労働者の権利を踏みにじる彩光商運の36協定でっち上げ工作
昨今、労働者の権利軽視が社会問題となっているなか、茨城県神栖市の株式会社彩光商運(本社:神栖市息栖2885-260、代表取締役:松本均)による前代未聞の労働法違反事案が発覚しました。同社は36協定を締結することなく、違法な時間外労働および休日労働を従業員に強いていたことが明らかとなり、先月には労働基準監督署から是正勧告を受けるに至ったのは読者の皆様がご存知の通りです。
急場しのぎの違法な対応
是正勧告を受けてブルった彩光商運は、これまでの違法行為の露呈を恐れ、にわかに36協定の締結に動き出しました。しかし、その手法たるや、労働者の権利を著しく侵害する蓋然性の高いものでした。「 法 に 触 れ な け れ ば 何 を し て も 良 い 」という実に変わった思想丸出しの文書を送ってきました(下に晒します)。
見せかけの譲歩と本質的な問題の放置
確かに、公開質問状への回答として、立候補期限は26日まで延長されることとなったのは事実。しかし、これは表面的な譲歩に過ぎず、核心的な問題点については一切の改善が見られないのが特徴です。以下、その問題点を詳述しましょう:
1. 「選挙」から「投票」への恣意的な言い換えするテクニック
同社は、労働者代表の選出について「選挙」ではなく「投票」という用語を使用することにこだわっている。これは、選挙に伴う適正な手続きや透明性確保の義務を回避しようとする意図が明確に読み取れるのです。
2. 民主的プロセスの完全否定
- 候補者による立会演説会の開催を認めない
- 選挙管理委員会を設置しない
- 開票に組合や第三者の立ち会いを認めない
これらの措置は、労働者代表選出の正当性と透明性を完全に否定するものである、と言われても仕方ないでしょう。
3. 情報開示の著しい不備
36協定の内容について、一部の労働者に対して適切な情報開示がなされていないことが判明しています。さらに深刻な問題として、立候補用紙を兼ねた投票用紙さえ受け取っていない労働者の存在が確認されているのも重大です。
4. 不適切な開票・集計体制
最も懸念されるのは、開票および集計作業を、これまで違法な労務管理を主導してきた松本裕子取締役自身が行うとしている点です。これでは、集計結果の信頼性は皆無と言わざるを得ないのは自明。
問われる企業の姿勢
彩光商運のこれら一連の行為は、以下の点で重大な問題をはらんでいる:
1. 労働基準法違反の事実を隠蔽しようとする意図が明確である
2. 労働者の権利を形骸化し、民主的なプロセスを無視している
3. 透明性の確保を意図的に避けている
4. 労働組合の正当な要求を軽視している
今後の対応
我々労働組合は、このような違法かつ不当な労働者代表選出プロセスを断じて容認することはできない!労働者の権利と尊厳を守るため、必要なら以下の行動を取っていくでしょう:
1. 労働基準監督署への追加告発(別件で県警への刑事告訴も検討中)
2. 違法な36協定締結プロセスの差し止め要求と不当労働行為救済手続きに関し、追加的申立の変更(当事者の追加、違反内容の追加など・・・)
3. 公正な選挙実施を求める団体交渉の申し入れ
4. その他、必要に応じたあらゆる法的措置の検討
結びに
働く者の権利を守る36協定の締結プロセスそのものを歪曲する彩光商運の行為は、断じて許されるものではないです。我々は、全ての労働者の権利が適切に守られ、民主的かつ透明性の高いプロセスが確立されるまで、断固として戦い続ける決意であります。
すべての労働者の皆さん、私たちと共に立ち上がりましょう。あなたの権利は、守る価値のあるものです。