1億円余の業務上横領の罪で起訴 ヤマヨ元役員に懲役7年求刑

あわせて1億円あまりを着服したとして業務上横領の罪に問われている八戸市の水産加工会社の元役員の裁判が青森地方裁判所八戸支部で開かれ、検察は「馬券購入に充てるという自己中心的な動機で強い非難に値する」などとして懲役7年を求刑しました。

八戸市の水産加工会社「ヤマヨ」の元役員、町田信行被告(51)は現金や小切手を管理する立場を利用して、業務上、必要な分よりも多い額の小切手を発行して現金を払い戻し、平成29年から令和3年にかけての5年間であわせて1億1000万円あまりを着服したとして業務上横領の罪に問われています。

25日、青森地方裁判所八戸支部で開かれた裁判で、検察は「247回にわたって横領行為を繰り返し、その手口は巧妙で手慣れた悪質な犯行だ。馬券購入に充てるという自己中心的な動機で強い非難に値する」などとして懲役7年を求刑しました。

これに対し被告の弁護士は「被告は生涯にわたって可能な限り弁済する意思を示しており、すでに一部を弁済している。また、更生の意欲も十分に認められる」などと主張して執行猶予の付いた判決を求めました。

判決は来月15日に言い渡されます。

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