙法政党要件である5議席を目指し、東海、近畿など計6の比例ブロックに百田氏を含む計26人を擁立。小選挙区では、前名古屋市長河村たかし氏(75)をはじめ、同市を中心とした選挙区に計4人を擁立した。

 日本保守党は昨年10月、故安倍晋三元首相に近いとされる百田氏とジャーナリストの有本香氏が立ち上げた。「憲法9条の改正」や「移民政策の是正」などを掲げている。

01:27

女性の当選者70人、過去最多更新

 27日投開票の衆院選で、女性の当選者が70人に達した。これまで最多だった2009年の54人を大きく上回った。

 衆院選には314人の女性が立候補し、全候補者に占める割合は23.4%。女性候補者の数、割合のいずれも過去最高を更新した。

01:14

自公の過半数割れが確実 石破首相の責任問われる事態に

 27日投開票の衆院選(定数465)で、自民党と公明党の与党の獲得議席が過半数(233議席)を下回ることが確実になった。自公の過半数割れは、民主党政権が誕生した2009年衆院選以来、15年ぶり。目標議席を「自公で過半数」としていた石破茂首相(自民党総裁)の責任が問われる事態となった。

 自民派閥の裏金問題を受けて各党は政治改革を大きな争点に位置づけて戦い、自公が過半数を確保するのかが焦点となっていた。自公は公示前勢力(計279議席)から大幅に後退することが確実になった。

 裏金問題に関与した前職ら46人が小選挙区で立候補。このうち12人が非公認となるなど無所属で出馬した。石破首相は、非公認の前職が当選した場合に追加公認することはあるとし、「自公で過半数」に含める方針を示していた。しかし、追加公認分を加えても、自公が過半数に届かない情勢となった。

01:00

仏AFP通信「有権者は裏金スキャンダルにいら立ち」

 AFP通信は27日、衆院選で日本メディアの報道を引用し、自民党と公明党が過半数を維持できないと報じた。石破茂首相にとって「大きな打撃となる」とし、「世界第4位の経済大国の有権者は、物価上昇や、(自民党の)裏金スキャンダルにいら立ちを募らせていた」と説明した。

 同通信はまた、立憲民主党が大きく議席を伸ばす見込みについて報じ、野田佳彦代表が基本的に保守派であり、「多くの有権者が立憲民主党や野田氏は自民党の代わりになり得ると考えている」とする日本の専門家の見方を紹介した。

0:47

自民、単独過半数割れが確実 09年以来

 27日投開票の衆院選(定数465)で、自民党の単独過半数割れが確実になった。単独過半数割れは、民主党への政権交代で下野した2009年以来、15年ぶりとなる。

 自民党の公示前勢力は247議席だった。自民党派閥の裏金問題や、非公認とした候補者側への2千万円の活動費支給などによる逆風が響いたとみられる。

00:38

経団連・十倉会長「自公中心の安定的な政治態勢構築を」

 27日投開票の衆院選で自民・公明の与党の獲得議席が過半数を下回ることが確実になったことを受け、経団連の十倉雅和会長が「自公両党を中心とする安定的な政治態勢の構築」によって重要政策を進めるよう求めるコメントを発表した。全文は以下の通り。

政治資金をめぐる問題に対し、国民が厳しい判断を下したと認識しており、真摯(しんし)に受け止めるべきである。

 他方、日本経済は、待ったなしの様々な重要課題に直面している。自民党・公明党を中心とする安定的な政治の態勢を構築し、政策本位の政治が進められることを強く期待する。

 とりわけ、成長と分配の好循環を通じた経済成長の実現、原子力の最大限の活用をはじめとするエネルギー政策の推進、公正・公平で持続可能な全世代型社会保障の構築、賃金引き上げのモメンタムの維持・強化に向けた環境整備、広域経済圏を軸とした地域経済の活性化、法の支配に基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化といった重要政策課題について、政治がリーダーシップを発揮し、迅速に取り組んでいただきたい」

0:37

公明代表の石井氏、埼玉14区で落選見込み 比例復活なし

 公明代表で前職の石井啓一氏が埼玉14区で落選した。

 比例区との重複立候補はしない背水の陣で、初めて小選挙区の選挙に臨んだが、国民前職の鈴木義弘氏に敗れた。昨春、新しい区割りとなった埼玉14区で立候補を表明。当初は自民県連の反発を受けたが、「与党統一候補」として選挙に臨んだ。自民の全面支援に加え、裏金問題で自民非公認となった三ツ林裕巳氏(埼玉13区)からも旧区割り当時の地盤を紹介してもらうなどの協力を得ていた。国土交通相、党幹事長を歴任。党代表には今年9月末に就任したばかりだった。

00:30

自民・山口壮氏「首相は責任をとって即刻辞めてほしい」

 兵庫12区で8回目の当選を確実にした自民前職の山口壮氏(70)は、兵庫県相生市の事務所で、報道陣の取材に応じた。石破茂首相(自民党総裁)について「100点満点で0点。どれだけの議員が落ちたことか。色んな人が落ちている。(執行部は)総とっかえ。自公で過半数を取れなければ、約束を守り、責任を取って即刻辞めて欲しい」と引責辞任を求めた。

00:25

総務相の自民・寺田氏、広島4区で落選 「本当に申し訳ない」

 元総務相で自民前職の寺田稔氏(66)=広島4区=は、小選挙区での落選が報じられると、「本当に申し訳ない」と広島県呉市の事務所で語った。寺田氏は前回の2021年衆院選後に総務相に就いたが、自身の政治資金問題が報じられると、就任3カ月で辞任した経緯がある。今回の選挙で「みそぎ」を期したが、党への裏金問題の逆風もあり、09年以来の小選挙区落選となった。

 支援者らの前に現れた寺田氏は「12日間必死に戦ったが、結果を残すことができなかった」とも語り、深々と頭を下げた。

00:22

国民民主、議席3倍増の21議席は確実 無党派の受け皿に

 衆院選で国民民主党が、公示前の7議席から3倍の21議席に達するのが、確実になった。野党第4党として選挙戦に臨み、自民党派閥の裏金事件への批判を強めながら、政策面では「手取りを増やす」と訴えてきた。政権批判票や無党派層の受け皿になったとみられる。

 国民民主は2020年、立憲民主党との合流に加わらなかった旧国民民主の衆参両院議員ら15人で結成。21年の前回衆院選で11議席を獲得したが、前原誠司・元外相らの離党などに伴い、7議席に減らしていた。玉木雄一郎代表は前回並みの「11議席」を最低限の目標に据えていた。

■大阪4選挙区は維新、兵庫2…

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この記事を書いた人
古賀大己
政治部|総務省、朝日・東大調査
専門・関心分野
エネルギー、労働問題、web3、総務省
2024衆院選

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