自民党議員として山田氏が全面的に推す映像を出していた。
みたに英弘さん(衆院選2024、神奈川8区)を応援しています📣みたにさんは、私を表現の自由の政策へと導いた張本人です❗️みたにさん無くしては今の自分もありません。表現の自由を守るためにもみたにさんは無くてはなりません。どうか、みたにさんをよろしくお願いします🥺
#みたに英弘 #神奈川8区 #衆院選2024
しかし山田氏の過去をふりかえれば、自民党という政党から表現の自由をうったえる困難が推測できるし、山田氏自身も表現を守ることよりも自民党の政策に同調するようになっていった。
自民党の山田太郎氏がインボイス反対や啓発ポスターに冷淡だったことを思い出している - 法華狼の日記
本当に自民党とはことなる個人の支持勢力が山田氏にあるなら、造反とはいわないまでも抵抗しつづける選択肢はなかっただろうか。
三谷氏も山田氏とともに旧統一協会関係のイベントに登壇したことがある。
やや日刊カルト新聞: 【衆院選2021】総力特集・カルト候補ぜんぶ載せ!
共同通信アンケートで「各種団体との交流のあり方についてしっかりと見直して参りたいと考えています」と釈明したものの*1、自民党らしい危うさのある政治家とはいえるだろう。
もともと三谷氏は知財専門の弁護士だったそうだが、政索冊子のイラストに既存の作品をパロディしていることが「HOM55@HON5437」氏に指摘されている。
神奈川8区の自民党・三谷英弘候補の政策冊子のイラスト。これ完全にパクリでは??
冊子の三谷氏のイラストがゲーム「逆転裁判」のイラストに酷似してます。いや、似てるというよりほぼ一致してるレベル。
三谷氏は漫画・アニメ好きで知られ、知的財産を専門とする弁護士です。それなのにこれは・・。
絵柄に著作権は存在しないし、裁判でも意外と合法と認められるくらいの類似性だとは思うが、人気ゲーム主人公に自身をなぞらえる時点できびしいものを感じる。
冊子全体を確認しても、過去に米国で弁護士として活動していた時代の説明で、トランプ元大統領が銃撃された時の写真を引用するという、意味のわからないコマがある。
「改革」を進める政治家が出来るまで|みたに英弘 自民党 衆議院議員 神奈川8区
明らかに時期が異なるし、米国のコンテンツ産業や知的財産権と関連するような情景でもない。こちらは報道写真家の著作権を侵害しかねない可能性も感じる。
表現の自由の観点からも三谷氏は問題がある。一例として過去に朝日川柳が誤読されバッシングされた時、バッシングに同調するふるまいをしていた。
#朝日川柳 の件。
どこかの国と違い、 #表現の自由 が守られる我が国では、こんな安倍元総理の暗殺を嘲笑うかのような言論でさえ許されている。
しかし、健全な自由市場の中では、国民の目から見て、いかなる言論も常に淘汰される可能性があるということも付言したい。
www.asahi.com
殺害事件の背景だった旧統一協会と縁がある政治家の発言としても微妙なところだが、そもそも川柳が「安倍元総理の暗殺を嘲笑う」という解釈は誤りだ。
保守政治家に対する風刺表現と解釈されると、権力をもちいた弾圧の動きは軽視されるのだな、と思った - 法華狼の日記
「還らない命・幸せ無限大」という最初の川柳が、五七五で切るという一般的な俳句や川柳の読みかたをされず、当初は選評も公開されていなかったため誤読されていたらしい。
表現の稚拙さのため正確な読解が難しいなら、誤読による批判も理解されることはあると思う。しかしその表現手法における一般的な形式を知らない結果としての誤読であれば、妥当な批判にはなりづらい。
実際は原発事故を題材にした川柳だった。川柳は情報量が少ない表現なので解釈がむずかしいところはあるが、明らかな誤読から淘汰されることを政治家が肯定するべきではあるまい。
また、さすがに他の自民党議員のように明確な差別表現や廃刊要求はないものの、「どこかの国と違い」という外国への偏見をあおる表現は似てしまっている。
ツイッターを検索すると、山田宏氏や和田政宗氏といった自民党の現職議員も他の時事川柳に反発している。それぞれ差別的な揶揄や廃刊の要求をおこなっており、表現の自由についての留意は確認できない。
朝日川柳が許されているというなら、できれば同僚の山田宏氏や和田氏を三谷氏は批判してほしかったところである。
今年の東京都知事選においては、石丸伸二氏を最初に批判した人物が暇空茜こと暇な空白氏だったと三谷氏は主張して、「既成の政治屋」を嫌悪する層に勧めてもいた。
今回の都知事選に関して石丸候補の問題点を最初に指摘したのが #ひまそらあかね 候補と理解しています。(もっといるとは思いますが、僕の中ではってこと)どっちにしたって「政治家」然とした品行方正な振る舞いなんか期待しないわけだし、「既成の政治屋」が嫌なクラスターには断然こっちをお勧めしたい。
くわえて当時の暇な空白氏といえば、目にした表現を批判した仁藤夢乃氏へ反発するため、批判への反論ではなく仁藤氏が代表をつとめる団体への攻撃を選んだ人物として知られていた。
作品が批判されて委縮することを拒否したくて都知事候補「ひまそらあかね」を支持した表現者は、とりあえず世にだした作品が批評されるのに耐えられないのはナイーブ過ぎると認めるべきだと思うよ - 法華狼の日記
暇な空白氏が標的にしている仁藤夢乃氏は*2、あくまで観光地で目にした広告的コンテンツとしての「温泉むすめ」をツイッターで批判的に言及しただけで、批評という言論の自由の範囲内だった。コンテンツも設定を修正しつつ継続している*3。
つまり健全な自由市場のなかで市民によって表現が淘汰されることに反発して、裁判で名誉棄損と判断されるような攻撃をおこなったのは、暇な空白氏だった。
支援団体Colaboの主張がほとんど正しいと名誉棄損裁判で認められ、それなりに高額な賠償金も認められたとのこと - 法華狼の日記
三谷氏が本当に表現の自由をたいせつにしているなら、批判すべきは暇な空白氏だった。そうではなかったのだから、そういうことだろう。