横浜の強盗殺人、粘着テープ「コンビニで購入」　事件直前に道具を用意か

　横浜市青葉区鉄町の住宅で住人の男性（７５）が殺害され、金品が奪われた強盗殺人事件で、逮捕された男（２２）ら実行役の男３人が、事件直前に同区内のコンビニで手袋と粘着テープを購入していたことが２５日、捜査関係者への取材で分かった。青葉署特捜本部は購入した物品が犯行に使われたとみて捜査している。

　捜査関係者によると、逮捕された男は粘着テープなどについて「実行役の１人がコンビニで購入した」と供述している。男性の遺体は粘着テープで手足を縛られ、口元もふさがされた状態で見つかった。特捜本部は逮捕された男の乗用車から複数枚の手袋なども押収しており、関連を調べる。

　逮捕された男は事件発覚２日前の１４日、指示役から横浜市青葉区内の駅へ向かうよう連絡を受けた。車で向かい、同区内の駅などで他の実行役とされる２人と合流し、男性宅へ行く途中にコンビニで手袋や粘着テープを購入したとみられる。

　逮捕された男は「現場に向かう途中で、指示内容から犯罪だと気づいた」と供述している。特捜本部は、実行役を途中で逃がさないよう、指示役が直前まで内容を伝えていなかった可能性もあるとみて捜査する。

　特捜本部には、近隣住民から「１５日未明に男性方から大きな物音を聞いた」との情報が寄せられており、他の実行役の特定を急ぐ。