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米国の医療界の深い闇 1年目の研修医 半数以上がセクハラを経験 米国

 #MeToo運動は、医療従事者のセクシュアルハラスメント(以下、セクハラ)の抑制にはほとんど役立っていないようだ。研修医最初の1年に当たるインターン期間中に半数以上がセクハラを受けていたとする研究結果が、米ミシガン大学神経科学研究所のElena Frank氏らにより、「JAMA Health Forum」に3月22日報告された。女性では4人に3人近く、男性では3人に1人以上のインターンがセクハラを受けたことが明らかになったという。研究グループが「JAMA Network Open」2023年12月26日に発表した研究でも、医学校や病院は、あらゆる形態のセクハラに関してより広範な教育を行い、対処する必要があることが示されていた。

 Frank氏らは今回の研究で、Intern Health Studyに2017年、2018年、2022年に調査へ参加登録したインターンの調査データの分析を行った。調査参加者は、1項目の自記式質問票と、19項目の質問で3種類のセクハラ(ジェンダーハラスメント、望まない性的な注目、性的強要)について評価する短縮版Sexual Experiences Questionnaire(SEQ-S)で構成され…

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