性犯罪被害者の現職検事女性が涙…「口止めされた」「過酷な実態知って」 元地検トップは起訴内容認める
日テレNEWS NNN / 2024年10月26日 6時2分
大阪地検のトップを務めていた男が、部下だった女性に性的暴行を加えた罪に問われた裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。被害女性は異例の会見を開き、当時「口止めされた」などと訴えました。
◇
現職の検事である女性の手は、時折、震えていました。
現職の検事 被害を申告した女性(25日午後4時前)
「女性として、妻として、母としての私の尊厳、そして検事としての尊厳を踏みにじられ、身も心もぼろぼろにされ、家族との平穏な生活も、大切な仕事もすべて壊されました」
25日に会見を開いた女性に対し、性的暴行を加えた罪に問われている、元大阪地検検事正で弁護士の北川健太郎被告(65)。地方検察庁のトップ・検事正在任中の2018年のことでした。
当時、部下だった被害女性らと複数人で飲食後、泥酔状態の女性と官舎で2人きりになった時に犯行に及んだという北川被告。
検察側の冒頭陳述によると、被害にあった女性は「記憶が戻ってきた時には被告が性行為に及んでいた」としています。女性が「帰りたい」と伝えると、北川被告は「これでおまえは俺の女だ」と言って、行為を続けたといいます。
25日に開かれた初公判で北川被告は「公訴事実を認め、争うことはしません。被害者に深刻な被害を与え、深く反省し謝罪したい」と、起訴内容を認めました。
現職の検事 被害を申告した女性
「もっと早く罪を認めてくれていたら、もっと私は早く被害申告ができて、この経験を過去のものとして捉えることができて、また新しい人生を踏み出すことができた」
女性が被害を申告したのは、6年たった今年4月。裁判では、その間の“口封じ”をするかのような北川被告の言動も明らかになりました。
事件後、北川被告は「事件が表沙汰になればマスコミから検察庁がたたかれ、組織が立ち行かなくなる」と言い、女性は「検察庁に迷惑がかかると思い、すぐに被害を申告できなかった」といいます。
現職の検事 被害を申告した女性
「検察組織や検察職員を人質にして、私に口止めをし、公にされたら死ぬと脅され、私は被害申告できませんでした」
「性犯罪や虐待被害など、声を上げられず苦しんでいる被害者の方々や、勇気をふりしぼって声を上げても、苦しみ続けている被害者の方々がたくさんいます」
「性犯罪の本質を正しく理解していただき、性犯罪被害者の過酷な実態を正しく知っていただくことで、性犯罪を撲滅したい」
(10月25日放送『news zero』より)
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