闇バイト 呼びかけ強化で応募者から相談 保護したケースも

闇バイトに加わる若者が後を絶たない中、全国の警察は「指示役などに脅迫されても必ず保護する」として犯罪に加担しないよう呼びかけています。首都圏で強盗事件が相次ぎ、呼びかけが強化されて以降、闇バイトに応募した人などから実際に相談が寄せられ、警察が本人や家族の保護に乗り出したケースが少なくとも3件あったことが警察庁への取材でわかりました。

首都圏で相次ぐ一連の強盗事件では、闇バイトで加わり実行役などとして逮捕された複数の容疑者が「指示役に個人情報を知られ、脅されていた」という趣旨の供述をしています。

警察庁はたとえ個人情報をたてに脅迫を受けていたとしても犯罪に加担する前に思いとどまってほしいとして、闇バイトに応募してしまった人たちへの呼びかけを強化しています。

今月18日には防犯対策部門の幹部が動画に出演し「警察は相談を受けたあなたやあなたの家族を確実に保護します。安心して、そして勇気を持って今すぐ引き返してください」などと訴えました。

警察庁によりますと呼びかけを強化して以降のおよそ1週間で、闇バイトに応募した人などから実際に相談が寄せられ、警察が本人や家族の保護に乗り出したケースが全国で少なくとも3件あったことがわかりました。

「闇バイトに応募してしまい、犯罪を指示されたため断ったところ脅迫を受けた」という内容の相談もあったということです。

警察庁は全国の警察に対し、相談を受けた場合には一時的に本人や家族を避難させたり、関係先のパトロールを強化したりするなど適切な対応を取るよう指示しています。

また、一連の強盗事件の捜査で明らかになった闇バイト募集の具体的な手口を旧ツイッターの「X」で公開し「楽で簡単、高収入」を強調するような求人には応募しないよう呼びかけています。

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